たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

「排水弁閉め忘れた県職員が300万円弁済」

2021年12月27日 12時06分13秒 | 気になるニュースあれこれ
2021年12月14日読売新聞より、

「排水弁閉め忘れた県職員が300万円弁済…公務員個人のミス、自治体からの賠償請求が増加

業務上のミスなどで生じた損害について、自治体が職員個人に賠償を請求する例が増えている。住民による行政監視が強まっていることが背景にあるとみられ、民間企業よりも厳しい対応が求められているようだ。(山本貴広)」

https://www.yomiuri.co.jp/national/20211214-OYT1T50058/

 ストレスの捌け口の標的になりやすい立場、大変だと思います。

 〇〇〇マスクも失敗なのだから、億単位の保管料、廃棄にかかる費用、6千万円を個人負担として損害賠償請求すべきでは?されるべきでは?


『東北歴史紀行』より-「萩盛り<津軽の野辺>」

2021年12月26日 20時02分37秒 | 本あれこれ


『東北歴史紀行』より-「いざたどらまし<会津嶺の国>」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6bc2cf60eff49f4a242bee48e9a6cdca

「-亀岡遺跡-

 青森から秋田に向かうのは、奥羽線です。弘前までは特急でおよそ30分なのですが、その二つ手前が、川部(かわべ)というところです。ここから西の方、日本海沿岸をまわって、秋田県の東能代(ひがしのしろ)というところに出る五能(ごのう)線という支線があります。この沿線に木造(きづくり)町というところがあって、こここそは、津軽文化発祥の地だったのです。亀岡遺跡は、この地にあるのです。亀岡は、日本における土器文化のいたりついた頂上を示す縄文晩期の遺跡です。(略)

 亀岡出土土器は、その精巧な点において、単なる実用品の域を超えて、芸術の域に達したのです。津軽地方の文化の祖になったばかりでなく、東北地方全体、さらには東日本全域にわたっても、縄文土器の最高の文化的表現とみなされているものです。その文化の影響は、近畿地方まで及んだとされておりります。縄文文化は東日本型文化でした。西日本は、縄文文化に関するかぎり、後進地域でした。西日本が先進となるのは、弥生以降です。亀岡土器は中心とする津軽はそのようにして、縄文日本文化を代表していたことになります。」

「-弥三郎節の哀調-

 この木造というところは、藩政時代、津軽藩の新田開発の中心をなしたところでした。津軽民謡の中でも名高い「弥三郎節(やさぶろうぶし)」というのは、この木造新田の相野村(あいのむら)にあった嫁いびりのうたです。日本民謡のなかでは、九州熊本の「五木の子守唄」と、この東北津軽の「弥三郎節」以上に、非情で悲しいものはありません。「五木の子守唄」では、自分が死んでも、だれ一人泣いてくれる人もなく、松山で鳴いてくれる蝉に送られて、道ばたに埋められていく非人(かんじん)の無情が、切々とうたわれています。「弥三郎節」では、夜草・朝草刈りに、朝暗いうちから夕方暗くなるまで、指から血を流して働いても、舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)に気に入られないで、三度の口(三度の食事)さえつもられて、血の涙を流す悲しみをうたっています。「ここの親たちァ みな鬼だ こだと(こうだと)さとったら、誰ァ来べな」。いたましい限りです。あの栄光の縄文王国の末裔たちは、コメつくりの民としては、このような地獄の責め苦に堪えねばならなかったのです。人々はこれを哀切なメロディにうたって、なぐさめあって、はたらいていたのです。困難なコメつくりとのたたかいが、一つ屋根の下、強いものと弱いものとの力関係に屈折していった、いたましいたたかいの記録と言わなければならないのです。」

2000年宙組『砂漠の黒薔薇』-「君の名を呼べば」

2021年12月26日 00時35分41秒 | 宝塚
宝塚歌劇の殿堂より_宙組展(1)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/910d59773d505637420b922ca66773f6


 『砂漠の黒薔薇』2000年3月24日から5月7日まで、Takarazuka1000daysにて上演されました。宙組初代トップスター、ずんこさんの退団公演。どうやってチケットを入手したのかもはや遠い記憶の彼方で思い出すことができませんが、2回は観劇したかな、一回だったかもしれません。

