24 黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+1(吉住)

コロナ予防接種0回、インフルも0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。

長崎の香り

2018年06月06日 | 日記
長崎の友人から「初夏の香り」の茂木びわが届いた。枇杷の中でも、茂木枇杷は品種改良で新しい種類だが、それでも、昨今の高い糖度がもてはやされる果樹の中では、決して高い糖度ではない。素朴で、上品な甘さにとどまっている。それがいい、と懐かしさを好む人も多い。

素朴な味わいの中に、南国と長崎のハイカラな歴史を感じさせる。
私には、幼い頃、祖母に連れて行かれた、武生の街中のハイカラな洋館作りの写真館の中2階の窓辺で見た、不思議な光景を思い出す。祖母の実家か、兄弟の家だった。その写真館の主が、当時は、薄いプラスティックにたくさん小さな穴が開いたものにガーゼを挟んでマスクにしていたが、そのマスクに10円玉ほどの開閉できる蓋を考案して、マスクをしながら、タバコが呑めるというものを考えて、写真付きで新聞に載った。その新聞の写真を、なぜか鮮明に覚えている。

祖母が元気な時に、その写真館と祖母の関係をなぜしっかり聞いておかなかったのか、後悔する。
マスクと枇杷と銭湯の高窓が65年以上の時の彼方の記憶にある。

枇杷の糖度をあげることは、相当に難しいのだろうと思えるが、枇杷がメジャーになるには、糖度をあげて、タネを小さくして果肉を増やすしかないだろうが、それは、きっと過去の思い出は語らない。


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2 コメント

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ビワだぁ・・ (kyon)
2018-06-06 16:45:06
へぇ、いいお話だった・・・というか、思い出のかすれ掛けた記憶って、しみじみするね~・・・長崎ねぇ・・・方言が面白いんだよね・・・
そうだね~・・・食べ物にまつわる記憶って、どこかで必ず思い出したりする・・・母上も何気に記憶に残っていないかなぁ・・・なんて思ったりした。聞いてみるといいのに・・・ダメもとで・・なんてね、遠い記憶は遠いから懐かしめる・・・ね(^_-)-☆無粋でした・・
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ほんと? (店主)
2018-06-06 17:45:23
いい話かどうか、私には分からないけど、我が家は田舎で、武生は街でした。街中に幅広い用水が流れ、その両脇に、柳の木が植えてあって、風情のある街。昔は、越前の国府がおかれていました。そんな通りを歩いて、銭湯に連れて行ってもらったし、パチンコ店も見た覚えがあります。
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