たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

あきらめていかなければなりません

2021年08月25日 23時40分12秒 | 日記
旅の思い出写真-アルプス登山電車
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/dd38a89dd1c018b3a99031edc6240584

 山歩きをしていた時期がありました。3-4年ほどでしょうか、同世代、あるいは少し下ぐらいの人たちがいるグループに参加していました。仲間同士で結婚した時にはみんなでお祝いの会を開きました。みんなの子育てが終わったらまた一緒に山歩きをしたいとずっと思ってきました。その日のために底がはがれた山歩き用の靴を持ち続けてきました。鎌倉の天園ハイキングコースを一人で歩いたこともあります。またいつか歩きたいと思い続けてきました。またいつか、またいつかとずっと思ってきました。2か月前までそのいつかはまた訪れると疑ったことはありませんでした。山歩きも股関節の軟骨をすり減らしてしまったし、またいつかが訪れることはもうないのだとわかりました。カモシカスポーツで買った山歩き用の靴、無用なので捨てなければなりません。もうできないことはあきらめていかなければなりませんが納得できるまでには時間が必要です。山歩きはできないけれど、雪の日には役に立つからもうしばらくこのままにしておこうとか未練がましいです。

 歳をとっていくということは股関節症でなくても、できなくなることを受け入れあきらめていかなければならないということなのでしょうか。そこまで生きるのはつらいですが、キキちゃんが一番大きな羽根を背負う姿をみるまでは、清史郎君が帝国劇場に戻ってくる姿をみるまでは死ぬわけにはいかない。その気持ちで信頼できる整形外科医と理学療法士を求めていくか、その気力が湧いてくるか。週に一回のリハビリは暑さと翌日の辛さに挫折してしまいました。生まれつき足悪くって治療が必要だということを面接で言ってはいけない苦しさに耐えられない。また明日考えましょう。

 つまらないひとりごとでした。




日比谷シャンテステージ衣装展-宙組

2021年08月25日 14時46分12秒 | 宝塚
2021年8月24日(火)の日比谷シャンテより、

『アナスタシア』フィナーレの衣装。色もデザインも素敵。












『ホテル スヴィッツラ ハウス』



このスーツの襟元をじゅんはなちゃんが直したのかと。



『カサブランカ』のイングリッド・バーグマンを彷彿とさせる白い衣装、素敵です。







『アナスタシア』フィナーレの小道具、
通称「シャンシャン」、正式名称「大詰持物(おおづめもちもの)」。

毎回こうしてスタッフさんたちが細部まで丁寧に手作りしているんですね。





舞台はたくさんの人の、目には見えない力に支えられ出来上がっています。
幕が上がらないとこうして支えてくれているスタッフの方々もごはんを食べていくことができません。
無事に上演が続いていきますように・・・。





宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-東京宝塚劇場8月24日

2021年08月25日 01時34分48秒 | 宝塚
宙組『シャーロック・ホームズ』『デリシュー』-東京宝塚劇場公演が待ちきれない
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/c966eeee8ec76ac68c2cb8c9a0034577

2021年8月24日(火)13時30分~、無事に観劇してきました。しばし現実を忘れて楽しいひとときでした。ショーのフィナーレが近づいてくると現実がまた胸の中で押し寄せてきてたまらなくなりましたが今日だけはこのまま忘れることにしましょう。芝居、ショー共にオーケストラの音色がとってもパワフルで楽しかったです。こんな時こそ必要な時間。こういう時間がないとこわれてしまいます。うがい、手洗い、アルコール消毒と共に心から楽しいと思える時間、笑う時間がひとときでも必要。

 東京宝塚劇場内のキャトルレーヴ。束の間、現実を忘れて夢の世界。スマホの画面に貼りました。





 フィナーレでエトワールの春乃さくらちゃんが歌いながらおりてきたのと同時ぐらい?に気がついたら客席からみて左隣の最下列にいた?生徒さんが大階段の上から下まできれいに転げ落ちてびっくりしました。思わず「あーっ!」と声をあげてしまったのは私だけではなかったような気がします。袖にはけていきましたが人数が欠けているようにはみえなかったので、最後はまた舞台に出てきていたのかな。怪我をしていなければいいですが心配です。のちにトップスターになった方々も下級生の頃大階段から落ちそうになったとか落ちたというエピソード話されているのをきいたことがありますが、あるんですねこういうことが。ドンマイ!ドンマイ!



『シャーロック・ホームズ』、

 盆踊りとせり上がりの舞台機構を存分に使いきった歯切れのいい舞台転換、ガス灯がともる中に鎖を赤く浮かび上がらせた舞台装置、切り裂きジャックに怯えるロンドンを群舞のダンスで表現して組子全員をうまく使い、オーケストラボックスはほぼノンストップの力強い演奏。配信ではわからなかった舞台全体をみると楽しい仕上がりでした。ホームズがアイリーンを伴ってヨーロッパへの旅に出ようとすると駅員の制服を着たモリアーティとすれ違い、ホームズがはっと気づくラストシーン、素敵でした。ライブ配信の時には、ポーロックがモリアーティの動きを探るために送り込まれた国家公務員だと中詰めあたりで客席にわかってしまう展開に違和感を感じましたが、劇場で舞台全体をみると物語の流れとしてすんなりと入りました。アドラーが潜水艦の設計図をホームズに渡してしまったことを、モリアーティよりも先に客席は知ることになる展開も、物語の種明かしそのものがテーマではなく種明かしされていく様が主題だと思うので、客席も巻き込んだ分かりやすい展開は面白いと感じました。テレビドラマではないので難解になりすぎては客席がついていけないので舞台作品としての物語。

