8月4日に続いてストーリーを辿りながら、この舞台を観ていた時の自分ともう一度出会って行こうと思います。
第二幕ストーリー(平成7年5月19日、東宝株式会社発行のプログラムより引用します。)
「入江の向こうの小さな島。皆、美味しい食事を済ませ、そこにはのんびりとした雰囲気が漂っている。
クラムベイクが始まり、素晴らしいひとときを満喫、気分も最高に盛り上がっている。宝探しがスタート、皆が、四方八方に散っていく。そこへ残ったジガーはちょうど居合わせたキャリーにちょうっかいを出す。ふざけているふたりの前にスノウが・・・。キャリーとの夢が砕けていくスノウ。ジュリーが間に入って、ふたりは仲直り。皆が宝探しに夢中になっている合い間にジガーとビリーは密かに島を出ようとする。止めるジュリーを振り切って、ビリーは行ってしまう。
バスコム氏を待ち伏せしているビリーとジガー。なかなか現われず、苛立ちを隠せないふたりだ。そこへ、バスコム氏登場。ビリーが時間を尋ねることで気を引き、そのスキにジガーがナイフで刺す手筈だったが、ビリーは警官に追い詰められ、ジュリーの名を呼びながら自らの胸にナイフを刺す。そこへジュリーが駆け付け、ビリーの手を握る。腕のなかで息を引き取ったビリーに、これまで言えなかった言葉、「愛している」と語りかけるジュリー。ネティは、やがて生まれてくる子供のために強く生きるように、優しく、温かくジュリーを励ます。
気が付いたビリーは、地上から遠く離れたスター・キーパー(星の番人)の元にいた。
すでに、地上では15年が過ぎていた。ビリーは、スター・キーパーからひとつの「権利」があることを知らされていた。それは、この世のやり残したことがあったら、たった一日だけ地上に還ることを許されるというもの。そして、そこで善行を行えば、天国へ行ける、と。だが、相変わらず短気のビリーは素直になれない。でも、愛するジュリーと子供が幸せに暮らしているか、気になるばかりだ。「見たらどうだ?」というスター・キーパーに「どうしたら見ることができるのか?」と聞くビリー。じっと見ていれば待っていれば、見る力は出てくるのだ。
幻想のように、ルイーズはフェアグランド・ボーイとパ・ド・ドゥを踊る。それはまるで若き日のビリーとジュリーのように見える。
美しく成長したルイーズさが、楽しそうに遊ぶ子供たちの輪の中に入れてもらえない。でも勝気なルイーズ。ビリーによく似ている。幸せではない姿を見てしまったビリーは、天国の友の案内で地上に戻った。こっそり星をひとつ持って・・・。
ジュリーの家には、お金持ちになったスノウとキャリーが8人の子供を連れて遊びに来ていた。あの頃と変わらず美しいジュリーがそこにいた。スノウ一家は、ルイーズに思いを寄せる息子イノック・ジュニアを残して帰って行くが、ふたりはビリーの過去のことが原因で喧嘩をしてしまう。ジュニアを追い払ったルイーズの前に、ビリーが姿を現す。「君の父親の友人」と偽って話、星をプレゼントしようとすると、恐がって受け取ろうとしない。強引なビリーは思わず娘の手を叩いてしまう。家の中に逃げたルイーズの代わりにジュリーが出て来るが、ビリーは消えている。「でも、ちっとも痛くなかった・・・」と、手を叩いた男の話をするルイーズ。それが誰なのか、ジュリーにはわかった。なぜなら、ジュリーも同じ経験をしたことがあるから。椅子の上に置いてある星をみつけて、その手に取り胸に抱く。」
ルイーズにまだ何もしてやれないビリーは天国の友に頼み、時間を延ばしてもうらうことに。翌日の卒業式を見にいくためだ。」
不器用にしか生きられなかったビリー。このポーチのシーンに、自分の身に起こったことを重ね合わせて泣きながら観ていたことを思い出しました。こうしてあらためて辿ってみると、救いのあるストーリィ展開になっていることに気がつきました。今の私でもう一度機会があれば観てみたいです。
ラストの卒業式のシーンは次回にします。
