れっちゃん一家の日常、ときどきデンマーク住宅

音楽と猫が大好きなれっちゃん一家。デンマーク住宅(odinhome)での家族5人とChipieたんの日常生活記録です

No.1247 ■靖国神社と遊就館に初めて行って来ました

2019-02-01 01:53:13 | 日記・その他
その前に、まず明治神宮

今年の年末年始は完全に風邪でダウンしてたので、少し遅れて明治神宮に初詣に行った時のことです

しかし、今頃初詣の記事って何よ??・・ですよね(-_-;)



Youがたくさんいました



夕暮れ時、樹々の間から射し込む夕日が美しいです



行ったのは1/5

それでも一時間近く並びましたよ



久々の明治神宮だったので今までの分もまとめてお祈りしてきました(笑)



さて、そんなことで明治神宮に行ったわけですが、実は私はあまり初詣に行く方ではありません

奥さんからすると「ふとどきもの!」と言われてしまうのですが(笑)今までは気が向いたら行く程度でした

でも、今回久しぶりに明治神宮に行ったら何かいろいろ神社に感じるものがあったのです

そんな思いを抱き、さらにふと思ったのが

そう言えば、いまだ「靖国神社」には行ったことがないこと

そして、そこに「遊就館」という展示施設があることは知っていましたが、どの程度の規模で、どんなものがあるのか、まったくといいほど知らないこと

「そうだ、靖国行こう~♪」

そこまで軽いノリではありませんけど、靖国神社に行ってみたいという想いが募り、成人の日に行ってみました



今年は靖国神社が創立されて150年だそうです



この巨大な鳥居は堂々として立派ですよね

九段方面から靖国通りを車で走っていると正面に見えますので存在感があります



大村益次郎の銅像があります



そしてまずは普通に参拝



こちらはニノ鳥居



扉の菊の御門、すごく立派です





そして、まずは手を清めます



やり方を毎回見ないとわからないという情けない日本人です(^^;



皆さん、靖国神社にはどんな印象を持っていますか?

私はやはり、何というか右寄りの色彩が強いのではないかと勝手に想像してました



能舞台があり、居合い抜きを披露していました



これが東京の開花宣言を判断する桜だそうです





今回初めて訪れたわけですが、今まで勝手に持っていたイメージをまったく感じませんでした

趣としては普通の神社でしかなく(菊の御門は印象的ですが)その意味では拍子抜けした感じです

むしろ、今まで持っていた靖国神社への想いがすっかり変わりました

同時に、今まで何も知らなかったことを少し恥ずかしいように思っています



靖国神社MAP(靖国神社HPからお借りしました)


そして、靖国神社をよく知るためには「遊就館」を訪れることを強くお勧めします

敷地の右側に「遊就館」があります



入り口はこの右側、ガラス張りのモダンな建物で、中には零戦などが展示されています



このフロアには誰でも入ることができ、ここは写真撮影もOKです





パール判事

東京裁判で唯一、判決に異を唱えたことで有名です



明治維新の頃、薩摩で鋳造されたキャノン砲



当て字で加農砲と表記されているのがおもしろいです



砲身の中は施条(ライフリング)されています


それでは遊就館の中に入ります

入ってすぐのホールは入場料金がかからず、写真撮影も自由にすることができます



まずとにかく零戦に目を奪われます



エンジンは榮31型エンジンでこれを見ると星型14気筒ということでしょうか



1943年(昭和18年)11月に製造された五二型ということです





引き込み式の車輪







この機関車は泰緬鉄道のもの



それでは遊就館を見学します

中は別料金で撮影不可です(奥のホールに撮影可の展示施設があります)



