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●株価暴落…政府・首相はどう責任? 《「取るわけがない。裏金問題でさえ、自民党はうやむやにするのだから」「政府が勧めているのはばくちと同じ」》

2024年08月12日 00時00分41秒 | Weblog

[↑ ※「サルまで怒る 自民の腐敗」(週刊金曜日 1454号、2023年12月22日・2024年01月05月合併号)]


(2024年08月08日[木])
誰が儲け、誰が損したのか?
 《金融教育》? 《金融経済教育の充実》?? 壺神様のドアホノミクスの失敗を認めることが先決。キシダメ首相の腹案が《金融関係者の助言を受けやすくする割引クーポンの配布だ》そうですよ!

   『●「大切なものは決してお金に換えてはいけない」:
       「宇沢弘文氏が蛇蝎の如く嫌った新自由主義」
   『●《下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま》
        …《新しい資本主義》ならぬ、〝新しいトリクルダウン理論〟か?
   『●東京新聞【<社説>新しい資本主義 「分配」は掛け声倒れか】
     《岸田へ投資を》…「インベスト・イン・キシダ・DEATH」ではねぇ…
   『●《「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に
     浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている》…国葬強行、〝番号〟強制…
    「《約束したことに着手せず新しいことに飛びつくが1年》。
     《何もしない男だよね》《煮え切らない男》(狙撃兵)。国会で
     審議することも無く、国葬強行、〝背番号〟を強制…。壺神様の
     ドアホノミクスを後生大事にし、経済政策はゼロ。堕ちる一方の
     ニッポン。まずは、自公お維コミ議員のオデコに〝番号〟を
     シール貼りして見せてくれ。」

 (狙撃兵、2022年10月18日)《ところで、大風呂敷を広げた「新しい資本主義」とやらは、蓋を開けてみると「貯蓄から投資へ」という従来の路線を踏襲しただけであり、政府をして富の分配であったり大胆な資本主義体制の手直しをするわけでもなく、自己責任で国民一人一人の虎の子である金融資産を投資に振り向けろというだけであった。それは「新しい資本主義」でもなんでもなく、金融資本主義とか強欲資本主義といわれるマネーゲームの只中に素人を投げ込み、金融資本がごっそり国民の資産を剥ぎ取っていくスキームである。そのさいよく耳にする「資産運用しないとジリ貧で老後に困るぞ!」の圧たるや、統一教会が「サタンに取り憑かれて地獄に落ちるぞ」と恫喝して信者から資産を巻き上げていくのと変わらないような気もして、まったく「丁寧」か「乱暴」かなんて、この世の中いい加減なものだとつくづく思う。「新しい資本主義」に始まり「丁寧な説明」――。岸田文雄の宙に浮いた言葉の欺瞞性は見透かされている。 吉田充春》。
 「NISA(つみたてNISAまたは一般NISA)」だの、「個人型確定拠出年金iDeCo」だの…ブログ主は、以下の斎藤貴男さん言葉をよ~く噛みしめておくべきだと思っている。

   『●(狙撃兵)《その死を呼び寄せた原因が反日カルト組織である統一教会と
     ズブズブだった関係にあり…なぜ「ファザームーン」みたく神格化…?》
   『●「君はドアホノミクスを信奉するのか」、キシダメ君? 軍事費倍増
     =《赤字国債の乱発、社会保障のさらなる削減、消費税の大増税…》
    【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/岸田政権が打ち出した
     「1億総株主」構想 愚かすぎる国に経済成長などあり得ない】

 斎藤貴男さん《呆れたのは、これが岸田政権の看板「新しい資本主義」の、そのまた目玉とされた「所得倍増」を掲げている点だ。総裁選で連発された「分配」の理念など影も形もなく下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま。新しくも何ともない、ただ単に資本主義の最も卑劣な部分の拡大再生産でしかありはしない。あえて言う。株に手を出して無事で済むのは大金持ちだけだ。億以下の資金しかない客を「ゴミ」と呼び、手数料稼ぎの金ヅル扱いする証券マンや、それで破滅した人々を私は嫌というほど見た》。

 《下々のカネを、富める者と巨大資本にシフトさせたい本音があからさま》(斎藤貴男さん)。《新しい資本主義》ならぬ、〝新しいトリクルダウン理論〟ということか? 新しい「馬とスズメ理論」。こんな「金融経済教育」なんて必要ない。浜矩子さん《だが、実はもっと怒りを向けるべきことがあった。それは、国家戦略のために人々のなけなしの資産を活用しようという考え方である。リスク投資にシフトさせることで、資産所得を増やさせておく。そして、その果実を成長戦略のためにお役に立てる。そのための金融経済教育なのである。これは金融経済教育ではない。金融経済洗脳だ》。
 再度、(2022/12/13 17:00)AERAのコラム【浜矩子「資産所得倍増プラン案は金融経済教育ではなく、金融経済洗脳だ」】(https://dot.asahi.com/aera/2022121200044.html)によると、《だが、今回の文書をみると、どうも、筆者の理解は間違っていたようである。この構想は、日本家計の懐を少しでも温かくしたいという思いに基づいたものではない日本家計が現金と預貯金ばかりにしがみついていないで、株式や債券などのリスク資産の保有にもっと踏み込むのことによって、成長資金が企業部門に回るようにする金融ビジネスの活性化を実現する。ここに狙いがあるようだ。その実現に向けて、人々のリスク投資アレルギー解消を図る。そのための金融経済教育らしい。戦略的に人々をリスク投資に誘導する。それが、政府のいう金融経済教育なのである》、《だが、実はもっと怒りを向けるべきことがあった。それは、「国家戦略」のために人々のなけなしの資産を活用しようという考え方である》。

 石井紀代美白山泉両記者による、東京新聞の記事【岸田首相の「貯蓄から投資へ」でNISAを始めたら…大暴落 投資初心者のリスク管理はどうすれば?専門家が指南】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/345504)。《5日の東京株式市場で日経平均株価(225種)は大幅続落した。前週末比の終値の下げ幅は4451円28銭と、1987年の米国株式市場の大暴落「ブラックマンデー」翌日の3836円を上回り、史上最大となった。政府が「貯蓄から投資へ」を推し進める中、新しい少額投資非課税制度(NISA)が始まってから初めての「大暴落」となった。NISA口座の開設数が増える中、不安を感じる投資初心者も多い。専門家は、投資の心構えとして長期的な視点の必要性に言及する。(石井紀代美白山泉)》。

