一昨日の絵本を囲む会では、事件遺族の方がご自身の悲しみの体験を語られ、貴重なお話をきかせていただく機会となりました。自分の気持ちに正直に向き合い、その想いを語っていくことはとてもきついことですが、大切なことだとあらためて感じました。
私が自分自身の立場を語れるようになったのは、昨年5月このブログを始めてからでしょうか。それまでは限られたほんの少しの人にしか言えなかった、言ってはいけないことのように心のどこかでずっと思い続けていました。
こうしてブログを通してやっと語れるようになりました。
もしこのブログがだれかの励みになっていることがあれば嬉しいです。
グリーフケア-私にやれることがあるでしょうか。
漠然とですが思っています。
7月18日付のブログに書いたミュージカル『回転木馬』のことを少し書いてみようと思います。
1995年帝国劇場上演のチラシとプログラムが手元に残っています。
私が観劇した1995年7月15日(土)夜の部のキャスト
ジュリー:涼風真世
ビリー:石川禅
キャリー:吉岡小鼓音
スノウ:岸田智史
ジガー:市村正親
ネティ:荒井洪子
ミセス・マリン:大空真弓
バスコム:金田龍之介
スターキーパー・ドクターセルドン:滝田裕介
ルイーズ(バレエ):渡辺美咲
F・ボーイ(バレエ):李波
宝塚を退団されたばかりの涼風さんをみたくていったんだと思います。
プロデューサーは、キャメロン・マッキントッシュ、訳詞は岩谷時子さん。
(『レ・ミゼラブル』と同じです。)
プログラムを久しぶりに読み返していて、その頃の私自身のことが蘇ってきました。
妹とのお別れから11カ月、かなり情けない状況でしたが、現実をどう受け入れたらいいのか
わからず必死にもがいていました。
今思えばまだかなりきつい頃でしたね。
第一幕ストーリー(平成7年5月19日、東宝株式会社発行のプログラムより引用します。)
「ビクトリア朝の大きな時計が仕事も終わる6時に向かって時を刻んでいる暗い紡績工場。6時の合図とともに工員たちは外へ飛び出し、暗い色合いの舞台は、心はずむ鮮やかなカーニバルの色彩にかわっていく。
ビリー・ビグロウは、アメリカはニュー・イングランドの小さい街で、回転木馬(カルーセル)の呼び込みをしている。小粋でハンサムなビリーは若い娘たちの憧れの的だ。「マリンの回転木馬」と呼ばれているこの回転木馬の経営者マリン夫人は嫉妬深く、ビリーが、友達のキャリーと一緒にやって来た工場で働く美しい娘ジュリー・ジョーダンを、ただで乗せてやったことを見逃さなかった。ジュリーとキャリーに二度とここへは来るなと迫るマリン夫人。
そこへやって来たビリーは、マリン夫人と言い争いになり、クビになってしまった。あきらめの早いビリーは、荷物をまとめに行く。彼を待っている間、ジュリーとキャリーは恋の話を。キャリーには恋人がいる。ニシン漁の船に乗っている漁師のイノック・スノウ。ちょっと魚臭いが、キャリーにとっては最高の男。
ビリーが戻って来たが、ジュリーもキャリーも工場の寮の門限ギリギリの時間になっていた。ビリーに出会い、胸のときめきを感じたジュリーは恋のはじまりに心ふるえた。彼といるこの時がなによりも大切で、ジュリーはもう寮に帰る気持ちはない。
そして、ふたりは、ジュリーの従姉妹のネティ・ファウラーの家で暮らし始めた。時は6月、花々が一斉に咲き香る季節。
この季節の楽しみは浜辺での蛤パーティー(クラムペイク)。男たちも女たちも、6月を謳歌し、歌い踊る。
一緒の生活を始めたビリーとジュリーだったが、今ひとつ上手くいっていない。愛は溢れるばかりなのに、お金がなかったのである。そのことがふたりの間をぎくしゃくさせ、短気なビリーはジュリーをなぐってしまうこともあった。そんなジュリーの話を聞いていたキャリーは話題を変えようと、スノウからプロポーズされたことを話す。そこへスノウがプレゼントを持って登場。そして、キャリーとつくる家庭のこと、人生の夢を語る。
スノウとキャリーが帰るのと入れ違いに、ビリーとジガーが鯨獲りの仲間たちとやって来る。ビリーの悪友ジガーには、ひとつの企みがあった。クラムベイクの夜、紡績工場の経営者で漁船の持ち主であるバスコム氏を襲い、船員の給料を強奪しようというもの。その話をビリーに持ちかけるが断られる。家に帰ったビリーは、ジュリーから子供ができたことを聞き、心躍る。まだ見ぬ我が子を思い、男の子だったら逞しく育てよう、女の子だったら自分は何をしてやれるだろう、無一文のままでいいのか、と考える。ビリーの気持ちは複雑に揺れ動き、
生まれてくる子供のために金を作る決心をしてしまう。
