東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017042702000140.html)。
《<捨てる。/捨てない。/忘れる。/忘れない。/戻る。/戻れない。/帰りたい。/帰れない。/遠い。/近い。/どうする。/どうしようもない。/陽炎の/向こうに。/ゆれて見える。/わが故郷。>▼…根本昌幸さん…》。
『●今村雅弘復興相、「本人の責任」
「裁判でも何でもやればいい」と…「死の町」にした者こそ糾弾されるべき』
『●今村雅弘復興相「問題は激高よりも
「自主避難は自己責任」発言」…ココで「自己責任」論に出くわすとは…』
「自主避難」を強いられている「区域外避難」者の皆さんをはじめ、散々、福島の皆さんに対する失言という名の本音を披露してきた今村雅弘復興相が、ようやく辞任しました。遅すぎます。人には責任を求める割には、御自分は? さらに、パンツ大臣に次いで、今村元復興相を指名したアベ様の「任命責任」も問われて当然でしょう。また、二階俊博自民党幹事長による今村氏擁護、マスコミ批判の記者会見での、キレぐあいは見ていて哀れを感じました。氏は大丈夫なのでしょうか? 心配になりました。
「言論の府にいる資格」はあるのでしょうか? 自公お維には、そういう疑いのある方々ばかりだ。大臣の辞任ではなく、アベ様が大見得・啖呵を切ったように「間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」べきだ。
一方、何の問題も解決していない東電核発電人災により「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」…電力会社、原子力「寄生」委員会、アベ様…「原状回復」して見せて下さい。
『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。
処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』
『●「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」…電力会社、
原子力「寄生」委員会、アベ様、「原状回復」して見せて』
「「国破れて、山河も無し…」。九州電力や関西電力などの電力会社、
原子力「ムラ寄生」委員会、アベ様ら自公議員の皆さん、
「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」を抱く人々が帰郷できるように
「原状回復」して見せて下さい。核燃料サイクルに希望の光を持ち、
核発電所を再稼働することを望むのならば。でも、それは、「原状回復」した後だ。
同コラムに、以前、紹介された根本昌幸さんの「柱を食う」が印象に残る」
『●「こういうふうにした者たち」とは誰だ?……
東京電力原発人災の自覚無き犯罪者たち』
《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
根本昌幸さんの「柱を食う」である▼詩は続く。
<この写真は自分を戒めるために/
離さずに持っているのだ/
とも言った。/
これはどういうことなのだ。/
牛よ/
恨め恨め/
憎き者を恨め/
お前を飼っていた者ではない。/
こういうふうにした者たちを>》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017042702000140.html】
【コラム】
筆洗
2017年4月27日
<捨てる。/捨てない。/忘れる。/忘れない。/戻る。/戻れない。/帰りたい。/帰れない。/遠い。/近い。/どうする。/どうしようもない。/陽炎の/向こうに。/ゆれて見える。/わが故郷。>▼これは、福島県相馬市に住む根本昌幸さん(70)の詩集『荒野に立ちて』に収められた詩「わが故郷」だ。その故郷・浪江町は原発事故で全町避難を強いられた▼今春、避難指示は解除されたが、家は荒れ、先祖代々耕してきた田に汚染土を詰めた袋が積み上げられている。捨てる。捨てない。戻る。戻れない。この一つ一つの句点に、区切ることができない心の揺れが凝縮しているのだ▼だが、句点一つの重みも分からぬ人が復興相を務めると、こんな言葉が飛び出す。「古里を捨てるというのは簡単」「(震災が起きたのが)まだ東北で、あっちの方だったからよかった」▼ついに辞任に追い込まれたが、自民党の幹事長が「人の頭をたたいて血を出したっていう話じゃない」と擁護するような発言をしたという。時に刃物より危険な言葉の力が分からぬのなら、言論の府にいる資格が問われよう▼根本さんは、こういう詩も書いている。<人が人を/虫けらや獣のような/扱いをしたとき。/言葉はすくっと/立ち上がるだろう。/そして人に向かって行くだろう…>。政治に求められるのは、そんな言葉ではないのか。
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016031102000133.html)。
《震災があり、原発事故が起き、たくさんの人が死んだ…原発事故により、先祖代々何百年も暮らしてきた里から離れて五年。根本さんが重ねてきたのは、そういう歳月だ…▼巨大な力に振り回されての逃避行。帰りたいのに帰れぬ望郷の念》。
『●田中正造「「私欲と奸悪」が原因の人災」』
『●「怒」、九州電力川内原発再稼働というパンドラの箱:
国破れて、山河も無し・・・となってもいいのか?』
『●何もなかったかのように、原発回帰を加速する自公政権:
いま、引き返さなくていいのか?』
東京電力核発電人災から5年。「国破れて、山河も無し…」。九州電力は関西電力などの電力会社、原子力「ムラ寄生」委員会、アベ様ら自公議員の皆さん、「帰りたいのに帰れぬ望郷の念」を抱く人々が帰郷できるように「原状回復」して見せて下さい。核燃料サイクルに希望の光を持ち、核発電所を再稼働することを望むのならば。でも、それは、「原状回復」した後だ。
同コラムに、以前、紹介された根本昌幸さんの「柱を食う」が印象に残る。
『●「こういうふうにした者たち」とは誰だ?……
東京電力原発人災の自覚無き犯罪者たち』
《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
根本昌幸さんの「柱を食う」である▼詩は続く。
<この写真は自分を戒めるために/
離さずに持っているのだ/
とも言った。/
これはどういうことなのだ。/
牛よ/
恨め恨め/
憎き者を恨め/
お前を飼っていた者ではない。/
こういうふうにした者たちを>》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016031102000133.html】
【コラム】
筆洗
2016年3月11日
<いつもと変わらない/
朝がくる。/
けれど今日は新しい朝なのだ。/
おめでとうございます/
どこかで誰かの声がする。/
けれど私は言わない>。
福島の詩人・根本昌幸さん(69)の詩集『荒野(あらの)に立ちて』に収められた一節だ。震災があり、原発事故が起き、たくさんの人が死んだ。だからおめでとうとは言わない、と詩人はうたう▼
<新しい朝に/
太陽に向かって/
今年は良いことが必ず/
ありますように と/
祈るだけだ。/
頭をさげて/
手を合わせるだけだ>。
原発事故により、先祖代々何百年も暮らしてきた里から離れて五年。根本さんが重ねてきたのは、そういう歳月だ▼根本さんの妻でやはり詩人の、みうらひろこさん(73)は事故直後、幼いころの体験を突然思い出したという。先の見えぬ避難が、終戦直後の中国での逃避行で弟を失った時の記憶を呼び戻したのだ▼巨大な力に振り回されての逃避行。帰りたいのに帰れぬ望郷の念。ひろこさんは、そんな思いを住民が消えた街の郵便ポストに語らせた。「ここは避難区域のため このポストは使用禁止です」との張り紙で口を塞(ふさ)がれたポストだ▼
<私は届けることが出来ません/
誰にも思いを届けられません/
私は届けたい…/
悲しみや悔しさややりきれなさと/
張り裂けそうな心の便りを/
届けたい 届けたい 届けたい>
▼そんなポストが今日も立ち続けている。
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