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●《「教育再生実行会議」は、安倍首相の押し進める“愛国強要教育”の旗振り役となってきた実行部隊》による《受験利権》漁り

2020年05月26日 00時30分01秒 | Weblog


本年2月のリテラの記事【大学入試改革に新疑惑! 安倍肝いりの「教育再生実行会議」メンバーが裏で試験対策ビジネス 下村元文科相や昭恵夫人とも関係】(https://lite-ra.com/2020/02/post-5264.html)。

 《そんななか、英語民間試験をめぐって、安倍政権中枢を直撃する重大疑惑を「しんぶん赤旗 日曜版」が2月16日号で報じた。安倍首相キモ入りの「教育再生実行会議」のメンバーとして英語民間試験の導入に関わった人物が、その利権へ食い込むビジネスに出資していたというのだ。その人物とは、学習塾等を経営する成基コミュニティグループ代表の佐々木喜一氏。第二次安倍政権発足直後に立ち上がった「教育再生実行会議」は、安倍首相の押し進める“愛国強要教育”の旗振り役となってきた実行部隊だ。有識者メンバーには安倍首相のブレーンと言われる八木秀次氏や作家の曽野綾子氏(2013年10月末辞任)など “極右のお友だち”が選ばれたが、佐々木氏はそのひとりとして設置時からメンバーを務めている》。

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(1/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(2/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(4/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●「敗戦特集」 『週刊金曜日』
     (2014年8月8日・15日合併号、1003号)についてのつぶやき
   『●「日本教育再生機構大阪」という「教育破壊」つながり…
          「安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造」

   『●「教育再生」という名の教育破壊…
      「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)
    「山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>
     と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
     【…(上)戦中の教育、復活を心配】…【…(中)罪悔いる表明せねば】…と
     【…(下)言葉のすり替え今も】」
    「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる
     《本質を隠す言葉のすり替え》。」

 《教育再生》という名の教育破壊。《第二次安倍政権発足直後に立ち上がった「教育再生実行会議」は、安倍首相の押し進める“愛国強要教育”の旗振り役となってきた実行部隊だ》のメンバーが利権あさり。《表向きは道徳教育の積極導入などだったが、実態は受験利権のコントロールが目的》最近の文科相人事の酷さ…誰が教育を破壊しているのか? 教育産業…教育を産業としていいのだろうか? 自分で種をまき、その利権に食い込む竹中平蔵氏方式。《立場を利用して私腹を肥やそうと》する方式。《安倍首相周辺とそのオトモダチによる教育行政の私物化》…あぁ、何もかもアベ様が私物化。
 日刊ゲンダイの記事【寺脇・前川両氏「子どもたちをよろしく」で描く社会の闇】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/269376)によると、《…など子どもたちを取り巻く現代社会の闇を鋭く描いた映画「子どもたちをよろしく」(隅田靖監督)が29日から公開される。企画、プロデュースは前川喜平元文科省事務次官と文科省官僚出身の寺脇研氏》。

   『●「道徳」を説く文科相がソレってOKなの? 「道徳心とか
              愛国心とかがコドモたちにとって安全」??
   『●《安倍の出身派閥・清話会の指定席》な文科相の系譜の酷さ…
        《受験利権のコントロールが目的だったのではないか》?
    《★だが文科相は第2次安倍内閣以降、下村博文馳浩松野博一
     林芳正柴山昌彦萩生田と林を除きすべて安倍の出身派閥・清話会の
     指定席となっている。表向きは道徳教育の積極導入などだったが、
     実態は受験利権のコントロールが目的だったのではないか
     と疑われても仕方があるまい》

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https://lite-ra.com/2020/02/post-5264.html

大学入試改革に新疑惑! 安倍肝いりの「教育再生実行会議」メンバーが裏で試験対策ビジネス 下村元文科相や昭恵夫人とも関係
2020.02.20 10:59

     (下村博文公式HPより)

 国語の記述式問題の作成を担当する予定だった複数の委員が、昨年、民間事業者の問題集の作成に関わっていたことが判明するなど、まだまだ問題が浮き彫りになっている「大学入学共通テスト」(2021年開始予定)。世間を騒がせた「英語民間試験導入」については多くの専門家から問題点が指摘され、萩生田光一 文科相の「身の丈」発言で見送られることになったが、その後も、学習塾業界・教育関係業者と安倍政権との癒着疑惑は燻り続けている

 そんななか、英語民間試験をめぐって、安倍政権中枢を直撃する重大疑惑を「しんぶん赤旗 日曜版」が2月16日号で報じた。安倍首相キモ入りの「教育再生実行会議」のメンバーとして英語民間試験の導入に関わった人物が、その利権へ食い込むビジネスに出資していたというのだ。

 その人物とは、学習塾等を経営する成基コミュニティグループ代表の佐々木喜一氏。第二次安倍政権発足直後に立ち上がった「教育再生実行会議」は、安倍首相の押し進める“愛国強要教育”の旗振り役となってきた実行部隊だ。有識者メンバーには安倍首相のブレーンと言われる八木秀次氏や作家の曽野綾子氏(2013年10月末辞任)など “極右のお友だち”が選ばれたが、佐々木氏はそのひとりとして設置時からメンバーを務めている。

 疑惑の本丸に切り込む前に、まずはおさらいしておこう。2013年10月、教育再生実行会議は「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について(第四次提言)」をまとめ、新たな試験「達成度テスト(発展レベル)(仮称)」などを提言し、このなかで言及された「外国語、職業分野等の外部検定試験の活用の検討」が英語民間試験の雛形となったと見られている。有識者メンバーのひとりとして提言に関わった佐々木氏は、2014年に業界誌「月刊私塾界」2月号のなかで「今年の小6年生から大学入試はTOEFL等になるというのに、7年後からのスタートでは受験に備えられません。そういう時こそ、私たちの出番。そこに新しい私教育のビジネスがあります」などと語っていた。

