[※↑ 双葉町で牧場経営していた鵜沼さんがキクハナと再会…希望の牧場にて (報道特集 2021年03月06日[土])]
(2022年12月13日[火])
《吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」》《「…寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを維持する」》…被ばくした《牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》。
久間木聡記者による、東京新聞の記事【「被ばく牛」飼育 福島の吉沢さん 滑川で講演「生きている限り 原発の時代背負う」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/215355)によると、《東京電力福島第一原発の事故直後から、被災地に取り残された「被ばく牛」の飼育を福島県浪江町で続ける吉沢正巳さん(68)が六日、埼玉県滑川町の「古民家ギャラリーかぐや」で講演した。「市場に出ない牛たちを通して人間は命をどう扱うのかという問題を、これからも考えていきたい」などと強調した》。
『●大飯原発再稼働撤回に向けて、この熱気を見よ!』
『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている
牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ』
「(OurPlanet-TV、…)では、「浪江町で酪農を
経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の
原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいって
しまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。
言い訳をしてる。ごまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」
と力強く話した」そうだ」
《被ばく牛と生きている牧場主の声を聴いてほしい!
ドキュメンタリー映画の『フタバから遠く離れて』をみて以来、
気にかかっていた人がいた。それは浪江町で300頭の牛を一人で
飼っている牧場主の吉沢正巳さん(写真)のことだ》
『●終わらない原発人災の影響:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ…」』
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば
証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
「《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
根本昌幸さんの「柱を食う」である》… 《/牛よ/恨め恨め/
憎き者を恨め/お前を飼っていた者ではない。/
こういうふうにした者たちを》。そして、《福島県いわき市の
芳賀稔幸さんの「もう止まらなくなった原発」だ》…
《失ったものは永遠に帰っては来ない/元通りに出来ないはずだのに
/責任をはたすって?/何の責任をだ/一体責任って何だ?》」
『●希望の牧場・吉沢正巳さん「この牛たちを見て、命の扱い方とか、
原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい」』
「佐藤哲紀記者による、東京新聞の記事【警戒区域で生き残った牛1頭が
問う「生きるとは…」 福島県浪江町「希望の牧場」】」
《福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん…
吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は
経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある。
餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食って
くそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、
命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考える
きっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを
維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》
繰り返します、何度でも。
国や東電のデタラメな所業に対する答えは簡単だ、責任をもって東電や政府が「原状回復」して見せればよいだけ。元の姿に完全に戻してくれれば良いだけ。責任を果たして下さればよいだけ。《原状回復》して見せてくれれば、喜んで皆さんは元の福島の生活に戻られるでしょうよ。それに、そもそもこんな核発電人災などなければ、《福島を出た人は誰もいな》かった。東京電力核発電人災、決して自主避難者の《自己責任》ではない…「原発事故がなければ福島を出た人は誰もいない」。
『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》』
『●武藤類子さん《本来ならその人たちにとってもこの10年、まったく
違った時間があったはず…原発事故は、その時間を奪ってしまった》』
『●核発電の《オープンな議論を通じて国民の幅広い理解を得ることが
不可欠》? まずは福島を《原状回復》して見せてくれ、議論はそれから』
『●キシダメ首相は《原発の運転期間の延長に加え》《新増設や建て替えの
検討を明言したのは初めて》――― 命名・次世代革新炉「キシダメ」』
『●《「電力が足りないから原発だ!」というのがいかに愚かなことか。
『原発をとめた裁判長』を見れば誰でもわかる。是非ご覧いただきたい》』
『●祝島…《調停を申し立てた側の中電が「法律論争をするつもりはない」
といって議論を避け、調停は不成立…法律論争は不利と判断したから》』
『●《「原発ができれば町が活性化する」という空疎なスローガンのもとで、
町の基幹産業…漁業…など生産振興や生活の向上をめざす活動は停滞》』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/215355】
「被ばく牛」飼育 福島の吉沢さん 滑川で講演「生きている限り 原発の時代背負う」
2022年11月22日 06時57分
(「私たちは原発の時代を背負った」と訴える吉沢さん
=埼玉県滑川町で)
東京電力福島第一原発の事故直後から、被災地に取り残された「被ばく牛」の飼育を福島県浪江町で続ける吉沢正巳さん(68)が六日、埼玉県滑川町の「古民家ギャラリーかぐや」で講演した。「市場に出ない牛たちを通して人間は命をどう扱うのかという問題を、これからも考えていきたい」などと強調した。
吉沢さんが運営する「希望の牧場」は、福島第一原発の北西約十四キロの場所にあり、広さは三十ヘクタールほど。国の決めた殺処分に同意せず飼育を続け、現在は約二百頭の和牛を飼っている。
吉沢さんは、町の大半が帰還困難区域の浪江の現状を「住み慣れた家を失い、昔からあった小中学校も閉校するなど、自分たちのルーツに関わる問題に直面している」と指摘。帰還できずにいる人々が、さまざまな形で心に傷を負っていることにも理解を求めた。
東電が来年春ごろからの開始を目指す福島第一原発の処理水海洋放出にも言及しつつ「私たちは生きている限り、原発の時代を背負ったということ」と強調。その上で「原発の時代を乗り越えるためどうするか。ちゃんとした議論をすべきです。その実力や覚悟が問われているんじゃないでしょうか」と訴えた。(久間木聡)
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[※↑ 双葉町で牧場経営していた鵜沼さんがキクハナと再会…希望の牧場にて (報道特集 2021年03月06日[土])]
(2022年03月13日[日])
東京新聞の【<社説>3・11から11年 ペットだって被災する】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/164762?rct=editorial)。
《あまりに切ない一枚です。小屋の近くでタオルを掛けられた犬。よく見ると、鎖につながれたままではありませんか。取り残されたわが家で、何を思いながら力尽きたことでしょう。東日本大震災から数週間後、福島県浪江町でのひとこまです》。
《ペットだって被災する》。「原発さえなければと思います」…《原発さえなければ》、結果は随分と違ったものになっていたでしょうに。核発電所さえなければ…。何の罪もない、《希望の牧場》の牛たちのことを想いました。
11年経って、何の進展もないし、何も解決していない。「事故はなかったことにされた」も同然な現状 ――― 『吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』。
『●大飯原発再稼働撤回に向けて、この熱気を見よ!』
『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている
牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ』
「(OurPlanet-TV、…)では、「浪江町で酪農を
経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の
原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいって
しまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。
言い訳をしてる。ごまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」
と力強く話した」そうだ」
《被ばく牛と生きている牧場主の声を聴いてほしい!
