goo blog サービス終了のお知らせ 

若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

目黒区駒場その1ー旧前田侯爵家駒場本邸

2009年11月21日 | 電車でおでかけ




11月15日(日)妻と二人で目黒区の駒場付近を散策してきました。

湘南新宿ラインで新宿まで行き、そこから京王線に乗り換えて笹塚駅で降りて南下します。

井の頭通りを渡り小田急線の東北沢駅の踏切を越えると間もなく駒場公園に到着です。








駒場公園は加賀百万石の第16代当主だった旧前田家の前田利為(としなり)侯爵駒場邸跡です。

駒場農学校(後の東京帝国大学農学部)が本郷に移転した跡地を、第一高等学校(現在の東京大学教養学部)、東京農業教育専門学校(後の東京教育大学農学部)とともに分割使用したものだそうです。








昭和4年に欧州建築の粋を集めて建築されたこの洋館は、当時東洋一の邸宅と称せられたそうです。

駒場の田園の野趣にあわせた英国のチューダー様式を取り入れ、外壁には、当時流行したスクラッチタイルを貼り、落ち着いた雰囲気を漂わせています。








内部は王朝風に装飾が施され、各室はイタリア産大理石によるマントルピースや角柱、壁にはフランス産絹織物や壁紙を貼り、イギリス家具を配したヨーロッパ調です。

この部屋は2階にある利為候の書斎です。









前田利為候と菊子夫人の寝室です。

壁紙は他の部屋とは異なり、縦縞を基調とした落ち着いた雰囲気のものとなっています。









南側から見た洋館です。

洋館の南側は芝生が施され、公園として開放されています。









洋館を北側から見たところです。

自然の巨木と相まって見事な豪邸です。









書院造りの前田侯爵邸和館は昭和5年に完成したそうです。

前田侯爵がロンドン駐在武官であったことから、和館は外人客接待用に建てられたとも言われています。









玄関から二の間、一の間(表座敷)と続き、重厚な床の間、違い棚、付け書院があります。

欄間の透かし彫りは美しく、全体の雰囲気が清楚で高い気品を感じます。

一の間の広縁から眺める庭園は、滝・池・樹林・名石の配置が良く、駒場野の自然林を背景に美しい名園の面影をとどめています。




人気blogランキングへ

神宮外苑・明治神宮・代々木公園・渋谷を歩く

2009年11月03日 | 電車でおでかけ





11月3日文化の日、早々と寒風が吹く中、妻と二人で神宮外苑方面に出かけました。

湘南新宿ラインで新宿まで行き、総武線に乗り換えて信濃町駅下車。

神宮外苑のシンボルとも言える「聖徳記念絵画館」からのスタートです。









歩いてすぐに国立競技場です。

今日はサッカー・Jリーグのヤマザキナビスコカップ決勝が行われる日だそうで、11時前にはもうご覧のような人出でした。

FC東京が川崎を2―0で破り、5年ぶり2度目の優勝を飾ったそうです。









千駄ヶ谷駅を通り、新宿・代々木方面を歩いて山手線のガード下をくぐると、明治神宮の北参道に到着。

10分ほど歩くと明治神宮の本殿に着きました。









今日は明治天皇が1852年11月3日にご生誕になられたということで、宮中から勅使が参向し、例祭が厳かに行われました。








休憩がてらコーヒーでも飲みたいね・・・と話しながら本殿から原宿方面に向かって歩いていると、南参道入口に「杜のテラス」というコーヒーショップがあったのでここで休憩。







