24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

コロナ予防接種0回、インフルも0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。

フグ幹事会

2016年01月29日 | 日記
私は「フグ料理」というのに、円が無い!いや、「縁」がない。きっと高いせいだ。フルコースで2万円など、ざらだという。この店は、1万円を少し切るらしいけれど、それでも十分高い。

昔、上の娘が希望する進学高校に入学した祝いで、宇宙人も含めて、一家6人が小浜のふぐ料理旅館で一泊した覚えがある。小浜は内海を利用したフグの養殖が盛んだ。大皿のフグさしや鍋を憶えているが、味まで記憶にない。今夜は、人生2度目のフグ料理。

呉服街に古くからある「フグ料理」の小さな店。構えも店内も、古き良き時代にスリップしたような、池波正太郎が喜びそうな店だ。それを、じーさんとばーさんだけで仕切っている。

店内は、土間の4人かけテーブルが4つと、小上がりに座卓が4つ、それだけの、江戸とは言わないまでも、昭和ロマンの漂う、何ともいえず落ち着く店だ。頭の上の蛍光灯の傘の中、丸い2本の蛍光灯が付く家庭用のやつだが、その1本がどれも外してある。

「おーい、かーちゃん、天麩羅出してくれや!」大声で、馴染みの副会長が叫ぶ。「はい、はい、いま、買うてきまっせ!」などと冗談を飛ばす、白髪交じりのバーさんの、余りに高いテンションにぎょっとするが、「はいはい、汁気はもう、とっくになくなってまっせ、ははは!」と、蛍光灯より明るい。

「あ、あかん、オヤジが飲み始めたら、次の料理は1時間あとや」と言う。常連客のテーブルに座って、店主が付き合いで飲み始めたら、料理が出て来ないのは、いつものことらしい。

それでも、3組の客が入っているし、我々の料理も、何とか出て来ている。フグ刺し、付け込んだ切り身を各自小さな網で焼く、フグ焼き、細切りしたフグの皮の和え物、フグの天麩羅、そしてフグ鍋、最後は、鍋に残った汁を使って、卵を落とした雑炊。

腹いっぱい、食べさせて頂きました! ごちそうさまでした!


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