ドキュメンタリー映画の『フタバから遠く離れて』をみて以来、
気にかかっていた人がいた。それは浪江町で300頭の牛を一人で
飼っている牧場主の吉沢正巳さん(写真)のことだ》
『●終わらない原発人災の影響:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ…」』
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば
証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
「《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
根本昌幸さんの「柱を食う」である》… 《/牛よ/恨め恨め/
憎き者を恨め/お前を飼っていた者ではない。/
こういうふうにした者たちを》。そして、《福島県いわき市の
芳賀稔幸さんの「もう止まらなくなった原発」だ》…
《失ったものは永遠に帰っては来ない/元通りに出来ないはずだのに
/責任をはたすって?/何の責任をだ/一体責任って何だ?》」
『●希望の牧場・吉沢正巳さん「この牛たちを見て、命の扱い方とか、
原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい」』
《福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん…
吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は
経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある。
餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食って
くそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、
命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考える
きっかけになってほしい。3・11を風化させないためにも
ここを維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》
「原発さえなければと思います」…この哀しい〝声〟に尽きます。「原状回復」することも無く、する気も無く、核発電「麻薬」中毒な《火事場ドロボー》どもは《原発回帰》へ。正気だろうか? 《汚したらきれいにして返すのが当然》です。元通りにして下さい、東京電力核発電人災前の元通りの姿に。自公お維コミを支持し、投票する皆さん、《火事場ドロボー》に手を貸す大愚行をやっている自覚はないのですか?
『●台湾有事を煽り《ロシアのウクライナ侵攻のような軍事衝突にまで
エスカレートさせてはならない…外交による対話を強めなければならない》』
『●誰が壊憲を望んでいる? COVID19禍のドサクサ、ロシア侵略の
火事場ドロボー1号、2号、3号…らによる壊憲など許されるはずもない』
『●《思考力あるならば殺し合わずに済む方法…、政治力を持って開戦に
至らない道を見つける事だ。ところがその政治家本人が核武装を…》』
『●《当事者でない他の国が声をあげ、国際世論をつくり出すことが、理不尽
な状況の抑止につながるというのは、国際社会の常識ではないか》!』
『●経済産業省資源エネルギー庁「復興のあと押しはまず知ることから」?
「復興のあと押しはまず〝原状回復してみせる〟ことから」です』
『●東電核発電人災から11年: 《原発事故は終わっていません。
政府が復興の名のもとに困難に陥った人たちをさらに追い詰める…》』
『●《やっぱりここさ帰りたい。親が開拓して受け継いだ土地。次の世代に
残してやりたい。汚したら、きれいにして返すのが当然じゃないか》』
『●小出裕章さん《国と東電が策定したロードマップは「幻想」です…
つまり、デブリの取り出しは100年たっても不可能》、石棺しかない』
『●《政府は過去に原発が武力攻撃を受けた際の被害予測を報告書に
まとめていたからだ。しかも、その被害予測は凄まじい内容だった…》』
『●《【原発耕論…】福島事故で被ばくしたこどもたちに、不安なく過ごせる
未来を!(311子ども甲状腺がん裁判)》(デモクラシータイムス)』
『●《政府機関の地震予測「長期評価」に基づく試算から原発への大津波の
到来は予見できた…対策の先送りを許した国…国に重大な法的責任》』
『●《武藤類子さん…が講演し、今も続く過酷な被害を訴えた。ロシアに
よるウクライナの原発攻撃にも触れ「胸がふさがれる思い」と語った》』
『●《ひとたび制御を失った原発が、後世にどれだけの重荷を残すのか。
…廃炉作業が遅々として進まぬ現実が、原発の巨大なリスク》を顕在化』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/164762?rct=editorial】
<社説>3・11から11年 ペットだって被災する
2022年3月10日 07時46分
あまりに切ない一枚です。小屋の近くでタオルを掛けられた犬。よく見ると、鎖につながれたままではありませんか。取り残されたわが家で、何を思いながら力尽きたことでしょう。
東日本大震災から数週間後、福島県浪江町でのひとこまです。撮影した太田康介さん=滋賀県草津市=たちは、その亡きがらを見つけ、白いタオルをかけ、薄紫の花を一輪、供えてあげました。
太田さんは大震災時、都内で保護猫と暮らす動物カメラマンでした。人々が避難した街を、えさを探して徘徊(はいかい)する犬や猫の存在を知ります。二〇一一年三月末、大量のペットフードと水を車に詰め込んで被災地に向かいました。
福島第一原発の半径二十キロ圏内に入りました。がりがりに痩せた猫がキャットフードにむしゃぶりついてきました。人も車も通らぬ国道を犬がとぼとぼ歩き、豚舎では大量の豚が身を寄せ合うように息絶えていました。この一枚では、倒れた仲間の横で、馬の目に涙が浮かんでいるように映ります。
原発が制御不能となり、国は矢継ぎ早に避難指示の範囲を拡大し避難先も変更しました。多くの住民は泣く泣く、ペットや家畜を置き去りにしたまま、故郷を離れざるをえなかったのです。
太田さんは週に一度、現地に通い続けました。「人間の都合で罪のない動物たちを死なせていいのか」。その一心でした。一時帰宅や立ち入り許可の権利を譲ってもらい、警戒区域内に計五十五カ所のえさ場を設け、里親のめどを付けては猫や犬を保護しました。
◆「同行避難」広めたい
大震災では二万二千人余の命が奪われました。国によると、少なくとも三千百匹余の犬も犠牲になりました。ただ猫をはじめ他ペットの実態は分かっていません。
ペットがいるために避難を躊躇(ちゅうちょ)して人も被災する。逆に、避難所に連れてきた動物の鳴き声やにおいに悩まされる。こうした過去の災害の教訓から、国は3・11以前から、指定避難所にペット専用の空間をつくるなど、ペットと共に逃げる「同行避難」という考え方を広めようとしていました。
