人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

リクルーターについて

2004-11-17 13:35:32 | 法律
(注:筆者は弁護士ではありません。下記は個人的の見解であり、法的助言は弁護士に問い合わせください。誤記等について責任を負いかねますのでご了承ください。)

「なんでこの頃知らないリクルータからの電話がこんなに多いんだ?!」と思っている方もいるかもしれません。その理由のひとつは、1999年の職業安定法という法律の改正(緩和)です。

具体的には、同法32条の11で「有料紹介していいよ」というリスト(ポジティブリスト)が排除され、「この職業だけは有料紹介しちゃダメだよ」という、いわゆるネガティブリスト化が図られたという背景があります。よって、大体どんな職業でも有料紹介ができるようになりました。

そしてインフラへの設備投資や高度な専門知識などの参入障壁が少ないこともあり、大手人材コンサルティング企業やエグゼキュティブサーチ会社でなくても、1-2人で事業を行う会社も増えました。優秀な人もいますが、変な人もいます。違法なやり方でキャンディデート(候補者:連絡が来るあなたのことです)の連絡先を得たりするところすらあります。

確かに知らない人から(得に日本語がわからない人から!)突然連絡が来るのは迷惑ですが、それ以上にちゃんとサービス業であることを理解していない人が多いように思えます。

私に突然連絡してきた人で、いきなりタメで話してくる人がいました。早く決断しない場合怒って電話で怒鳴る人もいました。マクドナルドやセブンイレブンなどで接客を学んできてほしいところですよね。

確かにクライアント(実際お金を出してくれる企業)が、リクルーターにとってのお客であり、キャンディデートは一種の商品ともいえるでしょう。しかし、人間だし、大事なリソースです。お客と同様に接してほしいですね。偉そうなリクルーターが多すぎます・・・言い方は悪いのですが、「業者」なのですから、身分を弁えてほしいと思います。それは我々コンサルタントも自覚していることです。(確かに、必要以上に偉そうにしているコンサルタントは無数にいます。非常に残念なことです・・・。)頭を下げるのは当たり前のことなのです。仲介役なのだから、双方がお客ですよね。

もちろん全てを理解した上で仕事をするリクルーターも数多くいます。ただ、上記のような無礼な人たち(大体40歳代以上のケースが多いように思えます)が業界全体のイメージに悪影響を与えているように思えます。どの業界にもこういう人はいますが、とても残念なことです。

ところで、リクルーターって何?という人もいるかもしれません。ここでのリクルーターとは、社内の人(人事部、採用担当など)ではなく外部の人で、優秀な人材を探してきてくれる人です。俗にいう「ヘッドハンター」ですが、これは「首狩り」という意味であまり印象が良くないため、「リクルーター」と呼ぶ方が正当です。実際リクルーターの人に会った場合、「リクルーター」と呼んであげましょう。