宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』宝塚大劇場で開幕
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c48cbb111ed20a4f55449c1b665684bb
6月26日の宝塚大劇場初日から無事に千穐楽まで辿り着きました。現実を考えるとたまらない気持ちになる毎日、ライブ配信で束の間現実逃避しました。真風涼帆さんがカーテンコールのあいさつで、不安な状況が続く中、ロンドンとパリで過ごせる毎日が楽しかったという内容のことを話されたのが響きました。きっとジェンヌさんたちもすごく不安だろうし、我慢しなければならないことがたくさんあるのだろうと思います。そんな中で宝塚の舞台が、わたしたちに夢と希望を届けるだけでなく、ジェンヌさんたち自身にとっても非日常的な世界へと心が解き放たれて、現実を忘れさせてくれる時間になっているのかな。配信の画面からも伝わってくる生演奏の美しい響き、それだけでも幸せな気持ちになりました。贅沢でありがたいことです。
まとまりのない、断片的な備忘録を少し。
『シャーロック・ホームズ』、
真風さんホームズの退屈だあの場面、地球儀を回しながら「チェキチェキチェッキ退屈だあ、チェキチェキチェッキ千穐楽~」、新聞で顔を隠しながらたぶん笑いをこらえていて反応できない?ずんちゃんワトスンさんに「なにか言え」、「何をしているの~」と入ってきたららちゃんハドスン夫人がすばやく反応していたのがめちゃかわでした。『アナスタシア』の川を泳いでわたってきたのかあとアーニャをからかう場面を思い出しました。
ホームズとモリアーティ教授が闘うラインバンハの滝の場面、黒子のスタッフさんたちが映っていましたね。SNSでみかけたのここなのかあと。劇団四季は舞台装置の移動を全てコンピューター制御にしたけれど宝塚ではおじさんたちがせっせと動かしていると、東京公演を指揮する上垣聡先生がブログに書かれていたことがあります。この手作り感も含めて舞台なんだと思いました。
ホームズの部屋の調度品、いろいろとこだわりがつまっているようにみえましたが配信では見きれず、ホームズさんもワトスンさんも舞台の上なのに本当にくつろいでいるようにみえたのがすごい。モリアーティ教授の部屋には絵画が飾られていましたがこれがあったかどうかも配信では見きれず。「ル・サンク」を購入したら細かく確認できるのかな、どちらもゆっくりとみたいです。
2015年『ルーヴル美術館展』_「割れた水瓶」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/5631019c46fdf00cb6f1a05dd8f1d71d
最後に滝壺へ落ちて死んだかと思われたホームズが自分の葬式に変装して現れた場面、客席にすごい笑い声が起こっていたのは、墓堀のホームズが甲子園の土のように、大劇場の土を掘って退団者にわけていたからみたいでした。モリアーティ教授もちゃんと生きていて、ホームズとすれ違ったあとの口元にやりとした表情がたまりませんでした。ホームズもモリアーティ教授だと気づいて、物語はまだまだ続いていくというエンディング。真風さんホームズの変な人な感じ、キキちゃんモリアーティ教授の少年的なサイコパス感。モリアーティ教授の狂気をはらんだ目つき、たまりません。まかキキ、一か月余り演じてきて、すっかり自分のものにしたのかな、生き生きと役を楽しみながら演じているようにみえました。アイリーン・アドラーのじゅんはなちゃん、二作目にしてすでにトップ娘役の貫録さえ感じました。素はひまわりみたいな明るい笑顔が印象的なのにものすごく大人っぽくて綺麗なのは真風さんとの化学反応なのかな、芝居力があると思いました。まどかちゃんとは全く違う雰囲気。それぞれに良きかな。ずんちゃんワトスンさんとみねりちゃんメアリーのカップル可愛かったし、そらくんレストレード警部はいい声してました。
ちょっとつめが甘いかなあと思うところがなきにしもあらずでしたが、わかりやすい物語で原作やドラマを知らなくても、映像とは違う、宝塚の舞台作品として完結していた十分に楽しめる仕上がり。舞台セットと衣装が19世紀のロンドン感満載。
1992年のイギリスへの旅で購入した絵葉書ですが、こんな雰囲気がよく出ていると思いました。
