徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

東京国立博物館 常設展(本館)

2006-06-27 | 美術
東京国立博物館 常設展(本館)

  • 国宝室  国宝 普賢菩薩像 鳥取・豊乗寺蔵; 2006/6/6~2006/7/2
    国宝の普賢菩薩像は2点。もう1点は、東博の所蔵なのですから、並べて展示してもらえるともっとよかった。(あと普賢延命菩薩が2点、普賢菩薩の彫刻が1点のようです。Wikipedia古寺散策 らくがき庵に詳しい。)

    仏教の美術 ―平安~室町;2006/6/6~2006/7/17
  • 当麻曼荼羅図;出光美術館で別の当麻曼荼羅図を見たばかりでしたので、全く同じ構図なので、思わず解説を読んでしまいました。「奈良時代に中将姫が蓮糸で織ったと伝えられている綴れ織りのものを原本として、鎌倉時代以降浄土教の隆盛とともに多数が制作された。中央には極楽浄土を周囲に観無量寿経の序文を絵画化したもの等を描く。盛唐時代の浄土図の形式を良く伝える。」Wikipediaで補足すれば、原本は奈良の当麻寺に伝わる国宝(図面はこちら)曼荼羅という用語を用いているが、密教の胎蔵界・金剛界の両界曼荼羅とは無関係。他に智光曼荼羅と呼ばれるものと、清海曼荼羅と呼ばれるものとがあり、当麻曼荼羅とあわせて、浄土三曼荼羅と称せらる。

  • 重文 孔雀明王像 京都・松尾寺蔵;装飾を抑えた文様に仏画の特色がある。とのこと

  • 国宝 線刻蔵王権現像 1面 奈良県吉野郡吉野町金峯山出土 平安時代・長保3年(1001) 東京・西新井大師総持寺蔵
  • 重文 白銅蓮池文磬 1面 奈良県吉野郡吉野町金峯山出土 平安時代・12世紀
    金峯山出土の国宝と重文が展示されていました。5月の連休に金峯山寺を訪れたので親しく感じます。特に、 線刻蔵王権現像はすばらしかった。三葉光背形に、銅板に線刻で蔵王権現などの諸仏を表わしたもの。顔は三目、忿怒の相。
    Wikipediaによれば、蔵王権現(ざおうごんげん)は、日本仏教における信仰対象の一つ。インドに起源を持たない日本独自のほとけで、奈良県吉野の金峯山寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。権現とは「権(かり)の姿で現れた神仏」の意。

  • 不空羂索神咒心経 1巻 紺紙金字 西園寺公衡筆 鎌倉時代; 説明によれば、西園寺公衡(1264-1315)は鎌倉時代末期の公卿。書写時には,後宇多天皇の勅勘を受けて謹慎中であった。巻末の奥書から,家門繁昌,寿命長遠,息災安穏,所願成就,出離生死を祈願したものと知られる。藤原氏の氏神である春日社に奉納されたものと推定される。春日権現霊験記とともに奉納とのこと。
  • 装飾無量義経断簡 1幅 平安時代・11世紀 個人蔵;上下の欄外に金銀の箔をまいた装飾料紙。

    宮廷の美術 ―平安~室町 ;2006/6/6~2006/7/17
  • 重文 星光寺縁起絵巻 巻上 1巻 伝土佐光信筆 室町時代・15世紀 ;空色の雲が印象的です。土佐光信、三条西実隆の両者の合作とされている。

    禅と水墨画 ―鎌倉~室町 ;2006/6/6~2006/7/17
  • 重文 朱買臣図 2幅 伝狩野元信筆 室町時代・16世紀 旧大仙院方丈障壁画 ;朱買臣は、中国の前漢の官僚で、武帝に使われる前は貧乏で、薪を担ぎ歩きながら勉強した。その図。
  • 偈頌 1幅 夢窓疎石筆 南北朝時代・14世紀 ;舶載の料紙がすばらしい。大きな椿の花と枝を刷りだしている。和洋の書風。師であった一山一寧の影響。

    茶道具;2006/6/6~2006/9/24
  • 重文 青磁形花入 1口 中国・南宋官窯 南宋時代・12~13世紀 広田松繁氏寄贈;尾張徳川家伝来
  • 肩物肩衝茶入 銘 松山 1口 中国 南宋~元時代・13世紀;上総大喜多藩の松平家伝来。大名物。1829年の対価で大破。漆で復元。凄いことをします。

    屏風と襖絵 ―安土桃山・江戸 ;
  • 重文 山水図屏風 雲谷等顔筆;雪舟派を標榜した。整然とした画面構成と温和で静謐な情景とのこと。納得。

    暮らしの調度 ―安土桃山・江戸;2006/3/28~2006/7/2
  • 銅鶉香炉 1対 亀女作 江戸時代・18~19世紀;鋳物製の鶉。女性の鋳工の作品。父の職を伝えたという。列品解説を聞きそびれました。

    書画の展開 ―安土桃山・江戸 ;2006/3/28~2006/7/2
  • 国宝 鷹見泉石像 渡辺崋山筆 江戸時代・天保8年(1837);渡辺崋山(1793-1841)は,田原藩(愛知県)の江戸詰家老。谷文晁らの教えを受け,西洋画法を取り入れた独自の画法を確立したが,「蛮社の獄」で,田原に蟄居中,49歳で自殺した。古河藩(茨城県)の江戸詰家老で,蘭学の先輩でもある鷹見泉石を描いたこの図は,崋山45歳の作。微妙な陰影法による写実的な顔の描写とおおらかな着衣の表現とが渾然ととけ合った傑作である。今回、これを見逃さぬようにと慌てて訪問しました。
  • 重文 公余探勝図巻 上巻 1巻 (2巻のうち)谷文晁筆 江戸時代・寛政5年(1793) ;老中松平定信に随行して伊豆相模を巡視したときの図。まるで写真のような風景です。

    能と歌舞伎  特集陳列「狂言の面と装束」 2006/6/27~ 2006/8/27
  • 能狂言絵巻 (中巻) 筆者不詳 江戸時代・18世紀; 徳川家の婚礼調度品、金無地の部分がばかり綺羅びやかな絵巻です。これでは大奥はお金がかかって仕方がありません。

    浮世絵と衣装 ―江戸 浮世絵 2006/6/20~ 2006/7/17
  • 七夕の短冊を書く美人 鈴木春信筆 江戸時代・18世紀
  • 屋根舟に乗込む美人 鈴木春信筆 江戸時代・18世紀 ]
    前者は一寸知的な、後者は一寸おきゃんな女性。
  • 重美 湯上り団扇持ち美人 勝川春章筆 江戸時代・18世紀
    団扇を持つ湯上りの女性。浴衣からのぞく脚が上品かつ生き生きと描かれています。と解説されていたのですが、一寸上品というより艶かしい雰囲気。

    工芸 特集陳列「内国勧業博覧会の工芸」2006/5/9~2006/7/2
  • 重文 褐釉蟹貼付台付鉢 1口 初代宮川香山作 明治14年(1881)頃;蟹が凄い迫力です。

    近代美術2006/6/6~2006/7/17
  • 重文 熱国之巻(朝之巻) 今村紫紅筆 大正3年(1914);熱国之巻は、大昔に横浜美術館(多分)で拝見した感動した覚えがあります。朝之巻はもしかすると初めてかも。すばらしい灼熱の風景です。
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