妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
風が変わったという程でもない
産経新聞:小泉後継者にとまどう韓国 -環球時報(via新華網) 2006.09.01 07:04 CST-
体裁としては、外国紙(産経、中央日報、朝鮮日報、朝日)の報道から、韓国がいだく安倍晋三への期待感をまとめた記事。
筆者の見てきた限り、環球時報は「ひたすら感傷的な反日」が編集姿勢だった。てっきり安倍晋三も小泉並みに書くのだろうと思って読んだところ、実に好意的。
首相に就任してからのスタンスがはっきりするまではいじらない模様。
日本の野党とマスコミにも共通する「指導者と人民は別」という奴ですね。個人的には民主国家においてその理屈は通用しないと思う。
ところで先日取り上げた『「日本の有識者」とやらが心配している日本社会の深刻な右傾化&白色テロ』の論拠になっている事件の動機。
「借金あり自殺して楽に」加藤氏実家へ放火の右翼供述 -YOMIURI ONLINE 2006.09.01 12:57 JST-
後知恵だが、どうせ書くなら「社会に深刻な右傾化と白色テロの恐怖をもたらす資本主義社会の矛盾こそが真の病理であり、云々」くらい踏み込んで書いて欲しかった。
個人的には、政治的という形而上の、ご立派な、お題目的なものより、借金苦の方が放火-自殺未遂の動機としては納得がいく。「熱さに耐えかねて逃げ出した」とか、妙に人間臭い「右翼」だと感じていたが、この記事を読んで容疑者が右翼という記号から、堀米正広という定年を過ぎた生の老人に戻った気がする。
人間を記号(レッテルと言ってもよい)ではなく、自分と同じ生の存在として捉える感覚は大事にしたい。
「借金に苦しんでいれば、言動が気に入らない他人の家に放火しても許される」と考えている訳ではない、念のため。
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