 山田雄之西田直晃両記者による、東京新聞の記事【こちら特報部/火に油注ぐつもり? 株乱高下のさなか投資「助言クーポン」を提案する岸田政権 「金融教育」か「詐欺的政策」か】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/345729?rct=tokuhou)。《今回の株価暴落であらわになった投資のリスク。仮に元本割れなどが生じた場合、政府や首相はどう責任を取るのか佐高さんは「取るわけがない裏金問題でさえ、自民党はうやむやにするのだから」と即答し、こう強調する。「政府が勧めているのは、ばくちと同じ。必ず利益を得られるわけではない。疑う必要がある」》、《◆「リスク大きすぎ 詐欺的政策 …淑徳大の金子勝客員教授…その上で「政府が年金政策などで失敗しても責任を取らず生活設計を国民の自己責任にすり替えてきたのが根本的な問題だ」と続け、こう唱える。「家計の投資に頼るより、もっとやるべきことがあるはずだ。重要なのは中小企業などの賃金を増やし、消費を喚起する分配政策だろう」》。


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https://www.tokyo-np.co.jp/article/345729?rct=tokuhou

こちら特報部
火に油注ぐつもり? 株乱高下のさなか投資「助言クーポン」を提案する岸田政権 「金融教育」か「詐欺的政策」か
2024年8月7日 12時00分

 東京株式市場が揺れている。5日の日経平均株価は終値の下げ幅が4000円超と過去最大を記録。と思えば6日は大きく反動する形に。投資家の間に困惑が広まるが、こんな難局に向かうタイミングで岸田文雄首相はある腹案を示していた。金融関係者の助言を受けやすくする割引クーポンの配布だ。今後が不透明な状況で本当に役立つのか。(山田雄之西田直晃

     (金融経済教育推進機構を視察し、
      関係者らと意見交換する岸田首相)


◆「2000万円は損したかな」

 乱高下する東京株式市場。投資家らはどう受け止めるのか。6日昼ごろ、東京駅周辺で聞いてみた。

 全資産の8割を投資に充てるという東京都中野区の男性会社員(46)は開口一番、5日の暴落に触れ、「『落ちる』とは言われていたけど、ここまでとは」と驚きを口にした。「ダメージは大きいけど、国内外に投資を分けていたのでまだ助かった」とも。

 「2000万円は損したかな」。淡々と話すのは千葉県船橋市の男性(69)。20銘柄の株を保有し、先週からの下落で含み損を抱えた。暴落を見てすぐ、手元の現金を確認したという。「一喜一憂しちゃいけない。安くなった今が買い時」

     (終値で過去最大の下げ幅を更新した日経平均株価を示す
      モニター=5日、東京都中央区で(布藤哲矢撮影))


◆「知識がないし対処できない」

 高校生と大学生の子どもを育てる福島県いわき市の石井久美子さん(52)は2年前から少額投資非課税制度(NISA)を利用する。「私は数万円だからいいが、上限額まで投資している同級生は悲鳴を上げていた」と明かす。「物価高もあり、子育て世代は給与だけでは無理。国は投資を手放しで勧めるけど、結局は自己責任だから勉強しないと」とつぶやく。

 千葉県成田市の会社員女性(35)は、投資に関しては元本保証型の商品を持つ程度という。6日は株価が急上昇したものの「知識がないし、こんな株価の乱高下は対処できない」。

     (官邸に入る岸田首相=6日、東京・永田町で(佐藤哲紀撮影))


◆投資の旗振り役・自公政権

 ここ最近の東京株式市場は荒れている。5日の日経平均株価は、前週末の終値より4451円28銭安い3万1458円42銭となり、下げ幅は過去最大に。1987年の米ニューヨーク株式市場の株価暴落「ブラックマンデー」が起きた際を上回った。ところが6日は一転、3217円04銭高い3万4675円46銭で取引を終え、上げ幅で過去最大を記録するに至った。

 株価が乱高下する中、投資を巡って困惑が広がるが、その投資の旗振り役となってきたのが自公政権だ

 かねて「貯蓄から投資へ」とのスローガンを国が唱える中、自民党は2022年、日本の家計の資産は欧米より預貯金の割合が高いとし、投資を促して消費拡大や経済成長を目指そうと「1億総株主」との概念を打ち出した。自公政権は今年1月、投資できる金額や期間を拡充した新NISAを始め、国民の投資熱をあおった

     (賃上げなどを訴えるデモ行進)


◆「老後2000万円問題」

 評論家の佐高信さんが思い返すのは、2019年に金融庁の審議会がまとめた報告書。「夫婦で老後を送るには年金以外に2000万円が必要」と記し、猛反発を受けて撤回に追い込まれた文書だ。「投資を促す流れは変わっていない。国が経済政策で失敗して物価高などを招いたにもかかわらずだ。国民に自己責任論を押しつけている」と指摘する。

 今回の株価暴落であらわになった投資のリスク。仮に元本割れなどが生じた場合、政府や首相はどう責任を取るのか。

 佐高さんは「取るわけがない裏金問題でさえ、自民党はうやむやにするのだから」と即答し、こう強調する。「政府が勧めているのは、ばくちと同じ。必ず利益を得られるわけではない。疑う必要がある」

     (金融経済教育推進機構を視察し、職員の前で訓示する
      岸田首相=東京都中央区で)


◆投資促進に前のめりな岸田首相

 株価は今月2日の段階で荒れ模様をうかがわせる展開を見せていた。同日の東京株式市場の日経平均株価は、前日比2216円63銭安の3万5909円70銭。この時点ではブラックマンデーのころに次ぎ、歴代2番目の下げ幅だった。

 そんな折でも投資促進に前のめりなのが岸田首相。2日にあった金融経済教育推進機構J-FLECの立ち上げ式では「家計の資金が成長投資に向かい、企業価値の向上が家計に還元される。このためには金融経済教育の充実が不可欠」と強調。教育の一例に挙げたのが、投資初心者を対象とした機構の認定アドバイザー制度だった。

 企業や学校での金融教育も担う機構。政府や日銀、全国銀行協会などの出資で4月に発足した。認定アドバイザーには、証券アナリストやファイナンシャル・プランニング(FP)技能検定2級以上といった資格取得者が選定され、個別の有料相談に応じる。


◆投資相談料割引のクーポン券?