 そして、「しんぶん赤旗 日曜版」によると、教育再生実行会議が民間試験の活用への道が開くのと同時に、佐々木氏はその利権に食い込む動きを見せていた。記事によれば、2015年1月、当時の下村博文文科省が大学入試共通テストの2020年度実施の工程表を明らかにしたが、その数カ月後の9月、G社という民間会社が設立されている。G社は学習塾大手・ベネッセが主催する英語民間試験「GTEC」の対策教材の開発・販売の担う会社だが、このG社に資本金1億円を出資したのが佐々木氏だったというのだ。

 実際、佐々木氏の妻はG社設立時から役員に就いており、佐々木氏自身も昨年5月から代表取締役を務めている。当初、G社の代表取締役をしていた人物は「GTEC」の開発責任者だったベネッセの元幹部で、所在地は前述した佐々木氏の会社「成基」の本社ビル内だったという。記事には、こんな複数関係者の証言が出てくる。

「G社は英語民間試験導入をあてにしてつくられた会社です。佐々木氏が1億円を出資したことはG社の代表から何度も聞きました」(ベネッセ関係者)
「G社の商品は英語民間試験のリスニング、スピーキング教材だ。それしか扱っていなかった」(別の関係者)

 G社は英語民間試験導入の延期が発表された昨年11月1日に、英語教材事業を関連会社に譲渡しているというが、これらのタイミングをみれば、「しんぶん赤旗」も指摘しているように、〈G社の狙いは、英語民間試験活用とともに生まれる巨大利権〉だったのは疑いようがないだろう。


■下村元文科相が入試改革利権の塾経営者を教育再生実行会議に押し込んだ

 英語民間試験への道筋をつけた教育再生実行会議のメンバーが、その導入を見込んだ関連会社に出資し、新たな利権に深く食い込む立場にいたとすれば、これは「立場を利用して私腹を肥やそうとした」と言われてもしかたがたない。マスコミはまったく後追い報道をしていないが、明らかな重大疑惑だ。

 しかも、話はここで終わらない。周知のように、英語民間試験導入の中心的人物は下村元文科相で、英語民間試験を採用しない姿勢を示した東京大学を名指しし、活用させるよう文科省に要求していた“東大恫喝テープ”もNHKのスクープによって明らかになっているが、実は、「成基」の佐々木氏が教育再生実行会議メンバーに選ばれたのも下村元文科相の意向だったとみられている。実際、朝日新聞2013年1月11日付は〈(佐々木氏は)文科省が用意した候補者リストになく、下村氏の指名で決まったという〉と報じている。

 さらに、佐々木氏は下村氏の政治団体「近畿博友会」の一員であり、代表を務める「成基」は2005年から2012年にかけて下村氏の小選挙区支部に計72万円を献金、佐々木氏自身も2014年に12万円を個人献金していた。まさに、“塾業界の利権の窓口”である下村氏と二人三脚で英語民間試験導入に関わる新たな利権がつくられた構図が目に浮かぶだろう。

 さらに気になるのは、佐々木氏が副理事長を務める一般社団法人「志教育プロジェクト」の存在だ。

 公式サイトよれば、「志教育」とは〈志とは、人生で何をやるべきかを自覚し、それを公益のために実行する「決意」をいいます。志という言葉は、歴史を通じて日本文化の中に深く浸透し受け継がれています〉〈良い世の中を創ろうという想いで、現代の人類が直面する危機的な問題を解決するために、自国の文化を大切にし、志を持って一隅を照らす青少年を育てていく〉などと謳う教育プロジェクトらしいが、一言で言えば、道徳と自己啓発とスピリチュアルをごちゃ混ぜにしたような印象だ

 理事長の出口光代表は、新宗教・大本教の二大教組である出口王仁三郎の曽孫。出口氏や佐々木氏らその推進者たちは「志共育」とも呼ぶが、たとえばその「志共育」の公認講師になるための講座の説明は、こんな感じである。

〈出口光博士が、1300年前から伝わる日本古来の魂の構造に、行動科学の光をあてて開発した「四魂の窓」を学ぶことにより、自分の志がより明確になります。
 また、相手の本当の想いを見抜くことができるようになりますので、本質的なコミュニケーションをとることが可能になります。
 そして、志を共有する関係の構築法を掴むことができます。〉(HPより)


■入試改革利権の塾経営者のオカルト教育に昭恵夫人が賛同、桜を見る会に招待

 この佐々木氏らが進める「志教育プロジェクト」の賛同者には、下村博文元文科相や「南京虐殺はなかった」発言で知られる原田義昭前環境相、そして安倍昭恵夫人らの名前がある。あまりにもベタベタな関係だが、さらに2月10日の衆院予算員会で共産党の畑野君枝衆院議員が指摘したところによれば、佐々木氏は2013年の「桜を見る会」にも招待されていたという。畑野議員は「佐々木氏を、桜を見る会に招待したのは誰か」と質問したが、萩生田光一文科相はまたぞろ「個人情報」を理由に回答しなかった

 佐々木氏は一般社団法人「教育再生会議実行連絡協議会」という「教育再生実行会議」の名前を冠した民間団体の代表幹事も務めているのだが、そのHPでは、政府の教育再生実行会議の提言書・議事録・答申書で「志」というワードが何度登場したかをアピールしている。その数は実に164箇所にも及ぶという(教育再生実行会議の第10次提言・第41回会議分、中央教育審議会の2018年3月・第206号分答申まで)。実際、佐々木氏は2013年6月26日の教育再生実行会議で〈受験生の「志」を熟慮して評価する入試の実現と、その「志」を支援する大学教育〉の提案を行っていた。

 さらに、「成基」グループのHPでは、代表の佐々木氏が教育再生実行会議の委員に選ばれたことや、そのなかにおける佐々木氏の提案などが大々的にPRされている。どう見ても、政府機関を自分の会社の宣伝に使っているとしか思えない。そして、繰り返すが、そんな「成基」の佐々木氏を教育再生実行会議メンバーにねじ込んだのは、「成基」から献金をもらっている下村博文元文科相なのだ。

