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教科書は絶対ではない-本庶先生の言葉より

私はノーベル賞なるものをそれほど評価しないへそ曲がりですが、この度医学生理学賞を受賞した本庶先生の言葉には大いに共感しました。以下、報道からの引用です。

ノーベル賞
「多くの幸運で受賞に」 本庶さん一問一答
毎日新聞2018年10月1日 21時43分(最終更新 10月1日 22時45分)


ノーベル医学生理学賞の受賞が決まり、記者会見する本庶佑・京都大高等研究院特別教授

ノーベル賞の受賞が決まった本庶佑特別教授の記者会見での主な内容は次の通り。

「重い病気から回復した人からの言葉に研究の意味を実感」
 冒頭発言 1992年のPD-1の発見と基礎的研究が新しいがん免疫療法として臨床に応用され、この治療法で重い病気から回復して「元気になった。あなたのおかげだ」といわれるときがあると、自分の研究に意味があったと実感し、何よりうれしい。

--受賞の連絡はいつどのように。

 午後5時前後だったと思うが、ノーベル財団の知り合いの先生から電話があった。私の部屋で若い人たちと論文構成の議論をしていたときで、思いがけない電話だった。

 --どのような治療に発展させたいか。

 この治療は、例え話としては感染症におけるペニシリンという段階。ますます効果が広く及び、効かない人はなぜ効かないのか研究が必要だ。いずれは解決されて、感染症がほぼ大きな脅威でなくなったと同じような日が、遅くとも今世紀中に訪れると思う。

モットーは「好奇心と、簡単に信じないこと」
 --心がけていることやモットーは。

 研究に関しては何か知りたいという好奇心。もう一つは簡単に信じないこと。ネイチャー、サイエンス(の論文)も10年たてば残って1割だ。自分の目で確信できるまでやる。自分の頭で考えて納得できるまでやる。

 --医療の研究の方向性について。

 生命科学というのはまだ私たちはどういうデザインになっているのか十分に理解していない。AIやロケットはデザインがあって明確なプロジェクトを組めるが、生命科学はほとんど分かっていない。何が重要か分からないところでこの山をみんなで攻めようというのはナンセンス。できるだけたくさんの山を踏破して、どの山が本当に重要な山か調べる、まだそういう段階だ。1億円を1億人にばらまくと全て無駄になるが、1人ではなく、10くらいの可能性を追求した方がライフサイエンスは期待できる。もっと若い人にチャンスを与えるべきだ。

子どもたちは「不思議だと思う心を大切に」

 --科学者になろうと思う子どもに。

 一番重要なのは、何か知りたい、不思議だと思う心を大切にする。教科書に書いてあることを信じない。本当はどうなっているのかという心を大切にする。自分の目でものを見る、そして納得する。そこまであきらめない。そういう若い小中学生が研究の道を志してほしい。
(以下略)

引用元 : 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20181002/k00/00m/040/116000c


引用文中、最も大事だと思われる言葉が、科学を志す若き学生や子供たちに向けられた次の一句です

教科書に書いてあることを信じない。本当はどうなっているのかという心を大切にする。自分の目でものを見る、そして納得する。


これはまた、ブログでいろいろ書き綴っている自分自身への自戒の言葉でもあります。ネットの世界でも、権威あるサイトに書かれていること、著名な学者の言説をもって正当と断定する意見が多く見られます。権威に頼る意見とは、およそ自分の考えとは言えないものです。そして、権威に誤りがあれば、一瞬にして自己の主張が崩壊してしまうという、危ういものでもあります。

そもそも、このブログは1985年に起きた123便の遭難について、運輸省(当時)の「事故調査報告書(*1)」やネットに出回る「ボイスレコーダ」・「フライトレコーダ」の記録が本当なのか?と疑うところから始まっています。そこで、同じく当局発表に疑いを抱く多くの方々の著作や、専門家および目撃者の声、現地における証拠品の回収など、素人ながら、「自分の目でものを見る」作業を続けてきたのです。それにより、123便の遭難が事故であるという認識は大きく揺らぎました。

ブログ開設から10年近くの歳月が流れましたが、それでも123便事件の闇は深く、何が真相であるかを説明するのはまだまだ困難です。一見すると事件に関係ないと思える、歴史や原発、報道に埋め込まれた暗号や時には宗教や魔術、そして天皇の話題も記事にしていますが、そこまでカバーしないとこの事件の真相に辿り着けないと思うからそうしているのです。言い方を換えれば、123便事件とは、教科書に絶対に書かれることのない

 日本という国の本当の成り立ち

そして世界の成り立ちを、如実に示した事件であると言う事ができます。

どうか123便に直接触れていないテーマでも、関係ないと思わず、何が123便と関係しているのだろうかと考えながら、これからもお読みになってください。そして、読んだ後にはその内容を疑い、自分の頭でよく考えて納得する答を導いて頂きたいのです。自分の頭で考える人が増えること、それこそが事件解決の早道であると私は信じています。

*1 事故調査報告書(リンク):昭和62年 橋本龍太郎運輸大臣に報告されたもののうち概要部分。森友問題で財務省の文書改ざんが明らかになった現在、本報告書を含む公文書の信用度は地に落ちたと言ってもよいだろう。真実は自分の手で掴むしかない?


余談

本庶先生は生命科学の現状についてもたいへん良く認識されていると思います。現代科学は遺伝子工学の知見を得たことで生命を理解したつもりになっていますが、癌を根絶することも、新たな生命を生み出すことも今もってままなりません。

遺伝子がたんぱく質の設計図で、それがどの部位を規定するかがわかってきただけであり、設計全体をオーガナイズする機構や、記憶情報が本当に遺伝子内に保存されているかどうかさえまだ未解明のままです。

癌の治療薬にばかり世間の注目は集まりますが、本当に留意すべきは、癌細胞発生のメカニズムもさることながら、近年になって急激に癌患者が増えたその原因究明ではないでしょうか?癌が生活習慣病と呼ばれて久しいですが、生活習慣がここ数十年で変化した割合よりも、二人に一人が罹患すると言う患者数の急激な上昇割合の方が、それを大きく上回っているのではないでしょうか。

そうなると、主な原因は生活習慣などではなく、食事や生活環境に因るものの度合いが大きいと考えられます。具体的には、食品添加物・農薬・化学物質や放射性物質・電磁波による環境汚染・etcとなりますが、新薬の開発と平行して発生原因の除去に努めるのが正しい科学の姿勢だと思われます。

マクロ的に考えると、化学反応とは電子のやり取りであり、癌を含め多くの疾患は体内の電子交換プロセスが阻害された状態だとみなせます。電子交換を阻害する物質には、プラスに帯電した重金属イオン類や放射性物質などがまずあげられ、これに加え、電子を奪う塩素などのハロゲン元素も阻害要因の一つであると考えられます。

こういう物質が世に満ち溢れているのを放置したまま、特効薬にのみ期待を寄せる現状を大いに憂います。


ABSQUE SYNAGOGIS FACIENT VOS SED VENIT HORA UT OMNIS QUI INTERFICIT VOS ARBITRETUR OBSEQUIUM SE PRAESTARE DEO ET HAEC FACIENT QUIA NON NOVERUNT PATREM NEQUE ME
人々はあなたがたを会堂から追放するだろう。しかも、あなたがたを殺す者が皆、自分は神に奉仕していると考える時が来る。彼らがこういうことをするのは、父をもわたしをも知らないからである。
(新共同訳ヨハネの福音書 第16章2,3節)


キリストの御国にて記す
管理人 日月土
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