 相談額は「市場の原理が働く」(担当者)として、個々のアドバイザーに委ねられているが、日本FP協会の業界調査によると、1時間当たりの相場は7000〜8000円と見込まれる。

 岸田首相は2日、認定アドバイザーの利用を促すべく「秋には相談料を最大8割引きとするクーポン券の配布をぜひ実施していただきたい」とも提案した。

 機構によると、希望者に配る予定で、有料相談の費用が1時間当たり8000円までは8割引きに。1人1回計3時間分使える。相談時には、投資にまつわる制度を説明し、資産運用の手法も助言する。担当者は「既に各地で相談に応じている専門家がおり、投資を考え始めた人の使い勝手を格段に向上させる」と強調する。割引の原資は「設立主体それぞれの分担金」で、一部は税金でまかなわれる

     (金融経済教育推進機構を視察し、
      関係者らと意見交換する岸田首相(中央右))


◆国のねらいは「有料相談というビジネスの活性化」?

 では、株価の見通しが不透明な中、「認定アドバイザーの助言」「利用促進のためのクーポン」は役に立つのだろうか

 経済ジャーナリストの荻原博子さんは「今回の乱高下では、投資しないと老後が大変と追い立てられた人が、びっくり仰天した。有料相談の8割引きは歓迎されるかもしれない」と前置きしつつ、「投資に必勝法はない。『分散投資や長期投資は安心』と言いはやされても、想像できない出来事は常に起こり得る」と過信にくぎを刺す。

 「投資を推奨する旗を国が振るさなか、認定アドバイザーは中立的に助言できるのか。認定アドバイザーは画一的な判断を押し付けず、投資しない選択肢も提示できるか

 さらに「金融経済教育とは投資の利点と欠点を知り、自分で判断できる能力を養うもののはずだ」と語り「国がやろうとしているのは、有料相談というビジネスの活性化。金融業界のメリットばかりを考えていないか」といぶかしむ。


◆「リスク大きすぎ 詐欺的政策」

 淑徳大の金子勝客員教授(財政学)は「今の投資市場には外資マネーがはびこり、コンピューターを活用した先物取引を軸にもうけるファンドが主導する」と難局に置かれた現状について解説し「一般投資家にもっとカネをつぎ込めと促す割引クーポンの発行は、荒波を切り抜けた人だけが得をすればいいという詐欺的政策だ。リスクが大きすぎ、翻弄(ほんろう)されるのが目に見えている」と危ぶむ。

 その上で「政府が年金政策などで失敗しても責任を取らず、生活設計を国民の自己責任にすり替えてきたのが根本的な問題だ」と続け、こう唱える。「家計の投資に頼るより、もっとやるべきことがあるはずだ。重要なのは中小企業などの賃金を増やし、消費を喚起する分配政策だろう」


◆デスクメモ

 投資したい人はやればいいと思うが、投資をためらう人がいるのもまた事実。最近の株価の乱高下を目の当たりにし、改めてそう感じた人も多いのでは。なのにクーポンまで使い「投資、投資」と勧められても…。「この道しかないと言わんばかりに傾倒する真意を探りたくなる。(榊)


【関連記事】株乱高下「投資やってないし関係ない」わけじゃない…プロの見方は 6日は回復したけど 年金にも影響が?
【関連記事】「不安しかない」高校生が頑張る「お金の増やし方」の授業 導入2年、記者が見た手探りの教育現場
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●東電核発電人災の被害者が「私たちは生きている限り、原発の時代を背負ったということ」と強調、一方、政府や電力会社は核発電の継続と…

2022年12月28日 00時00分28秒 | Weblog

[※↑ 双葉町で牧場経営していた鵜沼さんがキクハナと再会希望の牧場にて (報道特集 2021年03月06日[土])]

 (2022年12月13日[火])
吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」》《「…寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、命の扱い方とか原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを維持する」》…被ばくした《牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》。
 久間木聡記者による、東京新聞の記事【「被ばく牛」飼育 福島の吉沢さん 滑川で講演「生きている限り 原発の時代背負う」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/215355)によると、《東京電力福島第一原発の事故直後から、被災地に取り残された「被ばく牛」の飼育を福島県浪江町で続ける吉沢正巳さん(68)が六日、埼玉県滑川町の「古民家ギャラリーかぐや」で講演した。「市場に出ない牛たちを通して人間は命をどう扱うのかという問題を、これからも考えていきたい」などと強調した》。

   『●大飯原発再稼働撤回に向けて、この熱気を見よ!
   『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている
        牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ
    「(OurPlanet-TV、…)では、「浪江町で酪農を
     経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の
     原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいって
     しまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。
     言い訳をしてる。ごまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」
     と力強く話した」そうだ」
    《被ばく牛と生きている牧場主の声を聴いてほしい!
     ドキュメンタリー映画の『フタバから遠く離れて』をみて以来、
     気にかかっていた人がいた。それは浪江町で300頭の牛を一人で
     飼っている牧場主の吉沢正巳さん(写真)のことだ》

   『●終わらない原発人災の影響:
      「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ…」
   『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば
             証拠は消え、事故はなかったことにされる」
    「《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
     根本昌幸さんの「柱を食う」である》… 《/牛よ/恨め恨め/
     憎き者を恨め/お前を飼っていた者ではない。/
     こういうふうにした者たちを》。そして、《福島県いわき市の
     芳賀稔幸さんの「もう止まらなくなった原発」だ》…
     《失ったものは永遠に帰っては来ない/元通りに出来ないはずだのに
     /責任をはたすって?/何の責任をだ/一体責任って何だ?》」

   『●希望の牧場・吉沢正巳さん「この牛たちを見て、命の扱い方とか、
     原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい」
    「佐藤哲紀記者による、東京新聞の記事【警戒区域で生き残った牛1頭が
     問う「生きるとは…」 福島県浪江町「希望の牧場」】」
    《福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん…
     吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は
     経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある
     餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食って
     くそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、
     命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考える
     きっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを
     維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》