 安倍政権下で「入試改革」の名の下ゴリ押しされているのは、まさに仲間内で癒着した“新利権の創出”と言うべきだろう。大学入学共通テストや英語民間試験導入問題の根底にあるのは、安倍首相周辺とそのオトモダチによる教育行政の私物化である。国会で徹底的に追及されるべきだ。

(編集部)
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●「募る」と「募集」…《〈不時着水したが墜落ではない〉といったところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない》

2020年02月02日 00時00分24秒 | Weblog

【《「言葉ずらし」と、小澤俊夫さんのコメント》 東京新聞(2018年12月27日)↑】



西江昭吾記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]大喜利と呼ばないで】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/528887)。
琉球新報のコラム【<金口木舌>大破しても沈んでも「着水」】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1066310.html)。

 《沖縄の最近の時事ネタで言えば〈不時着水したが墜落ではない〉といったところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない。(西江昭吾)》
 《「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」…▼安倍政権による不適切な言葉の使い方は挙げればきりがない


   『●アベ様へ、宮本徹議員より《募るというのは募集する
     っていうのと同じ。募集の募は募るっていう字なんですよ》、トホホ…

 国権の最高機関で《信号無視》を続けるアベ様…、#募ってはいるが募集はしてない。両者は違いますよ、とでもアベ様御得意の閣議決定しそうで怖い。で、(サンド伊達さん風)「日本語における《募集》と《募る》が明確に異なることにつきましては、先ほど、トランプ大統領と電話会談を行い、思いは完全に一致しました」といった具合か? 松尾貴史さん、《国会ドラマ「逃げるは恥だし役立たず」》。

   『●逃げるは恥だし役立たず、国会からも「トンズラ総理」…
           「所信表明も代表質問も拒否」な国会軽視の横暴

 日経ビジネスのコラム【小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」~世間に転がる意味不明/「募集」と「募る」の違いはどうでもいい】(https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00116/00055/?n_cid=nbponb_twbn)では、《しばらくぶりに見る国会は、頽廃している。…「さきほどらい申し上げております通り」というこのセリフを必ず申し述べてから回答に入るお約束は「…」ということを、テレビを通じて国会中継を見ている視聴者に印象づけるべく採用している、霞が関官僚発案によるあざといルーティンだと思うのだが、それ以上に、もしかしたら、彼らは、国会の質疑、ひいては、国権の最高機関たる国会の存在価値それ自体を貶める効果を狙っているのかもしれない》。
 あ~ぁ、トホホすぎる。

 《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判されています。「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる《本質を隠す言葉のすり替え》」。

   『●「教育再生」という名の教育破壊…
      「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)
    「山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>
     と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
     【…(上)戦中の教育、復活を心配】…【…(中)罪悔いる表明せねば】…と
     【…(下)言葉のすり替え今も】」
    「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる
     《本質を隠す言葉のすり替え》。」

   『●《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、
          アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判
   『●小澤俊夫さん《親子2代の愛国者が愛する「国」は一部の
         支配者や体制ではない。人々が紡ぐ暮らしである》

 《安倍首相はかつて沖縄に「寄り添う」と述べた。米軍は「よき隣人」という言葉を使う。どちらも、人を欺くような言い換えを繰り返す実体からは懸け離れている》、まさに。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/528887

[大弦小弦]大喜利と呼ばないで
2020年1月31日 07:40

 「信号無視話法」という呼び名をご存じだろうか。東京の会社員、犬飼淳さんが国会答弁を交通信号に見立てて分析している

▼質問にきちんと答えたら「青」、背景や経緯の説明は「黄」、質問と無関係な答弁や論点のすり替えは「赤」といった具合。似た言葉の繰り返しや不要な言葉は「灰色」。答弁内容を直感的に視覚化する試みだ

▼例えば、昨年11月の参院予算委員会で「桜を見る会」を巡り、安倍晋三首相が田村智子議員(共産)に答えた場面。分析は82%が赤で、残り18%が灰色いかに質問に対して不誠実なのかが分かる

▼これに至っては、色付けが難しい「判別不能」がふさわしい。先日の衆院予算委で、桜を見る会への参加者を巡り、首相が「募ったが募集していない」という趣旨の答弁をし、議場が騒然となった

▼質問した宮本徹議員(同)が「『募る』は『募集する』と同じ。募集の『募』は『募る』という字なんですよ」と返したが、およそ国権の最高機関でのやりとりとは思えないお粗末さ

▼ツイッターでは、珍答弁をまねて面白さを競い合う「大喜利」状態。〈法律は犯したが犯罪ではない〉〈黒塗りはしたが隠蔽(いんぺい)ではない〉。沖縄の最近の時事ネタで言えば〈不時着水したが墜落ではない〉といったところか。国会の質疑は大喜利のお題提供の場ではない。(西江昭吾
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1066310.html

<金口木舌>大破しても沈んでも「着水」
2020年1月31日 06:00
不適切発言 安倍晋三 米軍機墜落 金口木舌

 「幅広く募っているという認識だった。募集しているという認識ではなかった」。安倍晋三首相が28日の衆院予算委員会で「桜を見る会」に関して答弁した。安倍氏は「新聞広告を出して『どうぞ』ということではない」と述べたが、「募る」と「募集する」の違いは明示しなかった

▼安倍政権による不適切な言葉の使い方は挙げればきりがない。武器輸出を「防衛装備移転」と言い換え、韓国人徴用工を「労働者」と言い立てた

▼言い換えは日米両政府に共通している。米軍のMH60ヘリが那覇空港から約174キロの海上に墜落した。防衛省は「着水」と発表した。米軍は事故機が海に「went down(降りた、沈んだ)」と発表した

▼飛行艇のように着水する機能があるのなら沈まないのではないか。2016年に名護市安部でオスプレイが墜落した際、浅瀬で機体が大破したにもかかわらず、政府の発表は「不時着水」だった。航空機が通常通りに着陸、着艦せずに大破したり、海に沈んだりしたことを「墜落」と呼ばないのはなぜなのか