しかし、その文言が防災計画に盛り込まれていても、ほとんどの被災自治体は、避難所や仮設住宅での具体的な運用を取り決めていませんでした。例えば福島県で実際に避難所に来た犬は三百五十五匹、猫は七十九匹のみ。机上の空論にすぎなかったのです。
大震災後、環境省はペットの防災ガイドラインを作りました。飼い主は少なくとも五日分のえさやトイレ砂などを備蓄する、迷子札や個体識別番号を記録したマイクロチップを装着する、ケージやキャリーバッグに入るようふだんからしつけをする、などです。
国は、ペットをどう扱うか、避難所運営マニュアルなどに反映させるよう、求めていますが、NPO法人、人と動物の共生センター(岐阜市)の奥田順之代表理事はどの自治体もなかなか進んでいないと指摘します。人や予算上の余裕がなく、ペットのことは後回しにされがちだと言います。
奥田代表は全国動物避難所協会を立ち上げ、ペットホテルや動物病院、宿泊施設に呼びかけ、災害時、ペットが泊まれる場所を各地につくろうとしています。「ペットがいるから避難をあきらめる。そんなことだけはないようにしたい」と奥田代表は話します。
◆苦楽を共にする仲間
歴史家の渡辺京二さんは著書「逝きし世の面影」で、幕末から明治期に来日した西洋人の記録を丹念に追っています。牛や鶏を食用にすると分かり、かたくなに譲渡を拒む農民、カメや魚との別れに涙する女性、往来に寝そべる肥えた野犬…。近代化前の日本人にとって、動物は、飼うというより、生や苦楽を共にする仲間だったと結んでいます。
このコロナ禍で改めて見直されていますが、われわれは目に見えない多くのものをペットから得ています。ペットたちもまた、人なくしては生きていけません。
翻って、防災の基本とはいかに想像力を働かせるかにあります。災害からどう逃げ、どう命を守るか。われわれの仲間たちのことも決して忘れたくないものです。
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(2021年02月23日[火])
佐藤哲紀記者による、東京新聞の記事【警戒区域で生き残った牛1頭が問う「生きるとは…」 福島県浪江町「希望の牧場」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/87449)。
[※↑ 双葉町で牧場経営していた鵜沼さんがキクハナと再会…希望の牧場にて (報道特集 2021年03月06日[土])]
《福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん…吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある。餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食ってくそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》
『●「あれだけの事故を起こして被害を出して、
だれか1人でも責任とってやめたか。申し訳ないと謝罪したか」』
『●東電核発電人災から10年: あの人災から何の教訓を得ることもなく、
何も変わらないニッポン…核発電〝麻薬中毒〟から抜け出せないまま』
責任をもって東電や国が「原状回復」して見せてくれよ! 10年経ちましたよ…。
東京電力核発電人災から10年。あの人災から何の教訓を得ることもなく、何も変わらないニッポン。民主党政権末期・野田政権、アベ様・カースーオジサンによる《悪夢のような》、〝地獄〟の自民党政権は、核発電〝麻薬中毒〟から抜け出せないままです…。
10年経って、何の進展もないし、何も解決していない。「事故はなかったことにされた」も同然な現状 ――― 『吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』。
『●大飯原発再稼働撤回に向けて、この熱気を見よ!』
『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている
牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ』
「(OurPlanet-TV、…)では、「浪江町で酪農を
経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の
原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいって
しまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。
言い訳をしてる。ごまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」
と力強く話した」そうだ」
《被ばく牛と生きている牧場主の声を聴いてほしい!
ドキュメンタリー映画の『フタバから遠く離れて』をみて以来、
気にかかっていた人がいた。それは浪江町で300頭の牛を一人で
飼っている牧場主の吉沢正巳さん(写真)のことだ》
『●終わらない原発人災の影響:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ…」』
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば
証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
「《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
根本昌幸さんの「柱を食う」である》… 《/牛よ/恨め恨め/
憎き者を恨め/お前を飼っていた者ではない。/
こういうふうにした者たちを》。そして、《福島県いわき市の
芳賀稔幸さんの「もう止まらなくなった原発」だ》…
《失ったものは永遠に帰っては来ない/元通りに出来ないはずだのに
/責任をはたすって?/何の責任をだ/一体責任って何だ?》」
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/87449】
警戒区域で生き残った牛1頭が問う「生きるとは…」 福島県浪江町「希望の牧場」
2021年2月22日 12時00分
(肉用牛に交ざり、餌を食べる「いちご」。
「牛は餌食ってる時が一番いい顔するんだ」と
吉沢さんは言う=福島県浪江町の
「希望の牧場・ふくしま」で(佐藤哲紀撮影))
朝の牛舎で黒毛和牛などが並ぶ中、1頭だけ白黒模様の牛が目を引く。牧場内唯一のホルスタイン「いちご」がのんびりと餌の時間を待っている。
東京電力福島第一原発から北西約14キロに位置する福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん(66)が飼育していた肉用牛は原発事故で放射性物質にさらされ、出荷できなくなった。原発から半径20キロ圏内の警戒区域(当時)に位置するため、国からは殺処分を求められたが吉沢さんは拒み、牛の世話を続けている。
吉沢さんによると、いちごは警戒区域内で生き残った最後のホルスタインだという。原発事故後、同牧場からほど近い南相馬市の酪農家の牛舎で保護された。牛舎には餓死と思われる十数頭の死骸が残り、他に生きた牛はいなかった。
