雪と決闘

午後3時半、ようやく雪も降り止んだ。雲が薄くなって、急に明るくなって来た。もうすぐ、宇宙人どもの夕食支度にかかる必要がある。２度目の下着を着替えた。火傷しそうな熱いお湯でタオルを絞って、2、３度体を拭いて、乾いた下着を着るのは気持ちがいい！

とうとう、あまりに降り続くので、お昼もそこそこに、ハシゴをかけて屋根にまで登ってしまったのだ。古い家との谷間や、トタンの下屋など積雪荷重に弱い部分がいくらでもあるボロ屋だから、部分的な雪下ろしをしておかないと、どうも安心できない。

上がって見ると、やはり思った以上に積雪がある。45センチ（夕方の報道で、福井市47センチという）、と読んだのは正しかった。30センチなら登らないのだが、あっという間に日中に積もってしまったのだ。トタン屋根は滑るし、ハシゴを登っただけで、なんだか目眩がするほど軟弱な老人になってしまったのだから、腹立たしいと思いつつも、「やっちゃる！」と闘争心旺盛に雪下ろし作業。スコップ片手に、大汗が流れる。

まあ、ちょっと気を許すと、こんな老人は人知れず（誰もいないのだから）屋根から滑り落ちて、死んでいる、ということになりかねない。それはそれで、いいんじゃない？という、非常に前向きな気持ちもあるから、まあ、この世はケセラセラだ。

幸い、落ちもせず、屋根から降りたら、雪が降り止んだ。ほら、東の空は青空が広がって来たし、気分は良好だ。さあ、老人どもの布団も敷いて、暖房も入れておいて、5時には「腹減った」という197歳に「えさ」を準備すっべ。熱々の甘酒（アルコールゼロ）も段取りしてあるし、今日は、ハンバーグにミートボールにプリンに柔らかい餡餅に白いご飯？　デザートや汁物も考えてある。　一般成人並み？ こっちは作りおきのカレーで済ませるというのになあ。ミートボールは美味しかったら、こっちがいただこう。

降り止まず

朝除雪し、10時頃から空が明るくなって喜んでいたが、雪は降り止まない。除雪したコンクリートに新しく10センチ以上も新雪が積もっている。びっくりだ。予報は当たっている。遅れた鉄道や路線バスも時刻ダイヤを回復できないだろう。

これは、想像以上に大変な交通事情になっているに違いない。今日は一日、大変だぞ、こりゃ。

ピークアウト

どうだろうなあ、今回の大雪は、西日本、九州や四国さえ襲って、最後の今日は丹後半島あたりから、福井、石川、富山、新潟という平年の雪国地帯で仕上げにかかっている。この24時間ほどが最後でピークアウト。来週はグッと気温が上がって、この雪を溶かすのだろう。

さあ、この週末を頑張って乗り切ろう。過去の経験に照らせば、それほどの雪ではない。ただ、過去を多く体験したおかげで、こっちの肉体が、いささかクタビレているので、いささか面食らっているだけだ。

気温が低い雪は圧雪路面を作り、車はよく滑る。急ブレーキをかけると車が瞬時に方向を変えるから、要注意だよ、運転者は。遊ぶ分には楽しいけどね。

再び大雪警報

By Yahoo : [ -2,3,80% 87P67K ] 朝方猛烈な雪、10時頃から薄日がさす粉雪

やっと、自室の窓辺に座って一服出来た。午前10時少し前。見る見るうちに積雪が増す激しい時間帯に、全てが重なって、午前6時半に起き出したのだが、忙しいのなんの。汗をかいて、下着を２度も変える始末。

8時のバスで出かけることに切り替えたワイフは自分のことで精一杯。道路はノロノロ運転の通勤車両で混んでいる。今朝の積雪は新しく15センチ程積み上がったが、サラサラふわふわの軽い雪。昨日までとは大違い。氷点下２度という気温が低いせいで、雪遊びやスキーには最高だろう。

ま、こっちは隣の園児のように喜んでいられない。珍しく朝早くやって来た除雪車が、ガレージ前に積み上げて行った雪よけをしないと、9時過ぎにやって来るデーのお迎えの車が入れない。一方で頭の上に真っ白に雪が積もって来る中、ママさんダンプと格闘しながら、一方でのんびり朝食している100年前の「いにしえびと」に、お出かけモードのスイッチを入れ、準備を手伝って経過をチェックする。我が空腹は、おにぎりを頬張りながら、白湯を流し込んで瞬時に満たし、家の中と激しく降りしきる外と出たり入ったり。

面白いことに、全てが一段落すると、雪まで小雪に変わる。