ALDOの靴でもダメなのか

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アキっちゃんから、「大将（彼女は私を大将と呼ぶ）、そのスニーカー、ハーレムにいた
ころからはいてるよ」と指摘された。
「ハーレムにいたころって、もう1年半以上前になるよね・・・。そんなにこの靴ばかり
はいてたのか。気づかなかったよ」と私。

双子を妊娠してる時期には、腹が重くてショッピングなんて、考えることができず。
出産してからは、育児におわれて、ショッピングなんて考えられず。
じゃーアキっちゃんが、子守してくれるし、靴でも買いにいくかってことになった。

しかしアメリカで売っている靴って、日本人の典型的な足の形をしている私には、つらい。
私の足は甲が高くて、指先がアヒルのように広がっている。だから、アメリカの靴の先
が細くて平べったい靴はあわないのである。

「ALDOの靴って、はきやすいわよ」数人の友人が、そう言うので、買ってみた。
かなりチャップリンがはいてたみたいな大きな靴を買った。
店で、はいてみたらOKだったのだ。サイズも９でワンサイズ大きめ。

「大将、ちょっとそれ大きすぎない？」とアキっちゃん。
「でも、靴下厚めのやつはくからさ、いつも私」

買った直後にバリバリと箱から取り出し、はいてみた。
「なんだか、ちょっと痛いかも」私はペンギンみたいな歩きになっていた。
「まだ買ったばかりだからじゃない？」とアキっちゃん。

次の日も、痛さは増してきた。
やっぱーこんなにバカデカイ靴があわないのなら、やっぱー日本で買うしかないかも。

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日本人もブラックの子供たちも泣く子は同じ

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デニスのベイビーシッターをしてくれに友人のアキっちゃんが来てくれた。彼女はハーレムの
YMCAでボランティア子供たちの世話もしてるので子供のあつかいになれている。
デニスと今日は、図書館の子供クラスへアキっちゃんと行ったのだが、

先生がデニスの名前を聞く前に、デニスが帰るモードのスイッチオン！
ブルゾンをアキっちゃんに手渡したらしい。結局クラスをうけず帰ってきたのだった。
周りにいたママたちから「今日は、そういうムードじゃないのよきっと」と
はげまされたそうだ。

どこの子も帰るモードの日があるのだとか。

その後、ホワイトプレーンズの高級モールへアキっちゃんデニスと双子に私で行った。
馬のオブジェと噴水があったので、ヤバイ！デニスに見られたら
水遊びずきなヤツの思うツボだと思ってたが、行きがけは、ちょっとだけのぞいて

「これなーに？」と問うデニスに、
「馬よ、大きいねぇ～！」と教えてあげ納得するデニス。馬なみという言葉が
頭の中をよぎったが、馬なみなんて言葉は、大人になって覚えればよいか。

水にかなり飛び込もうと（って手をつけようとするのが、飛び込もうってスタイルに
なってしまう）するデニスだったが、

エスカレーターに乗る私たちの後を追ってきた。モールでちょっとだけ買い物して
さぁ～帰ろうと、パーキングへ。しかし、また噴水の場所を通らないとパーキングへ行けない
のだった。

デニスがまたしても馬のそばへ。ふたたび水に飛び込もうとするデニス。
「デニス、ちょっとだけ遊んだら、みんなで帰ろうね」と説得するが、ちょっと遊んでも帰る気配なし。

アキっちゃんと帰るフリをして数メーター歩いたが、後を追ってもきやしない。
噴水に飛び込もうスタイルでがんばっている。

「デニスー」アキっちゃんと二人で叫ぶが、まったく無視。
アキっちゃんが「私が抱っこしてくるよ」と、強引にデニスを抱く。
ギャーと悲鳴をあげながら、数メートルほとんど引きずられる状態になってしまった。

