晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

施餓鬼法要

2024-08-18 06:06:39 | 地域の文化や出来事
昨日は菩提寺で施餓鬼法要でした。
寺総代として朝7時半から半日お手伝いした。

そもそも『施餓鬼法要』とは、
生前の悪行などにより餓鬼となった霊魂や、
無縁仏など供養されない死者に施しを行う法会であって、
必ずしも誰しも行っている盆行事ではない。
担当する地区内で希望をとると7~8割だった。

菩提寺は禅宗の臨済宗妙心寺派なのだが、
施餓鬼法要の功徳を次のように述べている。

禅宗の「施食作法(せじきさほう)」の一つに生飯(さば・散飯)というのがあります。
これは食事の時に七粒ほどの米粒を取って供養されない亡者や、
生前犯した罪のために飢え苦しんでいる多くの餓鬼に供養する作法のことです。
このように施餓鬼とは欲深く他人を省みることなく、
常に飢えて欲求不満になっている餓鬼を救うために、
飲食浄水などを施す事ですが、
餓鬼といっても何も亡者だけではありません。
現実に生きている人のなかにも自分の欲望だけを追い求め、
人のことなど振り返りもしない人は、
餓鬼の心に染まっているといっていいでしょう。
したがって施餓鬼とは、
決してあの世にいる餓鬼亡者を救うことだけではなく、
自らの内にある我執を取る事でもあるのです。

こう述べて禅宗では『施餓鬼法要』をお盆の関連行事として重要視しており、
秋には彼岸の施餓鬼法要も行われる。

和尚たちが供養のお経を上げている間にお参りする作法は、
塔婆にお水をかけ焼香でなく米を数粒施します。
私の役目はお経をあげる毎に各家の塔婆を祭壇へ置くことでした。
午前中だけでも150近くの塔婆を扱ったと思う。

驚いたのは和尚の数が凄かった。
数えたら13人いた。
近隣の和尚が集まっているってことかな。
菩提寺では大和尚と和尚だけでなく、
小学生の小坊主も法衣でお経をあげていた。

供養してもらった塔婆は墓地で、
先祖と現世の私たちを見守ります。

寺総代としては真夏の行事が終わって一息です。

< 餓鬼道落ちぬと真夏の施餓鬼供養 >
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