福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

聖トーマス教会詣で ~ バッハの墓前にて感謝と祈りを捧ぐ

2016-02-21 23:00:04 | コーラス、オーケストラ




体調も回復したところで、今朝は第一にトーマス教会詣で。
バッハの墓前にて感謝とお祈りを捧げて参りました。聖堂内の柱には、我々のコンサートのポスターが貼られております。嬉しいことですね。



因みに、聖歌隊席後方のオルガンは修復中とのことで、マタイの本番に於いても、これらの足場やカバーが取り払われるということはないそうです。これも記念と考えましょう。

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蜂蜜と味噌汁

2016-02-21 17:39:52 | グルメ


今朝は原型を留めていた蜂の巣ごとのハチミツ。蜂の巣というより、巣箱からの一枠そのもの、という方が正しいらしい。下のスプーンでこさいで、小さな器に盛り付ければ、そのまま舌に乗せるなり、パンに塗るなり、ヨーグルトに投入するなり、あとはわたしの自由だ。

今朝も前半飛ばしすぎて、デザートまで行き着かず。しかし、チーズとフルーツとヨーグルトが美味かったからよしとしよう。



一方、こちらは、昨夜の夜食。「ワルキューレ」観劇後の宿にて。
持参した信州味噌に天然出汁粉末、乾燥鳴門産ワカメ、乾燥平ゆばを入れて湯で溶いたもの。美味い! 味噌の塩気が胃に心地よく染み込むのが分かるし、ゆばの舌に絡みつく感触が何とも言えない。
インスタントの味噌汁に入っている化学調味料が苦手(そうでないものは高価)なので、こういう試みをしてみたのだが大正解。身も心も芯から温まった。次回は乾燥葱も調達しよう。
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写真更新・ライプツィヒ歌劇場「ワルキューレ」 壮年期のベームを思わせるウルフ・シルマーの指揮

2016-02-21 07:41:36 | コンサート


ライプツィヒ歌劇場、ウルフ・シルマー指揮の「ワルキューレ」、大いに感動した。



本来の座席は1階パルケット1列目。つまり、ピットが目の前の所謂「かぶりつき」ということで期待したが、オーケストラがよく聴こえないなど音響的にはパッとせず、良さを感じつつも酔えなかったのだが、2階席に移動してからの第2幕以降はワーグナーを堪能した。



とくに魅せられたのは、第2幕後半から第3幕ラストまで。つまり、ブリュンヒルデの登場と活躍とともに音楽も充実していった、とも言える。

その見事なブリュンヒルデを歌ったのが、エーファ・ヨハンソン。いま調べたら2013年のびわ湖の「ワルキューレ」でもブリュンヒルデを歌っていたことが分かった。これなら、聴きに(或いは観に)行くのだったなぁ!

ワーグナーの分厚いオーケストラをものともせず突き抜ける輝かしい声。凛とした気品が備わっていて、まさにブリュンヒルデの性格そのもの。ジークムントに死を宣告する場面の幽玄さ、「魔と炎の音楽」に至るまでのヴォータンとのギリギリの攻防で見せた強さ! 声ばかりでなく、容姿と立ち居振る舞いの美でもって、歌劇場の空気を支配していた。
(ほかの歌手にもいろいろ感想はあるが、当方の体力の都合で割愛させて頂く。しかし、フンディング役のルーニ・ブラッタベルクの邪悪さと圧倒的な声量については触れておかずにはおれない。実に見事であった)。



ウルフ・シルマーの指揮は、どこか壮年期のカール・ベームを思わせる。勘所を心得た職人の指揮ぶりであり、ここぞというときにグイグイと手綱を引いて、音を開放するよりは、グッと締まりのある高揚に達する。 



これほど、美しい「ヴォータンの別れと魔の炎の音楽」を聴けるとは思っていなかった。というわけで、大いに満足の一夜であった。





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