そのうち床に横たわって、ジタバタとするデニス。
100メートルほど噴水から離れていたのに、全力疾走で泣き叫びながら
噴水のもとへ戻ったのであった。

「仕方ないや、デニスが帰る気になるまで、待つしかないかな」と私。
アキっちゃんが、デニスと噴水のそばで遊んであげてると、セキュリティーガードのブラックのオヤジ
が寄ってきた。前に、噴水の水で遊んでたら注意されたことがあったので、てっきり
注意されたのかと思えば、

「坊やは、もう大丈夫か？」と聞いてきたらしい。「ええ、もう落ち着いたみたい。
ここの水で遊んだらダメなのよね？」とアキっちゃんが答えると、
「水で遊んでもかまわないよ」

どうして、私が前に遊ばせてたときには注意されたのだろうか？
それとも、あまりにデニスが狂ったように水で遊びたがるから、許してくれたのか？

結果、デニスはブルゾンの袖がビチャビチャになるまで遊んだ。
ようやく満足したのか、数分ほど遊ぶと帰る方向へ歩く私たちの後を追ってきた。

家に帰ってからも、わがままは続いた。もう、どうして泣いてるのかわからない状態。
ギャーギャーと泣きわめくばかり。靴を持って外へ出たがる。が、外は暗いし。

「アキっちゃん、デニスのわがままが今日もひどかったけど、これに懲りずに
面倒みてね」とお願いする。
「うんうん、YMCAのボランティアで慣れてるから大丈夫。4歳ぐらいだったジャスティン
って子が、ものすごい泣く子でさ。たとえば、

かけっことかしてても、途中で自分が負けそうになると、走るのをやめて泣き出すんだよ」
「・・・・・」
「でも、大丈夫、突然それから2年後くらいには落ち着いてたって話を聞いたから」

ってことは、6歳になるまでくらいまで泣きわめくのか？
デニスも、こんな風だったらどうしよう・・・。と、不安になったのだった。

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いまどきの白人のお母さんはエミネム

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今日、近所の公園（ケンシコダム）で寒いけど遊ぼうとデニスとツインズをつれてドライヴ。
車をとめていたのだが、寒すぎて、まだ乳飲み子のツインズを外でデニスが遊ぶのに
つきあわせるのは不可能だった。仕方ないのでそのまま車の中でサンドイッチを食べていた。

と、隣にワゴンが2台。白人ママたちがそれぞれドライバー席に座っている。
で5歳から6歳くらいになる子供3人ずつくらいを抱えているのだ。
友人なのだろうドアを開けて交流をはかっていた。

ピンクや水色のダウンを着こんだ金髪の子供たち。私の車ものぞきこんでデニスがサンドイッチ
をパクついてるのをながめたりしている。

しばらくすると音楽がはじまった。ズンズンッドッコ
ズンズンッドッコ。ベースの音がきいている。お母さんの身体がリズムにあわせて
前後にゆれる。子供たちも大はしゃぎで、あっちの車こっちの車へと移動をはじめる。

はじまったのはラップだった。しかもエミネム。なんたらかんたらビッチとかすかに
聞こえた気がした。ビッチ～？よいのだろうか子供の教育上・・・。などと考えながらも
どうせラップを聞かせるのなら、私はエミネムは聞かせないだろうな。と、

ラジオで50セントをデニスに聞かせている私は思うのだった。
やっぱーブラックのコミュニティーについていってないと、デニスが将来かわいそうだもんね。

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プロジェクトがあるところにブラックのコミュニティー

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今日レイの実家にて、レイの妹ナディーンとレイが話していた。
レイは新聞でリアルステートの欄を見ていたのだった。

「ナディーン、ピークスキルってどんなところ？」

「プロジェクトが多くてスラムのエリアがあって、ゲットーがたくさん。
ヨンカースより、もっとひどいわよ」
「そうよ！いつも事件がおきてニュースになっているじゃない」と私が口をはさむ。

「ところでナディーンは、どうしてそんなエリアのことを知ってるんだ？」
「質問は、どっちなの？どんなところなのか、私がどうしてそのエリアを知ってる
のか。後の方だったら、この会話は終わりよ」

ナディーンは、きっとそのゲットーエリアの兄さんとつきあってたことが
あるのだろうか？

どちらにしても、ピークスキルって名前からしてヤバそうなエリアだよな。

「マウントキスコはどう？」レイが質問を続ける。
「住んでる人がスノッブだっていってたわよ友達が。リッチな白人がたくさん住んでる」
とナディーン。
「白人が多いのは、どこだって同じだよ」

白人がいなければ、メキシカンやラテン系のコミュニティーかブラックばかりのゲットーエリア。
やはりうまく人種がミックスされてるエリアっていうのは、NYでさえ少ない気がする。
しかしブラックの集まるエリアには、必ずプロジェクトが存在するってのも考えさせられる。

プロジェクトなしのブラックのコミュニティーっていうのは、どこにあるのだろうか？

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セントパトリックデー・パレード

今日の日記はこちらのオールアバウトの記事にてお楽しみください！

デニスと二人で行ってきました。風船欲しがって大変でした。

サルのしつけ

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デニスのギャーギャーはやまず。いつまでもデニスの言いなりになっては親の威厳がない
ので、わがままを通さないときも必要だ。さて、その威厳を示すのに、暴力だと
アビューズだっていわれるし。言葉じゃ、なかなかわかってもらえない。

そこで反省ザルをしつけしている人に「しつけの仕方」なる本を書いてもらいたい！
きっと彼なら、言葉なくてもボスザルとしての威厳をしめす手法を知ってるにちがいない。
デニスなんて、まだまだ脳の発達からしてサル以下かもしれない。

どなたかサルのしつけの本が売ってるのを知っていたら、情報をください。

首根っことか噛んだりするのかな？ためしにアマガミしてみようかなぁ～と思ったけど、
デニスが他の子に噛むようになると困るのでやめた。
とりあえず手足を動かせないように押さえつけてみたりもした。

ぶったりしないで、力のつよさを示すってのは、難しい。

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スィングを買って快適！

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いつもいつも双子が泣き出しても、一人しか抱っこできない。２４時間二人も抱っこできない。
そんな私の悩みを解消してくれたのが、スィング！

アメリカの製品って組み立て式だから、面倒だったけどさ。それでも乾電池を入れて
ユラユラとゆられているうちにアヤが寝てくれるのでありがたや。今まではカーシートを足でゆすって
たのけど、これで私の時間もつくれるってものだ。

アヤだけが、たいてい泣くのでスィングを独占。
エリカは、デニスのおさがりのバウンサーに乗せられて泣いている。
あぁ～、もう一台買わなくちゃ

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日本の幼稚園かアメリカの幼稚園に入れるべきか？

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今、ものすごい悩んでいる。
デニスを２歳児からのクラスに入れようと思ってるので、日本語だけの幼稚園か、アメリカ
の幼稚園かってことだ。

今日、こどもの国学園というところへ見学にいった。日本人の先生二人が子供たちと
遊んでくれるのだ。しっかりと日本のしつけ、食べる前には「いただきます」とか、
帰るときには「さようなら」。日本語の絵本も読んでくれる。アンパンマンだってあり。

だって子供たちは８割が日本に帰ってしまう駐在員のお子さん。
でもさ、デニスはアメリカで生活していくわけで、せっかくお友達になっても
彼らが帰ってしまったら寂しい思いをするだろう。

それに、日本語の勉強しても、私を含めて、うちの母や兄としゃべる程度で、
ほかで一生使うことはないかもしれない。
アメリカでアメリカ人と共存していかなければならないわけで。

三つ子の魂百までともいうし、
今が一番、その人格形成に大切な時期かなぁ～と思うのだ。

それでも年頃になって、ミックスの子なのにアイデンティティーがないってのもかわいそう。
日本人なのに、日本人の文化を知らず、日本語をしゃべれない・・・。
スパニッシュの人たちは、スペイン語を親が生まれたときから教えているし、

