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新築物件の様子。
基礎の配筋も概ね終了しました、検査の日程も決まり上棟に向けて着々と準備は進んでおります。
ガッチリとした頑強な基礎です♪
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私の方も上棟準備のひとつ「幣櫛」の製作。
昔の様式や陰陽五行の関係などを取り込んで考えましたが、何より重要なのは施主様の多幸を祈願する気持ち。
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邪気を跳ね返すとされる鏡は、睨みを利かす目の形とし、食うに困らぬようにと麻布で米を包んだ巾着を麻紐で縛り下げてあります。
既製品ではバランスの悪かった紙垂も半紙を使って製作しました。
通常、扇には鶴と亀が描かれる事が多いですが今回は版画家「田中正秋」さんの黒船が描かれた扇を使いました。(贅沢!)
日本各地に伝わる「気遣り唄」では、「出船、入船」と言ったフレーズが残る地域が数多くあります。
これは船の出入りが多く、活気や商売繁盛を表しているとされます。
また違った意味合いで、「出船」とは港に停泊させるとき船首が海を向いている事を指し、有事に備えていつでも出港できる様子を言います。
上棟して安心するのではなく、完成まで慎重さを忘れない事も「船」の部分に掛っています。
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三、五、七と奇数で配置された帯。
そもそも古来中国から伝わった五行思想に由来されることの多い日本の文化。
中国では奇数は聖数とされ、縁起が良いということ。
通常は上から3,5,7と並んでおりますが、徐々に上に登るように下から上への配置としました。
また五の帯は五色の色を加えました。
万物は五つの要素で成り立っている・・・とこういうのは最近ネットでいっくらでも詳しく調べられるので、私の記憶力で持ってる知識はこのへんでやめときます♪
信憑性はさておき、「関連付ける」と言う事は面白いです。
自分の干支を知らない人は少ないでしょうし、鯉のぼりの一番上は今も変わらず五色の吹き流し、理由は知らないけど仏滅はなんとなく悪い日と言う認識などなど・・・。
深い意味合いは知らないけれど、誰にでも根強く浸透している五行思想のカケラ。
良い意味だけを取り入れるのも悪くはないでしょう?
上棟以降は屋根裏に隠れてしまう幣櫛。
幸せを祈ったこんなものが、実は見えないところに居るんだよと言うことでした。
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