代々木第一体育館では「太極拳全国交流大会」が行われていたらしく、老若男女の舞踊が見られました。

女性が圧倒的に多かったようです。それも高齢の女性が・・・







代々木公園原宿門から公園内を歩くと寒風もおさまり穏やかな秋晴れ。

バラ園や噴水のある池など気分爽快でした。







代々木公園渋谷門を出ると、もう渋谷のNHK放送センターです。

今日は視聴者感謝デーということでスタジオパークの見学は無料でした。








スタジオパーク内は子供連れのファミリーで熱気に溢れていました。







私事で恐縮ですが渋谷の街は30数年前の私と妻のデートコースでした。

NHK放送センターのすぐ近くに「時間割」という喫茶店があり、デビュー間もない山口百恵さんなども、この喫茶店界隈で見かけたものでした。

実を言えば、今日の散策の目的は昔懐かしこれらの店を訪ねることでした。

しかし残念ながら朝陽の当たる素敵な「時間割」はもうどこにもありませんでした。

「こけし」という美味しいお好み焼き店も残っていませんでした。

道玄坂通りを渋谷駅方面に下り、マクドナルドの横の細い路地を進むと、スパゲッティの店「壁の穴」が残っていて、ようやく救われたような気持ちになりました。







道玄坂通りに戻り、駅方面に下ると最近出来たばかりのヤマダ電機の隣に、懐かしい「元祖くじら屋」が頑張っていました。

迷うことなく昼食はここで食べました。

改装されていて昔のイメージとはずいぶん違う気がしましたが、若者の街・渋谷にしては私たちと同じ年代の夫婦連れが多かったように思います。







豚足で有名だった「(みんみん)」という中華料理店、どじょう料理の「駒方どぜう」なども、もう一度訪ねてみたかったのですが、今日はもう時間もないので「忠犬ハチ公」を見て帰路に着きました。





人気blogランキングへ

鎌倉散策その3-長谷寺・大仏・鎌倉文学館

2009年10月08日 | 電車でおでかけ




シルバーウィークの9月22日(火)、妻と二人で北鎌倉駅から鎌倉街道と若宮大路を歩き、由比ヶ浜海岸を散策した後、江ノ電 長谷駅の踏切を渡って長谷寺に向かいました。

江ノ電と長谷駅周辺は平日の山手線並みの混雑でした。







正式名「海光山 慈照院 長谷寺」 別称「長谷観音」の山門です。

長谷寺は、観音山の裾野に広がる下境内と、その中腹に切り開かれた上境内に分かれています。







下境内は、妙智池と放生池の2つの池が配され、その周囲を散策できる回遊式庭園となっています。

また、境内全域は四季折々の花木に彩られ、通年花の絶えることのない様相を呈しています。







上境内には、本尊である十一面観音菩薩像(長谷観音)が安置される観音堂などが建ち並ぶほか、見晴台や眺望散策路があり、鎌倉でも有数の景勝地となっています。







眺望散策路の周辺には40種類以上約2500株のアジサイが群生しており、梅雨の季節には眺望はもとより「アジサイの径(こみち)」として人気があるそうです。







眺望散策路から見た古都鎌倉の街並みと湘南の海です。

まさに絶景ですね。







長谷寺から歩いて5分もすると、あの鎌倉大仏に到着です。

「露坐の大仏」として名高い高徳院の本尊、国宝銅造阿弥陀如来坐像です。

高さ約11.3m、重量約121tの仏像は、規模こそ奈良東大寺の大仏に及ばないものの、ほぼ造立当初の像容を保ち、我が国の仏教芸術史上ひときわ重要な価値を有しているそうです。







中学校の修学旅行以来の鎌倉大仏を見たあと、今回の鎌倉散策の最後の目的地である鎌倉文学館に向かいました。

正門から入って、頼朝が鶴を放ったという故事にちなむ「招鶴洞」をくぐると文学館本館です。







鎌倉文学館の本館と敷地は、もともと、加賀百万石 旧前田公爵家の鎌倉別邸でした。

第二次世界大戦後、デンマーク公使や佐藤栄作首相が別邸を借り、別荘として使用していたこともあるそうです。

また、三島由紀夫は、小説「春の雪」に登場する別荘をこの鎌倉別邸をモデルにして描いたそうです。

昭和58年、第17代当主 前田利建氏より鎌倉市に寄贈され、鎌倉文学館として開館したとのことです。

本館の外観はハーフティンバーを基調とする洋風と切妻屋根と深い軒出などの和風が混在する独特なデザインです。

内部も全体は洋風でアールデコの様式も見られますが、随所に和風様式も取り入れられています。

内部が写真撮影禁止となっているのが残念でした。








鎌倉文学館を見て「大満足」になった私たちは鎌倉駅から湘南新宿ラインに乗って帰路に着きました。

妻は鎌倉駅前で、かの有名な「鳩サブレー」を土産に買って「大満足」だったようです。(笑)