3月15日ごろに生まれたことから、いち(1)ご(5)と名付けられた。この3月で10歳。「うちに来たときは小さい体でビクビクしていた。立派に成長したけど、気弱な性格はあまり変わってない。何年も生きてほしい」と願う。
(いちご(右端)や出荷されることのない肉用牛250頭が
暮らす「希望の牧場・ふくしま」の牛舎=福島県浪江町で)
吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある。餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食ってくそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた。
「希望の牧場・ふくしま」では見学者の受け付けを随時行っている。詳細は公式ブログで。 (写真と文・佐藤哲紀)
【関連記事】飯舘牛、8年ぶり復活 震災後初出荷 福島復興に追い風
【関連記事】<ふくしまの10年・牛に罪があるのか>(1)名士 まさかの反乱
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017042702000140.html)。
《<捨てる。/捨てない。/忘れる。/忘れない。/戻る。/戻れない。/帰りたい。/帰れない。/遠い。/近い。/どうする。/どうしようもない。/陽炎の/向こうに。/ゆれて見える。/わが故郷。>▼…根本昌幸さん…》。
『●今村雅弘復興相、「本人の責任」
「裁判でも何でもやればいい」と…「死の町」にした者こそ糾弾されるべき』
『●今村雅弘復興相「問題は激高よりも
「自主避難は自己責任」発言」…ココで「自己責任」論に出くわすとは…』
「自主避難」を強いられている「区域外避難」者の皆さんをはじめ、散々、福島の皆さんに対する失言という名の本音を披露してきた今村雅弘復興相が、ようやく辞任しました。遅すぎます。人には責任を求める割には、御自分は? さらに、パンツ大臣に次いで、今村元復興相を指名したアベ様の「任命責任」も問われて当然でしょう。また、二階俊博自民党幹事長による今村氏擁護、マスコミ批判の記者会見での、キレぐあいは見ていて哀れを感じました。氏は大丈夫なのでしょうか? 心配になりました。
「言論の府にいる資格」はあるのでしょうか? 自公お維には、そういう疑いのある方々ばかりだ。大臣の辞任ではなく、アベ様が大見得・啖呵を切ったように「間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」べきだ。
一方、何の問題も解決していない東電核発電人災により「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」…電力会社、原子力「寄生」委員会、アベ様…「原状回復」して見せて下さい。
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。
処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
『●「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」…電力会社、
原子力「寄生」委員会、アベ様、「原状回復」して見せて』
「「国破れて、山河も無し…」。九州電力や関西電力などの電力会社、
原子力「ムラ寄生」委員会、アベ様ら自公議員の皆さん、
「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」を抱く人々が帰郷できるように
「原状回復」して見せて下さい。核燃料サイクルに希望の光を持ち、
核発電所を再稼働することを望むのならば。でも、それは、「原状回復」した後だ。
同コラムに、以前、紹介された根本昌幸さんの「柱を食う」が印象に残る」
『●「こういうふうにした者たち」とは誰だ?……
東京電力原発人災の自覚無き犯罪者たち』
《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
根本昌幸さんの「柱を食う」である▼詩は続く。
<この写真は自分を戒めるために/
離さずに持っているのだ/
とも言った。/
これはどういうことなのだ。/
牛よ/
恨め恨め/
憎き者を恨め/
お前を飼っていた者ではない。/
こういうふうにした者たちを>》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017042702000140.html】
【コラム】
筆洗
2017年4月27日
<捨てる。/捨てない。/忘れる。/忘れない。/戻る。/戻れない。/帰りたい。/帰れない。/遠い。/近い。/どうする。/どうしようもない。/陽炎の/向こうに。/ゆれて見える。/わが故郷。>▼これは、福島県相馬市に住む根本昌幸さん(70)の詩集『荒野に立ちて』に収められた詩「わが故郷」だ。その故郷・浪江町は原発事故で全町避難を強いられた▼今春、避難指示は解除されたが、家は荒れ、先祖代々耕してきた田に汚染土を詰めた袋が積み上げられている。捨てる。捨てない。戻る。戻れない。この一つ一つの句点に、区切ることができない心の揺れが凝縮しているのだ▼だが、句点一つの重みも分からぬ人が復興相を務めると、こんな言葉が飛び出す。「古里を捨てるというのは簡単」「(震災が起きたのが)まだ東北で、あっちの方だったからよかった」▼ついに辞任に追い込まれたが、自民党の幹事長が「人の頭をたたいて血を出したっていう話じゃない」と擁護するような発言をしたという。時に刃物より危険な言葉の力が分からぬのなら、言論の府にいる資格が問われよう▼根本さんは、こういう詩も書いている。<人が人を/虫けらや獣のような/扱いをしたとき。/言葉はすくっと/立ち上がるだろう。/そして人に向かって行くだろう…>。政治に求められるのは、そんな言葉ではないのか。
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東京新聞の吉田通夫記者の記事【米と原発売り込みを提案へ 世界が危険認識、損失膨らむ中】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201702/CK2017020802000131.html)。
《米国の威を借りて原発を売り込んでも、受注は難しいだろう》。
『●日印原発輸出・輸入の狂気: 「安倍政権は
インドが核実験した場合は協定を破棄する」という「空手形」』
『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…』
『●「ふげん」、「もんじゅ」…次の高速炉は
「こくうぞう」、「みろく」? 「白象」とでもしますか??』
『●新高速炉「アベシンゾウ」…愚かな核発電「麻薬」中毒患者・
核燃サイクル教信者の罪を後世に残すために』
『●核発電所「地元」としてマトモな反応…
九州電力玄海原発「再稼働反対は民意。市民の声を代弁している」』
『●「台湾の原発ゼロ」…あ~ニッポンは、
3.11東電原発人災に正しく学ばない中毒患者と『続・猿の惑星』』