▼戦時中の大本営発表は日本軍の敗走を「転進」、全滅を「玉砕」と美化した。その末に悲惨な敗戦があった

▼安倍首相はかつて沖縄に「寄り添う」と述べた。米軍は「よき隣人」という言葉を使う。どちらも、人を欺くような言い換えを繰り返す実体からは懸け離れている
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●小澤俊夫さん《親子2代の愛国者が愛する「国」は一部の支配者や体制ではない。人々が紡ぐ暮らしである》

2019年08月14日 00時00分23秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



阿部岳さんによる沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]親子2代、愛する「国」は】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/442564)。

 《小澤俊夫さん…父は開作さん。戦前戦中にアジアとの共生を唱えて軍の横暴を批判、監視下に置かれた ▼自宅には毎日、警察署の特高課長が来て、来客との会話を聞いた。構わず批判したのに逮捕されなかった。戦後亡くなると、この課長から手紙が届いた。「この人こそ本当の愛国者なのだと思うようになり、ひそかに尊敬申し上げておりました」》

   『●「政治家にしてはいけないレベルの人材を
      チヤホヤして勘違いさせ、党を挙げて見抜けない「節穴責任」」
    「日刊ゲンダイに出ていたインタビュー記事(【注目の人 直撃インタビュー
     /小澤俊夫氏が警鐘 「共謀罪で言論の息の根が止められる」】…)
     に続き、リテラに出ていた記事【小沢健二の父・小澤俊夫が
     共謀罪と安倍政権批判! オザケン自身も権力の詐術を暴く鋭すぎる論評】…。
     《「岸の末裔が首相では日本に未来はない」…その実態は権力による
     恣意的な逮捕を可能にする平成の治安維持法」であることは自明で、
     公権力による監視社会化をよりいっそう加速させるものだ…
     ドイツ文学者の小澤俊夫氏…「親父は「日本から満州に来た官僚の中で
     一番悪いのは岸信介」と言っていました。「地上げをし、現地人は苦しめ、
     賄賂を取って私財を増やした」と。だから、岸が自民党総裁になったときに
     「こんなヤツを総裁にするなんて、日本の未来はない」とハッキリ言った。
     その岸の末裔が首相になって日本は本当に未来がなくなっちゃった」》」

   『●「教育再生」という名の教育破壊…
      「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)
    「山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>
     と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
     【…(上)戦中の教育、復活を心配】…【…(中)罪悔いる表明せねば】…と
     【…(下)言葉のすり替え今も】」
    「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる
     《本質を隠す言葉のすり替え》。」

   『●《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、
           アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判

 小澤俊夫さん《親子2代の愛国者が愛する「国」は一部の支配者や体制ではない人々が紡ぐ暮らしである》。
 9条壊憲し、戦争できる国にしたいアベ様らやそのカルトな信者の皆さん、選挙にも行かない傍観者・諦観者の皆さんと、一体どちらが真の《愛国者》でしょうか? 一体どちらが「非国民」なのか?

   『●鈴木耕さんの「東京オリンピック…は返上すべきじゃないだろうか」、
                           毬谷友子さん「五輪は返上します」
   『●《卑(ミーン)》な「本土」与党・癒党議員らが賛成しようが、
              《安倍政権の辺野古新基地建設は憲法違反》
   『●辺野古破壊…《暴力政治への批判…それが“勇敢”
          なんて言われてしまうことが、この国の異様さを物語》る
   『●究極の「1択」をゴリ押ししてきた「本土」与党・癒党は
          辺野古破壊に「賛成」票を投じさせるのですね?
   『●あのオモテナシ《ご機嫌取りの接待漬け》は「交」渉だったのか?  
                     「害遊・害〝行〟のアベ様」がイラン訪問?

 アベ様らには、《平和なアジアという井戸を掘る意思》など全く無し。Jアラート狂想曲後、またしても、北朝鮮の非核化交渉では、蚊帳の外の《蚊》でしたとさ。害交害遊のアベ様は害虫の《蚊》だったわけ…そりゃぁ、各国、《蚊》が入ってこないように蚊帳を吊るすでしょうょ。哀し過ぎます。アジアの多くの国々が「戦争なんて、もう真っ平」と思っている中で、(ニッポンにはもうそれしか残っていない)世界に誇るべき平和憲法を破壊し、何を好き好んで戦争できるニッポンへと?

   『●『「反日」とは何か ~中国人活動家は語る~』読了(3/3)
    「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」

   『●隣国と一体どんな関係を築きたいの?
   『●東京新聞・半田滋さん「「銃後の国民」も
       無関係ではいられない。たいへんな思いをするのは
   『●「平和なアジアという井戸を掘る意思があるのかどうか、疑わしい」
   『●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、
             加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」
   『●アベ様の《国民観、人間観には共通点が多すぎる…
      彼の目には私たちが己の財布、兵力、労働力だとしか…》
   『●パラノイアなディストピアで何を好き好んで
       アベ様の奴隷に成り下がりたい?…という人たちの気が知れない
   『●「この国は今、とてつもなく恥ずかしい」(斎藤貴男さん)…
              「倫理観のかけらもない男」が自民党総裁三選
   『●《極東の多くの国の国民は戦争でなく平和を望んでいることは
             間違いない》…蚊帳を吊るされたアベ様ら外交音痴

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/442564

[大弦小弦]親子2代、愛する「国」は
2019年7月8日 07:16

 むかしむかし、というほどではない少しむかし、やんばるの村は貧しく1日3回は食べられなかった。「昔話がご飯代わり。空腹も忘れる至福の時だった」と聞いたことがある

▼その昔話の研究に尽くしてきた小澤俊夫さんは89歳。今も沖縄を含む全国各地を回り、伝承を支える。「個人が忘れた共通の記憶を伝えるのが昔話」「子どもたちは繰り返し聞いて魂の安らぎを得る」と語る