 繰り返します、何度でも。
 国や東電のデタラメな所業に対する答えは簡単だ、責任をもって東電や政府が「原状回復」して見せればよいだけ。元の姿に完全に戻してくれれば良いだけ。責任を果たして下さればよいだけ。《原状回復》して見せてくれれば、喜んで皆さんは元の福島の生活に戻られるでしょうよ。それに、そもそもこんな核発電人災などなければ、《福島を出た人は誰もいなかった。東京電力核発電人災、決して自主避難者の《自己責任》ではない…「原発事故がなければ福島を出た人は誰もいない」。

   『●《「知っている町はどこかに行ってしまいました。返してください!
     10年前を!」。故郷をめちゃくちゃにされたことへの怒りは深かった》
   『●武藤類子さん《本来ならその人たちにとってもこの10年、まったく
     違った時間があったはず…原発事故は、その時間を奪ってしまった》
   『●核発電の《オープンな議論を通じて国民の幅広い理解を得ることが
     不可欠》? まずは福島を《原状回復》して見せてくれ、議論はそれから
   『●キシダメ首相は《原発の運転期間の延長に加え》《新増設や建て替えの
      検討を明言したのは初めて》――― 命名・次世代革新炉「キシダメ」
   『●《「電力が足りないから原発だ!」というのがいかに愚かなことか。
     『原発をとめた裁判長』を見れば誰でもわかる。是非ご覧いただきたい》
   『●祝島…《調停を申し立てた側の中電が「法律論争をするつもりはない」
     といって議論を避け、調停は不成立…法律論争は不利と判断したから》
   『●《「原発ができれば町が活性化する」という空疎なスローガンのもとで、
     町の基幹産業…漁業…など生産振興や生活の向上をめざす活動は停滞》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/215355

「被ばく牛」飼育 福島の吉沢さん 滑川で講演「生きている限り 原発の時代背負う」
2022年11月22日 06時57分

     (「私たちは原発の時代を背負った」と訴える吉沢さん
      =埼玉県滑川町で)

 東京電力福島第一原発の事故直後から、被災地に取り残された「被ばく牛」の飼育を福島県浪江町で続ける吉沢正巳さん(68)が六日、埼玉県滑川町の「古民家ギャラリーかぐや」で講演した。「市場に出ない牛たちを通して人間は命をどう扱うのかという問題を、これからも考えていきたい」などと強調した。

 吉沢さんが運営する「希望の牧場」は、福島第一原発の北西約十四キロの場所にあり、広さは三十ヘクタールほど。国の決めた殺処分に同意せず飼育を続け、現在は約二百頭の和牛を飼っている。

 吉沢さんは、町の大半が帰還困難区域浪江の現状を「住み慣れた家を失い、昔からあった小中学校も閉校するなど、自分たちのルーツに関わる問題に直面している」と指摘。帰還できずにいる人々が、さまざまな形で心に傷を負っていることにも理解を求めた。

 東電が来年春ごろからの開始を目指す福島第一原発の処理水海洋放出にも言及しつつ「私たちは生きている限り、原発の時代を背負ったということ」と強調。その上で「原発の時代を乗り越えるためどうするかちゃんとした議論をすべきですその実力や覚悟が問われているんじゃないでしょうか」と訴えた。(久間木聡)
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●希望の牧場・吉沢正巳さん「この牛たちを見て、命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい」

2021年03月12日 00時00分59秒 | Weblog

(20210223[])
佐藤哲紀記者による、東京新聞の記事【警戒区域で生き残った牛1頭が問う「生きるとは…」 福島県浪江町「希望の牧場」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/87449)。


[※↑ 双葉町で牧場経営していた鵜沼さんがキクハナと再会希望の牧場にて報道特集 2021年03月06日[土])]


 《福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん…吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食ってくそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた》

   『●「あれだけの事故を起こして被害を出して、
      だれか1人でも責任とってやめたか。申し訳ないと謝罪したか」
   『●東電核発電人災から10年: あの人災から何の教訓を得ることもなく、
     何も変わらないニッポン…核発電〝麻薬中毒〟から抜け出せないまま

 責任をもって東電や国が「原状回復」して見せてくれよ! 10年経ちましたよ…。

 東京電力核発電人災から10年。あの人災から何の教訓を得ることもなく、何も変わらないニッポン。民主党政権末期・野田政権、アベ様・カースーオジサンによる《悪夢のような》、〝地獄〟の自民党政権は、核発電〝麻薬中毒〟から抜け出せないままです…。

 10年経って、何の進展もないし、何も解決していない。「事故はなかったことにされた」も同然な現状 ――― 『吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば証拠は消え、事故はなかったことにされる」』。

   『●大飯原発再稼働撤回に向けて、この熱気を見よ!
   『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている
        牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ
    「(OurPlanet-TV、…)では、「浪江町で酪農を
     経営していた「希望の牧場」の吉沢正巳さんは、「政府は福島の
     原発事故を過去のものとして蓋をして、再稼働でばんばんいって
     しまう。今回の事故で誰が責任をとっているのか、皆逃げている。
     言い訳をしてる。ごまかしてる。嘘ついている。もうたくさんだ。」
     と力強く話した」そうだ」
    《被ばく牛と生きている牧場主の声を聴いてほしい!
     ドキュメンタリー映画の『フタバから遠く離れて』をみて以来、
     気にかかっていた人がいた。それは浪江町で300頭の牛を一人で
     飼っている牧場主の吉沢正巳さん(写真)のことだ》

   『●終わらない原発人災の影響:
      「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ…」
   『●吉沢正巳さん「被ばく牛は原発事故の生き証人。処分すれば
             証拠は消え、事故はなかったことにされる」
    「《福島原発事故で故郷の町を奪われ、避難生活を強いられる
     根本昌幸さんの「柱を食う」である》… 《/牛よ/恨め恨め/
     憎き者を恨め/お前を飼っていた者ではない。/
     こういうふうにした者たちを》。そして、《福島県いわき市の
     芳賀稔幸さんの「もう止まらなくなった原発」だ》…
     《失ったものは永遠に帰っては来ない/元通りに出来ないはずだのに
     /責任をはたすって?/何の責任をだ/一体責任って何だ?》」

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/87449

警戒区域で生き残った牛1頭が問う「生きるとは…」 福島県浪江町「希望の牧場」
2021年2月22日 12時00分

     (肉用牛に交ざり、餌を食べる「いちご」。
      「牛は餌食ってる時が一番いい顔するんだ」と
      吉沢さんは言う=福島県浪江町の
      「希望の牧場・ふくしま」で(佐藤哲紀撮影))