「『猿の惑星』シリーズの《続編では核爆弾を神とあがめる人々も登場》…
ニッポンの核発電「麻薬」中毒患者の皆さんの愚かな姿は、もはや、
宗教の域に達しており、「正気の沙汰じゃない。もはや「宗教」、
「ビョウキ」」です。「核信者」「核燃料サイクル教信者」」
『●玄海原発再稼働へ…正気の沙汰じゃなく、もはや「宗教」
…「核信者」「核燃料サイクル教信者」』
アサマシク、そして、愚か。お願いだから、世界に恥をさらさないでほしい。
東芝の惨状を知らないのか? 《米国ウエスチングハウス社(WH)を子会社化》したのが運の尽き、致命傷、不可逆的失敗。それを見ている米国がリスクを負うはずもなく、トランプの《威》だけが貸し出され、リスクと世界の非難の声はデンデン王国に。「裸の王様」アベ様らのおかげで、反原発派が恥をかく。
『●節穴どころか癒着とは・・・』
《東芝…朝鮮戦争や自衛隊創設に伴って戦闘機のレーダーなどを
作るようになり、高度成長の波にも乗って東芝は会社を大きくしていく。
原発事業への本格的な参入は1960年代以降。GEとともに
東電をはじめ多数の原発建設にかかわりはじめる。今回事故を
起こした東電福島第一原発の工事も行った。最近では2006年に
加圧水型軽水炉(PWR)を開発した米国ウエスチングハウス社
(WH)を子会社化し、国内だけでなく海外の原発プラント受注にも
積極的に取り組んでいる。
国内原発産業のトップランナー・東芝。そこに天下った最高裁判事・
味村治氏。彼が下した「原発裁判」の判決とは、
どんなものだったのだろうか》
『●衆院選の惨敗と参院選という正念場:
FEC自給圏・「浪費なき成長」と「暗闇の思想」』
《今や東芝、日立、三菱重工という日本の原発メーカーは、
世界の原発産業の中心に位置します。東芝はGEと並ぶ
米原発大手メーカーであったウェスチングハウスを傘下にし、
日立は原発部門でGEと合弁会社を作り、三菱重工は
フランスの原発メーカーであるアレバと提携しています》
ましてや、福島の「慟哭の叫び」が聞こえないらしい。「本土」マスコミの報道の「アンダーコントロール」には成功したのかもしれないが、東京電力核発電人災は何も解決していない。そんなに、「原発輸出」したけりゃ、広域に撒き散らした「無主物」を東電本社でも、総理官邸にでも移染し、福島を人災前の状態に「原状回復」させて見せてくれ。
『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』
『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」』
『●「「3.11」から2年② 原発という犯罪」
『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号)』
『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」:
東京電力原発人災と自殺には因果関係あり』
『●終わらない原発人災の影響:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」』
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。
処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
『●原状回復が損害賠償の基本: 東京電力原発人災で
「ふるさとをなくした痛み」は全く癒えていない』
『●「核発電は安い」と言っておきながら、
「原発の電力を使っていない消費者にまで負担を強いる方針」』
『●まずは、広域に撒き散らした
「無主物」の主・東京電力が「移染」費用を支払うのがスジ』
『●警察や消費者庁の沈黙…「商取引の原則」を無視して、
なぜ核発電料金を支払わなければならないのか?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201702/CK2017020802000131.html】
米と原発売り込みを提案へ 世界が危険認識、損失膨らむ中
2017年2月8日 朝刊
世耕弘成(せこうひろしげ)経済産業相は七日の記者会見で、日米首脳会談に合わせて訪米する考えを示した。政府は世耕経産相も会談に同席する方向で調整しており、米国に対して、新興国への原発の共同売り込みなどを提案することを検討している。しかし福島第一原発の事故を受けて原発の市場は世界的に縮小し、原発産業では損失が相次いでいる。専門家は「原発を売り込んで資金を稼ぐシナリオは現実的ではない」と疑問視している。 (吉田通夫)
原発の共同売り込みは、日本が首脳会談で提示を目指す経済協力のための政策集「日米成長雇用イニシアチブ」の原案に載っており、「十年間で五百億ドル(五兆円超)の市場を開拓」するとされている。国内の原発メーカーのうち東芝と日立製作所は米国の企業と組んでおり、日米双方に利益があることをアピールする。
しかし福島第一原発の事故により米国や欧州で安全のための規制が強まり、建設費は世界的に高騰。建設が止まったり、白紙撤回になる例が相次いでいる。さらに米国のシェール革命により、原油など火力発電の燃料価格が長期にわたって安定するめどが立ち、原発の市場は縮小しつつある。
このため東芝は米国の原発関連事業で七千億円規模の損失を見込み、原発の建設から撤退することも検討中。日立も米国での研究開発をやめ、七百億円の損失を計上する。
それでも世耕経産相は三日の記者会見で「世界各国で、原発を新設しようという動きはたくさんある」と述べ、原発輸出を進める考え。経産省は国際原子力機関(IAEA)の見通しなどから「二〇三〇年までに新興国を中心に世界で三十~三百三十基の原発が新設される」などとみている。しかし、ベトナム政府が住民の反対や財政難から原発計画を撤回するなど、新興国でも新設は難しくなっている。
九州国際大の中野洋一教授(国際経済学)は「福島第一原発の事故で世界に危険性が知られ、価格面でも再生可能エネルギーや火力に見劣りするようになった。米国の威を借りて原発を売り込んでも、受注は難しいだろう」と指摘した。
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東京新聞の佐藤直子記者のによるコラム【【私説・論説室から】 阿賀から那須への教訓】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016032302000142.html)。
東京新聞の佐藤直子記者の視点が好きだ。
『●どちらの国に生まれた子どもが幸せだろうか?』
『●「戦争も、原発も、本当の怖さを知る人の言葉をかみしめたい」:
あ~、アベ様らは聞く耳持たず』
『●辺野古、自虐な気持ちにさせてはいけない:
「海のイヌ」と「陸のイヌ」=「アベ様のイヌ」の犯罪再び』
『●自公投票者が目指す社会?、「公園の人の命を支えるために
かけずり回る石崎さんを思うと、情けなくなる」』
『●壊憲法案・戦争法案に反対!: 多くの市民、幅広い世代が
その本質を理解し、大反対している』
『●東電核発電人災、「だれひとり刑事罰を問われなくていいのか」?
