安居楽業

神奈川県小田原市を中心に活動している工務店です。
 建築をはじめ、趣味のものなど紹介していきます。

総括

2023-12-31 11:07:05 | 
 前回の投稿から数か月放置しました
2023年の営業は昨日で終了しましたので、ここで放置期間の結果を残しておこうかと思います。

結局、上棟から3か月ちょっと大工工事に掛かってしまいました。
今年は大工さん不足というか、職人さん不足を感じることが多々ありましたね

数日前にもニュースになっていましたがこの20年で大工の数は半分になっているとのこと。
そりゃそうだろうなと思います

建築工事では相見積もりが当たり前となり、数社の中から一番安い金額を提示する会社が選ばれることが多くなってきました。
弊社のお客様の多くはそういった方ではないですが、紹介された方、新規の方はちらほら相見積のご相談があります。

どうしても仕事を成立させたい会社は薄利でもと安い工事金額を提示するでしょう。
結局それが相場となって建築業全体が適正な利益を出せなくなり、廃業となるんでしょうね。

国民が国民に気持ちよくお金を払いたくないと思ってるんですから、国民全体の収入なんて上がるわけないと思います

話がそれましたが・・・。
そんなわけで手伝いの大工さんが殆ど入らない状況での作業となりまして、疲労感の抜けない毎日だったわけですね。









    
12月に足場が外れました。
丘の上にあるような立地の為、異常な強風が何度も吹きましたが外装も無事でした。

外壁はガルバリウム鋼板。
軒は化粧の垂木を露しにして、南面の一番目につきやすい窓は木製建具としました。
長期的にメンテナンスが不要なガルバですが、工業系の無骨すぎる仕上がりになってしまいがちなので、無垢材を使って和らげています。






   
クロス屋さんが頑張ってくれたおかげで、内装が完了しての年越しとなりました。
室内は、杉の無地をメインに白い壁紙で外部とはまたイメージの違うナチュラルな感じで。

南側から見ると平屋のように見えますが勾配天井が二階まで延び、家族の滞在時間が一番長いLDKだけ吹き抜けのゆったりとした空間になっています。
今回はオーディオラックやソファも大工家具。
隣の仏壇置き場には旧家からの仏壇が入ります。

ばあちゃんもよろこぶだろうなぁ



   
吹き抜けを見下ろせる二階の廊下には天窓が付いた旦那さんの書斎コーナー。
ついたての手前は手洗いで、寝室から出てすぐに奥様が化粧をできるように同線が考えられています。




   
同じく吹き抜けに面した客間。
当初、畳替えが継続して必要になる和室はいらないとお客様に言われ、プランにはありませんでしたがやっぱりごろごろするには和室はいるだろうとの申し出で計画変更しました。

4畳半で勾配天井の茶室風。
建具は建具屋さんにお願いし、壁もこの部屋だけ左官仕上げです。
畳屋さんも含めてチームのみんなが携われて、私も嬉しかったです。




      
二階寝室と子供部屋のクロスはご夫婦が選びました。
養生が外れて無垢の杉との相性が楽しみな感じです。
部屋の奥に二畳ほどのウォークインクローゼットと収納がそれぞれあります。





     
1階親世帯の寝室。
今回の物件は、二世帯住宅ではなく一軒の住まいに二世帯が住むという形です。

奥様の趣味である手芸の為の机もあり、この部屋にもウォークインクローゼットがあります。
服がいっぱい置けていいな~


とまぁこんな感じで家づくりを進めてきた数か月でした。
年明けもみんなで仕上げを進めて1月完成を目指します。

2024年もすでに新築の確約を頂いているものが数件あるので、来年も忙しくなると思います。
前途のように職人は少なくなっていますので、体に気を使いながらペースを落としていこうかと思います。
建材は以前高騰のまま高止まりです。
できるだけお客様の要望に応えていくようにしていきますが、根拠のない値引きにお応えしていては、私達自身も淘汰される職人の一人になっていってしまいます。
働き方というより、仕事に対する考え方をもう一度律して来年に備えたいと思います。

お世話になったチームの皆さん、活動の為の資金として仕事を提供してくださった全てのお客様、1年間有難うございました。
来年も宜しくお願い致します。
コメント
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