B4サイズの大きなプログラム。舞台写真やキャストの紹介を繰り返しみていました。
第二幕ストーリー(平成7年5月19日、東宝株式会社発行のプログラムより引用します。)
「入江の向こうの小さな島。皆、美味しい食事を済ませ、そこにはのんびりとした雰囲気が漂っている。
クラムベイクが始まり、素晴らしいひとときを満喫、気分も最高に盛り上がっている。宝探しがスタート、皆が、四方八方に散っていく。そこへ残ったジガーはちょうど居合わせたキャリーにちょうっかいを出す。ふざけているふたりの前にスノウが・・・。キャリーとの夢が砕けていくスノウ。ジュリーが間に入って、ふたりは仲直り。皆が宝探しに夢中になっている合い間にジガーとビリーは密かに島を出ようとする。止めるジュリーを振り切って、ビリーは行ってしまう。
バスコム氏を待ち伏せしているビリーとジガー。なかなか現われず、苛立ちを隠せないふたりだ。そこへ、バスコム氏登場。ビリーが時間を尋ねることで気を引き、そのスキにジガーがナイフで刺す手筈だったが、ビリーは警官に追い詰められ、ジュリーの名を呼びながら自らの胸にナイフを刺す。そこへジュリーが駆け付け、ビリーの手を握る。腕のなかで息を引き取ったビリーに、これまで言えなかった言葉、「愛している」と語りかけるジュリー。ネティは、やがて生まれてくる子供のために強く生きるように、優しく、温かくジュリーを励ます。
気が付いたビリーは、地上から遠く離れたスター・キーパー(星の番人)の元にいた。
すでに、地上では15年が過ぎていた。ビリーは、スター・キーパーからひとつの「権利」があることを知らされていた。それは、この世のやり残したことがあったら、たった一日だけ地上に還ることを許されるというもの。そして、そこで善行を行えば、天国へ行ける、と。だが、相変わらず短気のビリーは素直になれない。でも、愛するジュリーと子供が幸せに暮らしているか、気になるばかりだ。「見たらどうだ?」というスター・キーパーに「どうしたら見ることができるのか?」と聞くビリー。じっと見ていれば待っていれば、見る力は出てくるのだ。
幻想のように、ルイーズはフェアグランド・ボーイとパ・ド・ドゥを踊る。それはまるで若き日のビリーとジュリーのように見える。
美しく成長したルイーズさが、楽しそうに遊ぶ子供たちの輪の中に入れてもらえない。でも勝気なルイーズ。ビリーによく似ている。幸せではない姿を見てしまったビリーは、天国の友の案内で地上に戻った。こっそり星をひとつ持って・・・。
ジュリーの家には、お金持ちになったスノウとキャリーが8人の子供を連れて遊びに来ていた。あの頃と変わらず美しいジュリーがそこにいた。スノウ一家は、ルイーズに思いを寄せる息子イノック・ジュニアを残して帰って行くが、ふたりはビリーの過去のことが原因で喧嘩をしてしまう。ジュニアを追い払ったルイーズの前に、ビリーが姿を現す。「君の父親の友人」と偽って話、星をプレゼントしようとすると、恐がって受け取ろうとしない。強引なビリーは思わず娘の手を叩いてしまう。家の中に逃げたルイーズの代わりにジュリーが出て来るが、ビリーは消えている。「でも、ちっとも痛くなかった・・・」と、手を叩いた男の話をするルイーズ。それが誰なのか、ジュリーにはわかった。なぜなら、ジュリーも同じ経験をしたことがあるから。椅子の上に置いてある星をみつけて、その手に取り胸に抱く。」
ルイーズにまだ何もしてやれないビリーは天国の友に頼み、時間を延ばしてもうらうことに。翌日の卒業式を見にいくためだ。」
不器用にしか生きられなかったビリー。このポーチのシーンに、自分の身に起こったことを重ね合わせて泣きながら観ていたことを思い出しました。こうしてあらためて辿ってみると、救いのあるストーリィ展開になっていることに気がつきました。今の私でもう一度機会があれば観てみたいです。
ラストの卒業式のシーンは次回にします。
B4サイズの大きなプログラム。舞台写真やキャストの紹介を繰り返しみていました。