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アジア的な

ポートモレスビー、ガダルカナル、ソロモン、日本人には馴染み深い地名ばかりです。

外務省海外安全ホームページ
ソロモン:新首相反対派による暴動の発生 (2006/04/18)

1.ソロモンでは、4月18日に行われた首相指名選挙の結果、リニ新首相が誕 生しましたが、同日午後、新首相反対派の群衆が国会議事堂周辺に集まり、新首相及び関係者の車に投石を行い、国会議事堂駐車場に停められていた車両に放火する騒ぎとなっています。また、これらの群衆は、今回の選挙に関係した中国系ソロモン人の名を叫びながら国会議事堂から市街地へ移動しているとの情報もあります。

この騒ぎに関連して、中国政府がチャーター機で中国系住民をポートモレスビーに避難させたとの事。

ソロモン暴動、中華街で略奪…中国政府が脱出機派遣

【北京=杉山祐之】ソロモン諸島の暴動で中華街が焼き打ちに遭い、同諸島と国交のない中国政府がチャーター機による中国系住民脱出作戦を強力に進めている。

 外遊中の胡錦濤・国家主席も23日、住民の安全を確保するよう関係各機関に命じた。

 中国の報道によると、同諸島には約1000人の中国系住民がいる。多くは商店を経営して豊かになり、一部住民に敵視されていた。首都ホニアラで18日に起きた暴動はすぐに中華街に波及、放火や略奪が相次ぎ、19日には中華街の90%が破壊されたという。

 同諸島は台湾と外交関係を持つため、在パプアニューギニア中国大使館が前線本部の役を担った。大使館は航空機をチャーターし、中国籍か同諸島国籍かを問わず、パプアニューギニアなどに出国させた。22日から23日にかけて脱出者は249人に上った。

(2006年4月25日0時10分  読売新聞)


 ちょっと分かりにくかったので、10日あまり放置していたのですが。根が深いというか、ベタというか。

 ソロモンにおける暴動も含めて整理すると。
1.今回の選挙に関して、中国系ソロモン人による贈収賄の疑いがある。
2.中国系住民に便宜を図った事実がある。
3.ソロモンは台湾を国家と認めている。
4.台湾政府は台湾国籍を持たない「中国系住民」の保護を拒否。
5.ソロモンと中国は国交がない。
6.在ソロモン中国系住民は大陸出身がほとんどである。
7.中国政府は「華僑、華人」を見捨てたと台湾政府を非難。
8.現在オーストラリア軍が治安を維持している。

 21世紀の出来事とは思えない、100年位前までなら砲艦がでばっている状況ですな。
 なんというか、全体として、中華民族の民族的な逞しさ、中共のアジア的民族観が、大洋州の社会的緩さに包まれているなか、台湾と中国の面子がぶつかりあっている印象。
 私見を述べるなら、中国系住民の方、国交のない国に行き商業活動するからには全て自己責任で。ただでさえ外人として目立つのだから、不適当な行為は慎重におこなうべき。
 昔から言いますな「ローマにいったらローマ人のように振舞え」


 ところでソロモンに軍隊はなく、治安維持、国土防衛はオーストラリアとの安全保障に頼っています。
 今回の暴動について社会党の皆様の感想を是非伺いたい。あ、中国の人道的な行動は素晴らしい、で終わりか。

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