蛤パーティーに出発のため、忙しくしているネティたち。ジュリーと一緒にパーティーに行くことにしたビリーは、ジガーに強盗の手伝いをすることを告げる。」
私が自分自身の立場を語れるようになったのは、昨年5月このブログを始めてからでしょうか。それまでは限られたほんの少しの人にしか言えなかった、言ってはいけないことのように心のどこかでずっと思い続けていました。
こうしてブログを通してやっと語れるようになりました。
もしこのブログがだれかの励みになっていることがあれば嬉しいです。
グリーフケア-私にやれることがあるでしょうか。
漠然とですが思っています。
7月18日付のブログに書いたミュージカル『回転木馬』のことを少し書いてみようと思います。
1995年帝国劇場上演のチラシとプログラムが手元に残っています。
私が観劇した1995年7月15日(土)夜の部のキャスト
ジュリー:涼風真世
ビリー:石川禅
キャリー:吉岡小鼓音
スノウ:岸田智史
ジガー:市村正親
ネティ:荒井洪子
ミセス・マリン:大空真弓
バスコム:金田龍之介
スターキーパー・ドクターセルドン:滝田裕介
ルイーズ(バレエ):渡辺美咲
F・ボーイ(バレエ):李波
宝塚を退団されたばかりの涼風さんをみたくていったんだと思います。
プロデューサーは、キャメロン・マッキントッシュ、訳詞は岩谷時子さん。
(『レ・ミゼラブル』と同じです。)
プログラムを久しぶりに読み返していて、その頃の私自身のことが蘇ってきました。
妹とのお別れから11カ月、かなり情けない状況でしたが、現実をどう受け入れたらいいのか
わからず必死にもがいていました。
今思えばまだかなりきつい頃でしたね。
第一幕ストーリー(平成7年5月19日、東宝株式会社発行のプログラムより引用します。)
「ビクトリア朝の大きな時計が仕事も終わる6時に向かって時を刻んでいる暗い紡績工場。6時の合図とともに工員たちは外へ飛び出し、暗い色合いの舞台は、心はずむ鮮やかなカーニバルの色彩にかわっていく。
ビリー・ビグロウは、アメリカはニュー・イングランドの小さい街で、回転木馬(カルーセル)の呼び込みをしている。小粋でハンサムなビリーは若い娘たちの憧れの的だ。「マリンの回転木馬」と呼ばれているこの回転木馬の経営者マリン夫人は嫉妬深く、ビリーが、友達のキャリーと一緒にやって来た工場で働く美しい娘ジュリー・ジョーダンを、ただで乗せてやったことを見逃さなかった。ジュリーとキャリーに二度とここへは来るなと迫るマリン夫人。
そこへやって来たビリーは、マリン夫人と言い争いになり、クビになってしまった。あきらめの早いビリーは、荷物をまとめに行く。彼を待っている間、ジュリーとキャリーは恋の話を。キャリーには恋人がいる。ニシン漁の船に乗っている漁師のイノック・スノウ。ちょっと魚臭いが、キャリーにとっては最高の男。
ビリーが戻って来たが、ジュリーもキャリーも工場の寮の門限ギリギリの時間になっていた。ビリーに出会い、胸のときめきを感じたジュリーは恋のはじまりに心ふるえた。彼といるこの時がなによりも大切で、ジュリーはもう寮に帰る気持ちはない。
そして、ふたりは、ジュリーの従姉妹のネティ・ファウラーの家で暮らし始めた。時は6月、花々が一斉に咲き香る季節。
この季節の楽しみは浜辺での蛤パーティー(クラムペイク)。男たちも女たちも、6月を謳歌し、歌い踊る。
一緒の生活を始めたビリーとジュリーだったが、今ひとつ上手くいっていない。愛は溢れるばかりなのに、お金がなかったのである。そのことがふたりの間をぎくしゃくさせ、短気なビリーはジュリーをなぐってしまうこともあった。そんなジュリーの話を聞いていたキャリーは話題を変えようと、スノウからプロポーズされたことを話す。そこへスノウがプレゼントを持って登場。そして、キャリーとつくる家庭のこと、人生の夢を語る。
スノウとキャリーが帰るのと入れ違いに、ビリーとジガーが鯨獲りの仲間たちとやって来る。ビリーの悪友ジガーには、ひとつの企みがあった。クラムベイクの夜、紡績工場の経営者で漁船の持ち主であるバスコム氏を襲い、船員の給料を強奪しようというもの。その話をビリーに持ちかけるが断られる。家に帰ったビリーは、ジュリーから子供ができたことを聞き、心躍る。まだ見ぬ我が子を思い、男の子だったら逞しく育てよう、女の子だったら自分は何をしてやれるだろう、無一文のままでいいのか、と考える。ビリーの気持ちは複雑に揺れ動き、
生まれてくる子供のために金を作る決心をしてしまう。
蛤パーティーに出発のため、忙しくしているネティたち。ジュリーと一緒にパーティーに行くことにしたビリーは、ジガーに強盗の手伝いをすることを告げる。」