▼弟は指揮者の征爾さん、息子はミュージシャンの健二さん。そして父は開作さん。戦前戦中にアジアとの共生を唱えて軍の横暴を批判し、監視下に置かれた

▼自宅には毎日、警察署の特高課長が来て、来客との会話を聞いた。構わず批判したのに逮捕されなかった。戦後亡くなると、この課長から手紙が届いた。「この人こそ本当の愛国者なのだと思うようになり、ひそかに尊敬申し上げておりました」

▼小澤さんは敗戦時、中学3年生。先生に指示されて教科書の戦争賛美を墨塗りした。体制転換を肌で感じた

国も山河も破れて文化が残った。昔話を「重要無形文化財」と呼ぶ小澤さんは「日本の大切なものを守りたい私も愛国者だ」と話す。ただし、破滅を招いた排外主義の復活には厳しい目を向ける。親子2代の愛国者が愛する「国」は一部の支配者や体制ではない人々が紡ぐ暮らしである。(阿部岳
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●《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判

2019年02月03日 00時00分02秒 | Weblog

【《「言葉ずらし」と、小澤俊夫さんのコメント》 東京新聞(2018年12月27日)↑】



東京新聞の山本哲正記者による記事【「言葉ずらし」見破って 「政府の言い換え、今も昔も」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122702000262.html)。

 《空母の性能を満たしていても「多用途運用護衛艦」? 政府が言葉を本来の意味、用法からずらして、実態を隠すことを「言葉ずらし」と呼び「戦争中と変わらない」と主張するのは、グリム童話など昔話の研究者で筑波大名誉教授の小澤俊夫さん(88)…。新著「日本を見つめる」で、言葉ずらしを痛烈に批判、「戦争中に事実を隠した政府は日本を破滅に導いた子どもたちのためにも権力者の言い換えに惑わされず真実を見極めたい」と語る》

   『●「教育再生」という名の教育破壊…
      「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)
    「山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>
     と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
     【…(上)戦中の教育、復活を心配】…【…(中)罪悔いる表明せねば】…と
     【…(下)言葉のすり替え今も】」
    「「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる
     《本質を隠す言葉のすり替え》。」

 《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん。《政府が言葉を本来の意味、用法からずらして、実態を隠すことを「言葉ずらし」と呼び「戦争中と変わらない」と主張》。
 アベ様らは、上西充子さんの指摘する《ご飯論法》へと昇華。さらに、小澤俊夫さんは、《「私たちも、だまされた体験を無駄にしないこと権力側の試みを鋭く見破って日頃から話題にし、そんな国民操縦法を拒否していこう」と市民に呼び掛ける》。

   『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
             「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」
   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている
                   …「れっきとした国民様」は御見通しかな?

   『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
      「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」
    「日刊ゲンダイの記事【史上最低の党首討論 安倍首相の答弁は
     “ご飯論法より醜悪】」

   『●行政府の長の滅茶苦茶話法が取巻き連中や官僚に波及
             …《言葉がまともに通用しない政治が、国民に…》
    《言葉の海へ 第35回:「安倍話法」は「安倍内閣共通話法」になった鈴木耕
     … 「ご飯論法」というのが話題になっている。こういうこと。
       「朝ご飯は食べたでしょ?」と聞かれると「いいえ、ご飯は食べていません
     と答える。つまり「“ご飯”は食べていませんパンは食べたのですが)」と、
     平然と言う官僚たちの論法のことだ。この「ご飯論法」は、上西充子法政大学
     教授が、厚労省の労働調査のデタラメデータを批判して使ったことで、
     一躍有名になった》

   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
                      「れっきとした国民様」は御見通しかな?

    「アベ様のご飯論法が取巻き連中にまで波及していることや、
     ウルトラ差別主義者による暴言…《改ざんではなく書き換えだという論法
     それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は
     変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないという》暴論。
     また、アベ様の大見得・啖呵《議員辞職》の後退…(室井佑月さん)《あの方、
     「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では
     「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんの
     ズルだよな》。あまりの酷さに、目も当てられない」

   『●「私の妻や友人が関わってきた」と自ら暴露…
       「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」実行せよ!
    「GIGI[ギギ。グッド・イメージ・ゴルフ委員会]も大喜びだろう。それにしても、
     ご飯論法としても、あまりの支離滅裂ぶり」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/CK2018122702000262.html

「言葉ずらし」見破って 「政府の言い換え、今も昔も」
2018年12月27日 夕刊

 空母の性能を満たしていても「多用途運用護衛艦」? 政府が言葉を本来の意味、用法からずらして、実態を隠すことを「言葉ずらし」と呼び「戦争中と変わらない」と主張するのは、グリム童話など昔話の研究者で筑波大名誉教授の小澤俊夫さん(88)=川崎市多摩区、写真、山本哲正撮影。新著「日本を見つめる」で、言葉ずらしを痛烈に批判、「戦争中に事実を隠した政府は日本を破滅に導いた子どもたちのためにも権力者の言い換えに惑わされず真実を見極めたい」と語る。(山本哲正

 小澤さんは自ら編集する季刊誌「子どもと昔話」に毎回、時事評論を掲載。新著は二〇〇四~一八年分からの三十編をまとめ、戦争中から現代まで、約二十個の言葉ずらしの例を示した。言葉の持つ意味を正確に調べて、昔話を研究・継承する立場からは「けしからんことばかり」という。

 戦争中の一例が一九四一年の真珠湾攻撃だ。「帝国陸海軍は本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入(い)れり」とラジオから流れる臨時ニュースを小澤さんは聞いた。「こちらから攻撃を仕掛けたのに、自然に戦闘という状態に入ったんだと。台風の暴風圏に入ってしまったかのようで、主体をごまかす言葉ずらしだ」と指摘する。

