上野公園には沢山の美術館があって、一日巡ったら大変なことになる。
その中で、この日本藝術院は、一段と敷居が高そうだ。
でも、せっかく解放している時なのだから、
覗いてみることにした。
パンフレットを頂く。
「日本藝術院は、美術、文芸、音楽、演劇、舞踏等
芸術各分野の優れた芸術家を優遇顕彰するために
設けられた我が国最高の栄誉機関です。」
なにしろ、文科省がその院長、会員120名を任命するという。
これ以上の正統な会はない、ではないか。
現在は、院長が、三浦朱門氏、顧問には犬丸直氏、
美術、文芸、音楽・演劇・舞踏の3分に分かれて構成され、
美術は、大山忠作氏、
文芸は、中村稔氏、
音楽・演劇・舞踏は、中村芝翫氏。
思わず、おぉ~と唸ってしまった。
会員名簿もパンフレットに掲載されている。
この建物は、会員だった、吉田五十八の設計により、
昭和33年に竣工された。
平屋で、回廊がめぐり、中庭がある。
平安時代と現代を融合させたのが狙いだったそうだ。
日本藝術院授賞式には、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、授与される。
建築のメンバーには、黒川紀章の名があり、驚いた。
このメンバー表はかなり面白い。
吉田五十八、といえば、鏑木清方記念館が思い出される。
彼の鎌倉の家は、この吉田五十八の設計ではなかったか?
日本情緒溢れるしっとりした佇まい。
日本文化をこよなく愛した二人のコラボレーション。
まだ鎌倉を訪ねていないので、なんともいえないけれど、
こんな風につながっている糸が見えくるのが嬉しい。
先日本屋で、偶然手に入れた「百物語怪談会」
表紙絵は、束芋系の絵を描く、金井田英津子の怪しげなイラスト。
彼女は、夏目漱石の「夢十夜」の挿絵も手がけている。(パロル社)
「百物語怪談会」その中に、
鏑木清方の話があり、その後には夫人の話もあって、
かなり興味深い。
他の語り手もそうそうたるメンバー。
この手に欠かせない、泉鏡花が序文を寄せている。
挿絵師の鰭崎英朋の話もある。
文芸好きには垂涎メンバー勢ぞろい。
話がそれてしまった。
回廊の奥に展示室があり、そこで、今回の作品が展覧されていた。
数は少ないけれど、
・長江碌彌 作 「キリエ」
脱乾漆技法で西欧的、日本的な不思議な感覚の男性像。
・建畠 大夢 作 「福原先生」
福原氏の胸像、ずっしりとした胸像は、
一時代を作った人の歴史と重なるのだろう。
などに目がいった。
他に書や絵画や、オブジェなど、血統のいい方達の作が厳かに
飾られていた。
厳かというのは、ちょっと、皮肉っぽい。
いかにも違う世界の人たちの集まりだという気がしたからだ。
大衆のがさついた浮ついた、猥雑とは縁がなさそうだったからだ。
それにしても、入ってみるものだ。
秋の「所蔵美術作品特別公開」を狙うのもひとついいかもしれない。
ちなみに息子は、ベンチに座って、中庭を見ながら休憩していたのだった。
その中で、この日本藝術院は、一段と敷居が高そうだ。
でも、せっかく解放している時なのだから、
覗いてみることにした。
パンフレットを頂く。
「日本藝術院は、美術、文芸、音楽、演劇、舞踏等
芸術各分野の優れた芸術家を優遇顕彰するために
設けられた我が国最高の栄誉機関です。」
なにしろ、文科省がその院長、会員120名を任命するという。
これ以上の正統な会はない、ではないか。
現在は、院長が、三浦朱門氏、顧問には犬丸直氏、
美術、文芸、音楽・演劇・舞踏の3分に分かれて構成され、
美術は、大山忠作氏、
文芸は、中村稔氏、
音楽・演劇・舞踏は、中村芝翫氏。
思わず、おぉ~と唸ってしまった。
会員名簿もパンフレットに掲載されている。
この建物は、会員だった、吉田五十八の設計により、
昭和33年に竣工された。
平屋で、回廊がめぐり、中庭がある。
平安時代と現代を融合させたのが狙いだったそうだ。
日本藝術院授賞式には、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り、授与される。
建築のメンバーには、黒川紀章の名があり、驚いた。
このメンバー表はかなり面白い。
吉田五十八、といえば、鏑木清方記念館が思い出される。
彼の鎌倉の家は、この吉田五十八の設計ではなかったか?
日本情緒溢れるしっとりした佇まい。
日本文化をこよなく愛した二人のコラボレーション。
まだ鎌倉を訪ねていないので、なんともいえないけれど、
こんな風につながっている糸が見えくるのが嬉しい。
先日本屋で、偶然手に入れた「百物語怪談会」
表紙絵は、束芋系の絵を描く、金井田英津子の怪しげなイラスト。
彼女は、夏目漱石の「夢十夜」の挿絵も手がけている。(パロル社)
「百物語怪談会」その中に、
鏑木清方の話があり、その後には夫人の話もあって、
かなり興味深い。
他の語り手もそうそうたるメンバー。
この手に欠かせない、泉鏡花が序文を寄せている。
挿絵師の鰭崎英朋の話もある。
文芸好きには垂涎メンバー勢ぞろい。
話がそれてしまった。
回廊の奥に展示室があり、そこで、今回の作品が展覧されていた。
数は少ないけれど、
・長江碌彌 作 「キリエ」
脱乾漆技法で西欧的、日本的な不思議な感覚の男性像。
・建畠 大夢 作 「福原先生」
福原氏の胸像、ずっしりとした胸像は、
一時代を作った人の歴史と重なるのだろう。
などに目がいった。
他に書や絵画や、オブジェなど、血統のいい方達の作が厳かに
飾られていた。
厳かというのは、ちょっと、皮肉っぽい。
いかにも違う世界の人たちの集まりだという気がしたからだ。
大衆のがさついた浮ついた、猥雑とは縁がなさそうだったからだ。
それにしても、入ってみるものだ。
秋の「所蔵美術作品特別公開」を狙うのもひとついいかもしれない。
ちなみに息子は、ベンチに座って、中庭を見ながら休憩していたのだった。
芸術院の建物は、どこかお寺の宝物館のような感じがしました。
全体は見ることができなかったのですが、
なんだかそんな感じがしました。
名誉ある会員となれば、戒名にも付けたくなるという気の入れようということでしょうね。
案外知られていないようで、秋にはおぉ~と遭遇できるかもしれませんね。
時々芸術院展で「おおー」な作品を見ます。
急に思い出しました。
六代目菊五郎の自製戒名が『芸術院六台尾上菊五郎大居士』でした。
無論自身が芸術院会員だからこその戒名でしょうが。
憧れです。
秋には行きたいものです。