人気blogランキングへ

鎌倉散策その2-建長寺・鶴岡八幡宮・由比ヶ浜海岸

2009年09月26日 | 電車でおでかけ





明月院を出て鎌倉街道を鎌倉駅方面に歩くと、鎌倉五山第一位の建長寺に到着しました。

総門をくぐって拝観受付を済ませると三門が見えてきました。








三門右手の鐘楼には、建長7年(1255)物部重光によって作られた梵鐘(国宝)が掛けられています。

円覚寺、常楽寺とともに鎌倉の三名鐘と言われています。








仏殿(国重要文化財)に至る参道の両側には創建当時からの750年の柏槙の古木(名勝史跡・新日本名木百選)が見事でした。









法堂(はっとう=住職が仏に代わって説法をするためのお堂)が特別公開中でしたので、拝観しました。

これは創建750年を記念して制作された小泉淳作画伯による天井画「雲龍図」です。









この庭園は方丈(竜王殿)の背後にあり、夢窓国の作とされています。

さん碧池(心時形の池)を中心とした禅寺を象徴する庭園です。









建長寺を出て再び鎌倉街道を歩き始めました。

時計は12時を回り、そろそろ昼飯でも・・・と思いながら歩きますが、なかなか踏ん切りがつきません。

そうこうしているとあの有名な鶴岡八幡宮に到着です。

どうやら私たちは裏のほうから入ったようです。

いきなり本殿です。









舞殿では結婚式が行われていました。

ここは、かって舞いの名手で、源義経の愛人であった、静御前の悲しい逸話が残っています。

吉野山で捕らえられた静御前は、源頼朝に舞を命ぜられ、義経を慕う歌を詠み舞ったそうですが、これが頼朝の怒りをかい、義経の子と、自らの命を失う悲劇が生まれたそうです。











鶴岡八幡宮は康平6年(1063年)源頼義公が奥州を平定して鎌倉に帰り、源氏の氏神として京都の石清水八幡宮を勧請して、由比ケ浜辺(由比若宮)にお祀りしたのが起源です。









太鼓橋です。

最近までこの橋は渡れたそうです。

小学生くらいだと急な勾配で大変だったそうです。

ここで記念撮影をする人が多いようですね。








鶴岡八幡宮から若宮大路を海岸に向かって歩きますが、もうお腹も空いて少々グロッキー気味です。

でも鎌倉に不案内な私たちには、なかなか適当な店が見つかりません。

昼食を半分諦めかけ始めた頃、ありました!!   「デニーズ」が!!

私には「行列をなしている小さな隠れた食事処」よりも広々としたファミレスが最高なのです。

1時間ほどゆっくりと休憩してから由比ヶ浜海岸を散策しました。



人気blogランキングへ

鎌倉散策その1-円覚寺・明月院

2009年09月23日 | 電車でおでかけ





シルバーウィークの9月22日(火)妻と二人で鎌倉を散策してきました。

湘南新宿ラインと横須賀線で2時間、JR横須賀線の北鎌倉駅に到着しました。

「関東の駅・100選」に選ばれている北鎌倉駅ですが、ホームが非常に狭く、連休と言うこともあり、大勢の人が詰めかけましたので改札を出るまでが大変でした。









駅で精算とトイレを済ませてやっと改札口を出るとすぐに円覚寺でした。









円覚寺の総門です。

入場料金300円を払って入るのに、ご覧のような大渋滞です。









三門が見えます。

さすがに立派な三門です。









居士林と言って居士(在家修行者)のための座禅道場だそうです。









有名な円覚寺舎利殿(国宝)です。

舎利殿は11月1日から3日まで一般公開をしているそうです。









円覚寺黄梅院の聖観世音菩薩です。

国宝の洪鐘以外は一通り回ったので円覚寺を出て明月院に向かいます。









円覚寺を出て10分も歩くと明月院に到着です。

境内には多くのアジサイが植えられ、〝アジサイ寺″と呼ばれています。









アジサイ以外にも新緑・紅葉ともに素晴らしい庭園です。









鎌倉十井の一つ〝瓶ノ井(つるべのい)″です。

岩盤を垂直に堀り貫いて造ったとみられ、その内部が水瓶のようにふくらみがあることから「瓶ノ井」と呼ばれ、鎌倉十井の中でも現在使用できる井戸としては数少ない貴重な存在だそうです。










枯山水の庭園です。

枯山水式庭園とは、池や流水を用いず、石と砂で山水の風景を表現する庭園形式です。









アジサイの咲く季節には北鎌倉駅から明月院まで参拝客の長い行列が続くそうですが、その明月院通りには明月院のイメージを壊さないよう配慮した古風な建物が並んでいます。








明月院の近くにある葉祥明美術館・・・絵本作家の葉祥明氏によって建てられた美術館です。

レンガ造りの洋館で「リラ館」とも呼ばれています。

白を基調にした館内には、葉祥明氏が描いたやわらかい色調の水彩画や絵本の原画が展示されています。









総門のすぐ隣にある家です。

明月院の一部かと見間違えるほどです。









明月院通りにある食事処に行列が出来ていました。

2000円ほどの和食だったと思いますが余程美味しいのでしょう。

12時に近かったのですが行列に加わるのはやめて、私たちは鎌倉街道を鎌倉駅方面に向かいました。




人気blogランキングへ