英語よりもスパニッシュの方を地下鉄では多く耳にするほど、
NYではスパニッシュコミュニティーが幅をきかせている。

チャイニーズも中国語が話せるのが当然。たまに話せない人がいるけど、
やっぱー中国人としてのアイデンティティーを欠かさない。
スパニッシュやチャイニーズはアメリカにいる絶対数が多いから、こうして
アイデンティティーを存続しやすい。

あとジューイッシュの人たちは、宗教上の厳しい戒律なんかがあるから
アイデンティティーを存続しやすい。

デニスは、今こそ日本の文化にひたらせてあげていないと、
きっと将来、僕は、アメリカ人でもないし、ジャマイカンでもないし、日本人でもないと
中途半端な自分に悩むのだろうか？

それとも、完全にアメリカ人になってしまうのか？

とにかく、悩んでいる。

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ウエストチェスターモールでは与作ブーム

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今日、はじめてチャレンジした。一人で３人の子供をつれて車に乗り、近所のモールへ
連れて行ったのだ。思ったより大変じゃなかった。

ウエストチェスターモールは、高級モールでマンハッタンにもまれであるオシャレな
人を見ることができる。

NYやCT在住のリッチな人が買い物にくるからだ。
ビトンのバッグをもった人がそこいらでウロウロしている。スニーカーだと
ちょっと恥ずかしい。まるで日本のデパートみたいなモールだ。

流行をつくろうとアパレル会社がしかける
けど、ニューヨーカーって自分のスタイルをくずさないせいか、流行らない。だけど
ここのモールにきてる人は流行をおっているらしい。

この冬流行だったのは、モコモコしたラクダ色のフサフサの毛がついたバックスキンのふくらはぎ
まであるブーツ。ジーンズの上にはくのが正しいはきかたらしい。
それってはっきり言ってオシャレってより、山の中で木をきっている与作っぽいぞ。

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ベイビーマッサージがNYでブーム

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NYでは、ベイビーマッサージがブームらしい。クラスまであって、どこも満員だとか。
私も前に友人からベイビーマッサージの
ときに流す音楽CDをいただいたことがある。これは、私もいやされる曲だった。

テレビでは、ベイビーオイルをつけて、ぬめぬめと体中をマッサージしていた。

そこで私もやってみた。オイルがなかったのでローションでやったけど、
エリカもアヤもうっとりしていた。エリカの腕のしわに汚れがたまってるのも発見した。
耳の後ろなども、かなりガビガビに乾燥していた。

これって、お風呂では手の行き届かなかった汚れにもってこい！

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子供のストレス解消は？

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一部、不良主婦が集まって、カルーアミルクの会なるものをやっていた。セントラルパーク
の芝生の上でワインを飲みながらくつろぐ。育児のつかれをいやすものだった。
ちなみにカルーアミルクの会の由来は、酒とミルクが混ざることからできた名前。

とはいえ、ワインを飲んだ後は、母乳はしぼってしまって与えなかったけどね。

今日は、アキっちゃんがベイビーシッターに来てくれた。なので久々にワイン。
あぁーいやされる。
大人はこうやってストレスを癒すのだ。

その横でデニスがギャーギャーとわめく。
「きっと子供も、ストレスを解消する方法があれば、こうしてわめくこともないのにね。
子供も酒とか飲めるといいのにね」と私。

「それはあんまりだよ大将（アキっちゃんは私を大将とよぶ）」と笑う。

子供のストレス解消になるもの。マリファナなんて大人もやっちゃダメだし。
タバコも大人だってやめてるくらいだし。

やっぱーチョコレートとかキャンディーとか、甘いものもしくは、スナック
しかないんだろうな。そうしたものを虫歯になるからって
子供からうばうっていうのも罪なことかもしれないぞ。

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おかあさんといっしょの兄さんはかわいそう？

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アメリカの子供番組って、つまんないのでビデオを借りてきて
日本語の放送ばかり見せている。NHKのおかあさんといっしょ。
♪ぐぅーーーちょこらんたん♪