 四五年の「終戦」も、戦争責任を追及されないよう敗戦」から言い換えた国指導部の「さかしい知恵」とみる。

 「今も、市民に問題を直視されないようずらしている」。自衛隊が派遣された南スーダンで一六年七月に起きた政府軍と反政府勢力の戦闘に対し、安倍晋三首相が同年十月の参院予算委で「戦闘行為ではなかった」「衝突という表現を使っている」と答弁した例を挙げ、「とんでもない論法だったことは、今年明るみに出た派遣部隊の日報に『戦闘』と書かれていたことが示している」と話す。

 今月公表した中期防衛力整備計画で海上自衛隊の護衛艦「いずも」を改修し空母化する際の呼称を「多用途運用護衛艦」とすることにも「さっぱり分からない言葉を使い攻撃性を隠そうとする」と手厳しい。

 「言葉をずらして本質を見せない技法は、政治家、高級官僚たちが経験を重ねてしっかり身につけてきた『国民操縦法』」と看破する小澤さん。「私たちも、だまされた体験を無駄にしないこと権力側の試みを鋭く見破って日頃から話題にし、そんな国民操縦法を拒否していこう」と市民に呼び掛ける。


<おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大大学院修了。東北薬科大講師、助教授を経て日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、口承文芸理論を日本に紹介。日本の昔話の分析的研究も進める。2007年、ドイツのヴァルター・カーン財団が昔話などの研究に貢献した人に贈るヨーロッパ・メルヒェン賞を受賞。指揮者小澤征爾さんは弟。



《「言葉ずらし」と、小澤俊夫さんのコメント》
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201812/images/PK2018122702100181_size0.jpg
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●「教育再生」という名の教育破壊…「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)

2017年08月19日 00時00分04秒 | Weblog

[東京新聞(2017年2月9日)↑]



山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
【<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (上)戦中の教育、復活を心配】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081502000165.html)と、
【<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (中)罪悔いる表明せねば】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081602000177.html)と
【<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (下)言葉のすり替え今も】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081702000173.html)。

 《グリム童話など昔話の研究者で、筑波大名誉教授の小澤俊夫さん…「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」。小澤さんは現代の教育環境についても、政府が保育園児や幼稚園児に国旗と国歌に「親しむ」ことを求めていることなどを不安視する。「教育勅語を是認する閣僚も出てきた。僕らが昔、受けた教育であり、危機感を持っている」》。
 《小澤さんは「十五歳の僕の文章を今読むと、教育というものがいかに恐ろしいものかを強く感じる。完全にだまされていた」と振り返る…必ず案内するのが「ブーヘンヴァルト強制収容所」。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を示す地だ。少年時代、ヒトラーを評価してしまった小澤さんにとって特別な場所だ。「自分たちの加害をはっきり残しもう絶対にやらないと世界に約束しているのが、すごい」》。
 《本質を隠す言葉のすり替えが許せなかった…「正確に言えば戦闘を『開始した』とか『襲撃した』でしょう」。「入れり」という表現は「『沖縄は台風何号の暴風圏に入れり』のような自然現象の説明。誰も自然現象には責任を持ちません。敗戦を台風が終わったみたいに終戦と言い換えて誰も責任をとろうとしない」…「『共謀罪』を『テロ等準備罪』と言い換えたり、集団的自衛権の行使に『積極的平和』の言葉を使ったり。実に巧み》。

 教科書検定や「ト」な歴史教科書の採択強要 ハタやウタの強制道徳の教科化(文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』)、教育勅語の復活、古くは忠魂碑訴訟現代の教育破壊は着実に進む…。大変に憂慮すべき現状なニッポンの教育環境。

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(1/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(2/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(4/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●「敗戦特集」 『週刊金曜日』
     (2014年8月8日・15日合併号、1003号)についてのつぶやき
   『●「道徳」を説く文科相がソレってOKなの? 
        「道徳心とか愛国心とかがコドモたちにとって安全」??
   『●「不正文科相が子どもに「道徳心」を説き得る」
        「大臣を辞めながら反省どころか、威張る」・・・「珍芸」

   『●文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』・・・ 
      コドモタチの道徳教育のための好例として記載を可能か?
   『●あぁ~あ、また言っちゃったよ、稲田朋美ダイジン…
       教育勅語の「核の部分は取り戻すべきだ」と「是認」
   『●教育勅語「憲法や教育基本法に反しないような形で 
       教材として用いることまでは否定されない」と閣議決定!
   『●教育勅語復活問題…森戸辰男元文部相
      「過去の文献として扱い、かりそめにも神格化することのないように」

 《戦争屋》のアベ様らには、侵略戦争への反省も無く、壊憲して再び「戦争のできる国」へ…、《自分たちの加害をはっきり残しもう絶対にやらないと世界に約束している》ドイツと彼我の差。そして今、「教育再生」という名の教育破壊が進む。札束で頬を打つように、最高学府の研究・教育にまで侵食。

   『●「国策の名の下に研究者が軍事研究に加担させられた
              歴史を繰り返そうとしている…亡国の施策だ」


 「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる《本質を隠す言葉のすり替え》。

   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ 憲法ぐらい
           変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●アベ様参院選公約「子育て…」: 「3歳児、おなかすいて盗んだ」 
                      …アベ様のニッポン、病んでいないか?
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる
   『●「憲法を言葉遊びに使い」「憲法が分かっていない」
         「法曹界の秩序の矜持もない」稲田朋美弁護士センセ
   『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」自公お維
                        …「平成の治安維持法」参議院突破
   『●アベ様の《積極的平和主義》を愛し、
      「子育ての党」を詐称する公明はとっくの昔に一線を越えている