 作・演出は、酒井澄夫先生。ショー『GLORIOUSH』は、藤井大介先生の大劇場デビュー作。このあと5月から6月にかけて上演された月組、真琴つばささんの『BLUE・MOON・BLUE』で齋藤吉正先生も大劇場デビュー。座付き作家として中核をなすお二人、時は流れました。宙組の守護神、すっしーさんがいらっしゃることに感動しかありません。花ちゃん、永遠にプリンセス、わたるさん、永遠にタカラジェンヌ、陵あきのちゃんはどうしているのかなと時々ふと思います。すっしーさんの同期のじゅりぴょんも新専科制度のできる前で、宙組生でした。

 2021年末特別番組でキキちゃんが『砂漠の黒薔薇』から「君の名を呼べば」を歌ったのが、なんだか胸あつでした。どんな歌だったかとなつかしく振り返り。

「作詞/酒井澄夫 作曲/吉田優子

 君の名を呼べば
 
 過ぎた日の夢 心に甘く

 春風にゆれて 今もやさしく

 ほほえみ歌う

 時の流れも夢見るように
 
 君が面影 かげろう燃える

 
 君の名を呼べば

 胸にせつなく 心に熱く

 若き日の夢 今よみがえる

 思い出歌う

 花の香りに想いをよせて

 君がおもかげ ゆれる花びら

 時の流れも夢見るように

 君が面影 かげろう燃える」




 アリシャール王子/黒薔薇:姿月あさと

 マリヤーナ姫:花總まり

 ヤワン:和央ようか

 バハルル:大峯麻友

 ジャミラ妃:出雲綾

 ゼリム:湖月わたる

 ミスカー:陵あきの

 シャイザ:樹里咲穂

 ハルン王子:夢輝のあ

 マルシナー姫:南城ひかり























星組『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム』-12月17日東京宝塚劇場(2)

2021年12月25日 10時39分59秒 | 宝塚
星組『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム』-12月17日東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/04b88a14a13669f1191abac02d4447b8

『柳生忍法帖』、

(公演プログラムより)

「お話は江戸、寛永の頃、会津藩の「暗君」加藤明成とその黒幕、芦名銅伯ら会津七本槍を相手に暗君を諫めたため処刑された家老・堀主水(ほりもんど)一族の生き残り、七人の女たちが剣豪柳生十兵衛の助けを借り親兄弟の復讐を遂げるというものです。

 ただ風太郎忍法帖の醍醐味は、歴史上の事実によりながらも奔放な空想力から生まれた仕掛けの大きさ、深さにありまあす。

 本作の場合、堀一族の処刑は幕府の許可を得た合法的なものである上、明成の黒幕、芦名銅伯は百七歳を数える不死身の怪物、また配下の会津七本槍はそれぞれ独特の武器を駆使する無敵の剣豪ぞろい。どうみても堀一族の生き残りの乙女たちに勝ち目はない。その女たちに復讐を遂げさせ、ひいては幕府の過ちを正そうとするのが、女たちをかくまった尼寺・東慶寺の庵主、”天秀尼”とその母”天樹院(千姫)”、彼女たちの頼みで女たちに加勢するのがかの禅僧『沢庵』とその命を受けた雲水たち、そして放浪の剣士”柳生十兵衛”です。これだけでもそうそうたる顔ぶれですが、ここに宗教界の頂点に君臨する”天海大僧正”が登場します。そして、これが「柳生忍法帖」を貫く最大のミステリーですが、この天海大僧正と極悪非道の芦名銅伯との間にとんでもない秘密が隠されていたのです。本作の魅力は、他にも隻眼の剣士”柳生十兵衛三叢”の胸のすくような活躍、全編に漂う風太郎ならではの濃いエロティシズム等飽きることがありません。」

 劇場でしか味わうことのできない空気感、舞台装置をのせたセリが上がったり下がったりしてさりげなく場面転換が行われているのをみることができるのは、全体を見回すことができる2階席後方の特権、生の醍醐味を堪能しました。ショーと合わせてこれだけの舞台装置が玉手箱のようにつまっている東京宝塚劇場、すごい。ワクワクしました。大野先生の脚本への批判的なご意見もみかけましたがわたしはよくまとめあげられたと思いました。個性豊かなキャラクターが次々と登場。上級生がしっかりと脇を固めて舞台を締めていました。『ロミオとジュリエット』は役が少なかったので、組子全員にあますところなく役が割り振られている作品は嬉しいです。