「市民の正義」無き国ニッポン』
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。
処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
《一九六五年に公式確認された新潟水俣病の発生地、阿賀野川。「阿賀に生きる」(佐藤真監督)はその流域に生きる人々を描いた記録映画だ。栃木県那須塩原市で植木卸業を営む伊藤芳保さん(53)は、四半世紀も前に公開された映画が古びていないと、原発事故の放射能で汚染された那須の今を重ねて思う…「国や企業のやり方は昔も今も同じ。その土地で暮らす人を見ていない」》。
『●『ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』読了
「原一男・佐藤真(「阿賀に生きる」、2007年自死)・安岡卓治・
綿井健陽さんら」
『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(1/2)』
「随所に佐藤真さんと土本典昭さんの名が。「その土本は、
今はもういない。・・・肺がんのために逝去した。/そして
・・・ドキュメンタリー映画監督であり、僕とは数少ない同世代の
作り手だった佐藤真が、様々な悩みや惑いを抱えながら、
・・・高層団地から地上へと飛び降りた」(p.316)」
『●「差別を考える」: 『週刊金曜日』
(2012年11月16日、920号)についてのつぶやき』
「「『金曜日』で逢いましょう 旗野秀人さん 自然と共生する
日常生活から影絵のように浮かび上がる新潟水俣病の記録」、
佐藤真監督『阿賀に生きる』が二〇年ぶりにニュープリントで再上映」
「教訓を学ばないアベ様ら」を教訓に選挙に臨みましょう。戦前を忘れて壊憲し、わずか5年前の東電核発電人災を無きものにして核発電所を再暴走させ、さらに、『X年後』を学ばずに目を逸らし、犯罪的に子どもを傷つけ続ける…。自公お維大地を支持し、それら議員に投票するということは、子どもらに赤紙を渡し、傷つけ続ける子どもらを見殺しにすることに等しい。
『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの
参加者だということがわかっているのだろうか」?』
『●黙殺される東電原発人災『X年後』:
「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」』
『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となった
ハンフォードと東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…』
『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」
…では、何が原因なのか?、を説明して下さい!』
『●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で
放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?』
『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」』
『●「太平洋核被災支援センター」事務局長
山下正寿さん「『ビキニ事件』は終わっていないんです」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016032302000142.html】
【私説・論説室から】
阿賀から那須への教訓
2016年3月23日
一九六五年に公式確認された新潟水俣病の発生地、阿賀野川。「阿賀に生きる」(佐藤真監督)はその流域に生きる人々を描いた記録映画だ。栃木県那須塩原市で植木卸業を営む伊藤芳保さん(53)は、四半世紀も前に公開された映画が古びていないと、原発事故の放射能で汚染された那須の今を重ねて思う。
農家、舟大工、餅つき職人。映画は阿賀野川の恵みとともに生きる三組の老夫婦の日常を活写しながら、メチル水銀を含んだ昭和電工の工場排水によって水俣病に罹患(りかん)した被害家族でもあることを伝える。祖父の代から那須の地で苗木を育ててきた伊藤さんはその姿に自身を重ね、失われたものの重さを知る。
原発事故の半年後、娘の部屋の放射線量を測ると毎時〇・五マイクロシーベルトと高い値を示し、慌てて娘を避難させた。周りの親も子どもたちの健康を心配している。だが、国は被災者を原発からの距離などで選別し、甲状腺がんの検診も那須の子どもは対象になっていない。
新潟水俣病が半世紀たってもなお全面解決せず、認定をめぐる裁判が続いているのは、被害拡大を嫌がった国が当初、認定基準を高く設定したことが大きい。「国や企業のやり方は昔も今も同じ。その土地で暮らす人を見ていない」。被害者が孤立させられてはならないと伊藤さんは思う。原発事故から五年の十一日、地元で「阿賀に生きる」を上映した。思いを同じくする五十人が集まった。(佐藤直子)
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asahi.comの西村奈緒美記者による記事【(核リポート)ビキニ被曝、第五福竜丸だけじゃなかった】(http://www.asahi.com/articles/ASJ334H8XJ33PLPB00K.html?iref=comtop_list_nat_f01)。
《「あのとき、私たちも、あの海にいた」。第五福竜丸以外の漁船の元乗組員らが2月、自らも被曝したとして「労災」申請に踏み切った。この問題は、核が人間にもたらす被害に終わりがないことを物語っている…市民団体「太平洋核被災支援センター」事務局長の山下正寿(まさとし)さん(71)…周辺海域には約550隻の船が航行し、4分の1が高知の船だったこと、がんで亡くなる元乗組員が相次いでいること…「『ビキニ事件』は終わっていないんです」》。
《国はこれまで福竜丸以外の船員の追跡調査をしてこなかった》。山下正寿さんの貢献はとても大きい。その山下さん、曰く《『ビキニ事件』は終わっていないんです》。さらに、第五福竜丸元乗組員大石又七さんは「ビキニと福島はつながっている」「被曝者がたどった道を、福島で…」と仰っている。
『●映画『放射線を浴びた『X年後』』:
「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」』
『●米軍の「差別性の極み」:NNNドキュメント’14
『続・放射線を浴びたX年後 日本に降り注いだ雨は今』』
『●東電原発人災の『X年後』: 厚生省「1.68ミリシーベルト」
vs 研究者「1400ミリシーベルト」』
『●『放射能を浴びたX年後』: 「国はこれまで
福竜丸以外の船員の追跡調査をしてこなかった」』
『●東京電力原発人災から『X年後』・・・・・・
取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?』
『●人類は核と共存できるのか?
『放射線を浴びたX年後』とパグウォッシュ会議』
『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」』
『●第五福竜丸元乗組員大石又七さん「ビキニと
福島はつながっている」「被曝者がたどった道を、福島で…」』
何度でも繰り返し言わなければならない。
映画・TVドキョメンタリー『放射線を浴びた『X年後』』にある様な経過と同じようなことが、東京電力核発電人災についての『X年後』への懸念が、ブログ主には、拭えません。アベ様ら核発電「麻薬」中毒患者は、なぜ、平気でいられるのか?
