ムンク @出光美術館
展示期間 2006年9月より2007年8月まで
出光美術館のオスロ市立美術館所蔵のムンクの作品が模様替えした。今回は1910~20年代に描かれた裸婦の代表作を展示しています。
今回の三点の裸婦は、色彩豊かに、女性のタイプと内面を描き分けており、(ムンクの場合は、ムンクと画家の距離感を描き分けているというべきかも知れないが)三点ながら興味深く鑑賞できる。オーラを渦で象徴した「叫び」から一歩進んで、画家として技量が発揮された優品。
うずくまって横たわる裸婦(1917)
赤いベットでうずくまる若い女性のふくよかな裸体。猫のようなポーズが可愛らしい。
ソファーに寄りかかる裸婦(ブリギット・プレストーの肖像)(1924)
1920年代に、飛び切りの美貌と聡明さでお気に入りのモデルでだったブリギット・プレストーの肖像画。彼女は、「時計とベッドの間」(1940-43)(この作品はN.Y.のMOMAで鑑賞した)の画面にもモデルがシルエットして描かれているとのこと。ソファにすわりこちらを見つめる表情は豊かで自身に満ちている。「うずくまって横たわる裸婦」とは正反対のタイプの女性の姿。
肘掛け椅子の側の裸婦I(1919)
両腕を垂らして、髪もばさばさと垂らして肘掛け椅子の側に立つ裸婦。若き女性の隠された視線は近寄りがたい雰囲気。裸体はピンク、黄、緑、青により構成、髪は青と黒で描かれる。室内空間は、赤いカバーのかかった肘掛け椅子。様々な色のにぎやかな空間。複雑な構成と力強い色彩表現の本作品は、ムンクの作品の中でも際立っているという。また、閉所恐怖感を抱かせそうな緑色の部屋に捨てられた女が泣いている姿を描いた「泣いている裸婦」(1907)と関連しているという。
家に帰ってMOMAのムンク展の図録をみると、載っていました。The Artist and his Model I(1919)という作品の関連作品ということで展示されていたため記憶がないのかも知れません。(単なる言い訳か)
前回の出光美術館のムンクの拙BLOG
N.Y. MOMAのムンク展の拙BLOG
展示期間 2006年9月より2007年8月まで
出光美術館のオスロ市立美術館所蔵のムンクの作品が模様替えした。今回は1910~20年代に描かれた裸婦の代表作を展示しています。
今回の三点の裸婦は、色彩豊かに、女性のタイプと内面を描き分けており、(ムンクの場合は、ムンクと画家の距離感を描き分けているというべきかも知れないが)三点ながら興味深く鑑賞できる。オーラを渦で象徴した「叫び」から一歩進んで、画家として技量が発揮された優品。
赤いベットでうずくまる若い女性のふくよかな裸体。猫のようなポーズが可愛らしい。
1920年代に、飛び切りの美貌と聡明さでお気に入りのモデルでだったブリギット・プレストーの肖像画。彼女は、「時計とベッドの間」(1940-43)(この作品はN.Y.のMOMAで鑑賞した)の画面にもモデルがシルエットして描かれているとのこと。ソファにすわりこちらを見つめる表情は豊かで自身に満ちている。「うずくまって横たわる裸婦」とは正反対のタイプの女性の姿。
両腕を垂らして、髪もばさばさと垂らして肘掛け椅子の側に立つ裸婦。若き女性の隠された視線は近寄りがたい雰囲気。裸体はピンク、黄、緑、青により構成、髪は青と黒で描かれる。室内空間は、赤いカバーのかかった肘掛け椅子。様々な色のにぎやかな空間。複雑な構成と力強い色彩表現の本作品は、ムンクの作品の中でも際立っているという。また、閉所恐怖感を抱かせそうな緑色の部屋に捨てられた女が泣いている姿を描いた「泣いている裸婦」(1907)と関連しているという。
家に帰ってMOMAのムンク展の図録をみると、載っていました。The Artist and his Model I(1919)という作品の関連作品ということで展示されていたため記憶がないのかも知れません。(単なる言い訳か)
前回の出光美術館のムンクの拙BLOG
N.Y. MOMAのムンク展の拙BLOG