九重・阿蘇方面へドライブしたら、必ず訪れる場所があります。
産山村の「池山水源」です。
(photo by きょんくん)
以前も書きましたが、ここの湧き水の美しさや
この場所の持つ、清々しく凛と澄んだ空気
生い茂る樹々の緑の濃さと美しい流水が醸し出す静けさや神秘性は
今まで訪れたどの水源よりも強いように感じます。
水神様。この美しい湧水池を守っておられます。
外の厳しい暑さが嘘のような、ひんやりとした涼しさ。
湧水の流れに手を差し入れるとすぐに、キーンとした冷たさがボンヤリ頭を刺激します。
そのまま十数秒も経つと、痛さで手が痺れてくるくらいの鋭い冷たさ。
思い切ってサンダルを脱いで素足を流水に浸すと
身体全体にビシッと喝を入れられたような衝撃で、思わずピンと背筋が伸びてしまいます。
手で掬って水を飲み、首筋や頭もぴちゃぴちゃ。
浄化のパワーにあやかります。
人間でだけでなく、自宅から持ってきた石たちも
みかんネットに入れて、水中に沈めます。
しばらくたって引き上げると、特に水晶はものすごく美しい状態に。
透明度がグンと上がって、本当に浄化されているんだなーと感じます。
限りなく湧き出でる、清らかな水。
全ては、美しく健全な自然環境が保たれてこそ、です。
自然が、己の強大な力で破壊してしまった環境は
それほど長くはない時間の流れの中で、完全に元の状態に還してゆきます。
驚くべき、自分自身の修復・浄化能力で。
放射能によって汚染された大地や空気や海や川のことを考えると
人間が齎した自然破壊のその深刻さに愕然としてしまいます。
その落とし前までも自然の力に頼らざるを得ない、その情けなさ、非力さ・・・。
自然によって生かされている、愚かで、ちっぽけな、弱い存在であることを
人間はよく肝に銘じなければならない時期に来ているのではないのでしょうか。
自然の底知れない力や営みに
ただただ、心からの深い感謝を捧げたひとときでした