《子どもたちの間では甲状腺がんが増えているが、県の調査班は放射能の影響を否定するばかりだ。原発のちりは広い範囲に降った。原因の究明は進むのか、将来への不安を声にも出せず苦しんでいる子どもは各地にいる》…慄く。怒りが湧く。
『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの
参加者だということがわかっているのだろうか」?』
『●黙殺される東電原発人災『X年後』:
「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」』
『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となった
ハンフォードと東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…』
『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」
…では、何が原因なのか?、を説明して下さい!』
『●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で
放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?』
『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」』
『●3.11東電人災の5年、王様・アベ様からして
核発電「麻薬」中毒患者という哀しい国ニッポン』
『●歴史的役割踏まえた原発に頼らない国へ:
「人の命と安全は経済性に優先する」=「人格権の尊重・倫理」』
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。
処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
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【http://www.asahi.com/articles/ASJ334H8XJ33PLPB00K.html?iref=comtop_list_nat_f01】
(核リポート)ビキニ被曝、第五福竜丸だけじゃなかった
高知総局・西村奈緒美 2016年3月15日18時43分
(元乗組員から話を聞く山下正寿さん(左)
=2015年10月12日、高知県土佐清水市、西村奈緒美撮影)
(元乗組員が保管していた船員手帳や海技免状
=高知県室戸市、西村奈緒美撮影)
(「労災」申請に向け、山下さんや医師がチームを
作り、準備を進めた=2015年11月8日、東京都江東区
夢の島の都立第五福竜丸展示館)
米国による太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験で、日本のマグロ漁船「第五福竜丸」が被曝(ひばく)してから、3月1日で62年がたった。この長い時を経て、新しい動きが出てきた。「あのとき、私たちも、あの海にいた」。第五福竜丸以外の漁船の元乗組員らが2月、自らも被曝したとして「労災」申請に踏み切った。この問題は、核が人間にもたらす被害に終わりがないことを物語っている。
被曝したのは第五福竜丸だけではない――。それに気づかされたのは今から1年半ほど前。高知市内で開かれた講演だった。
マイクを握っていたのは市民団体「太平洋核被災支援センター」事務局長の山下正寿(まさとし)さん(71)。米国が1954年に太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁やエニウェトク環礁で実施した水爆実験の被災者を30年以上にわたり調査してきた。当時、周辺海域には約550隻の船が航行し、4分の1が高知の船だったこと、がんで亡くなる元乗組員が相次いでいること。初めて聞くことばかりだった。
2010年には米国の公文書でビキニ環礁の周囲に広がる汚染実態が確認され、13年には広島大の研究者の協力で元乗組員の被曝線量を推定する作業が始まったことも報告された。
「第五福竜丸以外の被曝を明らかにし、『被災者』の救済につなげたい」。山下さんは力を込め、訴えた。「『ビキニ事件』は終わっていないんです」
当時の漁船にはおおむね20人程度が乗っていたという。約550隻が被曝したとすると、1万人以上が被曝した計算になる。多くの人が今なお救済を待ち望んでいるかもしれない。ただ、数字が大きすぎて実感がわいてこなかった。
昨年2月、元乗組員らの取材を始めた。「室戸に行けば今も数十人はいる」。山下さんにそう教えられ、遠洋マグロ漁業で栄えた高知県室戸市に車を走らせた。けれども、訪ねた家が空き家になっていたり、本人が介護施設に移っていたり、会えたのは数人だった。体の不調を感じていた元乗組員は1人だけだった。
その後も取材を続け、数人の乗組員と遺族に話を聞くことができた。「当時は一番の若造。船長や漁労長ならともかく、どこを走っているかもよくわからんかった」「日本に戻ると、(被曝した)魚を捨てろと言われて沖に船を走らせたけど、もったいないき、食おうか、という話になった。危ないという認識は全然なかった」
………。
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東京新聞の佐藤直子記者の社説【フクシマで考える(中) 起きた事実を見つめよ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016022702000152.html)と、
記事【原発関連死1368人に 本紙集計 1年で136人増】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016030602000127.html)。
《福島原発から北西に十四キロ、避難指示で居住制限区域とされた福島県南相馬市 小高区と浪江町にまたがる「希望の牧場ふくしま」。牛が草をはんでいる》。
《事故から五年近い今も約九万九千人の県民が県内外で避難生活を送り被害は拡大を続けている》。
アベ様、一体何をしてるのですか? 「アンダーコントロール」? ご冗談を。壊憲なんて、やっている暇とカネ、手間はあるのか? ここに集中せずして、「原状回復」を図ろうともせずに、アベ様は一体これまで何をしてきたのですか? 《原発関連死1368人に 本紙集計 1年で136人増》だそうです。この驚くべき数字に、自公お維議員たちは何も感じないのでしょうか?
『●原発人災避難者自殺訴訟の福島地裁判決、東電は控訴見送り:
「原発関連死」は千人を大きく超える』
『●「原発さえなければ」を福島地裁が認定:
原発「事故によって死亡者が出ている状況ではない」という寝言』
『●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言』
『●「鼻血」「死の街」問題と「金目でしょ」発言に対するマスコミ対応の落差』
『●反省なき自民党を体現:
「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」』
『●東京電力原発人災という「原発事故で遭遇した
過酷な経験でうつ状態となり、最終的に自死に至らしめた」』
『●原状回復できない現実: 「12万円で、
あとはもう黙ってろ、自然に放射能さがんの待ってろっつうこと」』
『●東電核発電人災避難者の《「怒り」と「慟哭」》、
「理由も知らされず避難し、人格が否定された気がした」』
『●「故郷の川に身を投げたい衝動に駆られた」
「早く浪江に帰りたい」…「原状回復」することも無く…』
「震災さえ」ではなく、「原発さえなければ…」。
『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」』
『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」』
『●「「3.11」から2年② 原発という犯罪」
『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号)』
『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」:
東京電力原発人災と自殺には因果関係あり』
『●終わらない原発人災の影響:
「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」』
吉沢正巳さんは、《被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる》と言います。いま、アベ様らは、東京電力核発電人災を「なかったこと」にしようとしています。腐った「経済性」「経済神話」を喧伝し、核発電「麻薬」患者は次々と核発電を再稼働し、輸出を画策しています。
《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる根本昌幸さんの「柱を食う」である》… 《/牛よ/恨め恨め/憎き者を恨め/お前を飼っていた者ではない。/こういうふうにした者たちを》。そして、《福島県いわき市の芳賀稔幸さんの「もう止まらなくなった原発」だ》…《失ったものは永遠に帰っては来ない/元通りに出来ないはずだのに/責任をはたすって?/何の責任をだ/一体責任って何だ?》。
『●「こういうふうにした者たち」とは誰だ?
