安居楽業

神奈川県小田原市を中心に活動している工務店です。
 建築をはじめ、趣味のものなど紹介していきます。

2013-06-29 20:42:42 | 

このところ度々御紹介している、「シセロシスコ」さんに友人夫婦の出産祝いをオーダーしていました。

春に生まれたお嬢の為にと、桜の花びらをモチーフにした物をお願いしましたが、夫婦二枚の花びらで桜の舞う姿を表現するため真鍮製の花びらを中にあしらうとは驚きました♪


まぁ、春に生まれた子供の御祝いを何故今頃?と思われるかもしれません。

最近ではお母さんのおなかの中に居るうちに性別も分かるようになり、出産前に産着やおもちゃの贈り物をするのも珍しくないですが、実は出産のお祝いを早くに贈るのは縁起が悪いと言う言い伝えもあるんです。

と言うのも、最近では出産そのものがかなり安全な物と思われていますが、実際のところ今も昔もそのリスクは何ら変わりありません。

縁起云々でなく、子供が産まれて無事に育つかどうかと言う事が、手放しには喜べないと言う事を昔の人は理解していたのかも・・・。

以前も書いたかと思いますが、「一姫二太郎」の言葉が今も残っていることがそれを裏付けているのではないでしょうか?
病弱で育てるのが難しい男の子より、先に娘が産まれた方が二子の男の子は育てやすいと言うのが本来の意味。

嫡男を重要視していた時代背景が伺えますね。


・・・とは言え。
あんまり慎重になりすぎても、お祝いしたいと言う気持ちは伝わらないですからね。

また来年も元気に春が来るように、血の繋がりはないけれど、大工のおじさんと彫金師のおじさんが御祈願いたしましたよ。
遅れたけれど、おめでとう。



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縁の形

2013-06-29 20:09:35 | 

今日は水回り改修工事の現場に産廃の回収が来ております。

まだ工事は半ば。
廃棄物の回収は工事の最後にしないと、全てのゴミが出せませんが今回は新設するキッチンセットやユニットバスの置き場が無くなってしまう為、途中で回収車を呼びました。

ご覧の通り満載・・・
いずれにしても呼ぶしかなかったかな。





さっぱりした状態で週明けの受け入れに備えます。
これなら取り付け業者も文句なかろう♪



真鶴を後にして市内に戻ります。





午後は御新規の御客様から調査、御見積りの御相談。
設計担当のA氏と向かいます。

基本的には御客様からの御紹介で拡がってきた私達ですが、縁や繋がりの始まりはいつも誰かが結んでくれるものとは限りません。
感謝の気持ちをもって、いつもの通り対応させて頂きます。


今週もありがとうございました~♪






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地味

2013-06-27 20:43:49 | 

今日はキッチンの方を進めましょう!

まずは現在取り付けられているキッチンセットや壁を解体して行きます。
こちらでも大工さんではない人がサポートしてくれています(笑)

みんな有難いな~♪





こんな感じで丸裸にしてしまいます。

同じ場所に新しくキッチンが取り付けられるだけなのに、何故壁まで壊すのか・・・。





昔のキッチンの多くは、壁から水やお湯の管が取りだされているケースが多いですが、現在の物は殆ど床から立ち上がります。

水道管が貫通している箇所が少なくなるため、水漏れを起こしても柱や土台が濡れてしまう事が少なくなります。





また、キッチンセットの形状が若干変わる為、取り付けるための下地も必要になります。

取り付けはメーカーさんの直接施工になるので、指示通りに下地がないと指摘を受けます。






で、元通り♪

壊して、必要な下地を入れ、壁を新しく貼って元に戻す。
・・・重要な作業ですが、いかんせん地味

やった感が全く伝わらないので、夕方御客様に切々と説明させて頂きました。
まぁ、こういう時間が結構大切でして、どんな作業をどのようにしてもらって、その上でどんな課題が残ったのか、次はどこに手を入れようか・・・こういった会話の中で自分の家に対する理解が深まると言うものです。

あとはキッチンとお風呂の新設を待つばかり。
次の準備に取り掛かりま~す




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集結!

2013-06-25 21:04:21 | 

水回り改修工事2日目。

お風呂場は綺麗に解体が終了しております。
自分で解体していると施工中の写真を撮ってくれる人がいないので、臨場感も全く出ないですが・・・。





チームのメンバーも続々登場。

水やお湯の出る配管や排水の位置を変更して頂いております。
今まで使用していたお風呂と新しく取り付けるお風呂、場所が変わらなくても大抵の場合水道管の引き換えが必要になります。

ユニットバスのメーカーの違いや、水道管の材質の向上、取り出し位置の違いなど条件により様々です。
キッチンセットが変わる場合も同じく、管の引き換えが必要になる場合が殆どです。





電気工事は解体に伴う電線の絶縁から。
お風呂で使用していた換気扇や電灯などの線は一時的に使用しませんが、他の部分では電気の供給が必要です。
その為、部分的に電気を止めるさ作業が電気工事の最初の工程です。