 朝の牛舎で黒毛和牛などが並ぶ中、1頭だけ白黒模様の牛が目を引く。牧場内唯一のホルスタイン「いちご」がのんびりと餌の時間を待っている。

 東京電力福島第一原発から北西約14キロに位置する福島県浪江町の「希望の牧場・ふくしま」。代表の吉沢正巳さん(66)が飼育していた肉用牛は原発事故で放射性物質にさらされ、出荷できなくなった。原発から半径20キロ圏内の警戒区域(当時)に位置するため、国からは殺処分を求められたが吉沢さんは拒み、牛の世話を続けている

 吉沢さんによると、いちごは警戒区域内で生き残った最後のホルスタインだという。原発事故後、同牧場からほど近い南相馬市の酪農家の牛舎で保護された。牛舎には餓死と思われる十数頭の死骸が残り、他に生きた牛はいなかった。

 3月15日ごろに生まれたことから、いち(1)ご(5)と名付けられた。この3月で10歳。「うちに来たときは小さい体でビクビクしていた。立派に成長したけど、気弱な性格はあまり変わってない。何年も生きてほしい」と願う。

     (いちご(右端)や出荷されることのない肉用牛250頭が
      暮らす「希望の牧場・ふくしま」の牛舎=福島県浪江町で)

 吉沢さんは自身のことをベコ(牛)屋と呼ぶ。「ここにいる牛は経済的には意味がない。けれど生きるってことに意味がある餓死もせず、殺処分もされず、生きてきた。これからも餌食ってくそたれて、寿命までここで暮らす。この牛たちを見て、命の扱い方とか、原発があるというのはどういうことかを考えるきっかけになってほしい。3・11を風化させないためにもここを維持する」。牛と共に生きる覚悟を決めたベコ屋の意地が見えた

 「希望の牧場・ふくしま」では見学者の受け付けを随時行っている。詳細は公式ブログで。 (写真と文・佐藤哲紀

【関連記事】飯舘牛、8年ぶり復活 震災後初出荷 福島復興に追い風
【関連記事】<ふくしまの10年・牛に罪があるのか>(1)名士 まさかの反乱
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●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?: 自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い

2015年09月19日 00時00分08秒 | Weblog


東京新聞の2つの記事【強行採決再び 安保法案 参院委で可決】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091802000123.html)、
【今こそ言わねばならないこと 有識者6人の論点】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091802000122.html)。
最後に、東京新聞の社説【「違憲」安保法制 憲法を再び国民の手に】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015091802000133.html)。

 冒頭に結論を先に述べます。
 本ブログのタイトルからは読み取りづらいのですが、後述するように、『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持を示す2015年9月18日付【社説】 【「違憲」安保法制 憲法を再び国民の手に】をご覧頂きたい、ということが結論です。末尾の引用記事。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
     「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」

   『●国会をサボったアベ様……でも、国会に居たら居たで、
               「ヤジ=自席発言」「息吐く様に嘘つく」……



 《参院特別委員会で与党と次世代、元気、改革の三野党の賛成多数で可決された…鴻池氏が委員長席に戻った直後、与野党の議員が周辺に集まり、もみ合いになった。混乱状態の中、自民党理事の合図に合わせ、与党の委員らが起立を繰り返した》……。

 「憲法の制定権は主権者である国民に」、その「国民を置き去りにした状態で法秩序の連続性を破壊する行為を、法学的には「クーデター」と呼ぶ」。その第3幕を、参院特別委員会で目の当たりに。あれで「採決」? どこが「可決」?? Mr.ワタミ渡辺美樹参院議員や(ツイッターでは、ヒゲの隊長ならぬ)ヒゲの組長佐藤正久参院議員が大活躍。サモシさを感じるね。国会の外が全く見えていない。

 

   『●「憲法の制定権は主権者である国民に」: 
       「連休に入れば国民の怒りも収まる」でいいの? 


 《「言わねば-」は、戦前に軍部を痛烈に批判した反骨の新聞記者として知られる桐生悠々の言葉》……だそうです。

 その桐生悠々は、有名な社説で《「関東防空大演習を嗤ふ」……「阿鼻叫喚の一大修羅場を演じ……惨状を呈するだらう》、とも言っています。

   『●政権交代の意義が完全に消えた日
    《「わらう」は普通、笑うと書くが、…驚くほど多彩な
     「わらう」がある▼「听う」は口を大きく開けてわらうことで、
     「莞う」は感じよくほほえむこと、「嗤う」はあざけりわらうことだ。
     軍国主義が台頭し、言論弾圧が厳しさを増していた
     一九三三年、軍の空襲への備えを嗤った新聞人がいた
     ▼その人、桐生悠々が書いた「関東防空大演習を嗤ふ
     日本の新聞史上、特筆すべき名論説として、記憶される



 《憲法学者の長谷部恭男氏は「立憲主義に対する正面からの挑戦としか言いようがない」》、《高村薫氏は政府側の国会答弁について「政治家が言う『丁寧な説明』という言葉に、虫ずが走るようになった。『丁寧』が丁寧でなく、『説明』も説明になっていない」と批判》

 「クーデター」が目の前で起こっているのに、ノホホ~ンとしている自公支持者。スガ殿が「政府はこれまで真摯に丁寧に…説明」と嘯いていても、トホホ感を感じない自公支持者。「真摯に丁寧に」の次は、「粛々」が待っています。「法令に基づいて粛々と対応する」「法治国家」ニッポン、そして、辺野古破壊の全国版の「粛々」なアベ様の政(まつりごと)の完成。
 こういった諸々のことが見えていない自公支持者を「嗤う」。そして、特別委で行われた「あれ」で「採決」、「あれ」で「可決」!?、に何も感じないようであれば、救いよう無し。自公支持者が「听う」ことが出来なくなる日は近い、というのにね。それに気づいていないことはあまりに滑稽。(例えば、ツイッターをご覧くださいな)「万歳」を叫び「ハシャイ」でいる自公支持者の、山口二郎氏の至言のアベ様同様な、「頭は普通じゃない」と言わざるを得ない戯言等々。この自公支持者には、広義には、『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの「アベ様の広報機関」も含まれます。


 《政府が憲法解釈を勝手に変えてしまえば、国民が憲法によって権力を律する「立憲主義」は根底から覆る。憲法を再び国民の手に取り戻さねばならない……◆絶望は愚か者の結論……憲法を私し、立憲主義を蔑(ないがし)ろにするような政治を許すわけにはいかない。ここで政権追及の手を緩めれば権力側の思うつぼだ》。

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間で
        この国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」

   『●アベ様に反旗を翻すものは皆無: 全自公議員が一致結束して、
              心置きなく「壊憲クーデター第3幕」に前進

 「絶望は愚か者の結論」か……そうですよね。まだまだ、諦めるわけにはいかないです。何度も訴えます。あらゆる「次なる選挙で自民党・公明党にだけは投票しないようにすること」が重要と考えます。《高々25%程度の「国民」の支持で成り立っている政権》ですから。

   『●「次なる選挙で自民党(+公明党)にだけは
         投票しないようにすること」・・・「ワスレイデカ」!