 退屈ホームズさん、退屈だあ、退屈だあ、退屈だあとソファーで体を伸ばしながらいったあと、立ち上げるとナイフで飾り棚の上の新聞?をぶっさし、ピストルで壁を撃つ真似、何をやっているの~?とハドソン夫人が入ってくるとハドソン夫人に向かってピストルを撃つ真似、ハドソン夫人ほっぺたぷくっが可愛いの極みでした。ポンコツ頭での記憶なので曖昧ですがこんな感じだったかな。

 ホームズの部屋のベイカーストリート・イレギュラーズ、下級生娘役ちゃんたちが扮する少年たちは後ろのソファーでいろいろなことをやっていて、オペラグラスで追っているとめちゃかわでした。毎回違うことをやっているのかな。左端の少年が座っていると立っていた少年にかわっってくれって言われた?それぞれ工夫しているんでしょうね。可愛いが渋滞していました。

 ホームズとモリアーティは互いに引き合っていますね。女性が演じる男同士のライヘンバッハの滝での対決シーン、『天は赤い河のほとり』の銀橋での素手による殺陣シーンを思い出します。なんともたまりませんでした。鎖でつながれた二人が滝壺においていくところも宝塚でしか味わうことのできないものがあり、それをうまく言語化することはできませんが黒子のスタッフさん3人、ちらっと視界に入りましたがそれほど気になることもなく素敵ないシーンでした。

 ライブ配信ではわからなかった音楽、舞台装置、照明、オーケストラの演奏、ダンス、芝居のまるごと全体を味わうことができた楽しい観劇でした。これはまるごとみるといっそう楽しい作品。モリアーティの狂気に満ちた少年の表情、メシアになるって天を仰ぐところ、劇場でみるとたまりませんでした。



 楽しい!の一言に尽きる作品。ずんちゃんを筆頭に組子ほぼ全員?が足をあげていたカンカンの場面圧巻、じゅんはなちゃんのスーパーカンカンも素晴らしかった、マカロンタワーに乗って登場するロケットも健在で圧巻、真ん中は男役さんたちだったと思いますがオラオラの笑顔、キャンディーケーンのららちゃん率いる娘役さんたち可愛いし、ららちゃん峰里ちゃん可愛いし、キキららも可愛いし、パリジャンの場面はずんちゃんのネクタイが銀橋でずれちゃって、直してってそらくんにアピールしたけどそらくんわからず?ずんちゃんのあごを手のひらに乗せて遊んでいて?そらくん自分で直していました。ずんちゃんレザンはショーカットの金髪、よくお似合いでした。キキトワネットちゃん、低音から高音まで響かせて客席拍手、退屈しのぎの場面、ぶどうを口いっぱいにもぐもぐさせたり、アドリブも入っていたと思いますが記憶しきれず、男役さん扮する貴婦人たち見切れず、フェルゼンがフルーツの盛り合わせをもって、お待たせしました~と登場してからのまかキキツーショット、キキトワネットちゃんの表情が嬉しそうすぎました。ダルマになってからのツーショットも楽しすぎてあっという間に終わりました。男役同士の燕尾服デュエットダンスは誰と誰が踊っているのか見切れず、とにかく目が足りなさ過ぎました。10回ぐらいみないと足りないですね。息継ぎ場面がなくひっきりなしなのでオケも大変だと思いますが盛り上がるので演奏のしがいもあるでしょうか。芝居に続いてパワフルな音色でした。

 マカロンペンライトを持って踊る場面、ペンライトは買いませんでしたが銀橋から真風さんを筆頭にみなさん二階席後ろまで一緒にやってくださいね、楽しんでいるかなという表情でみてくれていたので、楽しんでますよと伝えたくて一人観劇のおばさんも小さくですが一緒に踊りました。楽しいひとときでした。みんなでマカロンペンライトもって「Cest Delicieux!」って踊ったら世界平和。

「雨が降らなければ虹は出ない

 振り止まぬ雨はきっと
 虹色の未来への前奏曲(プレリュード)
 さあ大宙(おおぞら)に虹を架けよう」

 野口先生の今を生きるわたしたちへのメッセージ、真風さんの歌声が沁みました。

 チョコレートケーキのハット、シャーベット、クレープ伯爵のマントの焦げ目などなど、美味しそうな小道具や衣装も細かくよくできていて、舞台装置は大掛かりで惜しみなく宝塚らしさ満載の贅沢な舞台でした。

 とにかく楽しかった! 

















お隣の日生劇場、舞台の安全祈願のつもりで行ってみました。
昨年は中止せざるを得なかった夏休みの子供たちのための企画、今年は開催できているようです。
『ニュージーズ』も無事に上演できますように・・・。







やや久しぶりの有楽町駅、ホームから1000Days劇場の赤い屋根がみえました。なつかしいことしきり。
新幹線は乗車率低いと思いますが今日も走りぬけていきました。
満員の日が戻りますように・・・。