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四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

2006.01.16雑感

2006-01-16 19:54:07 | 雑感
中国の赤字企業が過去最多となった件

上海、深せん証券取引所上場企業1378社中、05年の業績予想を1/9までに発表した425社中、181社が赤字。
んー、サンプル数としては微妙・・・

ちなみに過去三年の同様の数字は
03年:147社
04年:174社
05年:181社
増えてる事は増えてると言えそうですし、荒れだけ市場荒らせばそろそろ自分の首が締まる頃だとは思いますが。いかんせんサンプリングが少なすぎ。

2006.01.16環境

2006-01-16 19:53:10 | 環境
1/8に取り上げた湖南省カドミウム汚染事故の続報です。


イタイイタイ病に似た症例による死亡を確認、と中国青年報が報道した件。
中国で公害問題が発生すると、必ず「日本も昔は・・・」といいだす公害屋がいますが、隣国に前例があるという時点でそれは通りません。
低認識、無自覚、危機意識の欠如、想像力の欠如、無能、無策いくら並べても足りないくらいです。結果として中国製品の国際競争力を押し上げていると考えると、自分で自分の首を絞めているともいえましょう。

2006.01.10雑感

2006-01-10 20:09:17 | 雑感

「日本のメディアはなぜ、中国のマイナス面ばかり報道するのか。良い報道がなされるよう中国ではメディアを指導している。日本政府も指導すべきだ」と中国外交部局長が要求した件 朝日.com 2006.01.10 01:15JST

 中国メディアの反日記事ばかり漁っている身にしてみると「良い報道」の単語にえらくくすぐられるものを覚えるのですが。とりあえず「ああっ、言っちゃったー」という「悪い」報道。「自由主義経済」をいくら謳ったところで、基本的に「自由主義」が理解できていない、完全に「内政干渉」以前の問題。
 あの朝日ですら「報道規制」という単語を使ってます。まあ朝日おとくいの

ただ、中国が報道規制にまで言及するといったいびつな日中関係が続けば、小泉政権後に関係改善をはかる手だても失われかねない。山崎拓・前自民党副総裁は昨年暮れ、中国脅威論が「我が国に対する侵略の意図がある」ということになってしまう、と指摘した。これも脅威論が独り歩きする事態を恐れたからだ。

の一文が挿入されて、「中国がああいうのだから報道規制やむ無し」といった観のある、論旨ぐっちゃぐちゃの記事にはなってしまっています。動揺しているのでしょうなあ。

 昔、小平も「政府が司法に介入すればいい」ような三権分立を無視した要求してました。日中間の摩擦は近代的な国際関係が理解されていないことに起因しているのですが、これも理解できないんだろうなあ。

 新華網本家では1月10日 10:25現在ガス田に関する内容のみ、微笑ましいくらいに「良い報道」。ただの自爆のような気もしてきた。


 そういやこんな話もありましたな。
「中国社会科学院、中国の総合国力を6位に採点」
米、英、露、仏、独、中、日、加、韓、印の順だとか。日本は外交、人的資源、軍事力で中国に劣るのだそうです、安心しますね。

 さらに
「'05年第4四半期の景気指数」の件
同年第3四半期比で横ばい、前年同期比で下落との事。どの程度信用できるデータなのかが微妙なところですが、そのまま受け取ると不気味な兆候だといえます。上の「総合国力自画自賛」に比べて、こういう冷静な報道がでて来ると、怖い。

明日から三日出張で更新しません。


2006.01.08環境

2006-01-08 09:12:22 | 環境

【湖南省を流れる湘江の株洲と長沙間でカドミウム汚染】
基準値の25倍、精錬工場の廃水が水利工事時に「誤って」流れ込んだもの。

日本的な感覚だと「また」ですが、むしろ氷山の一角なのでしょう。
あれだけ低コストでものを作るためには、国民に貧乏させるだけではおっつきません。行政サービス、インフラコストも押さえ込む、言い換えればどこか手を抜かないと。

対策としてそのへんの管理水準を上げようとすれば、その為の資金をどこかに転嫁せざるを得ず、法人にせよ自然人にせよ税金の形にすれば国際競争力は低下してしまいます。日本ももうこれまでのようにほいほい金は出さないようですし。
中国に可能なオプションとしては
・前動続行
・産業構造の転換
になりますが、前動続行した場合そのつけを国民と環境にまわさなければなりませんし。産業構造の転換が一朝一夕でできないのは、日本を見ればわかります。
「小平路線の行き詰まり」で済ませてがらっと返るか、あとはお家芸の「革命」がありますが、どうなりますやら。


2006.01.05雑感

2006-01-05 21:50:41 | 雑感

「日本が空中交戦権を『復活』させ、直接東シナ海のガス田を狙う」っていうネタ
1月4日の産経新聞の紹介記事。
タイトルと「日本陸海空軍の交戦権復活を実現させる戦略目標なのだ!」という前フリに喜んで読んでみました。スクランブルした要撃機のパイロットは刑法に従って武器を使用する、つまり自衛隊には軍法会議(原文では軍事処罰)がない、ことを理解しできていないような翻訳も一部にはみられたものの、中身は全く産経の記事そのまま。用語解説まで産経の記事を丸写しする念の入れよう。

つまりですね、あの「産経新聞」そのままの論調が新華社本家に展開されてしまっているのですよ、しかも中文で。意外と中共の情報管制も甘いのか?