 第一場の東慶寺で堀一族の女たちの仇討ちの支援を決めた気持ちを語る千姫(天樹院)の白妙なっちゃんの佇まい、素敵でした。ナウオンステージでこっちゃんが話しているようにものすごく説得力があります。加藤明成の輝咲玲央さん、好色で、体は大きいけれど人としての器が小さい大名、小物感が絶妙でした。千姫(天樹院)に仕えるご老体、うまいなあ、どなたか演じられているのかとしばらく考えながらみていて、大輝真琴さんだと気づいたしだい。白髪の鬘と背中の丸まり具合が、本当に年をとって体が小さくなったようにみえてこれまた絶妙でした。音波みのりさんの活躍も目をひきました。仇討ちを志す堀一族の女性のひとり、お圭。こっちゃんの柳生十兵衛が化けた花婿と共に江戸の加藤屋敷に花嫁姿でもぐりこむ場面、堀一族の女たちの先頭にたって会津七本槍と戦う場面、オペラグラスでしっかり追いました。タカラジェンヌに年齢はありませんが2005年初舞台でこの可愛らしさはすごい、星組にとって頼もしい存在の上級生のみなさま、大活躍。

 美稀千種さんの堀主水と行動を共にして最期も一緒だった堀家の家臣たち、プログラムをみると5人いますがオペラグラスで追いきれませんでした。26日のライブ配信でどこまで映るか、どこまで確認できるか。冒頭の堀主水が加藤明成を諫める場面、ちょっと急ぎ足だったのでもう一度確認したいところ。

 会津七本槍、お化粧と鬘と衣装で個性が明確に描きわけられていました。黒塗りの方もいて最初どなたか演じているのかわからなかったりしましたが、たぶんオペラグラスで追いきれていたと思います。

 具足丈之進(ぐそくじょうのしん);漣レイラ、
 司馬一眼房(しばいちがんぼう);ひろ香祐、
 漆戸虹七郎(うるしどこうしちろう);瀬央ゆりあ、
 鷲ノ巣廉介(わしのすれんすけ);綺城ひか理、
 平賀孫兵衛;天華えま、
 香炉(こうろ)銀四郎;極美慎、
 大道寺鉄斎(だいどうじてっさい);碧海 さりお

 剣豪のはずなのにわりと早い段階で倒されてしまう方もいるのは、どなたかがつぶやかれていたように1時間半という上演時間のなかにおさめなければならないのでやむなしでしょう。最後の方まで生き残っていたのが、退団する漣レイラさん、身体能力の高さはさすが。星組の王子、極美慎くんはお顔小さくて美しい顔立ち、出番が増えました。最後に柳生十兵衛と剣を交えて勝ったかにみえたのに実は足の筋肉をやられていて倒れたのがせおっち、足が動かず震えるところ絶妙でした。悪役に徹した美しいせおっち、久しぶり、長い髪がよく似合います。黒塗りの天華えまさん、綺城ひか理さんはわりと早い段階で倒されていたかな。退団するひろ香祐さんが倒れたのは後半だったかな、素はこんなにいい人が悪い人をやっっているってこっちゃん。個性豊かな面々もライブ配信でもう一度確認したい。目が足りません。

 退団する愛ちゃんの芦名銅伯、『ロミオとジュリエット』の死の役で髪を白にしたので銀色にしたのは正解だった、衣装がどくろを描いた派手なものなので銀色がちょうどよかったとカフェブレイクで話しています。双子の天海大僧正として登場するのは一場面だけ。もちろん衣装が違いますが声と表情での演じ分け、声にエコーかかっていましたが映像をうまく使った演出と思いました。芦名銅伯と天海大僧正は双子なので天海が死ねば銅伯も死ぬ、思いがけないの銅伯の死の訪れ。


こっちゃんが令和3年度文化庁芸術祭賞 演劇部門 新人賞を受賞することになったとのお知らせ。
https://kageki.hankyu.co.jp/news/20211224_006.html


『柳生忍法帖』、エルハポン味のある、楽しかった、面白かったであと味すっきり、気持ちがよい。

 こっちゃんとひっとん、トップコンビとなって2年、充実期にはいってきました。確実に魅せてくれます。『モアー・ダンディズム』のリフトがまたすごすぎと思いましたが今は書き切れず、長くなってきたのでこれぐらいで。ひっとん、また子どもを宿している役、入団2年目のタイトロール『ハンナのお花屋さん』から子どもがいる役、可愛らしさにたおやかな美しさが加味されてきて、いい娘役になってきました。

