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瓦屋根の意味

2020年12月28日 | 日記

日本家屋の瓦屋根は、日本が台風と地震国であることから発展してきた建築仕様で、屋根瓦の重さは風による家の倒壊を防ぎ、同時に雨をしのぐ。しかし、屋根に重い石を載せているので、地震で倒壊する弱点を持っている。そこで、太い柱や頑丈な構造物に梁を組み立てると同時に、激しい揺れに応じて、瓦がずり落ち、構造体が倒壊するのを防ぐ設計になっている。

城郭建築から寺社建築まで、屋根瓦にはそんな機能がある。瓦ならば、載せ替えれば済むが、建物が倒壊してしまうと、立て直さなきゃいけない。古人の英知の結晶だ。しかし、現代建築の構造体に瓦屋根を載せるのは、矛盾した見栄えだけの場合が多く、逆に危険な場合もある。2階建ての屋根瓦が落下すれば、たった一枚だけで、下にいて直撃を受ければ、命をなくす。

今の時代の住宅建築など、構造物は基礎に固定されて、簡単に風には飛ばされない。地震に強い家づくりをするには、むしろ屋根は軽い方がいい。そんなことは、常識だ。

「へえ、今の今まで知らなかった!」と先輩社長がいう。近年、新しい家を立てて住んでいるし、自分は不動産会社の社長なのに。



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2 コメント

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Unknown (kyon)
2020-12-29 09:00:22
海辺の町に旅行すると瓦屋根の多い景色を見る事があった・・・あれって、贅沢な屋根だよね・・・今は軽い瓦もあるらしいけど、昔ながらの風情は何だか日本の原風景を見るような新鮮さがあったなァ・・・と思い出します。雪国ではちょっと出来ない屋根ですわ・・(苦笑)
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能登地方 (店主)
2020-12-29 16:36:06
能登半島なども海辺の家の瓦屋根が美しい。日本海の冬の季節風が強いので、あくまで風対策で、発展してきたのでしょう。能登瓦は福井までもやってきていますが、表面がつるつる滑るので、豪雪地帯の屋根瓦としては、不敵なんです。能登半島は季節風が強すぎて、積雪は少ないのです。
近年の能登沖、輪島の地震の時、古い家の屋根瓦が結構、滑り落ちていました。
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