エスカレーターで上に上がったところから見た展示ホール







ここから中に入ると様々な展示物がありますが、残念ながら画像はありません

ただ、知らないでか無視してか、スマホで一人だけバシバシ撮ってる中国の女の子がいました

でもよくよく考えてみると、こういう施設の場合、何ゆえ撮影不可なのかよくわかりません

海外では美術館含め、ほとんどのところが撮影OKです

もちろん、マナーとして混んでいるところでの撮影や振る舞いは慎むべきです

それでも、さしたる意味もなく一律に撮影不可(としか思えない)とするのはいつも疑問に思います

これからますます海外から訪れる方は増えると思われますので、このあたりも考えていいと思います


ところで、遊就館を訪れ、私は恥ずかしながら靖国神社の成り立ちやその祀られている対象をはじめて知るに至りました

詳しくは靖国神社のHPを参照いただければと思います

靖国神社は明治天皇により設立され(前身は招魂社)たものです

そして明治維新の頃を含め、国のために命を落とした全ての方々を祀るためのものだということです

江戸時代末期の尊皇譲位運動など混乱の末、大政奉還があり、さらに戊辰戦争を経て、近代国家としての日本が確立されました

そして近代国家となった日本は、当時の世界情勢の荒波に揉まれながら、その後の日清戦争、日露戦争を経験します

さらには満州事変、太平洋戦争へと進み、数多くの方々が命を落とされたことはご存じの通りです

この、国の命により不幸にも命を落とされた方を祀っているというのが靖国神社の精神となります(太平洋戦争に限りません)


《 以下、靖国神社HPより引用

国家のために尊い命を捧げられた人々の御霊みたまを慰め、その事績を永く後世に伝えることを目的に創建された神社です。

創建当時、日本は近代的統一国家として大きく生まれ変わろうとする歴史的大変革(明治維新)の過程にありました。

それ以前、日本は徳川幕府の政権下にあり、約250年にわたって鎖国政策をとり海外との交流を厳しく制限していました。

ところが、アメリカや西欧諸国のアジア進出に伴って日本に対する開国要求が強まると、開国派と鎖国派の対立が激化し、日本の国内は大きな混乱に陥ります。

そうした危機的状況を乗り切る力を失った徳川幕府は、ついに政権を天皇に返上し、日本は新たに天皇を中心とする近代的な国づくりに向けて歩み出すこととなったのです。

しかし、そうした大変革は、一方において国内に避けることのできない不幸な戦い(戊辰戦争)を生み、近代国家建設のために尽力した多くの同士の尊い命が失われる結果となりました。

そこで明治天皇は明治2年6月、国家のために一命を捧げられたこれらの人々の名を後世に伝え、その御霊を慰めるために、東京九段のこの地に「招魂社しょうこんしゃ」を創建されたのです。

この招魂社が今日の靖國神社の前身で、明治12年(1879)6月4日には社号が「靖國神社」と改められ別格官幣社に列せられました。

明治天皇が命名された「靖國」という社号は、「国を靖(安)んずる」という意味で、靖國神社には「祖国を平安にする」「平和な国家を建設する」という願いが込められています。》

(以上、靖国神社HPより引用)



また、江戸時代の鎧、刀剣、ペリー来航の頃の貴重な資料も多数あります

近代史として日清・日露戦争のことは正直言ってあまり知らない方が多いのではないでしょうか

私には先入観があり「遊就館」は太平洋戦争の資料がある場所だと思い込んでいましたが、全くの見当違いと言わなくてはなりません

そして、この靖国神社を訪れたことで、実は神道こそが日本人の根底にDNAとして刻まれていることを感じました


A級戦犯を合祀しているのはおかしいという考えもありますが、神道という宗教観を考えると、そこに矛盾はないのだと理解します

さらに、靖国神社の存在を許さない、軍国主義を美化している、などの見方があることも事実です

しかし実際に訪れてみて、私はそんなことを微塵も感じないどころか、いかに今の平和が大切なのかを胸に刻み込むことができたとおもっています

ぜひ一度訪れてみてください

何を感じるかは人それぞれでいいのだと思います



後半のホールにある展示室(撮影可)



彗星です





エンジンに被弾した跡が残っています





零戦に比べ大きく感じます



たくさんの遺品が南洋の島々から持ち帰られ展示されています

そしてこの上部にある小さな飛行機をご存知でしょうか



これは「桜花」という一人乗りの特攻用のロケットエンジンを持った機体(脱出装置なし)なのです



実戦配備されましたが、さしたる戦果をあげることなく、若い命だけが失われました



そしてこの黒い潜水艦のようなものは、その魚雷版です



魚雷に操縦装置を付けたような1人乗りの潜水艦で「回天」といいます

正に人間魚雷(脱出装置なし)としか言いようがありません

ハワイのパールハーバーにある博物館にも同様のものが展示されていました



今回「遊就館」を訪れたことは、私にとって今の平和を見つめなおすいい経験になりました

ぜひ訪れてみてください

これを見て、過去の戦争を美化していると感じることができるとしたら私には驚きです

戦争を経験することのない幸せを、当たり前だと思ってはいけない

でも、戦争を、そして平和を考えることについて、思考停止することもまたいけないと感じました

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