きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

父とひな祭り

2016-03-03 14:40:25 | 田舎日記
暦が変わって3月になったのに、
北海道では大荒れの天気になっている。
日本の上空で、春と冬が激しく押し合っているようだ。

昨日は、少し寒さが緩んだ。
春が、土俵際で粘る冬を、やっと押し出したようで、
今日は、昨日より、さらに3度も気温が上がり、
暖かいひな祭りの日になった。


昨夜、夕食時に、
「明日ひな祭りだから、お寿司でも買ってこようか?」…と、父に聞いたら、
「明日、3月3日か?」と、問い返してきた。
「そう、お雛さんやで‼︎」
すると、「昔飾っていた段飾りが、物置にある」と。

昔⁈…父の言う昔とは、いつの事なのだろう。
20~30年は、出している所を見たことが無い。
私達が、子供の頃のことなのか?

出すつもりもなかったが、「物置の奥の箱かな?」と、聞くと
「どこに仕舞ったか、もうわからん‼︎」
雛人形を仕舞った箱は忘れても、
60年も昔のひな祭りは覚えているようだった。


そんなことで、
今日、父の遅い朝食の後、
自転車で、スーパーに走って行った。

スーパーのお惣菜コーナーには、
いつもより華やかな彩りのお寿司がたくさん並んでいた。

父の分のちらし寿司と、
雛あられと、桜餅の入った和菓子のセットは、母の分。
帰って仏壇にお供えした。

ずっと家に居る父には、日曜日も、祝日も、行事も
関係無い生活になってしまっている。

ただ生きるだけが目標のように見える父の生活に、
楽しい刺激は、大事だと思うが、
多くの高齢者がそうなように、父の生活も引きこもり老人化している。

外との交流を持たせてあげたいが、現実は、なかなか無理。

1日家に居る父の楽しみは、TVと食事とお風呂。

幸せなことに、食べることが楽しみなようだ。

「お父さん、買ってきたちらし寿司は、柚子の香りがして、甘酸っぱかったね。」
出したちらし寿司は、完食だった。













コメント
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