キッチンでも同様に、解体と平行して一部の電気を絶縁して頂きます。

写真はコンセントの増設作業。
改修工事に伴い、やむなく解体しなくてはならない壁などがあるこのタイミングで、使い勝手の良い位置にコンセントを増設するのも良いかと思います。


チームのみんなが集まりだすと現場に活気が出て来ますし、お互いのサポートをして行くことで現場への配慮が向上して行きます。

皆さん御協力よろしく~


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報告しがてら

2013-06-24 19:52:49 | 
                        

今日から真鶴某所で改修工事スタート。
水回りを重点的に直していきます。

今回はブログ掲載の了解も得ましたので、進行状況を御客様にお伝えするのも踏まえてお伝えしてまいります。


 
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かたがき

2013-06-22 20:49:55 | 

妻のソーイングスペースに収納棚を作った。


産まれたばかりの自分は、何の肩書きもない自分だったけれど、いつの間にか「大工の」と肩書きを付けて人に名乗るようになってしまった。
死に近づくにつれて、またただの自分に戻るわけだけれど、子供や妻や、携わらせて下さった御客様が肩書きのあった頃の自分を思いだして、何か語ってくれるかもしれない。

そんな気がして、作れそうなものはできるだけ作らせて頂いている。
残してもらえるかどうかは別として、一生懸命作らせて頂こうと思っている。



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2013-06-19 19:28:02 | 

本日は南青山にあります、TOTOギャラリー「間」に来ています。
普段、住宅設備建材で何かとお世話になっているTOTOさんですが、今回商材は完全無視・・・





大好きな建築家である中村好文さんの「小屋においでよ!」展を観賞に参りました。

元々、A氏の薦めで読んだ本がきっかけでした。
「人が暮らすための最小限度の家と言うのは、思いのほか小さくても成り立つ。」と言うのを実践されている建築家です。

会場に展示されていた中村さんの言葉の中に「ビックプロジェクトの方が、僕に見向きもしなかった」という一言が、何故か町場の工務店経営者である自分には強く響いてしまった。





会場では7つの小屋が設置されていて、各小屋の中には中村さんが影響を受けたとされる小屋について紹介されています。

移動式の小屋で生活したとされている、方丈記を書いた鴨長明をはじめ、コルビジェの休暇小屋等が小屋の中で紹介されています。
このあたりの詳しい話は、中村さんの著書「小屋から家へ」でも詳しく書かれています。





そして中庭には実物の小屋が製作、展示されています。
3m×4mの小屋ですが、一人で生活するのに、特に主だった不自由は感じない造りです。

大体、男の子はこういう秘密基地大好きですから♪




風力発電、太陽光発電に雨水タンクと循環システム。
今、世間で重要視されているゼロエネルギー住宅も、建物の規模が小さくなることでコストも掛からず、システムもシンプルです。
災害時など普段の生活条件が整わない状態でも、いつも通りの生活ができます。




   
水回りもこの通り。

ひとつひとつが「個」のスペースに収まっていないことで、共有スペースが多くなりますがひとりで住むか、または夫婦で住むなら充分だと思う。




キッチンはオーダーメイドですが、必要最低限のサイズ。
そして練炭オーブン♪

排気もしっかり考えられているのには驚きです。

詳細な所まではとてもお伝えしきれません。
興味ある方は是非足を運んでください。会期は22日までです。




旅のお供に連れて行った、谷川俊太郎のひとり暮らし。
こちらで「ゆとり」について書かれています。

本当の意味での「ゆとり」。
谷川さんの書いている「ゆとり」と今日見てきた、中村さんの小屋から感じられる「ゆとり」は同種のもののように感じられました。

著書ではお金や生活の豊かさを通しても「ゆとり」とは何かについて綴っています。
こちらも是非♪



妻へのお土産は、ホルンのマークが可愛い「月光荘」の金ボタン。

このボタンで佐藤さんに洋服オーダーすると良いかも♪
こんな気分もまた「ゆとり」。

たまにはこんな日もアリだと思います。


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kei

2013-06-18 20:30:48 | 
新築物件の敷地調査と役所での確認など本日もA氏と出動しております。

今回の新築物件は、私達の生まれ育った町での依頼と言うことで、いつも以上に気合いが入っています。
長く作業している間に友人と再会する機会もあるかもしれませんしね♪




プランの打ち合わせに真鶴のカフェ「madam kei」に参りました。

こちらは料理研究家が営むカフェで、特に産地や鮮度に拘った料理でおもてなししてくれます。




    
気になる建物は、築40年の日本旅館。

廃業後、誰も使っていなかったところを手直ししてカフェにされたとか。

「?・・・なんか玄関先にあったぞ」と思った方。



  
故・岡本太郎氏のオブジェです♪

「好きそ~!」とA氏に言われてしまいましたが、確かに好きですね(笑)



     
敷地内には「真鶴アートミュージアム」と称された離れがあり、著名な芸術家の作品が観賞できます。
こちらの美術館は週末、土・日のみの営業と言うことで今日は見れませんでした。