デニスがいつも見せろ見せろというので、私までがほとんどの歌を歌えるように
なってしまっている。兄さんたちがカニの帽子をかぶっていたり、猫の着ぐるみを
着ていたりするので友人が、「なんだか、こんな格好してやらなきゃならないなんて、
この仕事って大変そう」と言ってたのだが。

レイまでもが「彼らの友人は、彼の仕事をどう思うんだろう？」と言っていた。
たしかにアメリカの番組には、変装しても人間どまりのピエロっていうのはあるけど、
マジな兄さんが
カニや猫になってたりすることはないもんなぁ～。

「はい本番いきます！」ってカメラ向けられて、カニをかぶって笑わなきゃならないってのは、たしかに
兄さんつらそうだ。

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エリカの呼吸がとまったかとパニック

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いつものように育児な毎日。２４時間ノンストップで保育所状態っていうのは、マジで
つらい。みんなが寝静まってネットで日記を書くのが、唯一の息抜き。

さて、今日はミルクをつくってる間にエリカとアヤがギャーギャー泣きわめいていた。
いつものことなので、ゆっくり鼻歌でも歌いながらミルクをつくってたら、エリカの
泣き声がハンパじゃないくらいに大きくなった。驚いてそばへ寄ると、

もはや、肌着の隙間からのぞく出べそが、天に届きそうなくらいに飛び出て、顔は真っ赤に
なっている。そしてあまりの激しい泣きに、呼吸が一瞬とまったかのようだった。
パニックにおちいる私。アヤは隣で泣きわめき、デニスまでもが背後からよってきて
泣きわめいた。

レイに電話しても、帰ってくるのには３０分かかるし、とりあえず人工呼吸だ！
と、抱き上げて人工呼吸する前に背中をトントンとたたいた。どうやら呼吸はしている
らしい。すぐに泣き止んで、目をトロンとさせた。

この一瞬の間に、誰に助けを求めれば！と浮かんだのが、同じアパートにいるお婆ちゃん。
彼女はいつも「私は看護婦だったから、なにかあったらいつでも聞いてね」といっていた。
しかし、彼女のアパートメントナンバー知らないぜ。

前に、「あなたのアパートメントナンバーは？」と聞かれ、何度も答えたのに
覚えてないから、
お婆ちゃんボケがはじまってるっぽいなぁ～と思ってたので、あてにしてなかった。

しかし、子供を３人も抱えていたら外へ出ることもできない。私がパニックになってたら
救急車が来るまでの間、人工呼吸もできるかどうか。いざって
時のために今度聞いておこうっと。

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レイまでキレる！

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週末だというのに、朝からデニスがハイ。私が歯磨きをはじめると、僕も～と、
歯ブラシをほしがる。子供用の歯ブラシはデニスが遊びすぎで、たわしみたいになって
しまっていたので、新しい大人用の歯ブラシを渡した。

前歯から奥歯まで、上手に磨いてた。うがいをした私は、そろそろデニスもと歯ブラシを
取ろうとした。けど、デニスは「いやぁ～！」と叫び声をあげ、渡そうとしない。
仕方ないので、ほったらかしていた。と、そのうち、またしてもトイレの水にブラシを
つけたのだった。

ギャーっ！私は悲鳴をあげる間もなく、口にそれを入れようとするデニスの手から
奪いとった。水で洗って一安心。まだギャーギャー言ってるデニスに戻してしまった。
今までの私なら捨てていたが、もはや育児づかれからか
悲鳴をあげられるより、便所の水がどうした！って気になってるし。

レイがこんなところを見たら悲鳴をあげるだろうなぁ～と思っていた。

ベッドルームへ行くとレイがデニスの水遊びについて意見する。
デニスは、歯ブラシを手に持ったままだった。

「バスルームにロックをつけなくちゃーフロアが水びたしだろ」とレイ。
「でも、デニスが水遊びするのも、ひとつの遊びだし。なにか遊びがないと
デニスだって家にいて退屈じゃない」

そうしているうち、デニスが歯ブラシでレイのラップトップをカチャカチャと
いたずら。レイは、歯ブラシを壁に投げつけた。
「そんな叱りかたしたら、デニスが真似するでしょ！。後から、デニスが怒った
ときにオモチャ投げたりしたら、あなたのせいよ」

