12月6日(木)、15時開演を観劇。1階席には月組のトップコンビがいらしていたようです。広い宝塚大劇場には、雪組トップコンビの歌声が美しく響き渡り、空気が静かに揺れているようでした。観劇前はいっさいみなかった初日舞台映像をみながら余韻にひたっています。あとからじわじわきています。リアルだと物語の内容としてはかなりきつい。女性が男性を演じるという宝塚だからこそ幻想的な世界へと昇華しているのだと思います。その中で感じる、人としてのリアルな感情の揺れ動き。両方の絶妙なバランスの上に成立している舞台でした。歌声がほんとに美しかった。ただ技術的に上手なだけでも違っていて心のある歌声。もう一回観たくなってしまいましたが、14日の大劇場千穐楽ライブビューイングは、上京しようとしている日なので申し込んでいません。帰郷してチケットがとれない東京宝塚劇場は遠くなってしまいました。その代わりこうして大劇場の日帰りバスツアーに行くことができるようになりました。大劇場観劇後は、、東京宝塚劇場千穐楽ライブビューイングが楽しみになりました。郷里の映画館は遠すぎるので電車で行ける隣の県の映画館でこれからは申し込みます。当選できるといいな。
「You Are My Own
キャリエール エリック 私の愛しい子よ
かけがえのない宝物
生まれた時からずっと守り続けてきたんだ
ファントム 証しもなく 信じていた
あなたが僕の父親と
似ている目元をじっと見つめて
キャリエール ありがとうと言わせてほしい
ファントム あなたに呼びかけたい お父さんと
二人 何があろうと断ち切れない
二人の親子の絆は
キャリエール 音楽で固く結ばれてきた
エリック お前は私の生きがいだ
ファントム いつか僕をあなたの手で 安らかに眠らせてほしい
キャリエール お前の望みはきっと叶えよう
エリック お前は
ファントム 言わなくても
キャリエール いつもずっと
ファントム わかっている
キャリエール エリック お前は愛おしい息子だ」
原題のYouはキャリエールがファントムに呼びかけるYouなのかな。それともキャリエールとファントムがお互いに呼びかけるYouなのかな。どちらとも受け取れる。どちらであっても心情がぐっと伝わってくるYou. 銀橋でのファントムとキャリエールの場面から、生け捕りにされよとしているファントムがキャリエールに撃ってほしいと懇願し、キャリエールが引き金をひくまでの場面。ファントムは微笑みさえ浮かべているんですよね。ためらいながら引き金を引くキャリエール。なんとも切なくって、痛々しくって涙がでそうでした。クリスティーヌの腕の中で息を引き取ったファントムの表情は安らかで、クリスティーヌはやっと仮面を外したファントムを受けいれることができたから傷に口づけしたのかな。
警察がファントムを捕えようとするオペラ座を舞台にした立ち回りの場面、オーケストラが奏でる音色も美しいと思いました。二階席からだとオーケストラピットもよくみえて、時々指揮台をオペラグラスでのぞくのが好きなんですが、ファントムの手ほどきを受けたクリスティーヌがオペラ座でデビューするとき、あれ指揮者の髪が長い?と思ったらファントムでした。母の面影を感じたクリスティーヌを愛するようになっていたファントムは、彼女の晴れの舞台に自らタクトを振っていたのでした。ファントムのクリスティーヌへの愛はほんとに真っすぐで一途で、のちに仮面を外したファントムの顔をみたクリスティーヌが叫び声をあげることを知ってみているので、ファントムの必死さは痛々しいほどでした。綺麗な後ろ姿でした。
クリスティーヌがカルロッタに毒薬を飲まされて歌えなくなった知ったファントムは、怒りをあらわにし、クリスティーヌを抱きかかえて鏡の中へと消えていきました。折れそうなほどに細くみえる望海さんが、真彩さんもかなり細いとはいえ、女性を抱きかかえている!と思ってみてしまいました。フィナーレのデュエットダンスは、真っ赤な衣装の二人、短いですがリフトがあってこれまたびっくり。最初の頃はなかったのかな?舞台の世界観としてどちらも嬉しい場面ではありましたが、無理しすぎないでほしいと、そこは女性同士なので思ってしまいました。
カルロッタの舞咲りんさんが敵役として申し分なかったし、キャリエールの回想場面、エリックの母となるペラドーヴァが若き日のキャリエールと出会い身ごもり祈る場面も印象的でした。「マリア様、お救いください~♪」コーラスが美しかったし、ペラドーヴァの朝月希和さんが儚く可愛らしかった。キャリエールと結婚できないと知ってからのちょっと気がふれしまったような表情がすごく美しいと思いました。
クリスティーヌに拒絶されたあとだったかな、ファントムが、自分がこの世に生まれてきた意味を問いかける場面があってぐっとなりました。つらい人生だけどクリスティーヌと心が通い合った幸せなひとときもあった。だから生まれてきてよかったんだ、みたいな。カルロッタの衣装係になったクリスティーヌの歌声に惹かれ、お互いに顔は見えていないのに、クリスティーヌはまだファントムの存在を知らないのに、二人の歌声が重なる場面、クリスティーヌが溌溂とした笑顔で可愛ければ可愛いほど、その後を知ってみているので残酷に思えて切なかったですが、二人の歌声、耳に心地よく大劇場に沁みわたっていました。歌い始めたクリスティーヌをファントムが歌って助ける場面の二人の声の重なりも美しかったです。ファントム、私が歌ったら仮面を外してくれますか、っていうクリスティーヌに、歌を代償としてはいけない、お前の望みならなんでもきいてあげるよって、優しすぎました・・・。
