人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

誕生日を向かえて

2004-11-18 00:49:39 | 出来事
突然ですが、今日は私の誕生日です。なんとなくレベルアップした気分です。

世間の自分に対する期待だけでなく、自分の自分に対する期待がまた膨れ上がる。大変だけど、これだから人生が楽しくてしょうがない。

実は子供の頃には、あまり幸せな誕生日の思い出がないのです。いつも期待しすぎたり、勉強していたり。当時は、その日主役になることが大事だと思っていた。「その日だけ俺が偉いんだ」、と。なのに、その権利を行使(濫用?)できずに、その日が空しく終わっていった。納得の行く嘘をつけなかったエイプリルフールの日のように、なんとなく不満だった。ガキの発想ですが、この連続で誕生日という日はあまり好きではありませんでした。

しかし大学1年のとき、仲間が初めてサプライズパーティをしてくれて、歌って祝ってくれて念願の主役気分を味わえました。とても幸せでしたが、それ以上に「友達っていいなー」と思い、別に1日王様にならなくてもいいと思えました。それ以降、たとえ何もなくても、その日の到来を感謝できるようになりました。

今の私にとって誕生日は、生きてることを感謝したくなる日です。父と母に感謝、弟に感謝、みんなに感謝です。かかわった人すべてが、自分に影響を与える。だから、「自分」という概念は、触れたすべての要素の積み立てであり、そのひとつでも異なっていたら違う考えを持っていた、違う「自分」だったと思うのです。そう、この日にこの文章を書いている私は、一部あなたが作った人間なのです。

私がいうのも変ですが、良いものが出来てきているような気がします。本当に、どうもありがとう。

誕生日とは、感謝のとき。祈りのとき。気付きのとき。反省と目標設定のとき。本当は、毎日そうであるべきなのですが、それを思い出させてくれる日なのです。365日にたった一度ですが、これだけはこれからも守っていきたいと思います。

私の理想の世界では、「人のためこそ我のため、我のことこそ人のため。」自他共栄。人を喜ばすことと、自分を喜ばすことが完全一致するような世界。この1年、皆さんのおかげで少しそんな世界に近づけた気がします。

"Everyone belongs to everyone else." - Aldous Huxley, "Brave New World"
「皆は皆のもの。」大好きな作家の、大好きな言葉です。

1年間の目標は、元旦に決めることにしていますので、引き続き「結果の年」を目指し頑張ります。(今年の元旦メールが届いていない方:2004年は私にとって「結果」を目指す年なのです。)

ただ、やはり誕生日なので、願い事を一つ叶えてください。
これからも、よろしくお願いします。

岡本武士
平成16年11月18日