新築物件はいよいよ外装工事に突入!
今回、御客様の要望の一つとして「メンテナンスがなるだけ不要な物」があげられました。
50代での新築という事もあり、今後リフォーム費用が早めに掛かる外装材は敬遠したいという申し出でした。
コストを考えれば窯業系のサイディングですが、初期投資を抑えた分10年未満で改修を考えなくてはならなくなります。
塗装も同じく塗り替えが必要になりますが、塗り替え時はある程度操作できる。
手入れのかからない所ではガルバリウム鋼板の金属系サイディングですが、初期投資に費用が掛かります。
これに結構頭を悩ませました。
で、写真の外装材なんですが・・・
ガルバリウム製の角波トタンです。
厚み0.35のガルバリウム鋼板を凸凹に折った外壁材で、その形状から壁体内にも風が通り、湿気を除去する働きがあります
壁に貼る事を目的としたパネル状に加工していないだけに、素材としては比較的安価で仕上がりは金属系のサイディングとそう大差はありません(ま見る人が見ればすぐわかりますけどね・・・)
メンテナンス費用が掛かりにくいわ、建物にも良いわ、しかも比較的安価なら良い事ずくめじゃん!と思いますよね?
そんなわけないです
ならだれでも使いますよ・・・。
まずはデメリットとして、防火性能について。
単純な金属板なので、下地で耐火性能を上げる必要があります。
今回の土地は準防火地域なのでなおさらです。
構造用合板として12ミリ厚のダイライト(防火認定品)を使用したのは、この仕上げ材を使いたかったからなんです。
ダイライトを使う分、針葉樹合板よりコストは上がります。
そして、製品上の作業難度。
薄い板金を凸凹に折った材料なので、一枚の板でも部分的に伸び縮みが出ています。
一枚の板を貼りつけても、板の上と下で微妙にサイズが違ったりするので貼り方にコツが要ります。
安く手に入るものはその分手間暇を掛けてあげる必要があるという事なんです。
色々な部分を加味しても、なかなか良い仕上がりで個人的にもとても気に入っております
工業系になりがちな材料ですが、敢えてモスグリーンの色味をチョイスすることでそのイメージを緩和しています。
窓の白と相性が良く、ポップな雰囲気に仕上がっています。
今回の物件は、治療院なので癒しを連想させるグリーンを基調にしたいと想定してきました♪
絶対よくなるわ~
なにより手間のかかる材料に腰を据えて取り組んでくれている鈑金屋さんに感謝です。
任せて安心な信頼できる職人さんなので、仕上がりも間違いないしです。
まだまだ長丁場ですから、こんだけ褒めとけばちゃんとやり遂げてくれると思います。
頑張って~