   『●政治家をお辞めになる橋下徹元大阪「ト」知事の最後っ屁?
              ……皆さん、次なる選挙で「お忘れなく」


 先の『読売』や『産経』、『アベ様の犬HK』などの「アベ様の広報機関」とは違う、『東京新聞』の新聞人の矜持を示す社説をご覧ください。2番目の記事の、つまり、

   《桐生悠々の言葉。…「言いたい事」と「言わねばならない事」は
    区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、
    「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、
    犠牲を伴う」と書き残している》

……の部分を受け、社説の末尾には、《憲法を再び国民の手に取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任を自らに課したい。それは私たちの新聞にとって「権利の行使」ではなく義務の履行」だからである》と〆ています。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091802000123.html

強行採決再び 安保法案 参院委で可決
2015年9月18日 朝刊

     (国会前で安保関連法案成立阻止を訴える人たち
      =17日午後7時14分、東京・永田町で(佐藤哲紀撮影))

 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案は十七日、参院特別委員会で与党と次世代、元気、改革の三野党の賛成多数で可決された。与党は約二時間予定されていた締めくくり質疑を行わず、衆院に続き採決を強行。民主党など野党五党は委員長席に詰め寄って抗議し、採決の無効を主張した。与党は十八日中に参院本会議で可決・成立させる方針。野党五党は成立阻止を目指し、国対委員長会談で内閣不信任決議案を共同提出する方針を決めた。参院にも中谷元・防衛相の問責決議案などを連続で提出して抵抗している。 

 野党五党のうち民主、共産、社民、生活の四党は採決に加わらず、維新は反対した。

 特別委は十七日午後、鴻池祥肇(こうのいけよしただ)委員長(自民)が委員会を職権で開会したとして、民主党が提出した不信任動議を与党などの反対多数で否決した。鴻池氏が委員長席に戻った直後、与野党の議員が周辺に集まり、もみ合いになった。混乱状態の中、自民党理事の合図に合わせ、与党の委員らが起立を繰り返した。

 散会後の鴻池氏の説明によると、質疑打ち切りの動議と安保法案、自衛隊海外派遣の際の国会関与強化を盛り込んだ付帯決議が採決された。野党五党は山崎正昭参院議長に特別委の採決は無効だと申し入れたが、聞き入れられなかった。

 これを受け、中川雅治参院議院運営委員長(自民)は法案を採決する本会議の開会を職権で決定。民主党は反発し、解任決議案を参院に提出した。本会議は十七日夜に始まり、休憩をはさんで断続的に開催。中川氏の解任決議案を与党などの反対多数で否決した。中谷氏の問責決議案を日付をまたいで処理するため、本会議を十八日に延会した。野党五党は山崎議長の不信任決議案も提出する方針。

 野党五党は十八日午前に党首会談を開き、対応を協議する。民主党の枝野幸男幹事長は十七日夜、「他の野党と連携し、成立を阻止するため最も効果的な策を取る」と記者団に述べた。

 自民党の佐藤勉国対委員長は法案の特別委可決を受け、憲法の「六十日ルール」による衆院再可決は行わない考えを記者団に示した。

 安保法案は、歴代政権が憲法で禁じられていると解釈してきた集団的自衛権行使を認める内容。自衛隊法や武力攻撃事態法など十本の改正案をまとめた「平和安全法制整備法案」と他国軍支援を随時可能とする新法「国際平和支援法案」の二本。対米協力の飛躍的な拡大を盛り込んだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015091802000122.html

今こそ言わねばならないこと 有識者6人の論点
2015年9月18日 朝刊

 安全保障関連法制の国会審議が大詰めを迎えている。本紙は特定秘密保護法や安保法制について市民や学者、文化人らが語る「言わねばならないこと」を随時掲載してきた。特別編として、今こそ「言わねばならないこと」を六人の有識者に聞いた。

 「言わねば-」は、戦前に軍部を痛烈に批判した反骨の新聞記者として知られる桐生悠々(きりゅうゆうゆう)の言葉。悠々は本紙を発行する中日新聞社の前身の一つ、新愛知新聞などで主筆を務めた。「言いたい事」と「言わねばならない事」は区別すべきだとし「言いたい事を言うのは権利の行使」だが、「言わねばならない事を言うのは義務の履行」で「多くの場合、犠牲を伴う」と書き残している。

 特別編で憲法学者の長谷部恭男氏は「立憲主義に対する正面からの挑戦としか言いようがない」と批判。歴史家の保阪正康氏は「非軍事主義を軸にした日本の戦後民主主義が崩れつつあり、『準戦時体制』へと移行するということだ」と位置付けた。

 作家の高橋源一郎氏は若者のデモを挙げて「『おかしい』と思ったら粛々と声を上げていく。それこそが民主主義です」と指摘。全日本おばちゃん党の谷口真由美氏は民意の視点から「これを契機に日本人は口うるさい有権者にならないといけない」と語った。

 作家の高村薫氏は政府側の国会答弁について「政治家が言う『丁寧な説明』という言葉に、虫ずが走るようになった『丁寧』が丁寧でなく、『説明』も説明になっていない」と批判。紛争解決請負人の伊勢崎賢治氏は「(過激派組織に)日本を攻撃する口実を与える。そうなれば狙われるのは原発だ」と述べた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015091802000133.html

