安居楽業

神奈川県小田原市を中心に活動している工務店です。
 建築をはじめ、趣味のものなど紹介していきます。

壊して作って直して

2023-06-24 19:20:09 | 





 

思い出のお客様宅が解体をはじめて約一週間。
作ったり直したりするのは大変な時間を要しますが、壊すとなるとあっという間だ

毎日進行具合を写真に収めてはお客様と共有しますが、やっぱり長く慣れ親しんだ家が壊れていくのはこみ上げるものがあるそうで。
そりゃそうですよね

大事に使ってきた50年間を思い返しながら、次の50年につなぐ家を作っていきましょうね
出番はまだかな~





      
天気がはっきりしないここ数週間でしたが、何とか外壁塗装を終えた物件。
海の近くらしい色味で仕上がりました。

ここから屋根工事に入ります。






      
アスベストの混入が禁止された直後のカラーベストは、一部の商品で塗装が困難な商材が存在します。
細かい層に分かれて剥離してしまうため、塗装後に屋根材そのものが剥がれ落ちてしまいます。

今回の屋根材が該当する商品であった為、既存屋根を温存し、カバー工法で葺き替えていきます。
写真はカラーベスト全体をゴムアス系粘着シートで覆っている様子です。
この後屋根材を葺き上げていきます。







            

少し前から濡れ縁の作成や、ウッドデッキの修繕、板塀の作成依頼が続いていました。
夏が近づいているのを感じますね。

窓を開けて、室内と自然の距離が近くなる季節。
ここ数年は夜でも暑い夏が続いているので、今年は少しでも過ごしやすいといいですね。

無垢材を使用した良いお仕事の依頼、ありがとうございました。





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軌跡

2023-06-15 09:24:28 | 
あんまりに忙しいと

「前まで一体何時ごろブログ書いてたんだ・・・」

と思いますけど、多分ちゃんと時間をとって記録していたんだろうなぁ
今日はちゃんと書いとこうと思います。






     
新築工事がいよいよ動き出します。
今回は建て替えなので、既存住宅の解体が始まります。

ここ数日はお客様と一緒に引っ越しを進めていました。

今回のお客様は、私が独立して最初にお客さんになってくれた、はじまりのお客さんです。
もう20年近く前になりますね。

当時は駆け出しなので、お客さんもどんなことなら頼んでよいのか、どの程度のことならできるのかと悩みながら相談してくれていたと思います。
傷んだ床の張替えから始まって、徐々に作業の内容に幅が広がっていったように思います。

写真の杉板も当時張り替えたもの。
この時はまだ父もいた気がする。

長年立ち寄らせていただいたお住まいですが、私も家も年を取り、もちろんお客様も年を重ねました。
そこへ息子さんが同居の話を切り出し、今回の建て替えの話が浮上してきました。

世代交代のタイミングで、ハウスメーカーに依頼する方も多いのですが、これまでの私たちの付き合いを息子さんも大切に思ってくださっていたようで、新居のほうも引き続き私たちが携わらせていただけることになったという訳です。

とはいえ、なかなか難航していました。

昨年にご相談いただいたものの、建築資材は月ごとに値上がりしていましたし、ここ最近の国の考えとしては新築物件の品質向上をテーマとしているため、「予算がない場合は無いなりの家を計画する」ということが難しくなってきたのです。

家自体のボリュームは限界まで縮小し、かつ生活しやすい環境、手入れをすれば長く使い続けられる住まいづくりを形にするまでに1年ほど掛かったということになります。

お客様自身が予算を増やしたり、打ち合わせに時間をかけたりという覚悟をしていただけたことが大前提です。
今後家を建てたいという方は、今まで以上に覚悟と予算が必要になる世の中だと痛感しましたね

我々にとっても今後は、より新築の機会は減っていくと思います。
毎現場ごとに「これで最後の新築」だと思いながら業務に打ち込んでいきたいと思いますね

そして20年後にまた、20年前の自分の仕事として振り返ることができるように。

また少しずつ工事の進捗状況も残していかなくては
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする