今朝目がさめてから、今年ライブビューイング何本みたかなあって数えてみたら10本以上、生の舞台も6回観劇することができました。それだけチケット代その他かかったわけだし、プログラムもまた溜まってきたので少しずつ整理していかねばと言い聞かせました。心身を削られるハードな仕事の合間、心の潤いを求めて劇場に、映画館に足を運びました。夢々しい世界に現実逃避させていただきました。こういう非日常的な時間がなかったら自分つぶれていたと思います。ほんとにありがたい一年でした。締めくくりのタカラヅカスペシャル、ライブビューイング。娘役さんたちの大きなリボンがついたピンク色の可愛らしいお衣装も夢々しくて、こんなおばさんが今さらですが憧れ。誰が誰だかわからないままみた『金色の砂漠』が衝撃的で花組が特に気になるようになったので、桜咲彩花さんや舞空瞳ちゃんが、トップスターさんの後ろで笑顔で踊る姿が時折ライブビューイングのカメラに映し出されると嬉しかったです。ああ今年もよくがんばったなあ自分って、余韻に浸りながら宙組『白鷺の城』『異人たちのルネサンス』のライブビューイングで今年はおしまい、と思っていたら安心できないのが、いつか退団という終わりが訪れる宝塚。昨日の花組退団者発表は衝撃でした。かつて紫ともちゃんの退団を知った時は今のようにネットがなかったので時差があったと思いますが、リアルタイムでわかる時代になり、リアルタイムでともちゃんの退団を知った時のようにさみしさと儚さを感じました。副組長の花野じゅりあさん、美人オーラとスタイルの良さが半端なく『ハンナのお花屋さん』のフィナーレでは誰よりもはじける笑顔で踊っていました。桜咲彩花さん、『金色の砂漠』のビルマーヤ姫で素敵な娘役さんだなあと思いました。『ポーの一族』のジェインも『あかねさす紫の花』の鏡女王も静かに輝いていて素敵でした。どの男役さんと並んでもお似合いで相手をたてつつお互いさらに輝けるという、いるようでいない稀有な存在、一作でもいいからトップ娘役になってほしいと思っていました。茉玲さや那さん、『ハンナのお花屋さん』の少年クリスが印象的でした。『メサイア』の少年姿も可愛らしかった娘役さん、まだまだこれからなのにと思うと残念です。このお三方の退団は衝撃。終わりがあるから美しいのが宝塚ですが、もう少しこうだったら、っていう気持ちが観客に残ってしまうのも宝塚。すべての出会いが一期一会。
前置きが長くなってしまいましたが、『タカラヅカスペシャル』ライブビューイング。オープニングで花組が歌ったのは「ファンシー・タッチ」でしたね。オープニングでは最後に、東京宝塚劇場公演で不在だった宙組の「シトラスの風」の歌唱もありました。嬉しかったですけど、宙組さんがいないのでちょっとさみしい感も・・・。
珠城りょうさんの体格の話になっていったのは、二幕のMCの時だったかな。かなり曖昧な記憶ですが、「いつからそんなふうに・・・」みたいな紅ゆずさんの質問から、珠城さん「3歳から水泳をやっていました、ヘルパーをつけて。中学生の時には陸上をかじったりして気がついたらこうなっていました」と自分の体型を示しながら。紅さん「気がついたら雨の中で歌って踊ることになっていたのね」とツッコミ。「いやあれは舞台の上で・・・」と珠城さん、「いやいやわからんよ、道でも踊ってるかもよ」みたいなツッコミをいれる紅さん。紅さんにいじられる珠城さんの下級生感と、隣で双子みたいに並んで時折うなづきながらきいている明日海りおさんと望海風斗さんが可愛かったです。
リクエストを募集して望海さんが歌うことになったのが、『華麗なるギャツビー』から「朝陽の昇る前に」。「男役なら誰もが憧れる背中でみせる男役、スーツではありませんががんばります」と望海さん。準備があるのでと一足さきにはけていってしまうと、いってしまうの?みたいな表情のみりおさんがまた可愛かったです。(望海さんの)「準備の時間があるのでもうしばらくアンケートを続けましょう」で客席へのアンケートが続きました。杜けあきさんのギャツビー、白いスーツの後姿をみているわたしとしては雪組の歌うま望海さんが「朝陽の昇る前に」を歌うの、胸あつでした。スーツ姿ということでは紅さんにも歌ってほしかったかなとちょっと欲張りな心持ちになりました。続いてみりおさんの『ル・ポアゾン』のテーマソング。この歌生できいたことはないと思うのですが繰り返し歌い継がれてきているからしっかり知っているつもりの曲。みりおさんは何を歌っても安定しているし、すぐにその曲の世界感へとスィッチが入ります。男役の色気もにじませて天上知らずのすごい方だとあらためて思いました。紅さんの「LUCKY STAR」は黄色いお衣装で素敵でした。珠城さんの『太王四神記』は作品知らないのですが、「タムドクになり切って歌います」だったかな、の言葉どおり、たぶん世界感がうまく表現できているんだろうなと思いました。
断片的に素敵だったなあと思う場面、思い出し。暗転からスポットライトがあたると七海ひろきさんが階段に坐って歌い始めた場面、曲名が残念ながらわからなかったのですがかっこよかったです。退団発表後で特にファンでなくても記憶に残っていくカッコよさでした。鳳月杏さんと海乃美月さんのコンビが似合っているなあと思ったのも曲名はわからずですが素敵でした。あと望海さんとみりおさんが二人で歌う場面もありましたね。これまたわたしは曲名わからずですが、最後に手をつないだりしていたかな。もうこんな場面もみることは二度とできないかもしれないと思うとほんとに一期一会。
台湾公演のフィナーレで紅さんが、客席の赤いペンライトが揺れる中で歌ったのは「望春風」という台湾語の歌だそうで、調べてみると1933年に発表された台湾の民謡なんですね。懐かしさを感じるメロディライン。珠城さんの「台湾公演どうでしたか」から「すごく楽しい」で紅さんとみりおさんが打ち合わせなし?なのかな、即効で「望春風」をハモリ。「台湾公演の最後はこの歌」みたいな。素で羨ましそうな珠城さんに「あとで楽屋で歌ってあげるから」と紅さん。紅さんがわちゃわちゃしているみなさんの話にツッコミをいれながら仕切ってまとめあげてくれていたのはさすがの腕前。来年もみることができますように・・・。
専科からは轟悠さん、華形ひかるさん、風凪瑠海さんが出演。轟さんの高音が苦しそうなのがちょっと心配、存在感はさすがでした。『蘭陵王』、帰郷しなければ間違いなく観劇していましたが、帰郷しなければ『ファントム』を大劇場で観劇することはできませんでした。全部をかなえることは無理ですが、後悔のないよう、この世にいる間にできる限り観劇していきたいと思います。
断片的な『タカラヅカスペシャル』思い出し日記、まだまだあるような気がしますがひとまずこれでおしまいです。またまた長文、失礼しました。