 フィナーレのシャンシャン、ピンクの花びらがついているところを退団者は白い花びらになっているそうな。見逃さないにしなければ・・・。


12月24日は天寿光希さん演じる沢庵和尚の誕生日。Wikipediaより、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%A2%E5%BA%B5%E5%AE%97%E5%BD%AD





















 劇団さんから怒涛のように届いた宙組のラインナップ、おばさんにはよくわからなくて、ついていけるか心配。インパクトありすぎて野口先生の芝居デビューということが見落とされているような。伝統的な世界観を大切も守りつつ、新しい作品へと挑戦し続ける宝塚。座付き作家によるオリジナルを生み出し続ける力よ。『シャーロック・ホームズ』『CITY HUNTER』『柳生忍法帖』と親和性なさそうな作品の舞台化にまずまず成功したといえると思います。野口先生の腕前にも期待したい。それまで生きていないといけない。気持ちが下がることばかりの現実、生きていることが苦しい日々、ワクワク、ドキドキ、ときめきを届けてくれる宝塚、ほんとうにありがたいです。



 最強のクリスマス寒波とな、もう全く気持ちはあがらない、往復がつらい、それでも全く行かないのはそれはそれで自己嫌悪におちいる、ゼロというわけにはいかない。ムチ打って腰をあげる。生まれる前からの股関節脱臼は、わたしの責任ではない。隔世遺伝など知らん。来年どうすればいいのか、全くわからない。いまはまたいくしかない。

 これ以上、つらいこと、かなしいこと、やりきれないことが起こりませんように。みんな無事に一日を生き延びられますように・・・。


やすらかに・・・

2021年12月24日 15時15分32秒 | ミュージカル・舞台・映画


「舞台の上の役者の芸は、夜空にパッと咲いて、そして消えてしまう花火のようなものです。それ故にこそ、お客様の心の中に、永遠に輝き続けていたいと切に願うのです。」(松本幸四郎:当時)

 (1989年青山劇場『ラ・マンチャの男』公演プログラムより)

 努力に努力をかさねて、帝国劇場の舞台から、観客に届けてくれた笑顔と歌声を忘れない、その軌跡をずっとおぼえている。そして、東宝さんを信じて、まぁ様、みなさまに離れたところから全力でエールをおくる、ミュージカルファン、舞台ファンはそれがすべて。

 役者は舞台の上が勝負、観客にこれ以上の情報は必要ない。舞台姿なんかみたことないであろうに、まるで自分が目の前でみていたかのように?特定の人がまるで罪人であるかのような?記事を書いて、人を傷つけることでごはんを食べている方々、執拗に追いかける対象が違うのでは?本当に追及すべき対象がもっと他にあるだろうに、もう故人を傷つけることはやめていただきたい。

 35年間、もがきにもがきながら一生懸命生きたんだよね、人は亡くなり方ではなく、その人がどうやって生きてきたかを大切に考えたいとは、妹が自死していることを伝えた時、松本侑子先生がわたしにおくってくれた言葉。次に帝国劇場で観劇する予定は残念ながらいまのところありませんが、もし機会に恵まれることができれば、本田美奈子さんと一緒に魂がここに宿り、舞台を見守ってくれていることを大切に感じながら観劇します。お疲れ様でした。さみしいけど、ゆっくり休んでくださいね。

 命がけで舞台に立つ役者の魂が宿る劇場という空間、そこには夢と希望がある。














ミュージカル『ラ・マンチャの男』

2021年12月24日 00時59分50秒 | ミュージカル・舞台・映画
 2022年2月に日生劇場で上演される松本白鷗さん主演『ラ・マンチャの男』の制作発表会見レポートがおけぴネットに掲載されました。

2021年12月23日
「ミュージカル『ラ・マンチャの男』製作発表会見レポート~悲しみを希望に、苦しみを勇気に変える~」

2022年公演へ向けいよいよ始動した『ラ・マンチャの男』、松本白鸚さん、松たか子さん、池田篤郎 東宝株式会社常務執行役員(演劇担当)がご登壇され製作発表会見が行われました。

https://okepi.net/kangeki/2117


松本白鷗さんの言葉より、

「テーマである“見果てぬ夢”を、自分をミュージカル俳優として見出してくださった菊田一夫先生、この作品をブロードウェイで観た父へのレクイエムとして歌って参りました。残念ながら、レクイエムを捧げる者がひとり増えてしまいました」

