ここ3週間、昨年のシンポジウムのために調査したデータを使って多言語使用者のfootingについて論文を書いていました。昨日でほぼ完成ですが、もう少しというところです。
趣旨をうまく書けるとは思いませんが、覚え書きを書いておきます。
多言語使用者はいわば接触場面のベテランです。言語問題の管理を積み重ねてきた結果として、実際のコミュニケーションでつねに逸脱の留意に基づいた管理をすることは少なくなり、予想された言語問題に対する事前調整のセットが習得されているのではないかと思うのです。
重要なことは、言語問題を解決しようとするのではなく、それを解決できない問題や、逆にコミュニケーションを促進するリソースとしての問題として理解して、言語を対象にした管理のかわりに、対面的な関係を対象に管理しようとしている可能性があるということです。こうした管理は、言語ホスト・言語ゲストの関係のような位置づけも含めて、相手や発話に対する自己の位置づけであるfooting(Goffman)に探してみる価値がありそうだと思っています。
研究が進んでいけば、footing自体についても解体できるはずですが、しばらくはこのまま、逸脱から始まらない言語管理を探してみようと思います。
趣旨をうまく書けるとは思いませんが、覚え書きを書いておきます。
多言語使用者はいわば接触場面のベテランです。言語問題の管理を積み重ねてきた結果として、実際のコミュニケーションでつねに逸脱の留意に基づいた管理をすることは少なくなり、予想された言語問題に対する事前調整のセットが習得されているのではないかと思うのです。
重要なことは、言語問題を解決しようとするのではなく、それを解決できない問題や、逆にコミュニケーションを促進するリソースとしての問題として理解して、言語を対象にした管理のかわりに、対面的な関係を対象に管理しようとしている可能性があるということです。こうした管理は、言語ホスト・言語ゲストの関係のような位置づけも含めて、相手や発話に対する自己の位置づけであるfooting(Goffman)に探してみる価値がありそうだと思っています。
研究が進んでいけば、footing自体についても解体できるはずですが、しばらくはこのまま、逸脱から始まらない言語管理を探してみようと思います。