たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2008年『フェルメール展』より-「ワイングラスを持つ娘」(2)

2021年08月14日 14時25分26秒 | 美術館めぐり
2008年『フェルメール展』より-「ワイングラスを持つ娘」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/7c980a8fa6c012c0d039fe909adb6aae

ヨハネス・フェルメール《ワイングラスを持つ娘》
1659-1660年頃 
ブラウンシュヴァイク、アントン・ウルリッヒ美術館、油彩、カンヴァス
77.5 × 66.7㎝

(公式カタログより)

「鑑賞者を見つめ、そして誘い込む少女の眼差しは、ヤン・ミーンセ・モーレナール、ヤーコブ・デュック、ニコラス・マース、ルドルフ・デ・ヨングなどといった画家の風俗画に登場する人物を思い起こさせる。これらの人物たちは、彼らが目の前にしている場面に注釈を加えている。画家たちは、演劇の手法を取り入れ、あたかも進行中の行為と一線を画すかのように脇に退いた人物を配し、たいていはその人物に場面への道徳的な注釈役を担わせた。これに対しフェルメールの少女は物語にきわめて積極的に参加する。この作品で代わりに場面への注釈役を演じる公正な第三者は、画中画として描かれた謹厳な、堅苦しい男性肖像画なのである。

 今日しられている他の数多くのフェルメール作品と同じように、本作品は1696年、アムステルダムで開催された有名なディシウス・コレクションの売り立てに登場し、73ギルダーの値をつけ、おそらくは偉大なる目利きでありコレクターでもあったブラウンシュヴァイクのアントン・ウルリッヒ公(1633-1714)の代理人により購入された。それを裏付けるように、作品はすでに1710年に同公のコレクションで言及されている。トレ=ビュルガーは、フェルメールに関する先駆的論文で、その見事な構図、優雅な表現法、そして洗練された技巧からして、ブラウンシュヴァイク作品をあらゆる17世紀オランダ美術のなかで「最も素晴らしい風俗画」と称した。この作品は、20世紀に入ってもなお人々を魅了し続けた。1920年代半ば、テオドール・ファン・ウェインハールデンという名の二流の贋作者が、本作品の少女の笑顔の部分を《真珠の耳飾りの少女》(マウリッツハイス王立美術館)と融合させ、典型的な「フェルメール作品」をつくり上げたのである。二流のまがい物ながら、この作品はロンドンの有名な画商ジョゼフ・デュヴィーンより購入され、アンドリュー・メロンの手に渡った。彼はその贋作を設立間もないワシントンのナショナル・ギャラリーのために購入した。そしてその作品は、1970年代初頭まで、オリジナル作品として平然とギャラリーの壁を飾ったのである。」









東京宝塚劇場リニューアル20周年パネル展-月組(1)

2021年08月14日 01時04分38秒 | 宝塚
2021年7月11日(日)の東京宝塚劇場より、リニューアル20周年記念パネル展。

自分は宝塚から離れていた頃の作品たち。

龍真咲さん主演で再演された『PUCK』、オンデマンド配信されたミュージック・クリップをみたら、声も雰囲気も涼風真世さんにそっくりでものすごく懐かしい気持ちになりました。月組の血が引き継がれていっているんだなあとなんともしみじみ。涼風真世さん主演の『PUCK』、リアルタイムで観劇しましたが映像があるならこの世にいる間にもう一度みてみたいです。これまた小池修一郎先生天才と思った作品。

瀬奈じゅんさん主演『ME&MY GIAL』、霧矢大夢さん主演『アルジェの男』もオンデマンド配信で視聴。

『スカーレット・ピンパーネル』のナウオンステージでまだ入団3年目のたまきち(珠城りょうさん)がほっぺたふっくらの初々しい乙女。霧矢さんにオンとオフの切り替えについて質問している姿が可愛すぎと思いましたが、入団3年目でナウオンに出演していたということにびっくりしました。
























現在上演中の『桜嵐記』『Dream Chaser』、













いつものことながらうまく撮れないので雰囲気だけ、もう少しあるのでまたお伝えできればと思います。