「俺には、俺のやり方があるんだ」とレイ。
どんなやり方だろう？ただキレただけだと思うんだけどさ。ま、キレるほどに
レイも双子とデニスの育児に疲れてるのかな。

その後、レイが歯磨きをしていた。バスルームから「ギャーッ」とレイの悲鳴が聞こえた。
「ヒロエ、やっぱりバスルームにロックをつけなくちゃーダメだ。
デニスが何をしたか教えようか？ドレインに歯ブラシをつけたんだ」

レイがカリカリしながら言った。
へ？それがどうした。洗ってあげれば。と言いそうになった私。やっぱり
トイレにつけたことは黙っててよかったと、ほっと胸をなでおろす。

レイは泣き叫ぶデニスから歯ブラシを奪い、届かないところへ
置いた。

「ぜったいにバスルームのロックは必要だ！」レイが、しつこい。
あまりにしつこいので、私も考え直す。

そういえば、クローゼットも開かなくしたけど、デニスはクローゼットの
ことを忘れてしまったなぁ。きっとバスルームを開かなくすれば、水遊びを
忘れてしまうのだろうか？

さすがにトイレにいつもいつも歯ブラシをつけられては困るので、
やはりバスルームにロックをつけることで合意したのだった。

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タッパンジーブリッジをわたると、どでかいモールが！

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冬で、寒いし。子連れだと行くところがない。しかも乳飲み子二人も抱えてるし。
なのでモールにでもいってデニスを歩かせようってプランになった。
私は近所のウエストチェスターモールでもよかったんだけど、レイがお父さんぶりを

久々に発揮！「もっと大きなモールを知ってるぜ。タッパンジーわたったところにあるんだ」
ってので、行ってみた。マジででかいっすー。
ターゲットにホームでぃぽ、H&Mからベストばい、ばーんずあんどのーぶるなどなど
なんでもかんでも入ってるんだ。（なんとなく平仮名まじりで書くと九州の言葉みたい）

Palisades Center

巨大モールの中には、観覧車まで回ってるし。
土曜日の昼間だったせいか、パーキングがまったくない。モールにあわせてパーキングも
巨大なのに、いっぱいいっぱいなのだ。

裏手にまわってホームでぃぽの前にとめた。双子をストローラーにのせデニスの
手をひいて、いざ出陣。「裏からでも、モールへ続いてるんだ。みんなレイジーだなー
こんなにホームでぃぽの前は空いてるのに」とレイ。

ホームでぃぽで働いてるオヤジが入り口で、「May I help you?」。
「モールには、中をぬけて行けるんだよね？」とレイが聞くと、「いえ、つながってません
でも、あなた方は子連れだから、スペシャルな方法を教えましょう、ここの前から

無料バスが回ってくるので、それに乗っていってください」私たちはサンキューと
スマイルして答えた。が、この寒空で乳飲み子を抱えて、無料バスが回ってくるのを
待ってられるかと内心思っていた。

「こんな寒空に、子供３人も抱えて、待ってられるか！」レイも同じことを思ってた
らしく、オヤジが聞こえない距離になるとすぐに文句をいった。
「あんな混んでるパーキングで、ウロウロできないよ、子供３人も抱えて」と
レイはすでに帰るモードのスイッチがオン。

結局、モールの前を通って引き返した。
デニスが帰りのタッパンジーブリッジで、「あ、海、あ、山（なぜか、あがつく）」と
行きがけに教えた言葉をくりかえした。

デニスは、山を指差して海といってたが・・・。
（もしかして海と思ってたけど、川かしら？）

景色だけはキレイ。キラキラと茶色くにごってる水がきらめく。山のはげ具合も
レイがモールなんてバンソウだけだと思ってたから、その、むなしい心をなぐさめる。

結局、売買ベイビーへ行って、こりあんバーベキューを食べて、本日は終わった。
buy buy babyって漢字で書くと、やばいっす。

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