歌劇の殿堂に台本が展示されていました。
大劇場の入口の、夢の世界へようこそ感、すごい。
『カサノバ』のポスターもありました。
断片的な思い出し、まだまだつらつらと書いていきます。
「You Are My Own
キャリエール エリック 私の愛しい子よ
かけがえのない宝物
生まれた時からずっと守り続けてきたんだ
ファントム 証しもなく 信じていた
あなたが僕の父親と
似ている目元をじっと見つめて
キャリエール ありがとうと言わせてほしい
ファントム あなたに呼びかけたい お父さんと
二人 何があろうと断ち切れない
二人の親子の絆は
キャリエール 音楽で固く結ばれてきた
エリック お前は私の生きがいだ
ファントム いつか僕をあなたの手で 安らかに眠らせてほしい
キャリエール お前の望みはきっと叶えよう
エリック お前は
ファントム 言わなくても
キャリエール いつもずっと
ファントム わかっている
キャリエール エリック お前は愛おしい息子だ」
原題のYouはキャリエールがファントムに呼びかけるYouなのかな。それともキャリエールとファントムがお互いに呼びかけるYouなのかな。どちらとも受け取れる。どちらであっても心情がぐっと伝わってくるYou. 銀橋でのファントムとキャリエールの場面から、生け捕りにされよとしているファントムがキャリエールに撃ってほしいと懇願し、キャリエールが引き金をひくまでの場面。ファントムは微笑みさえ浮かべているんですよね。ためらいながら引き金を引くキャリエール。なんとも切なくって、痛々しくって涙がでそうでした。クリスティーヌの腕の中で息を引き取ったファントムの表情は安らかで、クリスティーヌはやっと仮面を外したファントムを受けいれることができたから傷に口づけしたのかな。
警察がファントムを捕えようとするオペラ座を舞台にした立ち回りの場面、オーケストラが奏でる音色も美しいと思いました。二階席からだとオーケストラピットもよくみえて、時々指揮台をオペラグラスでのぞくのが好きなんですが、ファントムの手ほどきを受けたクリスティーヌがオペラ座でデビューするとき、あれ指揮者の髪が長い?と思ったらファントムでした。母の面影を感じたクリスティーヌを愛するようになっていたファントムは、彼女の晴れの舞台に自らタクトを振っていたのでした。ファントムのクリスティーヌへの愛はほんとに真っすぐで一途で、のちに仮面を外したファントムの顔をみたクリスティーヌが叫び声をあげることを知ってみているので、ファントムの必死さは痛々しいほどでした。綺麗な後ろ姿でした。
クリスティーヌがカルロッタに毒薬を飲まされて歌えなくなった知ったファントムは、怒りをあらわにし、クリスティーヌを抱きかかえて鏡の中へと消えていきました。折れそうなほどに細くみえる望海さんが、真彩さんもかなり細いとはいえ、女性を抱きかかえている!と思ってみてしまいました。フィナーレのデュエットダンスは、真っ赤な衣装の二人、短いですがリフトがあってこれまたびっくり。最初の頃はなかったのかな?舞台の世界観としてどちらも嬉しい場面ではありましたが、無理しすぎないでほしいと、そこは女性同士なので思ってしまいました。
カルロッタの舞咲りんさんが敵役として申し分なかったし、キャリエールの回想場面、エリックの母となるペラドーヴァが若き日のキャリエールと出会い身ごもり祈る場面も印象的でした。「マリア様、お救いください~♪」コーラスが美しかったし、ペラドーヴァの朝月希和さんが儚く可愛らしかった。キャリエールと結婚できないと知ってからのちょっと気がふれしまったような表情がすごく美しいと思いました。
クリスティーヌに拒絶されたあとだったかな、ファントムが、自分がこの世に生まれてきた意味を問いかける場面があってぐっとなりました。つらい人生だけどクリスティーヌと心が通い合った幸せなひとときもあった。だから生まれてきてよかったんだ、みたいな。カルロッタの衣装係になったクリスティーヌの歌声に惹かれ、お互いに顔は見えていないのに、クリスティーヌはまだファントムの存在を知らないのに、二人の歌声が重なる場面、クリスティーヌが溌溂とした笑顔で可愛ければ可愛いほど、その後を知ってみているので残酷に思えて切なかったですが、二人の歌声、耳に心地よく大劇場に沁みわたっていました。歌い始めたクリスティーヌをファントムが歌って助ける場面の二人の声の重なりも美しかったです。ファントム、私が歌ったら仮面を外してくれますか、っていうクリスティーヌに、歌を代償としてはいけない、お前の望みならなんでもきいてあげるよって、優しすぎました・・・。
歌劇の殿堂に台本が展示されていました。
大劇場の入口の、夢の世界へようこそ感、すごい。
『カサノバ』のポスターもありました。
断片的な思い出し、まだまだつらつらと書いていきます。