たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

星組『柳生忍法帖』『モアー・ダンディズム』-12月17日東京宝塚劇場

2021年12月17日 23時53分24秒 | 宝塚
 コロナ禍となってからの緊急事態宣言によりチケットが3回幻となった星組、2年ぶりでようやく無事に会うことができました。バスに乗り遅れて、さらには電車の遅延により開演時間ぎりぎりとなってしまいましたが無事間違って1枚余分にとってしまったチケットをお譲りすることもできました。当日発券は日時が間違っていないかと入場するまでドキドキ、なかなか慣れません。

 愛ちゃん、(星組への組替えが決まったあと大劇場に星組公演を観劇にきていた愛ちゃんの後ろ姿を客席で見かけたことは別にして)、振り返ると舞台で会うのは宙組『天は赤い河のほとり』以来でした。二番手の美しい大羽根を背負う姿、最初で最後見届けました。学年が下のトップスターのもとへ二番手として異動することになった時退団を決めていたと、「終わりがあるから美しい♪」とみりおちゃんが歌っていますが、覚悟を決めて限りある時間を、全身全霊、命がけで舞台に立つタカラジェンヌの姿は本当に美しい、終わりがあるからこその美しさなのだろうと思います。剣幸さん以来という「おもい出は薄紫のとばりの向う」を銀橋でひとり歌った時の薄紫色の衣装、白軍服に紫色があしらわれていたのは、宙組生だった愛ちゃんへのはなむけなのかな、素敵でした。涙がでました。

 宝塚をみたという満足感で満たされた二本立て、現実を忘れてキラキラシャワーを浴びました。清らかな空気を吸いました。現実にはない、夢と希望がある信じられる劇場でひとときの夢の世界、幸せでした。3,500円の席なんて、何か月もの公演中止と客席半分による損害すごいだろうにおサイフに優しいお値段を維持してくれているの、ありがたいです。

『柳生忍法帖』、

 柳生十兵衛が跳んで歌っていました。片目でここまでやれるのは琴ちゃんの身体能力の高さがあってこそでしょう。役がたくさんあって個性豊かなキャラクターが次々と登場、下級生にいたるまで役をわりふって、原作の雰囲気をそのまま残しながら、上手く宝塚の世界観に昇華させてまとめあげられているであろう作品。娘役さんたちが殺陣をやる舞台、みながらワクワクしてきました。たしかに超シリアスかと思ったらそうでもない?楽しかった、面白かったといあと後味は宙組『エルハポン』と同じ? 原作を知らなくても一応わかる、知っているとたぶんよりわかるようになっていました。

 舞台装置が素敵でした。舞台の上の方にずっと桜が咲いていたのが、半ばぐらいから紅葉になっているというさりげない凝り具合、映像の使い方もさりげなく、盆は回らなかったと思いますがいつの間にか舞台が転換されているというストレスフリー、琴ちゃんがナウオンステージで話しているように、鶴ヶ城の描き方も素敵でした。


『モアー・ダンディズム』、

 宝塚らしい美しさにあふれた岡田敬二先生の世界観、パステルカラーのお衣装に、娘役さんたちの大きな帽子、エピローグのあざやかな4色のスーツでかっよく素敵に踊るところからワクワク、テンションあがってスピード感のあるショーではないのに気がついたら有沙瞳ちゃんがエトワールでおりてきてフィナーレでした。ロマンチック・レビューシリーズの美味しいところが詰め合わさったショー、こっちゃん、芝居を1時間半やったあとでまた跳んでるし、歌っているし、ほんとにすごい。ひっとんは可愛いうえに艶やかさが加わって、大人っぽく、より美しくなりました。ひっとんは花組時代の呼び方でいまはなこちゃんなのかな、わたしはずっとひっとんと呼びたい。こっちゃんとひっとん、トップコンビを組んで2年、熟成されてきていると感じました。せおっちが杜けあきさんの「ラ・パッション・ダムール」を鮮やかなグリーンをあしらった衣装でひとり歌ったの、なんだか胸あつでした。

 一人一人、場面場面を細かく書きたいところですが今はここまで。
 
 たまたま観劇前に読んだ積読本の記述で少し予習ができたのは幸いでした。

『東北歴史紀行』より-「いざたどらまし<会津嶺の国>」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6bc2cf60eff49f4a242bee48e9a6cdca

お客様に何かを残せるように・・・
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/9c6ba7b7faf04aa63b6c69087f5bb320


今年も東京宝塚劇場のクリスマス・ツリーをみることができました。オーナメントは★。







 外は冷たい風が吹き荒れていて、冷たい隙間風が部屋の中に入ってきていますがまたバスと電車に体を乗せて1時間半近くをかけて出勤するのか、そこまでしていくところではないと思っても今は他にない、行かなければわずかでも稼ぐことができない、現実はどんよりすぎる・・・。

この記事についてブログを書く
« 無事に往復できますように | トップ | 午後だけでもいかなければな... »

宝塚」カテゴリの最新記事