「別れというのはいつでも悲しいものです、たった一人の弟でしたから。でも、いつまでも悲しみに浸っていてはいけないと思います。それを乗り越えて、それを跳ね返して、2月の本公演では“見果てぬ夢”を舞台で務めます」

「私は白鸚という名前は持っておりますが、あくまでも一俳優でありますから東宝さんがやらないと決めればそれでやれないわけです。これを実現できるのは、東宝さんのお力と、歌舞伎俳優・白鸚を貸し出してくれる松竹さんの良心。家族友人兄弟たちのおかげ。」

「夢とは、夢を叶えようとする、その心意気だと思います。見ようによっては、夢は大変シビアなもの、それを夢ととるか否か、それは人それぞれかと思いますが、私にとってはまごうことなく今日の会見は夢を語った会見でございます。たかが芝居されど芝居、ミュージカル『ラ・マンチャの男』日生劇場公演をよろしくお願いいたします」

東宝の池田常務の言葉、

「1980年頃、本作を観劇いたしました。“一番憎むべき狂気とは──”という台詞に全身を射抜かれ、その言葉に感動して席を立てなかった記憶があります。こういう作品を菊田一夫という我々の大先輩が関わって上演している東宝という会社、その良心に憧れて入社を決意した次第です。その感動をみなさんにお伝えしたいという思いは、今でも持っております。」

 こういう方がいてくださることで東宝さんという会社の良心は守られているのだとわかり、とても安心しました。東宝さんには、公演プログラムには一行名前が出ているだけのすご腕プロデューサーがいると、以前上垣先生だったかな?がブログだったかな?に書かれているのを読んだことがあります。役者のスケジュール、稽古場のスケジュール、幕を開けるまでに必要な諸々のありとあらゆる調整をその方がすることで舞台は成立しているという内容でした。日本で最初の翻訳ミュージカル『マイ・フェア・レディ』を上演して以降、会社としての良心もまた憧れから憧れへと受け継がれ、志をもったスタッフの力によって財産となっている作品が守られてきている。『レ・ミゼラブル』も『ミス・サイゴン』も東宝さんが守り続けているからこそ、わたしたちは観劇することができます。昨年夏、公演中止期間を経たのち開催された帝国劇場コンサートで、数々のテーマソングが歌われたように、珠玉の作品をいくつも財産としている東宝さんは、日本のミュージカル界の屋台骨。憧れから憧れへと、志を受け継ぐ人材がこれからも育っていくことを、育っていく日本であることを願うばかりです。たかが芝居されど芝居、Show must go on!!

わたしは残念ながら東宝ナビの先行抽選で、日生劇場のB席、外れてしまいました。その頃の自分無事であれば当日券、チェックしてみるかな、いや無事なはず、2月のはじめに花組はB席当選しているから無事でいないといけない・・・。





 『ラ・マンチャの男』、1989年になくなってしまった青山劇場で観劇しました。当時の公演プログラムより松本幸四郎さん(当時)の言葉、

「ラストシーン、セルバンテスが法廷に呼び出され、地下牢の階段を上がっていく時、アルドンサ役の女囚人が「見果てぬ夢」を歌いはじめ、やがて全員がそれに唱和していく。そこに私は、セルバンテスの魂が他の人々に引き継がれ、それぞれの胸の中に生き続けていく素晴らしさを見るのです。」

「舞台の上の役者の芸は、夜空にパッと咲いて、そして消えてしまう花火のようなものです。それ故にこそ、お客様の心の中に、永遠に輝き続けていたいと切に願うのです。」


 現実にはない夢と希望が劇場にはある、人生に必要な場所、できるかぎりでこの世にいる間観劇できますように・・・。






2021年日比谷シャンテステージ衣装展(2)

2021年12月23日 08時31分58秒 | 宝塚
2021年日比谷シャンテステージ衣装展(1)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e598806f5d9c3d5d20a4526e7c123806

雪組は『ル・ポアゾン』の衣装、咲ちゃんの足はやっぱり長い











月組は『ダル・レークの恋』の衣装、











花組は『Cool Beast!!』の衣装、まどかちゃんのドレスの線が美しい、娘役さんのドレスさばきも、宝塚ならでは。











細い、心配になるぐらい細い、



日比谷コテージでキキちゃんのパーソナルカレンダーを購入。
今年のキキちゃんカレンダー、ずっと表紙のままで一枚もめくることなく一年を終わりそうです。
この状況下で手術しかないって、来年どうすればいいのか。
わたしの前に道はない、この状況下にこの足で、どこにも希望はない。でも死ぬことはできないのでカレンダー買いました。