【社説】
「違憲」安保法制 憲法を再び国民の手に
2015年9月18日

 政府が憲法解釈を勝手に変えてしまえば、国民が憲法によって権力を律する「立憲主義」は根底から覆る。憲法を再び国民の手に取り戻さねばならない

 安全保障法制をめぐる安倍政権の強硬姿勢は最後まで変わらなかった。国会周辺や全国各地で響きわたる「九条壊すな」の叫びに、耳を貸さなかったようだ。

 他国同士の戦争に参戦する「集団的自衛権の行使」を法的に可能にするのが安倍政権が進める安保法制の柱である。多くの憲法学者らがどんなに「憲法違反」と指摘しても、安倍内閣と与党側は「合憲」と強弁し続ける傲慢(ごうまん)だ。


◆歴代内閣が見解踏襲

 そもそも集団的自衛権の行使を「憲法違反」としてきたのは、ほかならぬ政府自身である

 戦後、制定された日本国憲法は九条で、国際紛争を解決するための戦争や武力の行使、武力による威嚇は行わないと定めた

 日本国民だけで三百十万人もの犠牲を出し、近隣諸国にも多大な損害を与えた先の大戦に対する痛切な反省に基づく、国際的な宣言でもある。

 その後、実力組織である自衛隊を持つには至ったが、自衛権の行使は、日本防衛のための必要最小限度の範囲にとどめる「専守防衛」政策を貫いてきた。

 一方、国連憲章で認められた集団的自衛権は有してはいるが、行使は必要最小限の範囲を超えるため、憲法上、認められないというのが、少なくとも四十年以上、自民党を含む歴代内閣が踏襲してきた政府の憲法解釈だ。

 この解釈は、国権の最高機関である国会や政府部内での議論の積み重ねの結果、導き出された英知の結集でもある。一内閣が恣意(しい)的に変えることを許せば、憲法の規範性や法的安定性は失われる。そんなことが許されるはずはない。


◆「禁じ手」の解釈変更

 しかし、安倍晋三首相の内閣は昨年七月の閣議決定で、政府のそれまでの憲法解釈を変更し、違憲としてきた集団的自衛権の行使を一転、合憲とした。

 集団的自衛権を行使しなければ国民の生命や財産、暮らしが守れないというのなら、その賛否は別にして、衆参両院でそれぞれ三分の二以上の賛成を得て改憲を発議し、国民投票に付すのが憲法に定められた手続きだ。

 その労を惜しみ、憲法そのものではなく、閣議決定による解釈変更で、それまで「できない」と言い続けていたことを一転、「できる」ようにするのは、やはり禁じ手」だ。憲法軽視がすぎる。

 首相は、徴兵制は憲法が禁じる苦役に当たるとして否定したが、一内閣の判断で憲法解釈の変更が可能なら、導入を全否定できないのではないか。現行憲法が保障する表現の自由や法の下の平等ですら、制限をもくろむ政権が出てこないとも限らない。

 政権が、本来の立法趣旨を逸脱して憲法の解釈を自由に変えることができるのなら、憲法は主権者たる国民の手を離れて、政権の意のままに操られてしまう

 国民は、一連の国政選挙を通じて安倍首相率いる自民党に政権を託したとはいえ、そこまでの全権を委任したわけではない

 報道各社の直近の世論調査でも依然、安保関連法案への「反対」「違憲」は半数を超える。今国会での成立反対も過半数だ。

 首相は十四日の参院特別委員会で「法案が成立し、時が経ていく中で間違いなく理解が広がっていく」と語った。どんな根拠に基づいて決めつけることができるのか。

 国会周辺をはじめ全国各地で行われている安保関連法案反対のデモは収束するどころか、審議が進むにつれて規模が膨らんだ。

 憲法破壊に対する国民の切実な危機感に、首相をはじめ自民、公明両党議員はあまりにも鈍感ではないのか。

 憲法はもちろん、国民のものである。特に、膨大な犠牲を経て手にした戦争放棄の九条や国民の権利を定めた諸規定は、いかなる政権も侵すことは許されない


◆絶望は愚か者の結論

 私たちは違憲と指摘された安保関連法案の廃案を求めてきた。衆院に続いて参院でも採決強行を阻止できなかった自らの非力さには忸怩(じくじ)たるものがある

 しかし、今こそ、英国の政治家で小説家であるディズレーリが残した「絶望とは愚か者の結論である」との言葉を心に刻みたい。

 憲法を私し、立憲主義を蔑(ないがし)ろにするような政治を許すわけにはいかない。ここで政権追及の手を緩めれば権力側の思うつぼだ。

 憲法を再び国民の手に取り戻すまで、「言わねばならないこと」を言い続ける責任を自らに課したい。それは私たちの新聞にとって「権利の行使」ではなく義務の履行だからである。
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●「戦争できる国へ」という信念を貫くアベ様の辞書には「不戦の誓い」などという言葉は無い

2014年08月20日 00時00分01秒 | Weblog


東京新聞の記事【首相 「不戦の誓い」今年もなし 69回目終戦記念日 戦没者追悼式】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081590135749.html)。

 「安倍晋三首相は式辞で「世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献する」と述べたが、昨年と同様、歴代首相が表明していたアジア諸国に対する加害と反省や、「不戦の誓いの言葉はなかった」・・・・・・「戦争できる国へ」という信念を貫くアベ様。その辞書には、きっと「不戦の誓い」や「反省」、「平和憲法」なんて言う言葉は無い。「ハタ」を打ち振り、「ウタ」を唱和し、「バンザイ」しながら、子どもたちに「人殺し」優待券を贈る」アベ様をはじめとした自公議員、翼賛野党議員に投票している人たちは一体何を考えているのだろうか?