『デリシュー』、
舞台セットも衣装もこれまたこだわりがつまった作品。宝塚のショーによく登場する耳に馴染んだ作品をアレンジと歌詞を変えて使っていた曲が多かったと思います。宝塚らしく、それでいて今までにないスィーツとのコラボレーションあっという間に終わりました。初舞台生お披露目のロケットは大掛かりなケーキに乗って登場。王妃のお茶会の場面、キキトワネット様、マカロン伯爵たちのマカロンダンベルを、ほらっと軽々と持ち上げたり、スミレ兄弟には「一か月やってきたのにくらーい、くらーい」というツッコミ。そらクレープ伯爵の「めで鯛」から魚が泳ぐアドリブに、「努力は認めてあげるわよ、そんなことしたらどうつっこめばいいかわからないじゃない」から「ギョギョ」と。ほんとに不意打ちだったみたいでキキトワネット様なにも出てこないのかと思ったらさすがの頭の回転。およげ鯛焼きくんからの連想ゲームかな。「お待たせしました~」と真風さんフェルゼンが登場すると「がまんできないッ」という声が可愛すぎました。ワッカドレスからダルマになって手つなぎで銀橋もわたり姿は、まかキキ、トップコンビかな。キキちゃんの筋肉がきれいに締まった長い脚が美しすぎました。背高く腰の位置も高くて顔小さいから舞台映えのすること。歌声は高音がきれいに出ていました。これは東京宝塚劇場が楽しみです。
キャンディーステッキで若手男役が踊る場面では、組替えが発表された和希そらくんをみんなで最後ぎゅっと抱きしめるようにしたり、キキららもあったし、ららちゃんとみねりちゃんが踊る場面可愛すぎたし、男役同士の燕尾服デュエットダンスでまかキキもずんそらもあったし、退団者の場面もあったし、盛りだくさんすぎました。とても目が足りない。
退団者7名、花音舞さんのお花渡しが星組の白妙なつさん、綾瀬あきなさんのお花渡しが星組の天寿光希さん、遥羽ららちゃん、涙で声がつまりそうになっていたのが印象的でした。真風さん、「オリンピックに負けないように、お客様から金メダルをいただけるようがんばります」と。住んでいるのは東京ではないですが、東京で待っていますよ。さらに進化していくことを期待できます。東京宝塚劇場、2階席てっぺん当選できているので無事に行けますように・・・。
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c48cbb111ed20a4f55449c1b665684bb
6月26日の宝塚大劇場初日から無事に千穐楽まで辿り着きました。現実を考えるとたまらない気持ちになる毎日、ライブ配信で束の間現実逃避しました。真風涼帆さんがカーテンコールのあいさつで、不安な状況が続く中、ロンドンとパリで過ごせる毎日が楽しかったという内容のことを話されたのが響きました。きっとジェンヌさんたちもすごく不安だろうし、我慢しなければならないことがたくさんあるのだろうと思います。そんな中で宝塚の舞台が、わたしたちに夢と希望を届けるだけでなく、ジェンヌさんたち自身にとっても非日常的な世界へと心が解き放たれて、現実を忘れさせてくれる時間になっているのかな。配信の画面からも伝わってくる生演奏の美しい響き、それだけでも幸せな気持ちになりました。贅沢でありがたいことです。
まとまりのない、断片的な備忘録を少し。
『シャーロック・ホームズ』、
真風さんホームズの退屈だあの場面、地球儀を回しながら「チェキチェキチェッキ退屈だあ、チェキチェキチェッキ千穐楽~」、新聞で顔を隠しながらたぶん笑いをこらえていて反応できない?ずんちゃんワトスンさんに「なにか言え」、「何をしているの~」と入ってきたららちゃんハドスン夫人がすばやく反応していたのがめちゃかわでした。『アナスタシア』の川を泳いでわたってきたのかあとアーニャをからかう場面を思い出しました。
ホームズとモリアーティ教授が闘うラインバンハの滝の場面、黒子のスタッフさんたちが映っていましたね。SNSでみかけたのここなのかあと。劇団四季は舞台装置の移動を全てコンピューター制御にしたけれど宝塚ではおじさんたちがせっせと動かしていると、東京公演を指揮する上垣聡先生がブログに書かれていたことがあります。この手作り感も含めて舞台なんだと思いました。