ランチプレートもとてもおいしかったですが、特にケーキが美味しかったかな~

海を見ながら和室でゆっくりして、美味しいもの食べて仕事の話もできちゃうというなんとも贅沢な1日でした。
何度も木製窓のひじ掛けに腰掛けて「太宰治みたいでしょ?」と言ってきました。(イメージね)

写真も撮ってくれないA氏・・・

今回も良い家になりそうだぞ~♪



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時間

2013-06-17 20:41:06 | 
    
保養所の改修工事は今日、最終日。

解体に伴って割れてしまった石も割れたなりに敷きつめましたが、これがまた渋くて良し。
御客様も大満足の仕上がりとなりました。



     
数週間の滞在でしたが時間の流れがとても緩やかな場所でした。

「時間 それは感覚であって、生きたと言う事はただの記憶でしかない」
とある曲の歌詞ですが、ゆるやかに流れているように感じたと言うことですかね。

こちらの施設にはまた度々訪れる事になりそうですが、それはまた別の時間になりそうですので、その時にまた。






早い時間に片付いたので、市内某所のシセロシスコを訪ねます。

時折、御紹介しておりますシセロシスコさんですが、こちらは彫金を専門とした作家さん吉本さんのお店。
アクセサリーがメインですが、アクセサリー専門店と言うことではなく、あくまでも金属を使用した表現の一つとしてアクセサリーの形を取っています。

年は私より若いですが、礼儀正しく時として砕けた話もでき、人との距離感を上手く取る才能に長けた方だと思います。
これなら思い通りのイメージを引き出し、形にできるはずだ~♪




   
こちらは作品のひとつ。

懐中時計をモチーフにしています。

通常、「時計回り」と言う言葉がある通り時計の針は回りますが、こちらの作品は針が左右を向いています。
人の流れと違う時間軸を表したかったのかな・・・。
上下に向いていないのは浮き沈みでなく、自由に選べる方向性を左右に見立てたのでしょう。

そして裏面には歯車。
原動力に一貫性がある事も裏面に隠すとは・・・もう既にアートと呼べる域だ。

ひねりの効いたアクセサリー。
大事な人へのオーダーなどお考えでしたら、是非御相談下さい。

同じように過ごす一日。
同じように過ぎて行く時間であれば、自分なりの時間軸で過ごす方がより豊かではないでしょうかね~


  
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違いは分からない男

2013-06-15 19:27:22 | 

珍しく電車に揺られて上星川まで参りました。
駅近くの古びたお店で、社員A氏と遅めの昼食。

さて、何をしに来たかと申しますと・・・





横浜の設計事務所さんが主宰するオープンハウスに来ました。

建築家、故・清家清の作品「保土ヶ谷の家」を保存する計画の一環で今回のイベントが企画されたようです。
友人のお陰で、貴重な見学会に参加できたことをとても嬉しく思います。

現在新築物件のプランニング中のA氏にとっても、良い刺激になるはず。




     

広大な敷地に鬱蒼としたクヌギ林。
斜面を利用した立地で、玄関部分が2階にあたる感じです。

まぁまぁ、それにしても著名な建築家のイベントだけに人の量がハンパじゃありません!
学生さん達も多かったみたいです。

かつてネスカフェゴールドブレンドのCMに使われた建物と言うことで、中ではエンドレスで「ダバダ~♪」が流れてます。
50回は聞いたな・・・


    

中に入ってまずインパクトがあるのは、やはり大空間のリビング(リビングと言う表現で合っているのかどうかもわからないが・・・)
まるで外に居るかのように自然を取り込んだ雰囲気。

人の数からすると相当な熱量を発しているはずだし、今日は気温も湿度も高い。
これだけの日照を得ながら室温がそれほどでもない(まあ、汗だくですけど)のは、木々が直射日光を良い塩梅に抑制しているからだろう。



           
 

日本を代表する建築家のひとりとは言え、人が建てた家を見学してそんなにテンションが上がるもんだろうか・・・

みたいな気持ちも多少ありましたが、撮った写真の数が100枚近かった事や、帰路でのA氏との討論が尽きなかった事など「あ、やっぱり結構やられちゃったのね・・・」と刺激を受けた事を否定する事はとてもできなかった状況です。

実際見た人にしか分からない部分もありますし、客観的に見た人間がどうこう言うのもなんか違う気がするので、インテリアの一部の写真をお楽しみ下さい。(他の部屋見せないのかよ~)




 
刺激を受けて取り入れるばかりでなく、既に持っている意識の再確認もできました。

利便性や快適性の追求が果たして進化につながるのか、豊かに暮らすことの意味を考えた時、実は既に退化の一途を辿っているのではないのか。
住宅業界に身を置くことで、昨日まで良しとしていた事が、急に悪しと思えてくる事も多々あります。

しかし、いつの時代であってもその地の状況下で住まう人の為に最善を考える事が建築なんだと思います。(一般住宅に関してですけど)


保存するために活動されている方々、今後も残すに値する建物であると思います。
頑張って頂きたい。


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