「プレーオン!!」
足をコツコツ蹴られながらも倒れずにがんばってゴールに向かっている選手を見て、思わず大きな声を出してしまった。
子供が行きたいというので、昨日一昨日と2日続けて戸田グランドに野球を見に行った。昨日は遠くの駐車場しか空いおらず、球場までの道すがらのサッカーグランドのプレーに見入っていた。
さすがは本気でやってただけのことはあるな、と自分でも可笑しく思うけど、もう離れて10年近く経つというのに、主審のポジション、走る先、副審の立ち位置...そんなんじゃ見えないじゃん、次はここでしょ?、そこに居てよく旗上げるな、選手から文句言われるよ...てな具合にパッパッパッと見えてしまい、この人走ってないから選手がやってるんだろうなぁ、この人負け残りかなんかで副審やらされてんのかな、ってわかってしまう。
あまりに走らない適当なレフリーぶりに、帰り道に子供を抱えて歩きながら見ているときに、
「プレーオン!!」
と大きな声を出してしまい恥ずかしい思いをしたが、やっぱり好きだったんだな、これが楽しかったんだなとあらためて思った。
選手出身のやる気のない審判にはまだまだ勝てるかな、またやってみたいなぁ...そう感じる反面、いやもう90分は走れないかな...そんなことを思いながら、公園を後にした。
まだ2歳にならない子供は、僕が笛を吹く真似をしたり、プレーオンと言ったのを面白がってしばらく真似していた。