……東京電力原発人災の自覚無き犯罪者たち』
《子どもたちの間では甲状腺がんが増えているが、県の調査班は放射能の影響を否定するばかりだ。原発のちりは広い範囲に降った。原因の究明は進むのか、将来への不安を声にも出せず苦しんでいる子どもは各地にいる》…慄く。怒りが湧く。
『●東電原発人災から『X年後』:「自分が壮大なできごとの
参加者だということがわかっているのだろうか」?』
『●黙殺される東電原発人災『X年後』:
「100万人に2~3人という日本の全国平均を大きく上回ったもの」』
『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となった
ハンフォードと東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…』
『●星北斗座長「甲状腺がんは放射線の影響とは考えにくい」
…では、何が原因なのか?、を説明して下さい!』
『●2011年の『X年後』:星北斗座長「現時点で
放射線影響は考えにくい」…なんて気安く発言して大丈夫?』
『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016022702000152.html】
【社説】
フクシマで考える(中) 起きた事実を見つめよ
2016年2月27日
福島原発から北西に十四キロ、避難指示で居住制限区域とされた福島県南相馬市 小高区と浪江町にまたがる「希望の牧場ふくしま」。牛が草をはんでいる。
五年前の原発事故直後、畜産農家の吉沢正巳さん(61)は、放射線被ばくした三百二十頭の黒毛和牛を殺処分するよう政府から求められた。悩んだ末に、生かすことを選んだ。なぜなのか。
「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」
経済動物としての意味を失っても、放射能汚染の検証に役立てようとした吉沢さんの判断は正しかったようだ。一年後、約二十頭の体に白い斑点が出た。水素爆発の時に放出されたセシウムが体内から検出された。原発に近い大熊町の牧場でも、五十頭の牛のうち十頭に斑点が出ている。
長い畜産生活で初めて見る。この異常が被ばくと関係があると考え、農林水産省に調査を求めたが「原因は不明」。今も国立大の研究チームが牛の血液を採取したり、首輪につけた計器で放射線量を測定したりしているが、吉沢さんには解明に消極的だとも映る。
「いつまで生かしておくんだ」と、同業者の非難めいた声も聞こえてくる。吉沢さんには言いたくなる気持ちが分かるのだという。原発事故は牛を殺処分した者と、しなかった者と、命を扱う仲間をも分断してしまったのだ。
被災地の内外で原発事故の記憶の風化が進む。被ばく牛は復興の邪魔者ではない。事実を見つめよと、人間たちに問いかける生き物たちの象徴ではないか。
子どもたちの間では甲状腺がんが増えているが、県の調査班は放射能の影響を否定するばかりだ。原発のちりは広い範囲に降った。原因の究明は進むのか、将来への不安を声にも出せず苦しんでいる子どもは各地にいる。
放射能汚染が生命にもたらす影響はまともに調査されているとはいえない。そんな状況で原発再稼働は進んでいる。逆戻りさせてはならない。起きた事実と向き合うのは将来の世代に対する大人たちの責任である。 (佐藤直子)
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016030602000127.html】
原発関連死1368人に 本紙集計 1年で136人増
2016年3月6日 朝刊
東京電力福島第一原発事故で避難した後、病状や体調が悪化して死亡した人を、本紙が独自に「原発関連死」として福島県内の市町村に取材したところ、二〇一一年三月十一日の発生後から、総数は少なくとも千三百六十八人になったことが分かった。昨年三月の調査から一年間で百三十六人増えた。事故から五年近い今も約九万九千人の県民が県内外で避難生活を送り被害は拡大を続けている。 (原発関連死取材班)
同県内の各市町村は、東日本大震災の直接の犠牲者だけでなく、避難生活の影響による死亡も「震災関連死」と認定し、災害弔慰金(最高五百万円)を支給。各市町村の弔慰金申請資料に「原子力災害の避難中の死亡」などの項目があり、本紙はこれらをもとに原発関連死を集計した。
県内の市町村が認定した震災関連死は四日現在で二千二十八人。このうち67%が原発関連死にあたった。
福島第一原発が立地する大熊、双葉両町などを含む双葉郡は原発被害が大きく、原発関連死は昨年三月十一日と比べ、浪江町が二十一人増の三百八十人、富岡町が四十五人増の三百三十六人、双葉町が十二人増の百四十人となっている。
いわき市は震災関連死者が百三十一人いるが、原発を理由とした死者数を把握していない。南相馬市は本紙の取材に、震災関連死した四百八十五人のうち、この一年間に増えた十六人全員が原発事故による避難者と答えたが、昨年三月以前については、原発避難者かどうかの統計はないという。
ただ、両市の担当者は、これまでの震災関連死者について「多くは原発避難者」と話しており、この分を加えると原発関連死の割合はさらに増える。
震災から五年近くが経過し、震災関連死の申請が認められない例も増加。認定率は今年一月末で76・7%となった。
宮城県の震災関連死は九百二十人(一月末現在)、岩手県は四百五十八人(同)。福島県の震災関連死は二千人を超え突出しており、原発事故の影響が大きい。
本紙は一三年三月から定期的に原発関連死を集計している。
<震災関連死と原発関連死> 避難生活での体調悪化など震災の間接要因による死亡を市町村が「震災関連死」と認めれば、最高500万円の災害弔慰金が遺族に支払われる。審査の統一基準はない。死後いつまでに申請しなければならないという決まりはないため、過去1年間に認定された人でも、亡くなったのは数年前というケースも多い。
本紙は震災関連死のうち、原発事故での避難の影響で病気が悪化するなどして死亡した人の数を、各自治体に弔慰金申請書類などを調べてもらい、原発関連死として集計している。
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