 「平成の治安維持法」に関連した、以前も引用した以下の二つの記事も教育破壊に関わる。
 日刊ゲンダイの記事【注目の人 直撃インタビュー/小澤俊夫氏が警鐘 「共謀罪で言論の息の根が止められる」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202513)には、《共謀罪の危険性を聞くなら、小澤俊夫氏だろう。筑波大名誉教授でドイツ文学者。世界的な指揮者、小沢征爾氏の兄、つまり、ミュージシャンの小沢健二氏の父親だが、今回はこの人自身の父親、開作氏の話から伺った。満州に渡り、石原莞爾に共鳴、五族協和を訴えた開作氏は大陸でも帰国後の日本でも特務機関の監視対象だったのである。テロ等準備罪などというが、治安維持法とどこが違うのか今の安倍政権は日本をどこへ導こうとしているのか。貴重な戦争体験に基づいた警鐘――》。
 また、リテラの記事【小沢健二の父・小澤俊夫が共謀罪と安倍政権批判! オザケン自身も権力の詐術を暴く鋭すぎる論評】(http://lite-ra.com/2017/04/post-3097.html)には、《オザケン父が「岸の末裔が首相では日本に未来はない」…オザケン祖父の「一番悪いのは岸信介」の意味…小沢健二が指摘する「デモが起こらない」ことの恐ろしさ…「対案を出せ!」という論法への鋭すぎる反論》


 最後に、琉球新報の【<社説>道徳教科書採択 決定過程を検証すべきだ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-556712.html)によると、《5年生の教科書に安倍首相の写真が掲載されている。現役の政治家であり、政治的中立を求めている教科書検定基準に抵触する恐れがある》…そうだ。
 道徳の教科書に、反面教師としての「裸の王様」の《御真影》の掲載か? 正気なのだろうか? 倫理観なき自公お維トファの議員に投票できる方々の気が知れない。

   『●「ホンモノの疑惑にメス」は入るか?…
     何でも許す倫理観無き「責任政党」と手控える批判精神無きマスコミ
   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し
   『●何度目かの「指摘は重く受け止めますが、
      法的には問題がありません」ごっこ by 下村博文元文部科学相
   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081502000165.html

元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (上)戦中の教育、復活を心配
2017年8月15日

     (担任の倉田三郎さんに赤ペンで書き込まれた日記を
      手にする小澤さん=川崎市多摩区で)

 敗戦から七十二年目の夏を迎えた。グリム童話など昔話の研究者で、筑波大名誉教授の小澤俊夫さん(87)=川崎市多摩区=は近年、戦時中の記憶を講演している。小澤さんが旧制中学の二年生から三年生のときに書いた日記には、日本軍の勝利を願う気持ちなどがつづられている。講演でこの日記を紹介するのは、こんな軍国少年になってはいけないこんな時代を繰り返してはいけない、と考えるからだ。今回三回にわたって、この日記をもとに、小澤さんに今思うことを聞いた。 (山本哲正)


 「日本の迎撃戦闘機が(米国の)B29に吸い込まれるように消えた。次の瞬間、B29が、ちぎれた銀紙のようにキラキラと落ちていった」。日本の戦闘機が敵機に体当たりした様子を小澤さんはこう振り返る。一九四五年一月九日の日記には「この体当たりを拝して感情興起せざるものがあろうか」と、軍国少年の興奮ぶりがつづられている。

 通った小学校は現在の東京都立川市にあった。門の脇にまつられた天皇陛下の「御真影」に最敬礼。天皇のために身命を賭すよう求める教育勅語を暗唱させられ「軍国少年が出来上がった。そんな自分を『愚か』とは言わない。しかし免罪もされない。間違った流れに抵抗できない国にしてはいけない発言する責務がある」。

 そう考え、軍国主義を盲信した自分の姿が書かれた戦時中の日記を、このようになってはいけないとの思いを込めて講演で紹介する。日記を書いたのは四四年十二月十二日~四五年六月二十五日。B6判・六十ページのノートで二冊になる。

 学徒勤労動員で一九四四年秋から、東京都南多摩郡(現在の稲城市)の工場で働いた。中学二年だった。

 生徒指導は工場に任されたが、小澤さんの担任は生徒指導に責任を持ちたいと、生徒たちに日記を書いて提出するよう求めた。小澤さんはそれを書いて週一回、担任に見せた。

 「軍が戦況の不利を国民に知らせなかったので国民が堕落した」など軍部批判も書き連ねた。担任は、戦後、東京学芸大名誉教授となった画家の倉田三郎さんで「君は、批判的であってよいと思ふ」と赤ペンを入れた。

 父親の開作さんは当時の軍部を批判していた。小澤さんの兄の克己さんも、自らの日記に軍部の批判を書いた。これを見た兄の担任が「不穏当」と書き込んだ。克己さんは、親と学校の言うことが違って傷ついていたという。小澤さんは「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」。

 小澤さんは現代の教育環境についても、政府が保育園児や幼稚園児に国旗と国歌に「親しむ」ことを求めていることなどを不安視する。

 「教育勅語を是認する閣僚も出てきた。僕らが昔、受けた教育であり、危機感を持っている」

     (小澤さんが中学生のころに書いた日記)


◆昭和二十(一九四五)年一月九日の日記の一部

 空襲警報により僕達は防空壕(ごう)で空を見つめてゐた。一機は我々の上空において震天制空隊の体当たりにより見事空中分解して炎上しながら墜落していった。我々は瞬間沈黙し次の瞬間萬歳(ばんざい)の声がとどろき渡った。ああ日本国民にしてこの体当たりを拝して感情興起せざるものがあろうか。

おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大大学院修了。東北薬科大講師、助教授を経て日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、口承文芸理論を日本に紹介。日本の昔話の分析的研究も進める。2007年、ドイツのヴァルター・カーン財団が昔話などの研究に貢献した人に贈るヨーロッパ・メルヒェン賞を受賞。シンガー・ソングライター小沢健二さんの父親で、指揮者小澤征爾さんの兄。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081602000177.html

元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (中)罪悔いる表明せねば
2017年8月16日

     (昔のアルバムを開き、戦争のあったころの話をする小澤さん=川崎市多摩区で)

 小澤俊夫さんの一九四五年四月三十日の日記には、ナチス・ドイツ総統ヒトラーの末路についての所感がつづられている。

 「ドイツもいよいよだめかと思ふと国民やヒットラーが可哀相(かわいそう)でならない。しかしヒットラーは偉かった。世紀の英雄である。悲しきかな英雄の末路」などとある。

