65オヤジのスタイルブック

空の名前

角川書店

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今日は相棒、茶々丸との夜の散歩にいつもより遅く出かけたがそれが功を奏し、思いがけない光景を目にした。

昨日の台風一過の夜、夕陽の中に、雨雲も見え茜雲のように赤く染まっている。
そんな静かな空に、一番星の下に三日月が縦に並んでいた。

一筋の星の光と白く光る三日月。なんともいえない光景に心奪われてしまい、相棒のことも忘れ、ただただ見とれていた。

帰ってから写真に撮ろうと試みたが、うまくいかずあきらめた。散歩の帰り道、ずっとこの光景を追っていたが、ビルやマンションの間から見えるので、表情を徐々に変えていた。中でも近くにある高層マンションに隣に並ぶように見える様が、人工的なものと自然のものとのコントラストが魅力的な光景だった。

今はウォーキングブーム、こちらでも、夫婦で親子で歩く姿を目にする。健康やダイエットを目的にしたものだろうが、そんなウォーキングにも空を見て、ふと立ち止まる心の健康も必要だと思う。空を見ながらの相棒との散歩は、僕の癒しの時間でもある。

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