徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

現代日本画名作展 @八王子市夢美術館

2006-12-01 | 美術
市制90周年記念 現代日本画名作展
-文化勲章受賞作家を中心に-
2006年9月29日から12月10日
八王子市夢美術館

はじめてでかつ、ちょっと遠いですが、八王子市まで行ってきました。八王子の街中を歩くのすら二度目ですが、やはり絹で栄えただけあり、小奇麗な街並みです。ともあれ、北澤美術館所蔵の名作日本画が並んでいるとのことで、訪れました。

山口華楊:「白狐」(1983)「青柿」(1978)「秋晴」(1976)。後者2点は猫がちょこんと座っています。
上村松篁:「鶏」「鶏」「縞白鷴鳥(しまびゃくかんちょう)」と鳥が三羽。
小倉遊亀:「花菖蒲」が2点。
山口蓬春:「染付皿」「瓶花」。瓶花は、窯の花瓶に赤や黄の花が飾る。なるほど磁州窯の白黒が主張せずに花が映えます。磁州窯のよさを認識
杉山寧:「暘(よう)」「涔(しん)」「娑(さ)」の3点。暘は寄り添って飛ぶ鶴、涔は、一羽の鶴が水面に自分の姿を映す、娑は向かい合って羽ばたく鶴。三作が並ぶと壮観。心象風景だと杉山寧氏は語るが、羽音が聞こえてそうだ。でも暘、涔、娑とは何でしょうか?

東山魁夷:「緑のハイデルベルグ」(1971)ほか六点が並ぶ。

横山操:「赤富士」(1962)金色の木々、ざらざらした富士の地肌。日曜美術館30周年展から気になりだした作家。
加山又造:「新雪の桜島」(1982)新雪のきらきらと光り、空は透き通るように青い。
高山辰夫:「花と鳥」(1981), 「静日」(1983) オリーブ色の画面にすべてが一体となる。

中島千波:「椿」(1987) 装飾性のつよい椿、「かとれあの季節」(1993)玩具の上にカトレアが咲く。
野村義照:「暮色」(1983), 「聖堂」(1994) 重厚な画面に宗教的な主題。

前田青邨:「桔梗」(1962)
橋本明治:「舞妓」(1962)

など。
見ごたえがありました。 
コメント (2)
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