人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

限定された・・・愛?

2005-02-17 00:55:09 | 恋愛
人はあまり無限・永久不滅なものを大事にしません。大事にしなくてもなくならないからです。限られているからこそ、無限に憧れるのでしょうが、逆に無限を得てしまったらいずれありがたく思えなくなってしまうのでしょう。

究極的には、無限を得る過程の方がその結果より重要なのかもしれません。

では、「永遠の愛」はどうでしょう。夫婦といえども、愛しつつもケンカしたり合意できなかったりする場合もあるからこそ愛が続くのでしょう。結果的に永遠であったとしても、不変ではないし、永遠である保障がないわけですね。

しかし、やはり「不変の愛」は信じたくなるものなのでしょう。信じてしまうのが「初恋」なのでは?そして、相手に、自分に、愛に、相互関係に、人間の安定性に期待しすぎて、傷つけ傷付けられてしまうのではないでしょうか。そして人は成長していく・・・のでしょうか?

表記のように「限定された愛」というと、夢がなく冷静すぎるように聞こえますが、実はそうでもないと思うのです。ロミオとジュリエット、タイタニックのジャックとローズなど、制約されて安定性を望めない関係であるからこそいっそう熱くなれるのかもしれません。

としたら、やや一般的な「この恋は終わってしまう可能性が高いけど、永遠だと信じよう」というスタンスよりも、むしろ逆に「この恋は永遠に持続できるかもしれないけど、常に限定されたものだと思ってフルに愛し合おう」と思うことの方が良いのかもしれません。

このような心の持ち方がロマンティックなのか過剰な理論なのかの判断はおまかせします。私のここでの仕事は、視点を提供すること。選択権は、あなたの手に。