 小澤さんは「十五歳の僕の文章を今読むと、教育というものがいかに恐ろしいものかを強く感じる。完全にだまされていた」と振り返る。

   「ヒトラーは強い人と信じていたから、その人が負けて
    どうなるのか、日本も負けるのかと怖かった。
    『ファシズムは良いもの』だった。ユダヤ人迫害の情報など
    入ってこなかった」

 ただ、そのドイツと自らの関係は戦後、深まっていく。ゲーテ、シラーなどのドイツ文学やキリスト教、音楽に興味を持った小澤青年は、茨城大学に入学し「その三つに共通する言語」としてドイツ語を学び始めた。教材に使われたグリム童話に引き込まれたのが昔話研究を始めるきっかけとなった。

 昔話の講義の受講者を連れて毎年、「グリム童話研修の旅」と称してドイツを訪れる。必ず案内するのが「ブーヘンヴァルト強制収容所」。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を示す地だ。少年時代、ヒトラーを評価してしまった小澤さんにとって特別な場所だ。

   「自分たちの加害をはっきり残し『もう絶対にやらない』と
    世界に約束しているのが、すごい」

 小澤さんは、日本が「平和憲法を持つ国」として信頼される国になることを願うが「銃後の国民は戦争を半分しか見ていない」と指摘する。

 父親の仕事の関係で子どもの頃、中国にいた。現地で、日本軍が中国人を殺害した話などを聞いた。そうした話を耳にしたのは現地にいたからだと考える。国内にいたなら加害は知りにくい。だから、銃後の国民にとって戦争といえば、空襲を受けた被害になってしまうのだと思う。

   「結果的に加害に目をつぶっていることになり、
    それが他国の人たちの目には傲慢(ごうまん)に映るんじゃないかな。
    周りから尊敬され、平和国家として生きていくには、
    ドイツのように過去を見つめる勇気を持ち、
    罪を悔いていると表明しなければ


◆昭和二十(一九四五)年四月三十日の日記の一部

 七時の報道の時ヒムラー国内軍司令官が米英に降伏を申し出たと言ったので驚いてしまった。ドイツもいよいよだめかと思ふと国民やヒットラーが可哀相(かわいそう)でならない。しかしヒットラーは偉かった。世紀の英雄である。悲しきかな英雄の末路。天は努力家ヒットラーを見捨て給ふたのか。ムッソリーニも遂(つい)に捕へられてしまった。今は彼を救ふべき者とてない。否ヒットラーさへ救ふ隊もないのだろうか。しかし日本もうかうかしてゐればこのやうになるであろう。

おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大学大学院修了。日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、日本の昔話の分析的研究に取り組む。シンガー・ソングライター小沢健二さんの父親で、指揮者小澤征爾さんの兄。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081702000173.html

元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (下)言葉のすり替え今も
2017年8月17日

     (戦時中に書いた日記を手に語る小澤さん=川崎市多摩区で)

 小澤俊夫さんの父、開作さんは戦時中、軍部の横暴や官僚主義を批判した。後に首相となる東条英機と陸軍で対立した石原莞爾(かんじ)とも親交があった。俊夫さんの弟で世界的な指揮者の征爾さんの「爾」も「莞爾」からもらったという。

 開作さんは特高警察などに監視されたが批判をやめず小澤さんは冷や冷やしたそうだ。

 そんな父親の影響なのか正義感が強く、本質を隠す言葉のすり替えが許せなかった。一九四一年十二月八日午前七時、「帝国陸海軍は本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」とラジオから流れた臨時ニュースが忘れられない。

 「正確に言えば戦闘を『開始した』とか『襲撃した』でしょう」。「入れり」という表現は「『沖縄は台風何号の暴風圏に入れり』のような自然現象の説明。誰も自然現象には責任を持ちません。『敗戦』を台風が終わったみたいに『終戦』と言い換えて、誰も責任をとろうとしない」

 小澤少年の四五年六月四日の日記には「戦局は不利になったのに新聞などが『楽観を許さず』とかいって認めないのは遺憾である」という趣旨のこともつづられている。

 言葉の持つ意味を正確に調べて初めて昔話を研究・継承できると考える。小澤さんは「どのような政治が行われているか検証するにも、正確な言葉で語られていることが重要政府が言い換えをしていると検証するのが難しく、責任もどこかにいってしまう」と指摘し「日記に書いた、言葉をすり替える手口は、今も横行しているようだ」。

 政府は、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊をめぐり、現地の政府軍と反政府勢力の争いを戦闘行為ではなかった」「散発的、偶発的衝突が発生していると国会答弁。部隊の日報には「戦闘」「攻撃」の表現が並び、答弁とは開きが見受けられた。この言い換えは、日報の隠蔽(いんぺい)問題でも注目された。

   「『共謀罪』を『テロ等準備罪』と言い換えたり、
    集団的自衛権の行使に『積極的平和』の言葉を使ったり。実に巧み

 昔話は絵本がなかった時代、言葉だけで成り立っていたと小澤さん。「昔話では、場面が見えるようにいかに正確に語れるかが勝負だと、教え子にも指導しています。だから、簡単に言葉を言い換えるのは許し難いことなんです」


◆昭和二十(一九四五)年六月四日の日記の一部

 沖縄の戦況が近頃大部(だいぶ)危ないらしい。今迄でも危なかったのにそれを有利であるやうに伝へてゐた者は大きな罪だと思ふ。又(また)こんなに不利になったのに新聞等には未(いま)だに「楽観を許さず」とか何とか云(い)って率直に戦局を認めないのは甚だ遺憾である。殊に戦果でも敵に与へたものだけ言ってこちらのはかくす上に敵が損害を発表すると必ず「小出し発表」等と言ふのはよくないと思ふ。(中略)もっと正確に戦局を国民に知らせなければデマも飛ぶ訳である。

おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大学大学院修了。日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、日本の昔話の分析的研究に取り組む。シンガー・ソングライター小沢健二さんの父親で、指揮者小澤征爾さんの兄。
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