あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

久しぶりに、東京博物館へ

2006-09-20 16:56:37 | 日本美術
あの熱狂的なエツコ&プライスコレクションが終わり、夏が過ぎ、
秋風が吹き、どこからともなくキンモクセイの香り。

お天気も何という晴れ晴れ

こんな日は、美術館に出かける絶好日和。

出かけた先は、本当は、芸大美術館がいいかと思ったのだが、
なんとなく、東京博物館に行ってみたくなった。

10月に入ると、沢山の仏様達で、人々も沢山お参り行脚されると思うし、
東博のHP情報によれば、
東洋館がとってもキラキラ充実の展示品があることを知って、
たまには、中国の優れものや、朝鮮のやきものに触れるのも良かろうと思った。

これが、もう、涎ばっちりの最高!!!

勘が当たるってのか、好きな物が私を呼んでいるというのか、
ウヒョウヒョ嬉しくなった。
それもまた、人が数人程度。
ほとんど、貸し切りだった。

デジカメ画面は あべまつ遊山の方に飛んで行ってみて下さい。

圧巻は、「五龍図巻」 伝 陳容筆

これは、龍好きの人にとっちゃ、垂涎物。
ボストンにある、九龍図を図録で思い出すが、
5匹の龍が絡み合って、鼻の穴も上に向いていたり、
雲の上で、何をやっているのだろう??

この中国書画精華作品は、前期、後期に分かれているので、
また、来月仏様を拝みに来た帰りに、ぜひまた立ち寄ってみたい。

東洋館は、朝鮮のやきものの密かな麗しの場所だ。
やきものの流れがなんとなく中国から、朝鮮に渡り、海を越えてきたことが
証明されている。
みんなそこから始まったのだと。

本館へはいる。
今日は、「懐月堂派の肉筆浮世絵」を楽しみにしてきた。
伊万里のやきもの人形にもある、美人の佇まい。
骨太の縁取り、鮮やかな着物の柄、動きのある姿。

他の浮世絵とはまったく趣が違う。
表装もとてもすばらしく、使われている生地にも目を奪われた。

ちょうど、2時から始まる列品解説も聞いてきた。
2階の特別2室は100人くらい集まってしまって、大盛況だった。
驚き

若い可愛い系のおねぇさんが、若々しく解説してくれた。
その前にデジカメでお気に入り絵を撮っていたので、
沢山の人を見て作戦成功。

向こう側の特別室では、「佐竹本三十六歌仙絵の魅力」が展示されていた。
あんまりにも懐月堂安度の肉筆美人図がかっこよかったので、
今日はそちらにシフトして力が入ってしまった。

他にも、見るところ満載。
帰りにショップに立ち寄り、
週刊日本の美をめぐる 2 「奇跡の出会い 宗達と光悦」
           13「驚異のまなざし 伊藤若冲」
美術館へ行こう 「琳派に夢見る」  仲町 啓子 著 新潮社
を買い求めた。

他にも見所満載の、充実の東京博物館めぐりだった。

ぜひ、落ち着いた、東京博物館へ、お出かけしてみてください。
思いがけない掘り出し物との遭遇が、待っているはずです。
 

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