あるひのあひる

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猫とハーブと酒と音楽

このココロ、“親知らず”。~完全水平埋伏智歯 抜歯譚その1~

2022-01-15 22:46:46 | 日々のできごと

年明け間もない、1月6日。
二十数年に亘って逃げまくってきた右下の完全水平埋伏智歯を、抜いた。

地元の歯科大で、麻酔時間を除いて正味1時間10分という長丁場。
10日近く経った今、顔の腫れはほとんど目立たないくらい落ち着いてきたけれど
抜歯後の後遺症ともいうべき、ジクジクした痛みと開口障害に結構やられている。
口を開けると、まるで顎関節が固まってしまったかのように動かず
また、無理をして大きく開けようとすると、激痛と言っても良いくらいの痛みが走る。
おかげさまで、自然と食事量が減り、また、継続する痛みから6日以降断酒状態ということもあり
体重は順調に減少している。
普段体重計に乗る習慣がないので正確には分からないけれど
抜歯の日から2kgは減ったと思う。大変ラッキーである。うひょひょひょ。

そんなわけで、ただでさえやっかいな医薬品アレルギー持ちのあひょが
これまたやっかいな親知らずと闘ってきた道のりを記してゆきたいと思う。
万が一、同じような状況を抱えたどなたかの参考になれば、体を張った甲斐があったというもの。

長き語りになるかと思いますが、興味のある方はゆるりとお読み下され・・・・

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時は過去に遡り、1999年(平成11年)。
「左も右も、見事に完全に埋伏した親知らずですね。横向きに生えてます。」
当時住んでいた東京は世田谷区。勤務先近くの歯科医院。

なんとなく左の奥歯あたりが疼くので訪れたところ、思いがけない歯科医の言葉。
歯茎が炎症を起こしているので、抜いたほうが良いとのこと。
当時の私には自覚する医薬品アレルギーはあまりなかったし
歯を1本抜くくらい大丈夫だろう、と気軽に考え、抜くことにした。

「フーッ!!!やっと取れましたよ・・・」
抜歯を開始してから、2時間後。
かち割られた歯の、最後の欠片がやっと取れた時に歯科医がついた大きな溜息を、未だにはっきりと覚えている。
初めて抜いた親知らずが、こんなに大変なものだったとは・・・
遠い昔のことなので、痛みがどうだったかはよく覚えていないが
とにかく顔の腫れがすごくて、抜歯中にガンガンやられた精神的なダメージもかなりなもので
事前申請していた有給休暇を1日延ばしてもらい、2日間寝込んでいたことは覚えている。

若いコトもあり、経過は順調だったように思う。
抜糸の後で「1カ月くらい後に、右も抜きますか?」と歯科医に聞かれ
「いえ、結構です!様子を見て、異常が出たらその時に改めてお願いします」と即答。
もう、こんな辛い状態は2度とゴメンだ。歯磨きをしっかりして、ずっとずっと逃げ切ってやる~!!!
そう固く胸に誓った。(次回へつづく)

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さて。
話は全く変わるけれど・・・

生きていると、どうしても二者択一の決断を迫られる状況が何度かやってくる。
ある意味、今はまさに世界的にそうなのかもしれない。

私の場合、その基準は明確だ。
基本的に、直感を重視する。
私の中に根付く、本能的なセンサー。
もちろん、やみくもに直感に頼るワケではなく
自分なりに様々な情報を収集して決定するわけだけれど
本当に迷ったとき、最後の決め手は
『どちらが後悔しないか』

選んだ方が良いかもしれない答えに対して
どうしても自分の本能が拒否をしてしまうような場合に
繰り返し自分に問いかける。
それを選ばなかった場合の最悪のケースを想定し、また同時に
選んだ場合に訪れてしまうかもしれない最悪のケースを想定し
究極、死んでから振り返った時に後悔しないのはどちらか?
・・・ずっとそれで決めてきた。悔いはない。

あの時選ばなかった道を、もし選択していたら
今の私はどうだったのだろう。
残念ながら、捨ててしまった選択肢、つまり、選ばなかった未来を見ることは誰にも出来ない。
だからこそ、少しでも後悔する要素があれば
周囲を傷つけようが、無茶だとか無謀だとか我儘だとか言われながらも
自分の気持ち(直感)にだけは正直に生きてきた。(自己中だね、ホント。)

本当は、間違っていた(いる)かもしれない。
もっと素晴らしい未来が開けていたのかもしれない。
それでも私は、今がベストだといつも思っている。どんなに苦しんだとしても。
後悔だけは、したくない。

ちょっと若い頃は「棺桶主義」なんていう意味不明な言葉で表現していたけれど
要は、この世を去るときに
「いろいろあったけど、本当に良い人生だった。後悔はひとつもない」
というのが人生の究極の目標だと思っていた。それは今も変わっていない。
「あの時、ああしていれば・・・」と後悔することは、自分の中では負けだと思っている。
誰と比べるということでなく、自分自身の中で。


う~ん・・・大いに無駄な脱線をしてしまった・・・

今回、長年の逃亡を終了して真っ向勝負に臨んだのも
今抜かないと、先々後悔するな、とようやく覚悟できたから。
本能のささやきがMAXになったということで。

そんなわけで
口を開けても、痛みのない大きさだと指が縦に1本くらいしか入らず
食事の度に苦痛を味わいながらも(顎の関節もこめかみもキツ~)
不思議と気持ちの上では清々しいのです。
・・・それにしても、本当に治るんかいな????

「ほら、あひょママ、口ってこんな風に開けるんだぜ。」


「あたちも見てなのよ~!」

はいはい。ありがとう。
あなたがたのために、あひょママ、耐えるよ。


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