たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2003年星組『ガラスの風景』『バビロン』

2019年02月06日 21時00分40秒 | 宝塚
 

システムメンテナンスで昨夜はブログを書けず、仕様が変わって使いやすくなったのか使いにくくなったのかわからず戸惑っていますがやっと更新。一昨日の星組宝塚大劇場千穐楽から、昨日の星組トップコンビ退団発表をうけて来し方を振り返ってみたくなりました。

 2003年2月14日-3月23日東京宝塚劇場星組『ガラスの風景』『バビロン』、タータン(香寿たつきさん)と渚あきちゃんの退団公演でした。わたしが知っている宝塚時代のタータンは杜けあきさんと一路真輝さんがトップの雪組時代が主ですが組替えで花組と雪組をいったりきたりし、新専科制度という天下の悪法で専科へ異動となった時はトップになることはないのかなと心配でしたが最終的に星組でトップとなり三作つとめて退団。渚あきちゃんもわたしが知っている宝塚時代は雪組、『この恋は雲のはてまで』、本公演では紫ともちゃんを慕う盲目の奴隷娘、新人公演では紫ともちゃんの役を演じたのでトップ娘役になってほしいと思っていました。入団13年目でタータンとコンビを組むことになったときはよかったあと嬉しかった記憶があります。

 この頃自分なにしていたのかと振り返ってみると大会社で二人分労働しながら卒業論文を秋に提出しなければならないという時で観劇から遠ざかっていました。宝塚の情勢にもうとくなりつつあったのですがタータンと渚あきちゃんの退団公演はみたいと思いました。どうやってチケットを入手したのかは思い出せませんが今ほどネットの時代ではなかったので電話で予約したのかな、たぶん・・・。一回だけですが観劇しました。『ガラスの風景』は柴田侑宏先生脚本、謝珠栄先生演出、イタリアのコモ湖畔が舞台のカンツォーネの調べが心地よく流れる舞台でした。タータンのスーツ姿が印象的な大人な作品。『バビロン』は荻田浩一先生の作品だったんですね。いつのまにか宝塚を退団されていると知ったときはびっくりでした。

 キャストを振り返ってみると組長が英真なおきさん、副組長が現組長の万里柚美さん(スマスマでずっと星組にいらっしゃると知った時は感動しました)、二番手がわたしの中では雪組時代が主の安蘭けいさん、のちに花組のトップとなった真飛聖さんはすでに若手スターだったのかな。のちに星組を5年間率いた柚希礼音さんもスターへの道を歩きはじめていたのかな。キラキラの原石たちをそうとは知らずに拝見していました。去年の夏『AnotherWorld』『キラー・ルージュ』を観たあとでこのプログラムを振り返っていたとき、いちばん端っこに入団一年目の紅ゆずるさんのお名前をみつけて感動しました。星組ひとすじ、17年間、卒業を発表されました。宝塚を心の底から愛し、一回一回命がけで舞台をつとめ、生まれ変わったらまた宝塚に入団したいと涙し、潔く清々しく巣立っていこうとするその姿に涙がこぼれています。時はたえず移ろいゆき、人も組織も変わっていく、変わっていかなければならない。17年という歳月はあっという間といえばあっという間なのかもしれませんが、移ろいゆく時の流れの中でこれでもかこれでもかと試練が訪れ闘い続けてきた日々、たくさんの苦しみときっとそれ以上にたくさんの喜びもあった日々。生き抜くことはかんたんなことはひとつもなく生きることはむずかしくて、でも生きていればいいこともあるさって思えることもある、そんな格闘の日々だと、自分の歴史と重ね合わせながら来し方を振り返ってみたくなったのでした。 

 タータンは今やミュージカルの大舞台で大活躍、『モーツァルト』のヴァルトシュテッテン男爵夫人の歌唱の素晴らしいこと、素晴らしいこと。渚あきちゃんは一昨年『グレート・ギャッツビー』で久しぶりに拝見。ブログやSNSを通しても、元気に活躍されている様子がわかるのは嬉しいものです。 

























 書いている間にサイトの不具合が修正されたようです。やっと書けました。よかった・・・。