ホームズの部屋の調度品、いろいろとこだわりがつまっているようにみえましたが配信では見きれず、ホームズさんもワトスンさんも舞台の上なのに本当にくつろいでいるようにみえたのがすごい。モリアーティ教授の部屋には絵画が飾られていましたがこれがあったかどうかも配信では見きれず。「ル・サンク」を購入したら細かく確認できるのかな、どちらもゆっくりとみたいです。
2015年『ルーヴル美術館展』_「割れた水瓶」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/5631019c46fdf00cb6f1a05dd8f1d71d
最後に滝壺へ落ちて死んだかと思われたホームズが自分の葬式に変装して現れた場面、客席にすごい笑い声が起こっていたのは、墓堀のホームズが甲子園の土のように、大劇場の土を掘って退団者にわけていたからみたいでした。モリアーティ教授もちゃんと生きていて、ホームズとすれ違ったあとの口元にやりとした表情がたまりませんでした。ホームズもモリアーティ教授だと気づいて、物語はまだまだ続いていくというエンディング。真風さんホームズの変な人な感じ、キキちゃんモリアーティ教授の少年的なサイコパス感。モリアーティ教授の狂気をはらんだ目つき、たまりません。まかキキ、一か月余り演じてきて、すっかり自分のものにしたのかな、生き生きと役を楽しみながら演じているようにみえました。アイリーン・アドラーのじゅんはなちゃん、二作目にしてすでにトップ娘役の貫録さえ感じました。素はひまわりみたいな明るい笑顔が印象的なのにものすごく大人っぽくて綺麗なのは真風さんとの化学反応なのかな、芝居力があると思いました。まどかちゃんとは全く違う雰囲気。それぞれに良きかな。ずんちゃんワトスンさんとみねりちゃんメアリーのカップル可愛かったし、そらくんレストレード警部はいい声してました。
ちょっとつめが甘いかなあと思うところがなきにしもあらずでしたが、わかりやすい物語で原作やドラマを知らなくても、映像とは違う、宝塚の舞台作品として完結していた十分に楽しめる仕上がり。舞台セットと衣装が19世紀のロンドン感満載。
1992年のイギリスへの旅で購入した絵葉書ですが、こんな雰囲気がよく出ていると思いました。
『デリシュー』、
舞台セットも衣装もこれまたこだわりがつまった作品。宝塚のショーによく登場する耳に馴染んだ作品をアレンジと歌詞を変えて使っていた曲が多かったと思います。宝塚らしく、それでいて今までにないスィーツとのコラボレーションあっという間に終わりました。初舞台生お披露目のロケットは大掛かりなケーキに乗って登場。王妃のお茶会の場面、キキトワネット様、マカロン伯爵たちのマカロンダンベルを、ほらっと軽々と持ち上げたり、スミレ兄弟には「一か月やってきたのにくらーい、くらーい」というツッコミ。そらクレープ伯爵の「めで鯛」から魚が泳ぐアドリブに、「努力は認めてあげるわよ、そんなことしたらどうつっこめばいいかわからないじゃない」から「ギョギョ」と。ほんとに不意打ちだったみたいでキキトワネット様なにも出てこないのかと思ったらさすがの頭の回転。およげ鯛焼きくんからの連想ゲームかな。「お待たせしました~」と真風さんフェルゼンが登場すると「がまんできないッ」という声が可愛すぎました。ワッカドレスからダルマになって手つなぎで銀橋もわたり姿は、まかキキ、トップコンビかな。キキちゃんの筋肉がきれいに締まった長い脚が美しすぎました。背高く腰の位置も高くて顔小さいから舞台映えのすること。歌声は高音がきれいに出ていました。これは東京宝塚劇場が楽しみです。
キャンディーステッキで若手男役が踊る場面では、組替えが発表された和希そらくんをみんなで最後ぎゅっと抱きしめるようにしたり、キキららもあったし、ららちゃんとみねりちゃんが踊る場面可愛すぎたし、男役同士の燕尾服デュエットダンスでまかキキもずんそらもあったし、退団者の場面もあったし、盛りだくさんすぎました。とても目が足りない。
退団者7名、花音舞さんのお花渡しが星組の白妙なつさん、綾瀬あきなさんのお花渡しが星組の天寿光希さん、遥羽ららちゃん、涙で声がつまりそうになっていたのが印象的でした。真風さん、「オリンピックに負けないように、お客様から金メダルをいただけるようがんばります」と。住んでいるのは東京ではないですが、東京で待っていますよ。さらに進化していくことを期待できます。東京宝塚劇場、2階席てっぺん当選できているので無事に行けますように・・・。