   『●いろんな意味で疲れます・・・住民基本台帳活用と
       アイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014081590135749.html

首相 「不戦の誓い」今年もなし 69回目終戦記念日 戦没者追悼式
2014年8月15日 13時57分

    (全国戦没者追悼式で黙とうされる天皇、皇后両陛下
     =15日正午、東京都千代田区の日本武道館で(佐藤哲紀撮影))

 六十九回目の終戦記念日を迎えた十五日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれ、天皇、皇后両陛下、遺族約四千七百人らが戦争の犠牲者約三百十万人の冥福を祈った。安倍晋三首相は式辞で「世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献する」と述べたが、昨年と同様、歴代首相が表明していたアジア諸国に対する加害と反省や、「不戦の誓い」の言葉はなかった

 集団的自衛権行使を容認する七月の閣議決定後、初の追悼式。首相は式辞で「戦没者の貴い犠牲の上に、私たちが享受する平和と繁栄がある。そのことを片時たりとも忘れない」と述べた。

 「歳月が流れても、変えてはならない道がある。今日は、その平和への誓いを新たにする日だ」と強調したが、戦争の反省を踏まえた「不戦の誓い」や、アジア諸国に多大の損害と苦痛を与えたことへの「深い反省」には触れなかった

 アジア諸国への加害と反省は、一九九四年の式典で当時の村山富市首相が読み上げて以降、第一次安倍内閣での安倍首相を含め、歴代首相が踏襲してきた。「不戦の誓い」も例年読み上げられてきた。安倍首相は昨年の式辞でもこれらに触れず、批判を受けていた。

 首相は、七月に南太平洋のパプアニューギニアを訪問したことにも触れ、「いまだ故郷への帰還を果たされていないご遺骨のことも決して忘れない」と遺骨収集に意欲を示した。昨年の式辞と、部分的には同じ表現が盛り込まれていた。

 追悼式には衆参両院議長や最高裁長官らも参列。首相の式辞後、正午の時報と同時に、参列者全員が黙とうをささげた。

 天皇陛下は「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」とお言葉を述べられた。

 また、遺族代表の牧野笑子(えみこ)さん(88)=愛知県豊橋市=は「過去の悲惨な戦争から学んだ教訓と平和の尊さを次の世代にしっかりと伝え、この悲しい歴史を二度と繰り返さないことを誓います」と追悼の辞を述べた。

 遺族の高齢化が進んでおり、参列予定者のうち戦没者の妻は十九人(0・4%)だけで、多くは戦没者の子どもや兄弟姉妹、孫。最年長者は神奈川県の難波いそさん(百歳)、最年少は鹿児島県の福田鈴(りん)さん(7つ)。


◆首相の式辞全文

 天皇、皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表、多数のご列席を得て、全国戦没者追悼式を、ここに挙行致します。

 祖国を思い、家族を案じつつ、戦場に倒れられたみ霊(たま)、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異郷に亡くなられたみ霊、いまその御前にあって、み霊安かれと、心より、お祈り申し上げます。

 戦没者の皆さまの、貴い犠牲の上に、いま、私たちが享受する平和と、繁栄があります。そのことを、片時たりとも忘れません。

 いまだ、ふるさとへの帰還を果たされていないご遺骨のことも、決して忘れません。過日、パプアニューギニアにて、ジャングルで命を落とされ、海原に散った十二万を超える方々を思い、手を合わせてまいりました。

 いまは、来し方を思い、しばし瞑目(めいもく)し、静かに頭を垂れたいと思います。

 日本の野山を、せみ時雨が包んでいます。六十九年前もそうだったのでしょう。歳月がいかに流れても、私たちには、変えてはならない道があります。

 今日は、その、平和への誓いを新たにする日です。

 私たちは、歴史に謙虚に向き合い、その教訓を深く胸に刻みながら、今を生きる世代、そして、明日を生きる世代のために、国の未来を切り開いてまいります。世界の恒久平和に、能(あた)うる限り貢献し、万人が、心豊かに暮らせる世の中の実現に、全力を尽くしてまいります。

 終わりにいま一度、戦没者のみ霊に永久(とわ)の安らぎと、ご遺族の皆さまには、ご多幸を、心よりお祈りし、式辞と致します。

(東京新聞)
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●東京電力、8割弱の株主の目は節穴か?

2014年06月30日 00時00分03秒 | Weblog


東京新聞の記事【「電気代人質に再稼働脅迫」 東電株主総会脱原発提案 すべて否決】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014062702000139.html)。

 「脱原発を目指す個人株主は、原発再稼働を前提とした事業計画の見直しや、柏崎刈羽原発(新潟県)の廃炉要求など十議案を提案したが、すべて否決された・・・・・・広瀬直己社長は「電気の安定供給が私たちの使命で、低廉にお届けしたい原発は重要な電源と位置付けている」と、事故の収束がなお見えない中で、原発を早期に再稼働させる方針を変えなかった」・・・・・・そうだ。
 東京電力の8割弱の株主の目は節穴である。すぐに使用済み核燃料プールは満杯になること、そして、多くの炉の老朽化、オンカロは日本には無理なこと破綻した核燃サイクル安価神話を振りまいても原発のその経済性のなさ・・・・・・脱原発、廃炉以外に道はないというのに、なんと愚かな株主たちだろう。小出裕章さんや金子勝さん、大島堅一さんらの話にも馬耳東風。本当に愚かな人達だ。


   『●無責任の極み:
      「政府、東電の再建計画を認定 柏崎刈羽「7月再稼働」」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2014062702000139.html

「電気代人質に再稼働脅迫」 東電株主総会脱原発提案 すべて否決
2014年6月27日 朝刊

    (東京電力の株主総会会場前で、警備員らと言い争う反原発を
     訴える人たち=26日、東京・丸の内で(佐藤哲紀撮影)

 東京電力は二十六日、新たな総合特別事業計画を決めてから初めての株主総会を開いた。脱原発を目指す個人株主は、原発再稼働を前提とした事業計画の見直しや、柏崎刈羽原発(新潟県)の廃炉要求など十議案を提案したが、すべて否決された。 

 東電の再建計画については、地元自治体の反対などで柏崎刈羽原発の再稼働のめどは立っておらず、七月の再稼働を想定とした計画にはほころびが出ている。

 総会では、個人株主側が提案の中で「東電は原発が再稼働できなかった場合、電気料金を最大で10%上げる考えを示している。電気代を人質に取った再稼働に向けた脅迫だ」と指摘。別の株主からも「原子力推進は東電の赤字を増やし、経営にとってマイナスだ」との意見が出た。

 だが、広瀬直己社長は「電気の安定供給が私たちの使命で、低廉にお届けしたい。原発は重要な電源と位置付けている」と、事故の収束がなお見えない中で、原発を早期に再稼働させる方針を変えなかった。

 東電の株式は議決権ベースで原子力損害賠償支援機構が50%超を所有している。一方、個人株主はすべて合わせても二十数%にとどまっており、同機構が反対に回ったことから、脱原発提案は否決された。

 総会には昨年より六十人多い二千百五十人が出席。所要時間は三時間二十一分と、昨年より二十分短縮した。

 質疑応答では、予定されている質問時間を超えて質問を続けた株主一人が退場させられた。
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