人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

恋の後遺症

2005-02-18 00:00:32 | 恋愛
恋をすれば、傷つくこともあるでしょう。関係が終わってしまったら、相手を嫌ってしまうことすらあるでしょう。しかしそれ以上に、甘さが故に恐ろしい恋の後遺症があるのではないかと思います。

それは、良い思い出の数々。

好きのまま別れてしまった相手がいて、嫌いになれなかったとしたら、そのまま好きでいるのでしょう。そして何かが終わったとき、人には偏った思い出しか残らないものです。辛い経験なら辛い思い出ばかりである反面、好きな人と過ごした時間はすべてほどよいBGMとほどよい香りに包まれた黄金の時に思えてしまいます。それはそれで良いことですが、次の恋に移るのが大変ですね。

更に、付き合ってたとき以上に好きになってしまうケースも多く、「こんなに好きなのに次の恋に移っていいのか?」と思ったり、「この人が永遠の愛の対象だ」、と思ったりしてしまいます。これが正しいか否かについては、答えはないので言及しませんが・・・。

また、言い方は悪いのですが「一度手に入れた」人であるため、「再度手に入るはず」という心理もどこかで働くのでしょう。根拠がないとは言えませんが、思うほど容易でないことも多いでしょう。

今回は別に持論を伝える趣旨ではなく、問題提起で留めようと思います。前に進みたいと思っているとしたら、良い思い出に拘ることを「甘え」の一種だと捉え、強く踏み出すことも検討すべきですね。

逆に、「やっぱり頑張る!」という人にはエールを送りたいと思います。一目惚れを除き、時間をかけて相手を想い続けることが最大の武器だと思います。