いくしかありません

2021年12月23日 08時22分20秒 | 日記
 せまいところ、ほとんど会話らしい会話が聞こえることもないところで陰鬱にさそわれてしまう、一時間半近くの往復はつらい、そこまでするほどのことでもない、不労所得より少ないことを知ってしまっているとむなしい、それでもいまはいくしかありません。

 平日の帰りの電車、坐れると気がついた行き先も年末のせいか、人が戻ってきているからか、混んできています。おじさんたちは杖に気がついても見て見ぬふりの寝たふりとわかってきました。わたしはいいですが、妊婦さんは大変な想いをしているのだとわかってきました。わたしはいいですが本当に必要な人にはちゃんと譲ってあげてよって心の中で思っています。

 東京駅にイルミネーションをみにいくか、今日の目標、そのためにバスと電車に体をのせる。

 無事な一日でありますように・・・。


 

2018年『1789バスティーユの恋人たち』

2021年12月22日 16時11分34秒 | ミュージカル・舞台・映画
『1789バスティーユの恋人たち』_悲しみの報い
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/0cf8cd77c311c34289479ca150616029


「悲しみの報いとして
 人は夢を見る権利を得る
 悲しみを乗り越えて
 新しい世界を築き上げる
 愛し合う自由が
 約束された

 歴史の波間に
 浮かんで消えてゆく
 ひとつ ひとつの
 命の叫ぶ声が
 響き合い 重なって
 明日の歴史 創る
 歌い続けよう
 永遠に

 苦しみの報いとして
 人は 許す心を持つ
 力に頼ることなく
 希望と勇気 求める

 歴史の波間に
 浮かんで消えてゆく
 ひとつ ひとつの
 命の叫ぶ声が
 響き合い 重なって
 明日の歴史 創る
 歌い続けよう
 永遠に

 人はいつの日か
 辿り着くだろう
 愛と平和に満ちた
 輝く世界
 いつの日か

 歴史の波間に
 浮かんで消えてゆく
 ひとつ ひとつの
 命の叫ぶ声が
 響き合い 重なって
 明日の歴史 創る
 歌い続けよう
 永遠に」

2018年4月14日(土)17時公演

ロナン:加藤和樹
オランプ:神田沙也加
マリー・アントワネット:凰稀かなめ

2018年4月28日(土)17時公演

ロナン:加藤和樹
オランプ:神田沙也加
マリー・アントワネット:龍真咲

2018年5月4日(金)12時公演
ロナン:小池徹平
オランプ:夢咲ねね
マリー・アントワネット:龍真咲









 まぁ様のインスタグラムを読んで、全国ツアー中の『マイ・フェア・レディ』、これからの全日程、やりきる決意をしたのだと感じました。2018年のダブルキャストから、まぁ様がなんどか沙也加ちゃんとのツーショット写真をあげていることを思い出して見返していました。舞台の幕があがることでごはんを食べている方々もいらっしゃいます。公演再開を決めた東宝さん、別所さん、寺西くん、みなさまに全力でエールを送るのみ。まぁ様の太陽のような笑顔がわたしたちの心を照らしてくれる・・・。


もうすぐ年末特別番組

2021年12月22日 00時30分22秒 | 宝塚
年末特番番組のお知らせ
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/d23083cee3df55c89b6986bdafd5453f

2021年12月25日21時~タカラヅカ・オン・デマンドで配信
2021年12月31日22時30分~タカラヅカ・スカイ・ステージにて放送予定

「2021年年末特別番組」
https://www.tca-pictures.net/2021thesong/

 年末、タカラヅカ・スペシャルが開催できないかわりに劇団が届けようとしてくれている特別番組。まだ購入していませんが、わたしは25日の配信を視聴します。1,000円とはおサイフにやさしすぎます。プロモーション映像をみていると一人一人の収録なのかな。コロナ禍で集まることができないのは本当に残念ですが、みなさまが元気でいてくださるだけでも十分に幸せ、キラキラの笑顔を届けてくださるだけでも十分に幸せ。

 現実にはない夢と希望があるかもしれないとひとときでも思える場所、人生に必要な場所。





 クリスマスの夜から大寒波とな、生まれる前からの股関節脱臼にはきびしい。