我が家から上野が一番近いアートスポット、
その次が、日本橋・東京界隈。
そこで、今日はデパートツアーに出かけてきた。
三井記念美は三越のお隣なので、
セットにする。
今日の一押しは、やっぱり三井。
慶応義塾創立150年記念があちこちで続いているが、
その一環。
「夢と追憶の江戸」
高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展
高橋誠一郎先生、浮世絵集めに集めたり。
今回は展示室1に輝く三井のお茶道具はお蔵に入ってもらい、
全展示室が浮世絵の展覧会、それも前・中・後期の3回続き。
それにしても美しい作品ばかり。
状態がいいものって、こうも違うのかと。
明治期のものも素晴らしいものが出ていて、
芳年、小林清親、水野年方、暁斎、力作揃い。
もちのろん、歌麿、北斎、広重、春信、写楽も極上のもの。
展示室6がまた、穴場。
いやぁ、いいもの拝見致しました。
これは後々ちゃんと記事にいたしましょう。
次、三越。
「森口華弘・邦彦展 父子友禅人間国宝」
アタシは着物好きだけれど、手書き友禅、とかの染め物が
不得意。染より、織が好きなのだ。
これは京都より、江戸が好きってのと、似ている。
染め物はしなしなと美しいばかりで、
面映ゆくって恥ずかしい。となってしまうのだ。
しかし、この親子の友禅は
とてもシャープで、モダンで江戸小紋系なので、
意外と着られるかもしれない、と思った。
特に息子殿の、邦彦氏作は現代的で抽象的で面白い。
父君のしだれ桜なども案外いいかもしれない。
そんなことより、
人間国宝の作品を身につけるとなると、
えらいことになりそう。
下々は別世界と思い知らされ、すごすごと後にするしかなかった。
工芸館でもみたかもしれないな。
お昼御飯は
紅葉川の鴨南蛮。
ここのおそばはおいしいが、おつゆが又極上。
そば湯で一滴も残さず和風スープ頂、そば茶もおかわり。
ご近所のオジサンサラリーマンも見ていて楽しい。
おなじみさんの雰囲気がいいかんじ。
今日の日差しは半端じゃなかったですね。
眩しいのなんのって。
日本橋を渡り、
とことこうさぎやのどら焼きを通り、
山本山のお茶屋さんを過ぎ、
めざす高島屋。
高島おひさは今日も美しかったなぁ。
by歌麿
高島屋では10月12日まで
「クリムト・シーレ ウィーン世紀末展」
世紀末、それだけでもうずくのは
あのどろどろとした時代のなかで生まれた
ギンギラのエロス・タナトスの美々しい表現が
芳年の血みどろ絵とは違う、
絵の具ならではのマットな暗さ。その奥に潜むゴールド。
それに惹かれるのか?
生臭い、肉体が精神を語るってところでしょうか。
クリムトと、シーレの陶酔は、
陶酔からにじみ出てくるものが異質。
生理的にはシーレを喜んでいた若い時より、
今の私には色使いがシーレカラーを作っていることに
驚嘆する。
驚いたのは、「ヒマワリ」
これには恐れ入った。
他にも見るところがたくさんあって、
クリムト・シーレだけじゃないところが楽しめた。
店内で贈り物やらの手配をして、
大丸を目指す。
おっと、丸善で本、買います。
澁澤龍彦の「狐媚記」鴻池朋子挿絵バージョン。
これを開いて、愕然としたわけです。
先日のオペラシティの展覧のアニメーションが
つまりは、これだったこと。
そうか!!!
やっぱりね!!!!
溜飲が下がる、ってこのことだ。
花筏が流れるシーンが浮かんできた。
また、山下裕二センセも一文を載せていた。
それをバッグに仕舞い込み、
大丸へ。
「イタリア美術とナポレオン展」
私は予備知識なしに入り込んだのだが、
まさかここでボッティチェッリの絵と遭遇するとは思ってもみなかった。
それだけでも見に来てよかった。
きれいな顔を彫像のように描いた作品群。
あちらの絵は本当に3Dだと思うのだ。
みっちり描く静物画も見ごたえ十分。
だまし絵の様に本物と見違えるような嘘が
描き込まれているんじゃないだろうかと、邪心も。
愉悦に満ち満ちたナポレオンの立ち姿。
シルクサテンのたっぷりとしたテラテラした布の質感。
信長にこれを着せてやりたかった。
最後にへたへたに疲れたので、
イノダコーヒーで休憩。
ちょっと買い物などして、
楽しくくも充実した時間を過ごし、
さすがに出光までは行かれなくなり、タイムアップ。
大丸カードまで作っちゃって、
なんだか、節約からどんどん離れていいのだろうか?
天変地異で明日突然使えなくなるとも限らないから、
それはそれで、よしとしましょう。
????
