きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

きものの美と変遷

2018-10-11 07:59:33 | 生涯学習大学
10月10日
宮水学園 芸術コースの受講日

講義は、きものの美と変遷ー色を中心にー

講師は、エコール 水方日本きもの学院
学院長 水方 美保子さん

今日は秋雨の肌寒い日になった。
そのせいか、少し空席が目立った。

14時に開講
舞台の幕が上がると、琴の演奏に合わせて、
着付けのパフォーマンスが行われた。

優雅に踊りながら、きものの着付けをする。
鏡も見ないで、帯も締める。

着付けの学校の先生だから、
当たり前といえば、そうだが、

いとも簡単に、美しく、着ていく様を、
見ていると、

自分も、着られそうな錯覚に陥いってしまうが…
どっこい、そう簡単には、着られない。

その後、きものの変遷についての講義、

きものーきるもの
着物のルーツと言える小袖は、
平安時代、大袖の下に着る下着だった。

宮中の女性の十二単の下にも、
白小袖が着られていた。

室町時代になり、
下着として着られていた小袖が、
表に着られるようなる。

すると、白無地だった小袖に、
色や、模様が付けられるようなった。

江戸時代になると、
武士や町民が力を持つようになり、

武家の女性の着物も、
四季の草花や、
花車、花筏が、大きく散らされ、
立涌、七宝、幾何学模様をモチーフにした着物へと変化した。

町民も、小袖を着られるようになり、
町民文化が栄えた。

明治時代になると、
化学染料が入って来て、染色技術も向上する。

濃い鼠色や、歌舞伎役者の衣装に見られる茶を
基調とした、地味な色が好まれるようになる。

また、開国により、
海外の洋服文化がつたわり、
西洋の洋服に対し、
着物は、和服と、区別されるようになる。

大正時代になると、
西洋をイメージした模様が登場する。
バラ、更紗、ペルシャ模様

アール・デコの、影響も受ける。

講義は、パソコンから、スライドを写し、
文献からの資料をダラダラと読み上げるだけで、
少々退屈な講義だったのが、
残念だったが、

最後に、学院の生徒さんたちのファッションショーがあり、
街着や訪問着、
セミフォーマル
留袖
などを紹介してもらった。

流石に、日頃から着物を着慣れている感があり、
凛として、素敵だと思えた。

最近は、
結婚式や七五三などの行事以外で、
着物を着ている人を見かけなくなったが、

このまま、日本の着物文化が無くなってしまうのは、
惜しいと思う。


そう言っている私も、
着物を一人で着られない人間なのだが…



コメント
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