田舎へ帰って来て、ちょっと困ったことがある。
父の田舎では、もうずいぶん前から、路線バスが廃止されている。
ほとんどの家には、自家用車が数台あり、
交通手段は、その自家用車になっている。
自家用車があるから、バスを利用しなくなり廃止されたのであるが
自家用車を持たない者には困る。
田舎の父親の家には自家用車がなく、
少し前までは父も、バイクで移動していたが、高齢になり、
そのバイクも利用出来なくなった。
病院に行くにも、買い物に行くにも、タクシーで行くしかない。
運転免許を持たない私も、移動は自転車か、自前の足でしかない。
自転車での移動は、行動範囲が限られる。
隣町の大きなスーパーには行けないし、
雨が降ると、傘がさせないので、買い物にも行けない。
田舎で車を持たないということは、
手足のないイモムシのようなものである。
自力で動ける小さな範囲だけの、貧しい生活を強いられる。
私の姿は、イモムシに似てはいるが、
イモムシは嫌だ!!
蝶になりたい!!
父親にバイクの購入を申請した。