そういうことで、本日のアート鑑賞はこれにて。
その次が、日本橋・東京界隈。
そこで、今日はデパートツアーに出かけてきた。
三井記念美は三越のお隣なので、
セットにする。
今日の一押しは、やっぱり三井。
慶応義塾創立150年記念があちこちで続いているが、
その一環。
「夢と追憶の江戸」
高橋誠一郎浮世絵コレクション名品展
高橋誠一郎先生、浮世絵集めに集めたり。
今回は展示室1に輝く三井のお茶道具はお蔵に入ってもらい、
全展示室が浮世絵の展覧会、それも前・中・後期の3回続き。
それにしても美しい作品ばかり。
状態がいいものって、こうも違うのかと。
明治期のものも素晴らしいものが出ていて、
芳年、小林清親、水野年方、暁斎、力作揃い。
もちのろん、歌麿、北斎、広重、春信、写楽も極上のもの。
展示室6がまた、穴場。
いやぁ、いいもの拝見致しました。
これは後々ちゃんと記事にいたしましょう。
次、三越。
「森口華弘・邦彦展 父子友禅人間国宝」
アタシは着物好きだけれど、手書き友禅、とかの染め物が
不得意。染より、織が好きなのだ。
これは京都より、江戸が好きってのと、似ている。
染め物はしなしなと美しいばかりで、
面映ゆくって恥ずかしい。となってしまうのだ。
しかし、この親子の友禅は
とてもシャープで、モダンで江戸小紋系なので、
意外と着られるかもしれない、と思った。
特に息子殿の、邦彦氏作は現代的で抽象的で面白い。
父君のしだれ桜なども案外いいかもしれない。
そんなことより、
人間国宝の作品を身につけるとなると、
えらいことになりそう。
下々は別世界と思い知らされ、すごすごと後にするしかなかった。
工芸館でもみたかもしれないな。
お昼御飯は
紅葉川の鴨南蛮。
ここのおそばはおいしいが、おつゆが又極上。
そば湯で一滴も残さず和風スープ頂、そば茶もおかわり。
ご近所のオジサンサラリーマンも見ていて楽しい。
おなじみさんの雰囲気がいいかんじ。
今日の日差しは半端じゃなかったですね。
眩しいのなんのって。
日本橋を渡り、
とことこうさぎやのどら焼きを通り、
山本山のお茶屋さんを過ぎ、
めざす高島屋。
高島おひさは今日も美しかったなぁ。
by歌麿
高島屋では10月12日まで
「クリムト・シーレ ウィーン世紀末展」
世紀末、それだけでもうずくのは
あのどろどろとした時代のなかで生まれた
ギンギラのエロス・タナトスの美々しい表現が
芳年の血みどろ絵とは違う、
絵の具ならではのマットな暗さ。その奥に潜むゴールド。
それに惹かれるのか?
生臭い、肉体が精神を語るってところでしょうか。
クリムトと、シーレの陶酔は、
陶酔からにじみ出てくるものが異質。
生理的にはシーレを喜んでいた若い時より、
今の私には色使いがシーレカラーを作っていることに
驚嘆する。
驚いたのは、「ヒマワリ」
これには恐れ入った。
他にも見るところがたくさんあって、
クリムト・シーレだけじゃないところが楽しめた。
店内で贈り物やらの手配をして、
大丸を目指す。
おっと、丸善で本、買います。
澁澤龍彦の「狐媚記」鴻池朋子挿絵バージョン。
これを開いて、愕然としたわけです。
先日のオペラシティの展覧のアニメーションが
つまりは、これだったこと。
そうか!!!
やっぱりね!!!!
溜飲が下がる、ってこのことだ。
花筏が流れるシーンが浮かんできた。
また、山下裕二センセも一文を載せていた。
それをバッグに仕舞い込み、
大丸へ。
「イタリア美術とナポレオン展」
私は予備知識なしに入り込んだのだが、
まさかここでボッティチェッリの絵と遭遇するとは思ってもみなかった。
それだけでも見に来てよかった。
きれいな顔を彫像のように描いた作品群。
あちらの絵は本当に3Dだと思うのだ。
みっちり描く静物画も見ごたえ十分。
だまし絵の様に本物と見違えるような嘘が
描き込まれているんじゃないだろうかと、邪心も。
愉悦に満ち満ちたナポレオンの立ち姿。
シルクサテンのたっぷりとしたテラテラした布の質感。
信長にこれを着せてやりたかった。
最後にへたへたに疲れたので、
イノダコーヒーで休憩。
ちょっと買い物などして、
楽しくくも充実した時間を過ごし、
さすがに出光までは行かれなくなり、タイムアップ。
大丸カードまで作っちゃって、
なんだか、節約からどんどん離れていいのだろうか?
天変地異で明日突然使えなくなるとも限らないから、
それはそれで、よしとしましょう。
????
そういうことで、本日のアート鑑賞はこれにて。
デパートのカードはそこの美術展を見るためにあるような感じですが、ありがたいことにひょいと手に入ることもあります。
最近はブロガーに門戸が開かれ、厚遇も転がってきたりしますから、喜ばしい展開です。
ハプスブルグ、今日行ってきましたが
ものすごい重厚で壮大なことになっていました。読売、大丈夫でしょうか?
お蕎麦屋さんはふらっと入れるので、助かります。
丸善は高島屋前の丸善。
昔からの丸善ハヤシ、3Fで高級に食べられます。鴻池さんの活動に興味津津です。渋澤氏も喜んでいることでしょう。
私は呑気にふらふらアート鑑賞にうつつを抜かしている不埒な主婦ですが、好きなことはやめられません。
ぜひ、三越に出展される機会がありましたら、拝見させていただきます。
伝統工芸展ももう少しですね。楽しみです。
またコメントなどお気兼ねなくお寄せ下さい。
うちの近くの蕎麦屋は潰れてしまいました!
さてデパートアート鑑賞もうらやましい。
高島屋のは行きたいのですが、1200円も取られる、チケット入るの待っているところ。
今日世田谷美術館のオルセー行ったら、カタログ買うと100名先着で、ハプスブルクの招待券がついてくる!
読売新聞気合い入ってます!
あべまつさんの行かれた丸善は高島屋の前のですよね、そう鴻池さんいろんな仕事なさってますね。
普段貴方様が観て回っておられる物とはかけ離れてしまうかもしれませんが、私は石の彫刻家です。ここの三越本店でも4回の個展をさせて頂いています。
もし次回の個展の機会が有りましたら、是非見に来て下さい。
三越での工芸サロンでは何時も質の良い物が観れて、心が癒されます。
突然の訪問失礼しました。